展示会等のイベント産業高度化推進事業費補助金(令和4年度)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
イベント産業全体の高度化を支援
単なる開催支援ではなく、産業構造の高度化(DX、省エネ、安全対策等)を目的とした包括的な支援制度です。展示会の開催そのものではなく、開催の質や運営効率を向上させる取り組みに焦点を当てています。
デジタル技術活用への重点支援
オンライン・ハイブリッド展示会の開催環境整備、来場者データの分析システム導入、VR/AR技術を活用した展示手法の開発等、デジタルトランスフォーメーションに資する取り組みが重視されます。
国際競争力の強化
日本の展示会産業の国際競争力を高めるための取り組みも対象です。海外展示会との連携、国際標準への対応、多言語対応等のグローバル化施策を支援します。
安全・衛生対策の強化
大規模イベントの安全管理体制の強化、感染症対策の標準化、BCP(事業継続計画)の策定等、リスク管理に関する取り組みも支援対象です。
ポイント
対象者・申請資格
対象事業者
- 展示会主催者(主催者団体含む)
- イベント運営会社・企画会社
- コンベンション施設・展示場の運営者
- MICE関連事業者
- 業界団体・協会
対象事業
- 展示会のDX推進事業(オンライン開催環境整備、データ分析システム等)
- ハイブリッド展示会の運営体制構築
- 展示会の安全・衛生対策の高度化
- 国際展示会の開催・運営に係る高度化事業
- 展示会産業の人材育成に係る事業
- サステナブルな展示会運営の推進事業
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:事業構想の策定
自社の展示会・イベント事業における課題を分析し、高度化の方向性を明確にします。DX、国際化、安全対策等のテーマから、最も効果的な取り組みを選定します。
ステップ2:交付要綱の確認
経済産業省のウェブサイトで最新の交付要綱を確認し、補助率、補助上限額、対象経費等の詳細条件を把握します。不明点は経済産業省の担当部署に問い合わせます。
ステップ3:事業計画書の作成
取り組み内容、実施体制、スケジュール、予算計画、期待効果等を詳細に記載した事業計画書を作成します。定量的な成果指標(KPI)の設定が重要です。
ステップ4:申請書類の提出
公募要領に従い、必要書類を揃えて提出します。法人登記簿謄本、直近の決算書、事業計画書等が一般的に必要です。
ステップ5:採択・交付決定・事業実施
採択通知を受け、交付申請を行います。交付決定後に事業を実施し、完了後に実績報告書を提出します。
ポイント
審査と成功のコツ
観点1:明確な課題設定と解決策の提示
観点2:定量的な成果指標の設定
観点3:波及効果・モデル性の訴求
観点4:実施体制の信頼性
ポイント
対象経費
対象となる経費
デジタル化・DX関連(4件)
- オンライン展示会プラットフォーム構築費
- VR/AR展示システム開発費
- 来場者データ分析システム導入費
- マッチングシステム構築費
設備・機器(3件)
- ハイブリッド配信用映像・音響機器
- デジタルサイネージ設置費
- Wi-Fi等通信インフラ整備費
安全・衛生対策(3件)
- 感染症対策設備の導入費
- 来場者管理システム構築費
- 安全管理体制の構築費
人材育成(3件)
- 展示会運営人材の研修費
- 海外先進事例視察費
- 資格取得支援費
国際化対応(3件)
- 多言語対応システム整備費
- 国際規格認証取得費
- 海外展示会との連携費
サステナビリティ対応(3件)
- 環境配慮型展示資材の導入費
- カーボンオフセット算定費
- リユース型ブース開発費
調査・コンサルティング(3件)
- 市場調査費
- 事業計画策定費
- 専門家謝金
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 展示会の出展料・ブース装飾費(出展者側の費用)
- 既存設備の単純な修繕・保守費用
- 通常のイベント開催費(飲食、ケータリング等)
- 土地・建物の取得費
- 汎用性の高い事務機器(PC、プリンター等)の購入費
- 人件費(通常業務に充当される部分)
- 接待交際費・慶弔費
よくある質問
Q展示会に出展する企業(出展者)も申請できますか?
本補助金は展示会・イベント産業の「運営側」の高度化を支援する制度であり、個別の出展企業は原則として対象外です。出展者としてのコスト支援が必要な場合は、中小企業庁のJAPANブランド育成支援等事業費補助金や、JETROの海外展示会出展支援等の別制度を検討してください。ただし、自社で展示会を主催する企業であれば、主催者として申請可能です。
Q補助率は具体的にどのくらいですか?
補助率は「交付要綱参照」とされており、事業の種類や規模によって異なります。交付要綱は経済産業省のウェブサイトで公開されますので、申請前に必ず最新版を確認してください。一般的には対象経費の1/2~2/3程度が補助される場合が多いですが、事業の公益性や波及効果の大きさによって変動する可能性があります。
Qオンラインのみの展示会も対象ですか?
オンライン展示会も対象となり得ます。むしろ、DXの推進は本事業の重点テーマの一つであり、オンライン展示会プラットフォームの構築や運営ノウハウの確立に資する取り組みは積極的に支援される傾向があります。ただし、単なるウェブサイト制作ではなく、展示会産業の高度化に資する先進的な取り組みであることが求められます。
Q地方の小規模イベント会社でも申請できますか?
事業規模の大小は直接的な採択基準ではありませんので、地方の小規模イベント会社でも申請可能です。むしろ、地方のイベント産業の底上げに貢献する取り組みとして評価される可能性があります。単独での申請が困難な場合は、業界団体や地域の事業者と連携した共同申請を検討するとよいでしょう。
Q過去にどのような事業が採択されていますか?
具体的な採択事例は経済産業省のウェブサイト等で公表される場合があります。一般的には、大規模展示会のハイブリッド化、来場者管理システムのデジタル化、国際展示会の開催支援、展示会の安全基準策定等の事業が採択されています。先進的なテクノロジー活用や、業界横断的な取り組みが高く評価される傾向があります。
Q令和4年度の事業ですが、今から申請可能ですか?
令和4年度の公募は既に終了している可能性が高いです。同様の支援制度は毎年度予算措置に応じて公募が行われることがありますので、経済産業省のウェブサイトで最新の公募情報を確認してください。次年度の公募に備えて、事業計画の策定や実施体制の構築を事前に進めておくことをお勧めします。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は経済産業省所管の補助金であり、同一経費への国庫補助金の二重受給は認められません。ただし、経費を明確に区分すれば他の支援策との併用が可能です。 例えば、展示会のDX化は本補助金で対応し、海外からの出展者誘致に関してはJETRO(日本貿易振興機構)の支援策を活用するといった組み合わせが考えられます。また、中小企業のイベント運営会社であれば、ものづくり補助金や事業再構築補助金との棲み分けも検討の余地があります。 地方自治体が実施するMICE誘致関連の補助金や、観光庁のインバウンド関連支援との連携も有効です。特にコンベンション施設の運営者は、施設整備は自治体の支援で、ソフト面の高度化は本補助金で、という使い分けが戦略的です。
詳細説明
イベント産業を取り巻く環境変化
日本の展示会・イベント産業は、コロナ禍により2020年以降、大幅な事業縮小を余儀なくされました。対面型イベントの中止・延期が相次ぎ、業界全体の売上高は一時的に大幅に落ち込みました。
一方で、この危機をきっかけとしてオンライン展示会やハイブリッド開催といった新しいイベント形式が急速に普及し、産業の構造変革が進んでいます。本補助金は、この変革を加速させ、日本のイベント産業の国際競争力を強化することを目的としています。
補助の目的と対象
本事業は以下の3つの柱で構成されています。
- デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進:オンライン・ハイブリッド開催の環境整備、データ駆動型の展示会運営、AI・VR/AR技術の活用等
- 安全・安心な開催環境の整備:感染症対策の標準化、大規模イベントの安全管理体制強化、BCPの策定等
- 国際競争力の強化:海外展示会との連携、国際標準への対応、グローバル人材の育成等
DX推進の具体例
展示会のDXは多岐にわたります。本補助金で支援される取り組みの例を紹介します。
- ハイブリッド展示会プラットフォーム:リアルとオンラインを融合した展示会の運営環境を構築。地理的制約を超えた来場者の参加を実現します。
- 来場者データ分析:IoTセンサーやアプリを活用し、来場者の動線・滞在時間・関心分野等のデータを収集・分析。出展者へのフィードバックに活用します。
- AIマッチング:出展者と来場者のニーズをAIが分析し、最適な商談相手を推薦するシステムの導入。
- バーチャル展示:VR/AR技術を活用し、物理的に搬入が困難な大型製品や、建設中のプロジェクト等をバーチャルで展示。
サステナビリティへの対応
展示会産業は大量の資材を消費し、CO2排出量も少なくありません。本補助金では、以下のようなサステナビリティ対応の取り組みも支援します。
- リユース・リサイクル可能なブース資材の開発・導入
- 展示会のカーボンフットプリント算定とオフセット
- ペーパーレス運営(デジタルパンフレット、電子チケット等)の推進
- 環境配慮型イベントの認証取得(ISO20121等)
補助率・補助額について
本事業の補助率は「交付要綱参照」とされており、事業の内容や規模によって異なります。申請にあたっては、最新の交付要綱を経済産業省のウェブサイトで確認してください。一般的に、事業の公益性や波及効果が高いほど、有利な補助率が適用される傾向があります。