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【愛知県】令和3年度_中小企業等海外出願・侵害対策支援事業費補助金(中小企業等外国出願支援事業)

基本情報

補助金額
300万円
補助率: 1/2
0円300万円
募集期間
2021-05-13 〜 2021-06-03
対象地域愛知県
対象業種漁業 / 建設業 / 製造業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 情報通信業 / 複合サービス事業 / サービス業(他に分類されないもの) / 公務(他に分類されるものを除く) / 分類不能の産業 / 農業、林業 / 鉱業、採石業、砂利採取業 / 運輸業、郵便業 / 卸売業、小売業 / 金融業、保険業 / 不動産業、物品賃貸業 / 学術研究、専門・技術サービス業 / 宿泊業、飲食サービス業 / 生活関連サービス業、娯楽業 / 教育、学習支援業 / 医療、福祉
使途新たな事業を行いたい / 販路拡大・海外展開をしたい / イベント・事業運営支援がほしい / 事業を引き継ぎたい / 研究開発・実証事業を行いたい / 人材育成を行いたい / 資金繰りを改善したい / 雇用・職場環境を改善したい / まちづくり・地域振興支援がほしい / エコ・SDGs活動支援がほしい / スポーツ・文化支援がほしい

この補助金のまとめ

愛知県が実施する「中小企業等海外出願・侵害対策支援事業費補助金」は、知的財産権の海外出願を目指す愛知県内中小企業を対象に、出願費用の1/2(上限300万円/企業)を補助する制度です。特許・実用新案・意匠・商標など出願種別に応じた案件上限が設定されており、冒認対策商標(第三者による先取り防止)にも対応しています。申請は2021年度で終了していますが、本補助金は国(特許庁)と都道府県の連携事業として毎年継続的に実施されており、次年度の公募情報を注視することが重要です。愛知県は製造業・自動車関連産業の集積地であり、技術特許や意匠権を保有する中小企業が多く、海外展開時の知財保護ニーズは高い状況です。コンサルタント視点では、外国出願は専門的な翻訳・代理人費用が高額になりやすく、本補助金の活用が事業コスト削減に直結する重要な支援策といえます。

この補助金の特徴

1

補助率1/2・上限300万円の手厚い支援

出願費用の半額を最大300万円まで補助します。1社当たりの上限が300万円と比較的高額であり、複数の国・複数の権利種別(特許+商標等)を組み合わせた出願でも対応可能です。特許1案件150万円、商標60万円等の案件別上限との組み合わせで申請設計を行います。

2

4種類の権利種別+冒認対策商標を網羅

特許(150万円)、実用新案・意匠・商標(各60万円)、冒認対策商標(30万円)と権利種別ごとに案件上限が設定されています。特に冒認対策商標は、海外で第三者に商標を先取りされるリスクへの対策として活用でき、ブランド保護の観点でも有効な制度です。

3

対象経費が実費3科目に絞られた明確な設計

対象経費は「外国特許庁出願手数料」「国内・現地代理人費用」「翻訳費用」の3科目に限定されています。対象経費が明確なため、申請書類の作成がしやすく、弁理士・代理人との費用見積もりをもとに補助金申請額を算定しやすいのが特徴です。

4

みなし大企業を除く愛知県内中小企業が対象

中小企業基本法に定める中小企業であっても、大企業の子会社等(みなし大企業)は対象外です。本社が愛知県内にある必要があり、グループ企業の資本関係の確認が申請準備の重要な初期ステップとなります。

ポイント

本補助金のポイントは「複数の権利種別・国を組み合わせた戦略的な申請設計」です。上限300万円の枠内で、最も費用対効果の高い権利種別と出願先国を選定することが採択後の最大活用につながります。弁理士と連携し、事業展開計画に沿った出願ポートフォリオを設計することをお勧めします。

対象者・申請資格

基本要件

  • 愛知県内に本社を置く中小企業であること
  • みなし大企業(大企業が実質的に支配している中小企業)に該当しないこと
  • 中小企業基本法に定める中小企業の規模要件を満たすこと

出願要件

  • 日本国特許庁(JPO)への出願が完了していること(国内基礎出願済み)
  • 今後外国への出願を予定していること
  • 外国での権利取得後、その権利を活用した事業展開計画を有すること

対象となる権利種別

  • 特許権
  • 実用新案権
  • 意匠権
  • 商標権
  • 冒認対策商標(第三者による先取り防止目的)

ポイント

申請前の最重要確認事項は「①愛知県内本社」「②みなし大企業非該当」「③国内出願済み」の3点です。特に「国内出願済み→外国出願予定」という順序は必須要件であり、まだ国内出願をしていない場合は本補助の対象外となります。国内出願と同時並行で外国出願の費用補助を受けることはできません。

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申請ガイド

1

STEP1: 国内出願の完了確認

日本国特許庁への出願が完了していることを確認します。出願番号・出願日の記録を整備してください。まだ国内出願していない場合は弁理士に相談し、国内出願を先行させます。

2

STEP2: 外国出願計画の策定

どの国に何の権利種別で出願するかを決定し、弁理士と見積もりを取得します。各国の特許庁手数料・代理人費用・翻訳費用を積算して補助申請額を試算します。

3

STEP3: 事業展開計画の作成

外国で権利取得後の事業展開計画(輸出・現地生産・ライセンス等)を明文化します。審査では権利取得の必要性と事業性が評価されます。

4

STEP4: 申請書類の作成・提出

愛知県の公募要領に従い申請書類を作成し、期限内(公募時)に提出します。申請期間は例年5〜6月頃のため、早めに準備を開始することが重要です。

5

STEP5: 補助決定後に出願実施

補助金の交付決定後に出願を実施します(交付決定前の発注・契約は原則対象外)。決定通知を受けてから代理人に正式依頼してください。

ポイント

最大の注意点は「補助金交付決定前に出願・契約を開始しないこと」です。補助金は後払い精算型が一般的であり、交付決定前の経費は補助対象外となります。また、翻訳費用は言語・ページ数によって大きく変動するため、複数の翻訳会社から見積もりを取得し、適正な費用で申請することが重要です。

審査と成功のコツ

事業展開計画の具体性を高める
審査では「なぜその国に出願するのか」「権利取得後にどう事業に活かすか」が評価されます。輸出先国・競合他社の知財状況・想定する権利活用方法(製造委託、輸出、ライセンス等)を具体的に記載することで採択率が高まります。
弁理士との早期連携
外国出願は国際的な手続きが伴うため、専門知識を持つ弁理士の関与が不可欠です。特にPCT出願(特許協力条約)を活用した多国同時出願はコスト効率が高く、補助金との相性も良いため、戦略的な出願ルートの選定を早期に弁理士と検討してください。
複数案件を組み合わせた最大活用
1企業当たりの上限300万円を最大活用するには、複数の権利種別・複数国を組み合わせた申請設計が有効です。特許+商標を同時申請する、主要市場(中国・米国・EU等)に絞って集中的に出願するなど、コスト効率を意識した申請ポートフォリオを設計してください。
次年度公募に向けた準備
本年度の申請期間は終了していますが、毎年5〜6月頃に公募される傾向があります。今年度中に国内出願・事業展開計画・弁理士との連携体制を整えておくことで、次年度公募開始直後に申請できる準備を進めておくことをお勧めします。

ポイント

採択後の最大の落とし穴は「補助決定前の経費発生」です。交付決定通知書を受け取るまで代理人への正式発注・翻訳発注を行わないことを厳守してください。また、外国出願は現地特許庁の審査に時間がかかるため、補助金の精算期限と出願スケジュールの調整も計画時点で確認することが重要です。

対象経費

対象となる経費

外国特許庁出願手数料(3件)
  • 外国特許庁への出願時に支払う公的手数料
  • 審査請求手数料(各国制度による)
  • PCT国際出願手数料
国内代理人費用(2件)
  • 国内弁理士への手続き委任費用
  • 国内代理人による書類作成・手続き費用
現地代理人費用(2件)
  • 現地(出願国)の弁護士・弁理士への委任費用
  • 現地代理人による手続き費用
翻訳費用(3件)
  • 明細書・請求項の翻訳費用
  • 図面説明・要約書の翻訳費用
  • 商標登録出願書類の翻訳費用

対象外の経費

対象外の経費一覧(6件)
  • 補助金交付決定前に発注・契約した経費
  • みなし大企業が申請した場合の全費用
  • 国内出願のみで外国出願を伴わない経費
  • 調査・コンサルティング費用(出願業務に直接関係しないもの)
  • 出願後の維持年金・更新費用
  • 訴訟・紛争解決にかかる費用

よくある質問

Q国内出願の手続き中(審査待ち)でも申請できますか?
A

出願「済み」であることが条件のため、出願番号が付与されていれば審査中であっても申請可能と解されます。ただし、「出願済み」の証明として出願番号・出願日を証する書類(出願受理通知等)の添付が必要です。念のため愛知県担当窓口に事前確認することをお勧めします。

Q複数の国に同じ特許を出願する場合、補助はどう計算されますか?
A

一般的に、案件上限(特許150万円等)は権利種別単位で設定されており、複数国への出願費用を合算して申請できる場合があります。具体的な計上方法は公募要領で確認してください。複数国出願にはPCT出願の活用が費用対効果の観点で有利です。

Qみなし大企業かどうかはどう判断しますか?
A

資本金・出資比率をもとに判断します。大企業(中小企業基本法の規模基準を超える企業)が議決権の1/2以上を保有する場合等がみなし大企業に該当します。親会社・関連会社の資本関係を整理した上で、愛知県担当窓口または中小企業診断士・税理士に確認することをお勧めします。

Q翻訳は自社で行ってもよいですか?
A

補助対象となる翻訳費用は、一般的に外部業者への委託費用が対象です。自社従業員が翻訳した場合の人件費は対象外となることが多いです。品質の観点からも、法的効力を持つ特許文書の翻訳は専門の翻訳業者・弁理士事務所への委託を強く推奨します。

Q補助金申請後に出願国を変更できますか?
A

交付決定後の計画変更は、一般的に事前承認が必要です。出願国の変更や経費の大幅な増減は、愛知県に変更申請を行う必要があります。交付決定後に状況が変わった場合は速やかに担当窓口に相談してください。無断変更は補助金返還の原因となります。

Q補助金の支払いはいつ受けられますか?
A

一般的に補助金は後払い(実績精算)方式です。出願・経費支払い→実績報告書提出→審査→支払いという流れになります。外国出願は手続きに時間がかかるため、精算期限と出願スケジュールを事前に確認し、期限内に全手続きが完了するよう計画してください。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金(外国出願支援)は知財出願費用の補助であり、雇用・設備投資・販路開拓等の他分野の補助金との併用は基本的に可能です。同一の出願費用に対して他の補助金(国・他都道府県・市区町村の補助金)と重複して受給することは原則として認められません。愛知県内では、名古屋市や県内各市区町村の独自補助金が別途設けられている場合があり、補助対象経費が重複しない範囲で組み合わせて活用できる可能性があります。また、中小企業の海外展開支援として、JETRO(日本貿易振興機構)の各種支援事業(海外展示会出展支援等)は本補助金と性格が異なるため組み合わせ活用が可能です。さらに、愛知県の中小企業融資制度(設備投資融資等)と本補助金を組み合わせ、海外展開の資金計画を強化することも効果的です。具体的な併用可否については、愛知県の担当窓口(愛知県経済産業局産業部)に確認することを推奨します。

詳細説明

制度の概要

愛知県「中小企業等海外出願・侵害対策支援事業費補助金(中小企業等外国出願支援事業)」は、愛知県内の中小企業が保有する技術・ブランドを海外で知的財産権として保護するための外国出願費用を補助する制度です。補助率1/2、1企業当たり上限300万円という手厚い支援内容が特徴です。

補助対象の権利種別と案件上限

  • 特許: 1案件あたり上限150万円
  • 実用新案・意匠・商標: 各1案件あたり上限60万円
  • 冒認対策商標: 1案件あたり上限30万円

これらを組み合わせて1企業あたり最大300万円まで申請可能です。

対象経費

  • 外国特許庁出願手数料
  • 国内代理人費用(国内弁理士への委任費用)
  • 現地代理人費用(出願先国の弁護士・弁理士への委任費用)
  • 翻訳費用(明細書・商標書類等の外国語翻訳)

申請の流れと注意点

申請は「交付決定前に出願・発注を行わない」ことが鉄則です。補助金の交付決定通知を受領してから、弁理士・翻訳会社への正式発注を行ってください。交付決定前に発生した経費は一切補助対象外となります。

愛知県の産業特性と本補助金の意義

愛知県はトヨタグループを中心とした自動車関連産業の集積地であり、部品・素材・製造技術における特許権・意匠権を保有する中小企業が多数存在します。海外展開(特にASEAN・北米・欧州)を目指す際の知財保護は、競合他社との差別化と海外取引の信頼性確保に直結する重要な経営課題です。本補助金はその費用負担を半減させる有効な支援策です。

次年度申請に向けた準備事項

  • 国内出願の完了(出願番号の取得)
  • 弁理士との連携・出願先国の選定
  • 事業展開計画の作成(輸出計画・知財活用方針)
  • 費用見積もりの取得

関連書類・リンク