令和7年度 安全・安心な東京の実現に向けた製品開発支援事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
最大1,850万円の手厚い助成額
開発フェーズで最大1,500万円(助成率2/3以内)、普及フェーズで最大350万円(助成率1/2以内)と、都の助成金の中でもトップクラスの支援額です。特に開発フェーズの助成率2/3は非常に高く、自己負担を大幅に抑えながら本格的な製品開発に取り組めます。資金面のハードルが高い中小企業にとって、研究開発投資を加速させる大きなチャンスです。
開発から普及まで一貫支援
多くの助成金が開発段階のみを対象とする中、本事業は開発フェーズと普及フェーズの2段階で支援を受けられます。試作・開発で終わらず、展示会出展や広告宣伝、先導的ユーザーへの導入費用まで助成対象となるため、製品の市場投入・販路開拓までを見据えた総合的な事業計画を立てることができます。
5つの重点テーマで社会課題を解決
防災・減災、事業リスク対策、セキュリティ、感染症対策、子供の安全対策の5分野が対象です。いずれも社会的ニーズが高く市場拡大が見込まれる領域であり、採択後の事業展開においても公共調達や自治体連携など幅広いビジネスチャンスにつながる可能性があります。
直接人件費が対象経費に含まれる
開発フェーズでは原材料費や委託費に加え、直接人件費も助成対象です。社内エンジニアの開発工数を計上できるため、外注に頼らず自社の技術力で製品開発を進める企業にとって実質的な負担軽減効果が大きい制度設計となっています。
ポイント
対象者・申請資格
企業要件
- 東京都内に本店または支店・営業所を有する中小企業者等であること
- 申請時点で実質的に1年以上の事業活動を行っていること
- 中小企業基本法に定める中小企業者に該当すること
テーマ要件
- 防災・減災に関する製品・技術の開発であること
- 事業リスク対策(BCP等)に関する製品・技術の開発であること
- セキュリティ(サイバー・物理)に関する製品・技術の開発であること
- 感染症対策に関する製品・技術の開発であること
- 子供の安全対策に関する製品・技術の開発であること
事業要件
- 安全・安心をテーマとする新製品・新技術の開発または既存製品の改良であること
- 開発した製品・技術の普及促進活動を行う計画があること
- 助成期間内に成果物(試作品等)を完成させる見込みがあること
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:募集要項の確認と事前相談
まず東京都中小企業振興公社のウェブサイトから募集要項を入手し、自社の事業が対象テーマに合致するか確認します。不明点がある場合は事務局に事前相談を行い、申請の方向性を固めましょう。
ステップ2:事業計画書の作成
所定の申請書類一式をダウンロードし、開発計画・普及計画・経費明細・スケジュールを具体的に記載します。技術的な新規性・優位性、市場ニーズ、事業化の見通しを明確に示すことが重要です。
ステップ3:申請書類の提出
申請期間(2025年6月3日〜7月2日)内に必要書類を提出します。提出方法(電子申請・郵送・持参)は募集要項で確認してください。期限厳守で、不備があると受理されない場合があります。
ステップ4:審査(書類審査・面接審査)
書類審査を通過した企業には面接審査が実施されます。技術の独自性、事業計画の実現可能性、市場性などが総合的に評価されます。
ステップ5:採択・交付決定後の事業実施
採択が決定したら、交付決定通知を受けて事業を開始します。計画に沿って開発・普及活動を進め、定期的な進捗報告と適切な経費管理を行います。
ポイント
審査と成功のコツ
テーマとの整合性を明確に示す
技術的な新規性・優位性を具体的に記載する
事業化・普及の具体的ロードマップを描く
経費計画は根拠を明確にする
面接審査の準備を入念に行う
ポイント
対象経費
対象となる経費
原材料・副資材費(3件)
- 試作品の製造に必要な原材料費
- 部品・素材の購入費
- 消耗品費
機械装置・工具器具費(3件)
- 開発に必要な機械装置の購入・リース費
- 試験・測定機器の購入費
- 金型・治具の製作費
委託・外注費(3件)
- 技術開発の一部を外部に委託する費用
- 試験・分析の外注費
- デザイン・設計の委託費
産業財産権出願費(3件)
- 特許出願に係る費用
- 実用新案・意匠登録の出願費用
- 弁理士への手続き委託費
直接人件費(2件)
- 開発に直接従事する社員の人件費
- 開発専従者の給与・賞与の按分額
展示会出展費(普及フェーズ)(3件)
- 国内外の展示会への出展料
- ブース装飾・設営費
- 展示用サンプルの製作費
広告宣伝費(普及フェーズ)(3件)
- 製品カタログ・パンフレットの制作費
- Web広告・PR動画の制作費
- 専門誌への広告掲載費
先導的ユーザー導入費(普及フェーズ)(2件)
- モニター企業への試験導入に係る費用
- 導入支援・技術サポートの費用
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 土地・建物の取得費や賃借料
- 汎用性のあるパソコン・タブレット等の購入費
- 通常の事業運営に必要な経常的経費(光熱費・通信費等)
- 交際費・接待費・慶弔費
- 消費税および地方消費税
- 他の助成金・補助金で助成を受けている経費
- 交付決定日より前に発注・契約・支払いを行った経費
- 見積書・発注書・納品書・請求書等の証拠書類が不備な経費
よくある質問
Qこの助成金の申請に必要な書類は何ですか?
一般的に、申請書(所定様式)、事業計画書、経費明細書、会社概要(登記事項証明書、決算書等)、開発製品の技術資料などが必要です。具体的な必要書類は募集要項に記載されていますので、東京都中小企業振興公社のウェブサイトから最新の募集要項を入手して確認してください。書類の不備は不受理の原因となるため、提出前にチェックリストで漏れがないか必ず確認しましょう。
Q開発フェーズと普及フェーズは両方申請する必要がありますか?
開発フェーズのみの申請も可能です。ただし、本助成金の大きなメリットは開発から普及まで一貫して支援を受けられる点にあります。普及フェーズを含めた計画を提出することで、事業化への本気度や市場展開の具体性をアピールでき、審査でもプラスに評価される可能性があります。予算に余裕がある場合は、両フェーズでの申請を検討することをお勧めします。
Q直接人件費はどのように算出すれば良いですか?
直接人件費は、開発業務に直接従事する社員の給与・賞与等を、開発業務への従事時間に基づいて按分して算出します。一般的には、対象社員の年間給与総額を年間総労働時間で割った時間単価に、開発業務への従事時間を乗じて計算します。勤務日報やタイムシートで開発業務への従事時間を正確に記録・管理することが求められます。間接部門の人件費や役員報酬は対象外となる場合が多いため、募集要項で詳細を確認してください。
Q過去に他の助成金を受けたことがある場合でも申請できますか?
過去に他の助成金を受給した実績があっても、本助成金への申請は可能です。ただし、同一テーマ・同一内容の開発について重複して助成を受けることはできません。また、現在進行中の他の助成事業がある場合、経費の重複がないことを明確に説明する必要があります。過去の助成金で開発した技術をベースにさらに発展させるような申請は、技術の蓄積として評価される場合もあるため、過去の実績を強みとしてアピールすることも有効です。
Q申請から採択・助成金受領までのスケジュール感を教えてください。
一般的な流れとして、申請締切(2025年7月2日)の後、書類審査に1〜2か月、面接審査に1か月程度を要し、採択決定は秋頃(9〜10月頃)になることが多いです。交付決定後に事業を開始し、開発期間は通常1〜2年程度です。助成金は原則として後払い(精算払い)のため、事業完了後に実績報告書を提出し、検査を経て助成金が支払われます。つまり、開発期間中の経費は一旦自社で立て替える必要があるため、キャッシュフロー計画も事前に立てておくことが重要です。
Qソフトウェアやアプリの開発も対象になりますか?
はい、ハードウェアに限らずソフトウェアやアプリケーションの開発も対象となります。例えば、防災情報を配信するアプリ、サイバーセキュリティ対策ソフト、子供の見守りシステムなど、5つの重点テーマに関連するソフトウェア開発であれば申請可能です。ソフトウェア開発の場合、直接人件費が経費の大きな割合を占めることが多いため、人件費の算出根拠を明確にし、開発工程ごとの工数見積もりを具体的に示すことが重要です。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本助成金は東京都中小企業振興公社が実施する事業のため、同一の経費項目について国や他の自治体の補助金・助成金と重複して受給することはできません。ただし、異なる経費項目に対して別の補助金を活用する「経費の棲み分け」は可能な場合があります。例えば、本助成金で製品開発費を賄い、ものづくり補助金で量産設備の導入費を申請するといった組み合わせが考えられます。また、小規模事業者持続化補助金を活用して本助成金の対象外となる販路開拓費用(営業活動費等)を補填する方法も有効です。IT導入補助金との併用では、開発した製品の社内業務効率化に関するシステム導入部分を切り分けて申請できる可能性があります。いずれの場合も、事前に両方の事務局に確認し、経費の重複がないことを明確にした上で申請することが重要です。なお、東京都の他の助成金(創業助成事業等)との併用については、公社の規定により制限がある場合があるため、必ず事前確認を行ってください。
詳細説明
事業概要
「安全・安心な東京の実現に向けた製品開発支援事業」は、東京都中小企業振興公社が実施する助成金制度です。都内の中小企業が「安全・安心」をテーマとする製品や技術の開発・改良、さらにはその普及促進に取り組む際の経費を助成します。
対象テーマ
本事業では、以下の5つのテーマに関連する製品・技術の開発が助成対象となります。
- 防災・減災:地震・風水害・火災等の自然災害への備えや被害軽減に資する製品・技術
- 事業リスク対策:BCP(事業継続計画)策定支援、サプライチェーンリスク管理等に関する製品・技術
- セキュリティ:サイバーセキュリティ、物理的セキュリティ(防犯カメラ、入退室管理等)に関する製品・技術
- 感染症対策:感染症の予防・検知・拡大防止に資する製品・技術
- 子供の安全対策:通学路の安全確保、見守りシステム、事故防止等に関する製品・技術
助成内容
本事業は「開発フェーズ」と「普及フェーズ」の2段階で構成されています。
- 開発フェーズ:助成限度額1,500万円、助成率2/3以内。製品・技術の研究開発や試作、改良に係る経費が対象です。
- 普及フェーズ:助成限度額350万円、助成率1/2以内。開発した製品の展示会出展、広告宣伝、先導的ユーザーへの導入に係る経費が対象です。
対象経費の詳細
開発フェーズでは以下の経費が助成対象となります。
- 原材料費:試作品の製造に必要な原材料・部品の購入費
- 機械装置費:開発に必要な機械装置の購入・リース費用
- 委託費:技術開発や試験分析の外部委託費用
- 産業財産権出願費:特許等の出願に係る費用
- 直接人件費:開発に直接従事する社員の人件費
普及フェーズでは以下の経費が対象です。
- 展示会出展費:展示会への出展料やブース設営費
- 広告費:カタログ制作費、Web広告費等
- 先導的ユーザーへの導入費:モニター企業への試験導入に係る費用
対象者の要件
以下のすべてを満たす中小企業者が申請できます。
- 東京都内に本店または支店・営業所を有すること
- 申請時点で実質的に1年以上の事業活動を行っていること
- 中小企業基本法に定める中小企業者に該当すること
申請スケジュール
令和7年度の申請期間は2025年6月3日から2025年7月2日までです。約1か月間と比較的短い申請期間となっているため、早めの準備が必要です。書類審査通過後に面接審査が実施され、最終的な採択が決定します。
活用のポイント
本助成金を最大限活用するためには、以下の点を意識した事業計画の策定が重要です。
- 5つの重点テーマとの関連性を明確かつ具体的に示すこと
- 技術的な新規性・独自性を客観的なデータや比較で裏付けること
- 開発後の市場展開・事業化計画を具体的な数値目標とともに提示すること
- 普及フェーズまでを見据えた一貫した事業計画を立てること