高等教育機関における共同講座創造支援事業費補助金(二次公募)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
補助上限3,000万円の大型支援
補助率1/2、上限3,000万円(税抜)という大型の補助金です。高等教育機関との共同講座の設計・運営にかかる費用を幅広くカバーでき、本格的な産学連携人材育成プログラムの構築が可能です。補助率・金額は審査結果により調整される場合があります。
企業主導の人材育成モデル
従来の産学連携とは異なり、企業が自社の人材ニーズに基づいて高等教育機関にカリキュラムを設計する点が特徴的です。「大学に教えてもらう」のではなく「企業が求める人材を大学と一緒に育てる」という発想の転換が本事業の本質です。
複数案件の同時申請が可能
同一事業者による複数案件の申請が認められており、例えばDX人材育成と脱炭素人材育成を別々の大学と連携して同時に推進するといった戦略的な活用が可能です。
先端技術分野にフォーカス
デジタル化、脱炭素化、量子技術など、急速に変化する先端技術分野における人材育成を特に重視しています。これらの分野で深刻な人材不足に直面する企業にとって、高等教育機関と連携した体系的な育成プログラムの構築は中長期的な競争力の源泉となります。
ポイント
対象者・申請資格
申請主体の要件
- 企業等(補助対象事業者)が申請主体
- 高等教育機関(大学・高等専門学校等)と連携して共同講座を設置
- 業種の制限なし(全業種対象)
事業内容の要件
- 自社が必要とする専門性を有する人材の育成を目的とすること
- 高等教育機関において講座・コース・学科等を設置すること
- デジタル化・脱炭素化・量子技術等の先端分野が重点
経費の要件
- 交付決定日以降に発注した経費が対象
- 事業期間中(2023年2月28日まで)に納品・検収・支出した経費
- 補助事業期間中に発生した費用が特定できること
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:連携先教育機関の選定
自社が求める人材像を明確にし、その分野に強みを持つ大学・高専等を選定します。既存の産学連携実績がある教育機関があれば、スムーズな連携が期待できます。
ステップ2:共同講座の設計
連携先教育機関と共同で、カリキュラム内容、受講対象者、育成目標、実施スケジュールを設計します。企業の実務ニーズと学術的な教育体系の融合が求められます。
ステップ3:事業計画・経費計画の策定
補助事業期間(交付決定日~2023年2月28日)内に実施可能な計画を策定し、経費の内訳を明確にします。期間中に発生した費用が特定できるよう経理方法も検討してください。
ステップ4:jGrantsでの電子申請
jGrants(電子申請システム)を通じて申請書類を提出します。事務局への事前相談を推奨します。
ステップ5:審査・交付決定
外部有識者による審査を経て交付決定(2022年9月末頃)されます。交付決定後に事業を開始してください。
ポイント
審査と成功のコツ
産業ニーズの明確な言語化
教育機関との相互補完性
持続可能性の提示
成果の波及効果
ポイント
対象経費
対象となる経費
講座設計・開発費(3件)
- カリキュラム設計費
- 教材開発費
- シラバス作成費
講師関連費(3件)
- 外部講師謝金
- 講師旅費・交通費
- 講師派遣費用
設備・機器費(3件)
- 講座実施に必要な機器購入費
- 実験設備の導入費
- ソフトウェアライセンス費
運営費(4件)
- 会場費
- 通信費
- 教材印刷費
- 事務局運営費
委託費(3件)
- 講座運営の外部委託費
- 調査研究の委託費
- システム開発委託費
人件費(2件)
- 事業に直接従事する人員の人件費
- TA(ティーチングアシスタント)費用
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 土地・建物の取得費
- 既存設備の維持管理費
- 汎用的な事務用品・備品
- 飲食費・接待費
- 交付決定日前に発生した経費
- 事業期間後に発生した経費
- 他の補助金で補填される経費
よくある質問
Q大学側が申請することはできますか?
本事業の申請主体は「企業等(補助対象事業者)」です。大学側からの申請は想定されておらず、企業が主体となって大学と連携する形式です。ただし、申請にあたっては大学との合意形成が不可欠であり、共同講座の内容・運営体制について大学と十分に協議した上で申請してください。大学からの協力確認書や連携合意書を添付することが求められる場合があります。
Q同一企業が複数の共同講座を申請できますか?
同一事業者による複数案件の申請は認められています。例えば、A大学とDX人材育成の共同講座、B高専と脱炭素技術者育成の共同講座を同時に申請することが可能です。ただし、各案件について補助上限3,000万円が適用され、審査はそれぞれ個別に行われます。複数申請する場合は、各案件の独自性と必要性を明確に示してください。
Q補助事業期間が2023年2月28日までですが、講座は年度をまたいで実施できますか?
共同講座自体は補助事業期間を超えた期間にて計画・実施することが可能です。ただし、当該年度分の事業は事業期間内に完了し、補助対象経費は期間中に発生した費用に限定されます。つまり、講座の設計・立ち上げ費用を補助事業期間中に計上し、講座の運営は翌年度以降も自主財源で継続するという形が想定されています。
Q補助対象経費にはどのようなものが含まれますか?
共同講座の設計・開発費(カリキュラム設計、教材開発)、講師関連費(外部講師謝金、旅費)、設備・機器費(講座に必要な実験設備、ソフトウェア)、運営費(会場費、通信費)、委託費、人件費などが対象です。交付決定日以降に発注し、事業期間中に納品・検収・支出した経費が補助対象となります。詳細は公募要領を確認してください。
Q審査ではどのような点が評価されますか?
公募要領に記載の審査基準に基づきますが、一般的に①産業ニーズとの整合性(企業が求める人材と講座内容の一致)、②教育プログラムの質(カリキュラムの体系性、実践性)、③連携体制の充実度(企業と教育機関の役割分担)、④持続可能性(補助終了後の継続計画)、⑤波及効果(業界全体への貢献)などが評価ポイントとなります。
Q中小企業でも申請できますか?
企業規模の制限は明示されていないため、中小企業でも申請可能です。ただし、大学に共同講座を設置する事業であるため、相応の企画力と教育機関との連携体制が必要です。中小企業の場合は、業界団体や同業他社と連携して申請する、あるいは地域の高専と連携するなど、自社の規模に見合った実施体制を工夫することで採択の可能性を高められます。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業は経済産業省の補助金であり、同一経費に対する他の国庫補助金との重複受給は認められません。ただし、文部科学省の大学改革関連の補助金や、厚生労働省の人材開発支援助成金とは、対象経費が異なれば併用可能な場合があります。例えば、本補助金で共同講座の設計・設備整備を行い、人材開発支援助成金で受講者(自社従業員)の研修費用を賄うといった組み合わせが考えられます。また、地方自治体の産学連携支援制度と併せて活用することで、より充実した共同講座の運営が可能になります。複数案件の申請が認められているため、異なるテーマ・異なる教育機関との複数の共同講座を並行して設置する戦略も検討に値します。
詳細説明
高等教育機関における共同講座創造支援事業とは
本事業は、企業が大学・高専等の高等教育機関に共同講座を設置し、自社が必要とする専門人材を育成するための費用を補助する制度です。経済産業省が所管し、一般社団法人社会実装推進センターが事務局を務めています。
背景と目的
デジタル化・脱炭素化の進展や量子技術をはじめとする急激な技術革新に対応するため、高度な専門性を有する人材の育成が急務となっています。しかし、従来の大学教育だけでは産業界が求めるスキルセットとのミスマッチが生じており、企業が主体的に教育内容に関与する新しい産学連携モデルが求められています。
補助の内容
- 補助率:1/2以内
- 補助上限額:3,000万円(税抜)/事業
- 補助事業期間:交付決定日(2022年9月末頃)~2023年2月28日
※補助率・金額は応募状況および審査結果により調整される場合があります。
共同講座の設置イメージ
企業が自社の人材ニーズを踏まえ、高等教育機関と共同で以下のような取組を行います。
- 専門講座の新設:AI・データサイエンス、カーボンニュートラル技術など、企業が求める専門分野の講座を大学に設置
- 実践的カリキュラムの共同開発:企業の実務課題をベースにしたPBL(課題解決型学習)プログラムの開発
- コース・学科の創設:より大規模な教育プログラムとして、専門コースや学科を新設する取組
二次公募について
本公募は二次公募です。一次公募の採択状況を踏まえ、残予算の範囲内での採択となります。申請にあたっては、一次公募で採択されたテーマとの差別化や、未充足のニーズに対応する計画を意識することが有効です。事務局への事前相談を強く推奨します。
補助事業期間と講座の継続
補助対象となる経費の計上期間は2023年2月28日までですが、共同講座自体は補助事業期間を超えて継続実施することが可能です。補助金は講座の立ち上げ期の初期投資を支援するものであり、長期的な人材育成の仕組みとして持続させることが期待されています。