第10回(令和7年度第2回)躍進的な事業推進のための設備投資支援事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
最大2億円・補助率最大4/5の圧倒的な助成水準
都の助成金の中でもトップクラスの助成額を誇ります。事業区分に応じて1/2~4/5の補助率が適用され、特に競争力強化や事業転換に取り組む企業には手厚い支援が用意されています。設備投資の自己負担を大幅に軽減でき、中小企業の成長投資を後押しします。
量産フェーズに特化した実践的な助成金
多くの補助金が研究開発・試作段階を対象とする中、本事業は「量産化」「本格展開」のための設備投資に焦点を当てています。すでに技術やサービスが確立されている企業が、次のステージへ進むための設備導入に活用できる点が大きな差別化ポイントです。
約1年半の長い助成対象期間
令和8年3月1日から最長令和9年8月31日まで、約1年半の助成対象期間が設定されています。大型設備の調達・設置に時間がかかるケースでも余裕を持って対応できるため、計画的な設備投資が可能です。
東京都内の幅広い中小企業が対象
製造業に限らず全業種が対象で、都内に本店または支店の登記があり2年以上事業継続していれば申請可能です。業種を問わず「設備投資で稼ぐ力を高めたい」企業を広く支援する設計になっています。
ポイント
対象者・申請資格
企業要件
- 中小企業者(会社及び個人事業主)、中小企業団体等であること
- 基準日(令和7年9月1日)時点で東京都内に登記簿上の本店又は支店があること
- 都内で2年以上継続して事業を行っていること
- 同公社が実施する他の助成金との重複受給に該当しないこと
事業内容の要件
- 「製品・サービスの質的向上」または「生産能力の拡大」を目的とした設備投資であること
- 試作・開発段階ではなく、量産フェーズの事業計画であること
- 助成対象期間内(令和8年3月~令和9年8月)に設備導入を完了できる計画であること
対象外となるケース
- 大企業、みなし大企業に該当する場合
- 都内に事業所の登記がない場合
- 事業継続期間が2年未満の場合
- 既に同種の助成金を受給している場合
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:事前準備(申請2~3ヶ月前)
事業計画の策定と必要書類の準備を開始します。設備投資の目的・効果を定量的に整理し、見積書の取得や事業計画書の素案作成を進めましょう。公社の事前相談窓口の活用も推奨されます。
ステップ2:申請書類の作成(申請1ヶ月前)
事業計画書、経費明細書、会社概要書、決算書類等の必要書類を作成・収集します。特に事業計画書は審査の中核となるため、投資効果や収益見通しを具体的な数値で示すことが重要です。
ステップ3:電子申請(申請期間中)
指定の電子申請システムから申請を行います。申請期間は約2週間(令和7年9月19日~10月2日)と短いため、書類は事前に完成させておき、期間開始後速やかに提出しましょう。
ステップ4:審査・面接
書類審査を通過した場合、面接審査が実施されます。事業の実現可能性、設備投資の必要性、期待される効果について経営者自ら説明できるよう準備が必要です。
ステップ5:交付決定・事業実施
採択後、交付決定を受けてから設備の発注・導入を行います。助成対象期間(令和8年3月~令和9年8月)内に設備導入と支払いを完了させ、実績報告を提出します。
ポイント
審査と成功のコツ
投資効果の定量化がカギ
量産フェーズの明確な位置づけ
設備選定の合理性を徹底的に説明
面接審査への万全の準備
スケジュール管理の徹底
ポイント
対象経費
対象となる経費
機械装置(5件)
- 生産設備
- 加工機械
- 検査装置
- 計測器
- 産業用ロボット
器具備品(4件)
- 工具
- 治具
- 金型
- 専用ソフトウェア
ソフトウェア(3件)
- 生産管理システム
- 品質管理システム
- CAD/CAMソフトウェア
その他設備(3件)
- 搬送設備
- 保管設備
- 環境制御装置
対象外の経費
対象外の経費一覧(9件)
- 土地・建物の取得費用および賃借料
- 設備のリース・レンタル費用
- 消耗品・原材料費
- 人件費・旅費・交通費
- 光熱水費・通信費などのランニングコスト
- 既に発注・導入済みの設備の費用
- 中古品の購入費用
- 汎用性が高く特定事業との関連性が低い備品(パソコン、プリンター等)
- 税込金額のうち消費税相当額
よくある質問
Q試作段階の設備投資でも申請できますか?
いいえ、本事業は「量産フェーズ」の設備投資を対象としており、試作・開発段階の設備投資は対象外です。すでに技術開発や製品検証が完了し、本格的な事業展開・量産化に移行するための設備投資が対象となります。試作段階の設備投資については、同公社の「新製品・新技術開発助成事業」など、研究開発を対象とした別の助成金の活用を検討してください。
Q東京都以外に本社がある企業でも申請できますか?
基準日(令和7年9月1日)時点で東京都内に登記簿上の本店又は支店があり、都内で2年以上事業を継続していれば申請可能です。本社が他県にある場合でも、都内に支店の登記があり、その支店で実質的な事業活動を2年以上行っていれば要件を満たす可能性があります。ただし、形式的な登記だけでは認められない場合がありますので、事前に公社窓口でご確認ください。
Q補助率はどのように決まりますか?
補助率は事業区分に応じて1/2、2/3、3/4、4/5以内のいずれかが適用されます。事業区分は申請する設備投資の目的や内容によって分類され、競争力強化や事業転換など、より革新性の高い取り組みほど高い補助率が設定される傾向にあります。具体的な事業区分と適用される補助率については、公募要領で詳細が示されますので、自社の事業計画がどの区分に該当するか事前に確認することをお勧めします。
Q申請から助成金の受取りまでどのくらいかかりますか?
申請期間は令和7年9月19日~10月2日で、その後書類審査・面接審査を経て交付決定となります。助成対象期間は令和8年3月1日から最長令和9年8月31日までで、この期間内に設備導入と支払いを完了します。助成金の支払いは実績報告書の審査完了後となるため、実際の入金は設備導入完了から数ヶ月後になります。つまり、申請から助成金受取りまでは最短でも1年半~2年程度を見込む必要があります。設備導入費用は一旦自己資金で立て替える必要がありますので、資金繰り計画も併せて検討してください。
Qどのような設備が助成対象になりますか?
製品・サービスの質的向上や生産能力の拡大に直接寄与する機械装置・器具備品・ソフトウェア等が対象です。具体的には、生産設備、加工機械、検査装置、産業用ロボット、生産管理システムなどが該当します。一方、汎用性の高いパソコンやプリンター、土地・建物、リース費用、消耗品、人件費等は対象外です。対象設備は事業計画との関連性が明確であることが求められますので、なぜその設備が必要かを論理的に説明できるよう準備してください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業は東京都中小企業振興公社が実施する助成金であり、同公社の他の助成事業との重複受給は原則として認められません。具体的には、同公社の「新製品・新技術開発助成事業」や「市場開拓助成事業」などと同一の経費について二重に助成を受けることはできません。 一方、国の補助金(ものづくり補助金、事業再構築補助金等)との併用については、対象経費が明確に異なる場合に限り、併用の可能性があります。ただし、同一設備に対する国と都の二重助成は認められないため、申請前に公社窓口で個別確認が必要です。 効果的な併用戦略としては、本事業で量産設備を導入しつつ、IT導入補助金でDX関連のシステム構築を行うなど、投資領域を明確に分けるアプローチが考えられます。また、小規模事業者持続化補助金で販路開拓費用をカバーし、本事業で生産設備を整備するという組み合わせも有効です。いずれの場合も、申請前に各制度の事務局に併用可否を確認することを強く推奨します。
詳細説明
事業の背景と目的
東京都中小企業振興公社が実施する「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」は、都内中小企業の「稼ぐ力」を強化することを目的とした大型助成金です。第10回(令和7年度第2回)となる本回では、製品・サービスの質的向上や生産能力の拡大を目指す中小企業の設備投資を、最大2億円の助成金で支援します。
助成内容の詳細
助成限度額は最大2億円で、事業区分に応じて1/2、2/3、3/4、4/5以内の補助率が適用されます。事業区分は申請する事業の内容や目的に応じて設定されており、より革新性が高く東京都の産業振興に寄与する事業ほど高い補助率が適用される仕組みです。
対象となる事業の特徴
本事業の最大の特徴は、「量産フェーズ」の設備投資に特化している点です。多くの補助金制度が研究開発や試作段階を支援対象としているのに対し、本事業はすでに開発が完了し、本格的な事業展開・量産化に移行するための設備投資を支援します。
- 製品・サービスの質的向上:既存製品の品質改善、新たなサービス提供のための設備導入
- 生産能力の拡大:需要増加に対応するための生産ライン増設、自動化設備の導入
- 競争力の強化:最新設備の導入による生産性向上、コスト競争力の確保
申請要件
申請者は以下のすべての要件を満たす必要があります。
- 中小企業者(会社及び個人事業主)または中小企業団体等であること
- 基準日(令和7年9月1日)時点で東京都内に登記簿上の本店又は支店があること
- 都内で2年以上継続して事業を行っていること
- 同公社の他の助成金との重複受給に該当しないこと
助成対象期間とスケジュール
助成対象期間は令和8年3月1日から最長令和9年8月31日までの約1年半です。この期間内に設備の発注、導入、支払いまでを完了する必要があります。申請期間は令和7年9月19日から10月2日までの約2週間と短期間のため、事前の十分な準備が不可欠です。
審査のポイント
審査では以下の観点が重視されると考えられます。
- 事業の実現可能性:設備投資計画が技術的・財務的に実現可能か
- 投資効果:設備導入による売上増加・生産性向上・コスト削減の見込み
- 事業の必要性:なぜこの設備が必要で、なぜ今投資するのか
- 企業の成長性:中長期的な成長戦略との整合性
申請から採択までの流れ
申請は電子申請システムで行います。書類審査を通過した企業には面接審査が実施され、経営者自身が事業計画と設備投資の必要性を説明する機会が設けられます。面接では事業ビジョンの明確さ、計画の具体性、質問への的確な回答が評価されます。
活用にあたっての注意点
本事業を効果的に活用するためには、以下の点に留意してください。
- 交付決定前の発注は対象外:必ず交付決定を受けてから設備の発注を行うこと
- 計画変更時は事前相談:導入設備や金額に変更が生じた場合は速やかに公社に相談すること
- 実績報告の期限厳守:助成対象期間終了後、所定の期限内に実績報告書を提出すること
- 財産処分の制限:助成金で取得した設備は一定期間内の処分が制限されること