【環境省】地域脱炭素実現に向けた再エネの最大限導入のための計画づくり支援事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
地域全体の脱炭素計画を策定できる包括的支援
本事業は単なる設備導入補助ではなく、地域における再エネ導入の「計画づくり」そのものを支援する点が最大の特徴です。再エネポテンシャルの調査・分析、導入可能量の試算、ゾーニング(適地・不適地の区分け)、段階的な導入スケジュールの策定など、再エネ導入の上流工程を包括的にカバーします。計画段階から専門的な支援を受けられるため、その後の設備導入事業の採択率向上や円滑な実施にもつながります。
地方公共団体の脱炭素先行地域づくりを後押し
環境省が推進する「脱炭素先行地域」の選定を目指す自治体にとって、本事業は計画策定の土台を構築する絶好の機会です。脱炭素先行地域の応募には具体的な再エネ導入計画が求められますが、本事業の支援を活用して質の高い計画を策定することで、先行地域選定への競争力を大幅に高められます。すでに選定された地域についても、計画の精緻化や拡充に活用可能です。
合意形成プロセスの設計まで支援
再エネ導入は地域住民や関係事業者との合意形成が不可欠ですが、本事業ではその合意形成プロセスの設計や実施支援も対象に含まれています。地域説明会の企画・運営、ステークホルダーマッピング、環境影響の事前評価など、再エネ事業に伴う地域コンフリクトを未然に防ぐための取り組みを計画段階から進められます。
実質的に補助上限なしの大型支援
補助上限額が999兆円(実質上限なし)と設定されており、地域の規模や計画内容に応じた柔軟な予算設計が可能です。広域にわたるポテンシャル調査や複数の再エネ種別を横断する総合的な導入計画など、大規模かつ包括的な調査・計画策定にも対応できます。
全国の自治体が対象で地域を問わない
全都道府県が対象地域となっており、都市部・地方部を問わず全国の地方公共団体が利用可能です。地域特性に応じた太陽光、風力、バイオマス、地熱、小水力など、多様な再エネ種別を対象とした計画策定が支援されます。
ポイント
対象者・申請資格
対象者の要件
- 地方公共団体(都道府県・市区町村)が主たる対象です
- 地域の脱炭素に取り組む民間事業者・団体が自治体と連携して実施する場合も対象となり得ます
- 自治体が主体的に関与する計画策定事業であることが前提条件です
事業内容の要件
- 地域における再生可能エネルギーの最大限導入に向けた計画策定事業であること
- 以下のいずれかの業務を含む計画策定であること:
- 再エネポテンシャルの調査・分析
- 再エネ導入目標の設定
- ゾーニング(適地・不適地の区分け)の策定
- 脱炭素ロードマップの策定
- 合意形成プロセスの設計・実施
- 計画策定の成果が地域の脱炭素実現に資するものであること
地域要件
- 全国の自治体が対象(都道府県・市区町村を問わない)
- 地域の特性に応じた再エネ種別(太陽光、風力、バイオマス、地熱、小水力等)を対象とした計画であること
留意事項
- 本事業は再エネの「計画策定」を支援するものであり、設備導入費用は対象外です
- 申請期間は2025年1月20日~2月12日で、現在は募集終了しています
- 次年度以降の同様の事業については環境省の公募情報を確認してください
ポイント
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申請ガイド
ステップ1: 公募情報の確認と公募要領の入手
環境省のウェブサイトまたはjGrantsポータルから公募要領をダウンロードし、事業内容、提出書類、審査基準の詳細を確認します。公募要領には計画策定業務の具体的な要件や成果物の仕様が記載されていますので、隅々まで目を通してください。
ステップ2: 庁内体制の構築と関係部署との調整
環境・エネルギー担当部署が中心となり、都市計画、農政、林務、水産、企画政策等の関係部署と連携体制を構築します。首長のリーダーシップのもと、庁内横断的な推進体制を整えることが重要です。必要に応じて、有識者や地域関係者を含む検討委員会の設置も計画します。
ステップ3: 計画策定の概要設計と予算見積もり
地域の再エネポテンシャルの概況を確認(環境省REPOSなどを活用)した上で、計画策定の範囲・深度・スケジュールを概要設計します。外部コンサルタントへの委託を予定する場合は、複数社から概算見積もりを取得し、予算規模を確定させます。
ステップ4: 申請書類の作成と提出
公募要領に基づき、事業計画書、予算書、実施体制図、スケジュール表等の申請書類を作成します。地域の脱炭素目標との整合性、計画策定の具体的な手法、期待される成果を明確に記載します。jGrantsを通じて電子申請を行います(GビズIDが必要です)。
ステップ5: 審査・交付決定後の計画策定実施
書類審査(およびヒアリング審査がある場合はその対応)を経て交付決定を受けた後、計画策定業務に着手します。外部委託の場合は契約手続きを行い、調査・分析・合意形成・計画書取りまとめの各工程を計画的に進めます。
ステップ6: 成果報告
計画策定業務の完了後、成果報告書(再エネ導入計画書等)を取りまとめ、環境省に実績報告を提出します。策定した計画は、今後の設備導入事業や脱炭素先行地域への応募に活用します。
ポイント
審査と成功のコツ
地域の現状分析を徹底する
計画策定の具体的な手法を明示する
成果物と活用方針を明確にする
合意形成の取り組みを計画に組み込む
首長のコミットメントを示す
ポイント
対象経費
対象となる経費
調査・分析費(4件)
- 再エネポテンシャル調査費(風況調査、日射量調査、水量調査等)
- 地域エネルギー需給分析費
- 環境影響事前スクリーニング調査費
- データ収集・分析費
コンサルティング・委託費(4件)
- 計画策定コンサルティング費
- ゾーニング策定業務委託費
- 脱炭素ロードマップ策定業務委託費
- 専門家・有識者への謝金
合意形成関連費(4件)
- 地域説明会・ワークショップ開催費
- ステークホルダー協議関連費
- 広報資料作成費
- 会場使用料
計画書作成関連費(4件)
- 計画書の印刷・製本費
- 図面・地図作成費
- GISデータ整備費
- 報告書作成費
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 再エネ設備(太陽光パネル、風力発電機等)の購入・設置費用
- 蓄電池等の蓄エネ設備の購入・設置費用
- 土地の取得費・賃借料
- 建物の建設・改修費用
- 計画策定に直接関係しない一般的な人件費・管理費
- 自治体の通常業務に含まれる経常的な経費
- 他の補助金と重複する同一経費
- 交付決定前に着手した業務の費用
よくある質問
Q地方公共団体以外でも申請できますか?
本事業の主な対象は地方公共団体(都道府県・市区町村)ですが、地域の脱炭素に取り組む民間事業者や団体が自治体と連携して計画策定を行う場合も対象となり得ます。ただし、自治体が主体的に関与する計画策定事業であることが前提です。詳細は公募要領で確認してください。
Q計画策定だけで、実際の設備導入費用は対象外ですか?
はい、本事業はあくまで「計画づくり」への支援です。再エネポテンシャル調査、導入計画の策定、ゾーニング、合意形成などの計画策定に必要な費用が対象であり、太陽光パネルや風力発電設備などの実際の設備導入費用は含まれません。設備導入には別途、環境省や経産省の設備導入補助金を活用してください。
Q脱炭素先行地域に選定されていない自治体でも申請できますか?
はい、申請可能です。むしろ、今後脱炭素先行地域への応募を検討している自治体が、本事業を活用して質の高い再エネ導入計画を策定することが想定されています。すでに選定済みの地域が計画を精緻化・拡充する目的でも活用できます。
Qどのような再エネの種類が計画の対象になりますか?
太陽光発電、陸上・洋上風力発電、バイオマス発電、地熱発電、小水力発電、太陽熱利用など、地域の特性に応じた幅広い再エネ種別が計画策定の対象となります。複数の再エネを組み合わせた総合的な導入計画の策定も支援対象です。
Q計画策定にはどの程度の期間がかかりますか?
計画の規模や内容によりますが、一般的な再エネ導入計画の策定には6ヶ月~1年程度を要します。ポテンシャル調査、現地調査、関係者ヒアリング、合意形成プロセス、計画書の取りまとめなど、各工程に十分な期間を確保することが質の高い計画策定につながります。
Qこの補助金は現在も申請可能ですか?
いいえ、本事業の申請期間は2025年1月20日から2月12日までで、現在は募集を終了しています。環境省では同様の計画策定支援事業を年度ごとに実施する傾向がありますので、次年度の公募情報については環境省公式サイトやjGrantsポータルを定期的にチェックしてください。
Qゾーニングとは何ですか?なぜ重要なのですか?
ゾーニングとは、地域内を再エネ導入の適地・条件付き適地・不適地に区分けすることです。自然環境への影響、景観、住民生活、土地利用規制などを総合的に評価し、トラブルを未然に防ぎつつ効果的な再エネ導入を実現するために不可欠なプロセスです。本事業ではこのゾーニングの策定も支援対象に含まれます。
Q外部のコンサルタントに委託して計画を策定することはできますか?
はい、再エネ導入計画の策定に専門的知見を持つコンサルタントやシンクタンクへの委託費用は本事業の補助対象となります。環境・エネルギー分野の専門家や調査会社を活用することで、より質の高い計画策定が可能になります。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業で策定した再エネ導入計画を実現に移す段階では、以下の補助金・制度と段階的に組み合わせることが効果的です。 【環境省の設備導入補助金】 本事業で計画を策定した後、環境省の「地域脱炭素移行・再エネ推進交付金」や「民間企業等による再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業」等を活用して実際の設備導入に進むのが王道の展開です。計画策定段階で質の高い計画書を作成しておくことで、設備導入補助金の採択率も向上します。 【脱炭素先行地域制度との連携】 本事業で策定した計画をベースに「脱炭素先行地域」に応募し、選定されれば最大50億円規模の交付金を活用した包括的な脱炭素事業を展開できます。計画策定と脱炭素先行地域は車の両輪であり、セットで活用する戦略が有効です。 【経済産業省・NEDO系の支援制度】 再エネ設備の導入段階では、経済産業省の「需要家主導による太陽光発電導入促進補助金」やNEDOの各種実証事業との組み合わせも検討できます。ただし、環境省補助金との重複受給は同一経費について認められないため、対象設備・経費を明確に区分する必要があります。 【地方財政措置】 地方交付税措置のある地方債(脱炭素化推進事業債等)を組み合わせることで、自治体の実質的な財政負担を軽減できます。総務省の地方財政措置と環境省補助金の組み合わせは、多くの自治体で活用されている手法です。 【民間資金の活用(PPA・リース等)】 計画策定の中でPPA(電力購入契約)モデルやリースモデルなど、民間資金を活用したスキームを検討しておくと、補助金に過度に依存しない持続可能な再エネ導入が実現できます。
詳細説明
補助金の概要
本事業は、環境省地球環境局地球温暖化対策課が実施する「地域脱炭素実現に向けた再エネの最大限導入のための計画づくり支援事業」です。
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、地域における再生可能エネルギーの最大限導入を推進するため、地方公共団体等が行う再エネ導入計画の策定を包括的に支援します。
事業の目的
地域脱炭素の実現には、各地域の特性を活かした再エネの最大限導入が不可欠です。しかし、多くの自治体では再エネポテンシャルの把握や導入計画の策定に必要な専門知識・人材が不足しています。本事業はこの課題を解決するため、計画策定の上流工程を支援し、その後の設備導入事業の円滑な実施につなげることを目的としています。
支援対象となる計画策定業務
- 再エネポテンシャル調査・分析:地域内の太陽光、風力、バイオマス、地熱、小水力等の導入可能量を調査・試算
- ゾーニング:再エネ導入の適地・条件付き適地・不適地の区分け(自然環境、景観、生活環境、土地利用規制等を考慮)
- 導入目標の設定:地域の脱炭素目標に基づく再エネ導入量の目標値設定
- 脱炭素ロードマップの策定:段階的な導入スケジュールとマイルストーンの設計
- 合意形成プロセスの設計・実施:地域住民・関係事業者との対話の場の企画・運営
- 環境影響の事前評価:再エネ導入に伴う環境影響の事前スクリーニング
対象者
主な対象は地方公共団体(都道府県・市区町村)です。地域の民間事業者や団体が自治体と連携して計画策定を行う場合も対象となり得ます。
補助内容
計画策定に必要な調査費、コンサルティング費、委託費、合意形成に係る費用等が支援対象です。補助上限額に実質的な制限はなく、地域の規模や計画内容に応じた柔軟な予算設計が可能です。
申請期間
令和7年1月20日(月)~令和7年2月12日(水)
※現在は募集を終了しています。
脱炭素先行地域との関係
環境省が推進する「脱炭素先行地域」への応募を目指す自治体にとって、本事業は計画の質を高めるための有力な手段です。質の高い再エネ導入計画を策定することで、脱炭素先行地域の選定における競争力を大幅に強化できます。
問い合わせ先
環境省地球環境局地球温暖化対策課 特別会計執行係
E-Mail:TOKUKAI@env.go.jp
※提出されるファイルが16MBを超える場合、jGrantsで受付ができない可能性がございますので、上記問い合わせ先にその旨ご連絡ください。