令和7年度地熱発電の資源量調査事業費助成金交付事業_第3回
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
JOGMECによる国家的支援事業
本助成金はJOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)が実施する国家的な地熱資源開発支援事業です。地熱発電は2050年カーボンニュートラル実現に向けた重要な再生可能エネルギー源として位置づけられており、国策として資源量調査段階から手厚い支援が行われています。JOGMECの技術的知見やネットワークを活用できる点も大きなメリットです。
地表調査から掘削調査まで幅広くカバー
本事業は地熱発電所建設に必要な資源量調査を幅広く支援対象としています。地質調査、地化学調査、物理探査などの地表調査から、調査井の掘削といった大規模な調査まで対象となります。開発初期段階の高コスト・高リスクな調査を支援することで、民間企業単独では困難な地熱開発の初期投資障壁を大幅に引き下げます。
開発リスクの分担による事業化促進
地熱開発最大の課題は、多額の調査費用を投じても地熱資源が十分に存在しない可能性があるという「探査リスク」です。本助成金はこのリスクを国が分担する仕組みであり、事業者の財務的負担を軽減します。これにより、これまで参入を躊躇していた企業にも地熱開発への道が開かれます。
複数回公募による柔軟な申請機会
令和7年度は複数回の公募が実施されており、本公募は第3回にあたります。第1回・第2回で申請が間に合わなかった事業者や、新たに地熱開発を検討し始めた事業者にも申請機会が確保されています。年度内に複数回の公募があることで、事業計画の進捗に合わせた柔軟な申請が可能です。
ポイント
対象者・申請資格
事業者区分
- 地熱発電事業を計画する法人(株式会社、合同会社等)
- 地熱資源の開発を行う事業者
- 複数事業者による共同申請も可能な場合あり
技術的要件
- 地熱資源の存在が見込まれる地域での調査計画を有すること
- 調査計画が技術的に妥当であること
- 地熱発電所建設を最終目的とした調査であること
財務的要件
- 調査事業を遂行するために必要な資金力を有すること
- 自己負担分の資金を確保できること
- 事業完了後の実績報告・会計検査に対応できる体制があること
その他の条件
- 関係法令を遵守し、必要な許認可の取得見込みがあること
- 地元自治体や地域住民との調整を適切に行う体制があること
- JOGMECが定める助成金交付要件を満たすこと
- 反社会的勢力に該当しないこと
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:公募要領の確認と事前相談
JOGMECの公式サイトから公募要領・実施細則を入手し、助成対象や要件を確認します。申請前にJOGMECの担当部署へ事前相談を行い、計画の方向性が助成要件に合致するか確認することを強く推奨します。
ステップ2:調査計画の策定
地熱資源の賦存が見込まれる地域を特定し、具体的な調査計画を策定します。調査手法、スケジュール、予算、期待される成果を明確にした計画書を作成します。技術コンサルタントの活用も検討してください。
ステップ3:地元調整と許認可の確認
調査対象地域の自治体、温泉事業者、地権者等との調整を進めます。必要な許認可(温泉法に基づく掘削許可等)の取得見込みを確認し、申請書類に反映させます。
ステップ4:申請書類の作成と提出
公募要領に従い、事業計画書、収支予算書、会社概要等の必要書類を作成します。JOGMECが指定する方法(電子申請等)で期限内に提出します。記載内容の正確性と計画の実現可能性が審査のポイントです。
ステップ5:審査・採択後の事業実施
外部有識者等による審査を経て採択が決定されます。採択後はJOGMECとの間で助成金交付契約を締結し、計画に沿って調査事業を実施します。定期的な進捗報告と事業完了後の実績報告が求められます。
ポイント
審査と成功のコツ
地熱資源の科学的根拠の提示
段階的な調査計画の設計
地域共生の具体的取り組み
実施体制の充実
長期的な事業ビジョンの明示
ポイント
対象経費
対象となる経費
地表調査費(4件)
- 地質調査費
- 地化学調査費
- 物理探査費(重力探査・電磁探査等)
- 測量費
掘削調査費(4件)
- 調査井掘削費
- 掘削資機材費
- 坑井仕上げ費
- セメンチング費
噴気試験費(3件)
- 噴気試験実施費
- 計測機器費
- 試験用設備費
環境調査費(3件)
- 環境影響調査費
- 温泉モニタリング費
- 水質分析費
技術コンサルタント費(3件)
- 地熱専門家への委託費
- 解析・評価費
- 報告書作成費
現場管理費(4件)
- 現場事務所設営費
- 安全管理費
- 通信費
- 交通費
その他調査関連費(3件)
- データ取得・解析費
- 試料分析費
- 地元調整に係る費用
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 地熱発電所本体の建設工事費
- 土地の取得費・賃借料
- 事業者の人件費(社内スタッフの通常給与)
- 既に着手済みの調査に対する遡及的な費用
- 他の国庫補助金等で手当てされている費用
- 交際費・接待費等の間接経費
- 調査目的と直接関係のない設備購入費
よくある質問
Q地熱発電の資源量調査事業費助成金はどのような事業者が申請できますか?
地熱発電所の建設を目的として資源量調査を計画する法人が対象となります。電力会社、エネルギー関連企業だけでなく、地熱開発に新規参入する企業も申請可能です。複数事業者による共同申請が認められる場合もあります。ただし、調査事業を遂行するための技術力・資金力を有することが求められるため、地熱開発の専門家やコンサルタントとの連携体制を構築しておくことが重要です。詳細な要件はJOGMECの公募要領をご確認ください。
Q助成率や助成金額の上限はいくらですか?
助成率および助成金額の上限は公募要領・実施細則に定められています。地熱開発の資源量調査は調査の種類や規模によって費用が大きく異なるため、案件ごとにJOGMECと協議の上で決定される場合があります。一般的に、地表調査と掘削調査では助成率が異なることがあり、掘削調査は特に高額となるため手厚い支援が期待できます。最新の助成条件はJOGMECの公式サイトまたは公募要領でご確認ください。
Q地表調査のみの申請は可能ですか?
はい、地表調査のみでの申請も可能です。地熱開発は段階的に進めるのが一般的であり、まず地表調査で地熱資源の賦存可能性を確認し、その結果を踏まえて掘削調査に進むという段階的なアプローチが推奨されています。地表調査には地質調査、地化学調査、物理探査等が含まれ、これらの結果が次の段階への判断材料となります。地表調査の結果が良好であれば、次回以降の公募で掘削調査の助成を申請することも検討できます。
Q温泉事業者との調整はどの程度必要ですか?
地熱開発において温泉事業者との調整は極めて重要です。地熱資源と温泉資源は地下で関連している場合があり、地熱開発が既存の温泉に影響を与える懸念があるためです。申請にあたっては、周辺の温泉事業者への説明や合意形成の状況を示すことが求められます。モニタリング体制の構築や、地域への還元策(温泉熱の有効利用等)の提案も審査でプラスに評価されます。地元自治体を通じた調整も有効な手段です。
Q申請から採択結果の通知までどのくらいかかりますか?
審査期間は公募回や申請件数によって異なりますが、一般的には公募締切から数ヶ月程度を要します。外部有識者を含む審査委員会での評価が行われるため、一定の期間が必要です。採択結果はJOGMECから申請者に直接通知されるほか、JOGMECの公式サイトでも公表される場合があります。審査期間中にJOGMECから追加資料の提出や計画内容の確認を求められることもありますので、迅速に対応できる体制を整えておいてください。
Q過去にJOGMECの助成金を受けたことがある場合、再度申請は可能ですか?
過去にJOGMECの助成金を受けた実績がある事業者も、新たな調査計画について再度申請することは可能です。ただし、同一地点・同一内容の調査に対する重複助成は認められません。過去の調査結果を踏まえた発展的な調査計画(例:地表調査の結果を受けた掘削調査)であれば、むしろ継続性が評価される可能性があります。過去の助成事業で適切な実績報告が行われていることも前提条件となります。
Q地熱発電以外の地熱利用(温泉発電やバイナリー発電)も対象になりますか?
本助成金は地熱発電の資源量調査を対象としており、発電方式としてはフラッシュ発電やバイナリー発電など、地熱資源を利用した発電全般が対象となり得ます。ただし、温泉の余熱を利用した小規模な温泉発電については、別の支援制度が適用される場合もあります。対象となる発電方式や規模の詳細はJOGMECの公募要領で確認するか、事前相談で個別にご確認ください。地熱発電所建設を最終目的とした調査であることが要件です。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
地熱発電の資源量調査事業費助成金は、JOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)が交付する助成金であり、同一の調査事業に対して国の他の補助金・助成金との重複受給は原則として認められません。ただし、地熱開発は長期にわたるプロジェクトであるため、調査段階と開発段階で異なる支援制度を活用する「段階的な制度活用」は可能です。例えば、本助成金で資源量調査を実施した後、環境省の「地熱開発理解促進関連事業」や経済産業省の関連支援事業を活用して次の開発段階に進むことが考えられます。また、地方自治体独自の再生可能エネルギー関連補助金については、対象経費が重複しない範囲で併用できる可能性があります。具体的な併用可否はJOGMECおよび各制度の実施主体に事前確認が必要です。なお、JOGMECは地熱開発に関する出資・債務保証制度も有しており、本助成金とは別の枠組みで開発段階の資金支援を受けることも検討に値します。
詳細説明
地熱発電の資源量調査事業費助成金とは
本事業は、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が実施する地熱発電の普及促進を目的とした助成金交付事業です。地熱発電所の建設に向けた資源量調査(地表調査・掘削調査等)に対して助成金を交付し、地熱資源の開発を促進します。
事業の背景と目的
日本は世界第3位の地熱資源量を有するとされていますが、その開発は十分に進んでいません。地熱発電は天候に左右されない安定した再生可能エネルギーとして、2050年カーボンニュートラル実現に向けて重要な役割を担っています。しかし、地熱開発は調査段階で多額の費用が必要であり、かつ地下資源の不確実性という高いリスクを伴います。本助成金はこうした開発初期段階のリスクを国が分担することで、民間事業者の地熱開発への参入を促進するものです。
助成対象となる調査の種類
- 地表調査:地質調査、地化学調査、物理探査(重力探査・電磁探査・地震探査等)などにより、地下の地熱貯留層の存在を推定する調査
- 掘削調査:調査井を掘削し、地下の温度・圧力・透水性等を直接計測して地熱資源量を評価する調査
- 噴気試験:掘削した調査井から蒸気・熱水を噴出させ、地熱貯留層の生産能力を評価する試験
- 環境調査:周辺の温泉や自然環境への影響を評価するためのモニタリング調査
助成金の交付条件
助成金の交付にあたっては、以下の条件を満たす必要があります。
- 地熱発電所の建設を最終目的とした資源量調査であること
- 調査計画が技術的に妥当であり、実現可能性が認められること
- 調査事業を遂行するために必要な技術力・資金力を有すること
- 関係法令を遵守し、必要な許認可を取得または取得見込みであること
- 地元自治体・地域住民等との調整が適切に行われていること
審査のポイント
JOGMECによる審査では、以下の観点が重視されます。
- 技術的妥当性:地熱資源の賦存可能性に関する科学的根拠、調査手法の適切性
- 事業化可能性:調査後の開発計画、事業採算性の見通し
- 実施体制:専門人材の確保、プロジェクト管理能力
- 地域共生:地元との合意形成状況、地域への貢献策
- 環境配慮:温泉・自然環境への影響評価と対策
地熱開発における本助成金の位置づけ
地熱発電所の開発は一般的に、①地表調査→②掘削調査→③環境アセスメント→④発電所建設→⑤運転開始という長期プロセスを経ます。本助成金は①②の段階を支援するものであり、最もリスクが高くコストがかかる初期段階のハードルを下げる重要な役割を果たしています。調査結果により地熱資源の存在と事業性が確認されれば、その後の開発・建設段階に進むことが可能となります。
申請にあたっての注意事項
本事業は令和7年度第3回公募として実施されています。公募期間、助成率、助成上限額等の詳細はJOGMECの公募要領をご確認ください。申請前にJOGMECの担当部署への事前相談を行うことを強くお勧めします。また、地熱開発は10年以上の長期プロジェクトとなるため、長期的な視点での計画策定が不可欠です。