令和6年度高齢者向け製品・サービスの販路開拓支援事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
補助率2/3・最大150万円の手厚い支援
展示会出展やWeb制作、PR動画制作など販路開拓に必要な費用の2/3が助成され、上限は150万円です。自社の持ち出しを最小限に抑えながら、本格的な販促活動に踏み切れます。中小企業にとって負担の大きい展示会出展料や動画制作費をカバーできるため、これまでコスト面で諦めていた販路開拓施策を実行に移すチャンスです。
オンライン・オフライン両対応の幅広い経費区分
国内外の展示会出展費用だけでなく、ECサイト出店の初期登録料や自社Webサイトの制作・改修費も対象です。リアルの展示会で見込み客を獲得しつつ、オンラインでの販売チャネルも同時に整備できるため、複合的な販路戦略を一つの助成金で実現できます。デジタルとリアルのハイブリッド戦略を低コストで構築できる点は大きな魅力です。
6つの対象分野でシニア市場を幅広くカバー
活躍の場づくり、移動支援、住まい、健康づくり、介護サービス支援、その他高齢者向け製品・サービスと、対象分野が広範に設定されています。ヘルスケアや福祉機器だけでなく、シニア向け旅行サービスや学習プログラムなど、高齢者の生活の質を向上させる製品・サービスであれば幅広く申請可能です。
最長1年1か月の助成対象期間
助成対象期間が令和6年11月から令和7年11月末まで最長1年1か月と長めに設定されており、単発の展示会出展だけでなく、年間を通じた計画的な販路開拓活動を組み立てられます。複数の展示会への出展やWebサイト改修とPR動画制作の組み合わせなど、段階的な施策展開が可能です。
海外展示会への出展もサポート
国内の展示会だけでなく海外の展示会出展も対象となっており、海外市場への販路拡大を目指す企業にも活用できます。高齢化が進む先進国を中心に、日本発のシニア向け製品・サービスへの需要は高まっており、海外展開の足がかりとして活用する価値があります。
ポイント
対象者・申請資格
企業形態の要件
- 都内に主たる事業所を有する中小企業者(会社及び個人事業主)
- 中小企業団体(中小企業等協同組合法に基づく組合等)
- 一般財団法人、一般社団法人、特定非営利活動法人(NPO法人)も対象
製品・サービスの要件
- 自社で開発した製品またはサービスであること
- 高齢者・シニア(概ね55歳以上)をターゲットとしていること
- 対象6分野のいずれかに該当すること(活躍の場づくり、移動支援、住まい、健康づくり、介護サービス支援、その他)
事業者の基本要件
- 法人事業税及び法人都民税(個人の場合は個人事業税及び住民税)を滞納していないこと
- 同一テーマ・内容で東京都から他の助成を受けていないこと
- 過去に本事業で助成を受けた場合、同一製品・サービスでの再申請は不可
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:対象要件の確認と製品整理
まず自社の製品・サービスが6つの対象分野のいずれかに該当するか確認します。「自社開発」の定義に合致するか、ターゲット層が概ね55歳以上であることを説明できるかを整理しましょう。製品のカタログやパンフレット、開発経緯の資料を準備しておくとスムーズです。
ステップ2:販路開拓計画の策定
出展予定の展示会選定、ECサイト出店計画、Webサイト改修計画など具体的な販路開拓のロードマップを作成します。なぜその展示会や販促手段を選ぶのか、期待される成果(来場者数、商談件数、売上目標等)を数値で示せるよう準備しましょう。
ステップ3:経費の見積り取得
出展小間料、資材費、Web制作費、動画制作費など各経費項目について見積書を取得します。補助率2/3・上限150万円から逆算すると、総事業費225万円が助成金を最大活用できるラインです。複数社からの見積り取得が求められる場合があります。
ステップ4:申請書類の作成・提出
申請書に事業計画、経費明細、会社概要、製品説明等を記載し、必要添付書類とともに提出します。申請期間が約1か月と短いため、公募開始前から準備を進めておくことが重要です。
ステップ5:採択後の事業実施と報告
採択通知を受けたら、交付決定日以降に計画に沿って事業を実施します。経費の支出は必ず助成対象期間内に行い、領収書・成果物等の証拠書類を漏れなく保管してください。事業完了後に実績報告書を提出し、検査を経て助成金が確定・支払われます。
ポイント
審査と成功のコツ
展示会選定は「商談直結型」を優先
オンラインとオフラインの相乗効果を設計
数値目標と成果指標を明確に設定
製品の独自性と市場ニーズの接点を強調
助成対象期間を最大限活用した段階的計画
ポイント
対象経費
対象となる経費
展示会等参加費(出展小間料)(3件)
- 国内展示会の出展小間料
- 海外展示会の出展小間料
- オンライン展示会の出展基本料
展示会等参加費(資材費)(3件)
- ブース装飾・施工費
- 展示パネル・ディスプレイ制作費
- デモンストレーション用備品のレンタル費
展示会等参加費(輸送費)(3件)
- 展示品の国内輸送費
- 展示品の海外輸送費
- 展示資材の往復配送費
ECサイト出店初期登録料(2件)
- ECモール(楽天・Amazon等)への出店初期登録料
- BtoB向けECプラットフォームへの出店登録料
自社Webサイト制作・改修費(3件)
- シニア向け製品紹介ページの新規制作費
- 既存Webサイトのアクセシビリティ改修費
- 多言語対応のための翻訳・制作費
販売促進費(印刷物制作費)(3件)
- 製品カタログ・パンフレットの制作費
- 展示会配布用チラシの印刷費
- 製品説明リーフレットのデザイン・印刷費
販売促進費(PR動画制作費)(3件)
- 製品紹介動画の撮影・編集費
- 展示会ブース用プロモーション映像の制作費
- Web広告用ショート動画の制作費
販売促進費(広告費)(3件)
- Web広告(リスティング・SNS広告等)の出稿費
- 業界専門誌への広告掲載費
- 展示会公式ガイドブックへの広告掲載費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 自社の人件費・旅費交通費
- 展示会出展時の宿泊費・飲食費
- 汎用性のあるパソコン・タブレット等の購入費
- 既に発注・契約済みの経費(交付決定前の支出)
- 他の助成金・補助金で助成を受ける経費
- 消費税及び地方消費税
- 振込手数料・代引き手数料等の金融機関手数料
よくある質問
Qどのような製品・サービスが「高齢者向け」として認められますか?
概ね55歳以上のシニア層をメインターゲットとした製品・サービスが対象です。対象分野は(1)活躍の場づくり(2)移動支援(3)住まい(4)健康づくり(5)介護サービス支援(6)その他高齢者向け製品・サービスの6分野です。必ずしも高齢者「専用」である必要はなく、主たるターゲットがシニア層であることを合理的に説明できれば申請可能です。例えば、ユニバーサルデザインの製品でシニア層への訴求を重点的に行う場合なども対象となり得ます。製品カタログやマーケティング資料でターゲット層を明確に示せるよう準備しましょう。
Q海外の展示会にも使えますか?
はい、海外の展示会出展費用も助成対象です。出展小間料、ブース資材費、展示品の海外輸送費が対象経費に含まれます。高齢化が進む欧米やアジア諸国では日本発のシニア向け製品への関心が高く、海外展示会を活用した販路開拓は有効な戦略です。ただし、渡航費・宿泊費・現地での飲食費は助成対象外ですので、海外展示会出展の場合はそれらの自己負担分も含めた予算計画を立てる必要があります。JETROの海外展開支援と組み合わせることで、より効果的な海外販路開拓が可能です。
QECサイトの月額利用料や手数料は助成対象になりますか?
ECサイトについては「出店初期登録料」のみが助成対象です。毎月の月額利用料、販売手数料、決済手数料などのランニングコストは助成対象外となります。そのため、ECサイト出店を計画する場合は、初期登録料で助成金を活用しつつ、月額費用は自社の収支計画に組み込んでおく必要があります。楽天やAmazonなどの大手ECモールだけでなく、BtoB向けECプラットフォームへの出店登録料も対象となりますので、自社の販売戦略に合ったプラットフォームを選定しましょう。
Q交付決定前に展示会の申込みをしてしまっても大丈夫ですか?
原則として、交付決定日より前に発注・契約した経費は助成対象外となります。これは多くの補助金・助成金に共通するルールです。ただし、展示会の出展申込みについては、人気の展示会は早期に締め切られるため、事前申込みが認められるケースもあります。公募要領で「事前着手届」等の制度が設けられている場合は、所定の手続きを経ることで交付決定前の申込みが認められることがあります。必ず公募要領を確認し、不明な場合は事前に東京都中小企業振興公社に問い合わせましょう。
Q個人事業主でも申請できますか?
はい、個人事業主も申請可能です。都内に主たる事業所を有し、中小企業者に該当する個人事業主であれば対象となります。申請にあたっては、個人事業税及び住民税を滞納していないことが要件です。確定申告書の控えや開業届の写し、納税証明書などの提出が求められますので、事前に準備しておきましょう。なお、法人化していない分、事業の実績や信頼性を示す資料(取引実績、メディア掲載、受賞歴等)を充実させることで、審査でのアピール力を高められます。
QPR動画はどの程度の品質が求められますか?
助成金の申請において動画の品質に関する明確な基準は設けられていませんが、販路開拓に実際に活用できるクオリティであることが前提です。プロの映像制作会社に依頼する本格的なプロモーション映像から、製品デモンストレーション動画まで幅広く対象となります。重要なのは、動画制作が販路開拓計画の中でどのような役割を果たすかを明確に説明できることです。展示会ブースでの上映、Webサイトへの掲載、SNS広告への活用など具体的な活用シーンを計画に盛り込みましょう。見積書は制作会社から取得し、費用の妥当性を示せるようにしてください。
Q150万円の上限に届かない少額の申請でも採択されますか?
はい、上限額に満たない少額の申請でも問題なく採択される可能性があります。重要なのは金額の多寡ではなく、販路開拓計画の妥当性と実現可能性です。例えば、地域の展示会1回の出展とチラシ制作で総事業費50万円(助成額約33万円)という計画でも、ターゲット顧客へのリーチ戦略が明確で、投資対効果が合理的に説明できれば十分に採択され得ます。むしろ、無理に上限額を使い切ろうとして計画に不自然さが出る方がマイナス評価になりかねません。自社の事業規模と販路開拓戦略に見合った適切な計画を立てましょう。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本助成金は東京都の産業労働局が実施する制度であり、同一テーマ・内容で東京都から他の助成を受けている場合は申請できません。ただし、異なる経費項目や事業内容であれば、他の補助金との併用を検討する余地があります。 例えば、製品開発段階では東京都中小企業振興公社の「新製品・新技術開発助成事業」や国の「ものづくり補助金」を活用し、開発完了後の販路開拓フェーズで本助成金を利用するという時系列での使い分けが効果的です。 また、小規模事業者持続化補助金(日本商工会議所)も販路開拓が対象ですが、同一の展示会出展費用を二重に申請することはできません。異なる展示会や異なる経費項目で棲み分ける必要があります。 海外展開を本格化する場合は、JETROの海外展開支援事業や中小企業庁のJAPANブランド育成支援等事業との連携も視野に入れましょう。本助成金で国内外の展示会出展実績を作り、次年度以降に海外展開専門の支援制度を活用するステップアップ戦略が有効です。 なお、東京都の「販路拡大助成事業(展示会出展助成)」とは制度が類似するため、重複申請に注意が必要です。どちらの制度が自社に有利かを比較検討した上で申請先を選びましょう。
詳細説明
高齢者向け製品・サービスの販路開拓支援事業とは
本事業は、東京都が超高齢社会の進展を見据え、都内中小企業が開発したシニア向け製品・サービスの市場投入・拡販を支援するために設けた助成制度です。高齢者人口の増加に伴い、シニアマーケットは年々拡大しており、2025年には65歳以上人口が約3,600万人に達すると予測されています。この巨大市場に挑戦する中小企業の販路開拓活動を、最大150万円(補助率2/3)で後押しします。
対象となる製品・サービスの分野
本助成金が対象とする高齢者向け製品・サービスは、以下の6分野に分類されます。
- 活躍の場づくり:シニアの就労支援、生涯学習、社会参加を促進する製品・サービス
- 移動支援:高齢者の外出・移動をサポートする製品・サービス(歩行補助具、移動サービス等)
- 住まい:高齢者が安心して暮らせる住環境を整備する製品・サービス(バリアフリー関連、見守りシステム等)
- 健康づくり:フレイル予防、運動促進、栄養管理など健康寿命の延伸に寄与する製品・サービス
- 介護サービス支援:介護現場の業務効率化、介護者の負担軽減に資する製品・サービス
- その他高齢者向け製品・サービス:上記に分類されないシニア向け製品・サービス全般
助成対象経費の詳細
本助成金では、販路開拓に必要な幅広い経費が対象となっています。大きく分けて以下の4カテゴリーです。
- 展示会等参加費:出展小間料、ブース資材費、展示品の輸送費、オンライン展示会の基本料が含まれます。国内展示会だけでなく海外展示会への出展費用も対象です。
- ECサイト出店初期登録料:楽天やAmazon等のECモールへの出店時に必要な初期登録料が対象です。月額利用料は対象外となる点に注意が必要です。
- 自社Webサイト制作・改修費:製品紹介ページの新規制作やアクセシビリティ改修など、販路開拓に直結するWeb施策が対象です。
- 販売促進費:カタログ・チラシ等の印刷物制作費、PR動画の制作費、Web広告や専門誌広告の出稿費が含まれます。
申請から助成金受領までの流れ
申請は公募期間内(約1か月間)に行います。書類審査および面接審査を経て採択が決定され、交付決定後に事業を開始します。重要なポイントとして、交付決定日より前に発注・契約した経費は助成対象外となるため、採択結果を待ってから各種発注を行う必要があります。
事業完了後は実績報告書を提出し、東京都による検査を経て助成金額が確定します。助成金は後払い(精算払い)のため、事業実施中の資金は自社で立て替える必要がある点も事前に認識しておきましょう。
効果的な活用戦略
本助成金を最大限活用するためのポイントをまとめます。
- 展示会とデジタル施策の組み合わせ:展示会出展で対面の商談機会を創出しつつ、Webサイトやlevel ECサイトで継続的な販売チャネルを構築する統合戦略が効果的です。
- ターゲット展示会の戦略的選定:高齢者・福祉関連の専門展示会(国際福祉機器展、CareTEX等)を優先的に選び、見込み客との接点を最大化しましょう。
- PR動画の多面的活用:制作したPR動画を展示会ブース、Webサイト、SNS広告、営業資料として多面的に活用することで、投資対効果を高められます。
- 助成対象期間の計画的活用:最長1年1か月の期間を活かし、前半は展示会出展とフィードバック収集、後半は改善を反映した販促活動という段階的アプローチが推奨されます。
申請時の注意事項
申請にあたっては以下の点に特に注意が必要です。
- 自社で開発した製品・サービスであることが必須条件です。代理店として他社製品を販売する場合は対象外です。
- 同一テーマで東京都の他の助成を受けている場合は申請できません。
- 過去に本事業で助成を受けた場合、同一の製品・サービスでの再申請はできません。
- 消費税は助成対象外です。見積書・請求書では税抜金額を基に経費計算を行います。
- 助成金は後払いのため、事業期間中の資金繰りを事前に計画しておく必要があります。