【環境省】【R7補正】プラスチック資源・金属資源等のバリューチェーン脱炭素化のための高度化設備導入等促進事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
本事業の最大の特徴は、補助上限額が設定されていない点です。プラスチックや金属資源のリサイクル・資源回収に関わる大規模設備投資であっても、事業規模に応じた支援を受けられます。対象となるのは、バリューチェーン全体の脱炭素化に寄与する高度化設備の導入であり、単なる省エネ設備の更新ではなく、資源循環プロセス全体のCO2排出削減を実現する先進的な取組が求められます。環境省の特別会計による事業であるため、脱炭素と資源循環の両立という政策目的に合致した計画が重視されます。申請期間は約2週間半と非常に短いため、事前準備が極めて重要です。
対象者・申請資格
対象事業者
プラスチック資源や金属資源のバリューチェーンに関わる事業者が広く対象です。具体的には、リサイクル事業者、資源回収事業者、廃棄物処理業者、素材メーカー、金属精錬事業者、製造業者などが含まれます。業種による限定は設けられていませんが、事業内容が資源のバリューチェーン脱炭素化に直結することが求められます。
対象設備
導入する設備は、プラスチック資源や金属資源のバリューチェーンにおけるCO2排出量削減に寄与する「高度化設備」である必要があります。単なる老朽設備の更新ではなく、脱炭素化の観点から技術的に優れた設備であることが求められます。
事業計画の要件
CO2削減効果を定量的に示すことが必要です。現状のCO2排出量と導入後の削減見込みを具体的な数値で算出し、バリューチェーン全体への波及効果も含めた計画が評価されます。
申請上の注意
申請期間が約2週間半と非常に短いため、公募開始前からの準備が不可欠です。環境省の窓口への事前相談を強くお勧めします。
ポイント
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申請ガイド
申請の流れ
1. 事前準備(公募開始前) 環境省地球環境局地球温暖化対策課(特別会計執行係)の窓口に事前相談を行い、自社の事業計画が本補助金の対象となるか確認します。この段階で設備メーカーとの協議も並行して進め、導入設備の仕様と見積りを固めておきます。 2. 公募要領の確認 公募開始後、速やかに公募要領を入手し、申請書類の様式・提出方法・審査基準を確認します。特にCO2削減効果の算定方法や必要な添付書類について入念に確認してください。 3. 申請書類の作成 事業計画書を中心に、以下の書類を作成します。 ・事業計画書(CO2削減効果の定量的算出を含む) ・設備仕様書・カタログ ・設備メーカーからの見積書(複数社から取得推奨) ・会社概要・財務諸表 ・バリューチェーン全体への波及効果の説明資料 4. 書類の提出 申請期間(2025年11月28日~12月15日)内に、指定された方法で書類を提出します。期限厳守のため、余裕をもって提出してください。 5. 審査・採択 書類審査およびヒアリング審査を経て、採択結果が通知されます。CO2削減効果の大きさ、技術的先進性、事業の実現可能性が主な審査ポイントです。 6. 交付決定・事業実施 採択後、交付申請を行い、交付決定を受けてから設備の発注・導入を開始します。交付決定前の発注は補助対象外となるため注意が必要です。
ポイント
審査と成功のコツ
採択率を高めるためのポイント
ポイント
対象経費
対象となる経費
高度化設備費
プラスチック・金属資源のリサイクルや資源回収に関する高度化設備の購入・設置費用
付帯設備費
高度化設備の運用に必要な付帯設備・配管・電気工事等の費用
設計・施工費
設備導入に伴う設計費、施工管理費、据付工事費
計測・モニタリング設備費
CO2排出量の計測やエネルギー消費量のモニタリングに必要な設備費
システム構築費
エネルギーマネジメントシステムやCO2可視化システムの構築費用
対象外の経費
対象外の経費一覧(6件)
- 土地の取得費・賃借料
- 建屋の建設費(設備設置に最低限必要なものを除く)
- 既存設備の撤去・廃棄費用
- 人件費・教育訓練費
- 消耗品・原材料費
- 一般管理費・事務経費
よくある質問
Qどのような事業者が申請できますか?
プラスチックや金属資源のリサイクル事業者、資源回収事業者、素材メーカー、廃棄物処理業者など、資源のバリューチェーンに関わる幅広い事業者が対象です。業種の制限は特に設けられていません。
Q補助上限額がないとのことですが、実際にはどの程度の規模まで対応可能ですか?
補助上限額は設定されていませんが、R7補正予算の範囲内での採択となります。大規模な設備投資案件でも申請可能ですが、予算全体の中での配分となるため、費用対効果の高い計画が求められます。
Q単純な省エネ設備の更新でも申請できますか?
単なる省エネ設備の更新ではなく、プラスチック資源や金属資源のバリューチェーンにおける脱炭素化に直接寄与する「高度化設備」の導入が対象です。資源循環と脱炭素の両方に貢献する計画であることが重要です。
Q申請期間が短いですが、どのように準備すればよいですか?
申請期間は約2週間半と非常に短いため、公募開始前から設備メーカーとの協議、見積取得、CO2削減効果の試算、事業計画書の骨子作成を進めておくことが重要です。環境省の事前相談窓口を活用することもお勧めします。
Qケミカルリサイクルの設備も対象になりますか?
はい、プラスチックのケミカルリサイクル設備(熱分解、ガス化、溶剤法等)は本事業の主要な対象の一つです。従来の焼却処理からケミカルリサイクルへの転換はCO2削減効果が大きく、採択の可能性が高い分野です。
Q他の補助金との併用は可能ですか?
原則として、同一の設備に対して国の他の補助金との併用はできません。ただし、事業の異なる部分に対してそれぞれ別の補助金を活用することは可能な場合があります。詳細は公募要領をご確認ください。
QCO2削減効果はどのように算出すればよいですか?
現状の設備・プロセスにおけるCO2排出量(ベースライン)と、高度化設備導入後のCO2排出量を比較して算出します。電力消費量、燃料使用量、プロセス排出量等を項目別に積み上げ、環境省の排出係数を用いて算定するのが一般的です。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
【併用・組み合わせが検討できる制度】 ■ SHIFT事業(環境省) 工場・事業場における脱炭素化のための省CO2設備導入を支援する事業です。本事業がバリューチェーン全体の脱炭素化に焦点を当てているのに対し、SHIFT事業は個別設備の省エネに特化しています。事業の異なる部分であれば、組み合わせて活用できる可能性があります。 ■ 資源循環技術・システム実証事業(環境省) 新たなリサイクル技術の実証段階を支援する事業です。本事業の設備導入に先立ち、技術実証を行う場合に活用できます。実証で得られた成果を基に、本事業で本格的な設備導入へスケールアップする戦略が有効です。 ■ 脱炭素化支援機構(GX推進機構)の出資 民間投資では十分な資金調達が困難な脱炭素プロジェクトに対し、リスクマネーを供給する制度です。本事業の自己負担分の資金調達手段として活用を検討できます。 ■ 地方自治体の環境関連補助金 都道府県や市区町村が独自に実施する環境関連設備の導入補助金があります。国の補助金と地方の補助金は併用可能な場合が多いため、事業所所在地の自治体制度を確認してください。 ■ グリーンイノベーション基金事業(NEDO) 2050年カーボンニュートラル実現に向けた革新的技術開発を支援する大型プロジェクトです。より革新的な技術開発要素がある場合は、こちらとの連携も視野に入れてください。
詳細説明
事業の目的・背景
日本は2050年カーボンニュートラルの実現に向け、あらゆる分野での脱炭素化を推進しています。特にプラスチックや金属などの素材産業は、製造・加工・リサイクルの各段階で大量のエネルギーを消費しており、バリューチェーン全体での温室効果ガス削減が急務です。
本事業は、こうした資源のバリューチェーンにおいて、従来型の設備を高度化・脱炭素化することで、循環経済(サーキュラーエコノミー)と脱炭素社会の同時実現を図るものです。
対象となる設備・事業
以下のような高度化設備の導入が対象となります。
- プラスチックの高度マテリアルリサイクル設備(選別・洗浄・再ペレット化等)
- ケミカルリサイクル設備(熱分解、ガス化、溶剤法等)
- 金属資源の高効率回収・精錬設備
- 廃棄物からの有価金属回収設備(都市鉱山活用)
- リサイクル工程の省エネルギー化設備
- 再生材の品質向上に資する高度選別・検査設備
- バリューチェーン全体のCO2排出量を可視化・管理するシステム
補助内容
補助上限額に制限はなく、事業規模に応じた支援を受けることが可能です。ただし、補助率や具体的な条件については公募要領で確認が必要です。環境省地球環境局地球温暖化対策課が窓口となっており、R7補正予算による事業のため、予算の範囲内での採択となります。
申請にあたっての留意点
申請期間は2025年11月28日から12月15日までの約2週間半と非常に短期間です。事前に計画書や見積書等の準備を十分に行った上で申請に臨む必要があります。特に、CO2削減効果の定量的な算出や、バリューチェーン全体への波及効果の説明が重要なポイントとなります。