令和5年度女性活躍のためのフェムテック開発支援・普及促進事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
最大2,000万円の手厚い助成
フェムテック分野に特化した助成金として、助成限度額2,000万円・助成率2/3以内という非常に充実した支援を受けられます。製品開発から普及促進まで幅広い経費が対象となるため、研究開発費の負担を大幅に軽減しながら事業を推進できます。特に中小企業にとって、開発資金の確保は大きな課題であり、本助成金はその障壁を取り除く強力な支援策です。
幅広い健康テーマが対象
月経・妊娠・不妊・産後ケア・更年期・婦人科系疾患・ヘルスリテラシーと、女性のライフステージ全般にわたる健康課題がカバーされています。特定の疾患や症状に限定されないため、多様なアプローチでの製品開発・改良が可能です。デジタルヘルス、医療機器、ウェアラブルデバイス、アプリケーションなど、テクノロジーの種類も問いません。
開発から普及まで一貫支援
単なる研究開発費の助成にとどまらず、開発した製品・サービスの普及促進に要する経費も対象としている点が大きな特徴です。市場調査、プロモーション、実証実験など、製品を社会に届けるまでのプロセスを包括的に支援します。技術的に優れた製品でも市場に届かなければ意味がないという課題に対応した設計となっています。
多業種の中小企業が応募可能
製造業や情報通信業だけでなく、建設業、サービス業、運輸業、卸売業・小売業、宿泊業・飲食サービス業と幅広い業種が対象です。フェムテックは異業種からの参入も活発な分野であり、自社の技術やノウハウを女性の健康課題解決に活かしたい多様な企業にチャンスがあります。
ポイント
対象者・申請資格
企業要件
- 東京都内に本社または主たる事業所を有する中小企業者等であること
- 法人の場合、都内で実質的に事業を行っていること
- 個人事業主の場合も都内での事業実態があること
事業要件
- 女性の健康課題を解決するための製品・サービスの開発・改良であること
- 対象テーマ:月経、妊娠、不妊、産後ケア、更年期、婦人科系疾患等、ヘルスリテラシーのいずれかに該当すること
- 開発・改良した製品の普及促進活動を含むこと
財務・コンプライアンス要件
- 法人都民税・法人事業税等の税金を滞納していないこと
- 過去に同種の助成金で不正受給等の問題がないこと
- 反社会的勢力との関係がないこと
対象業種
- 建設業、製造業、情報通信業、サービス業、運輸業、卸売業・小売業、宿泊業・飲食サービス業に該当すること
- 中小企業基本法に定める中小企業者の範囲であること
ポイント
あなたは対象?かんたん診断
8問の質問に答えるだけで、この補助金の対象かどうかを簡易診断できます。
申請ガイド
ステップ1:事前準備と要件確認
まず公募要領を精読し、自社の事業が対象テーマ(月経・妊娠・不妊・産後ケア・更年期・婦人科系疾患・ヘルスリテラシー)のいずれかに該当するか確認します。中小企業者の定義や都内事業所の要件も事前に確認しましょう。
ステップ2:事業計画の策定
開発・改良する製品・サービスの内容、技術的な特徴、ターゲットとなる女性の健康課題、市場性、普及促進の方法を具体的に計画します。助成金額に見合う実現可能な計画を策定することが重要です。
ステップ3:申請書類の作成
事業計画書、経費明細書、会社概要、決算書類等の申請書類を作成します。技術的な優位性、社会的インパクト、事業の実現可能性を明確に記載しましょう。
ステップ4:申請書類の提出
申請期間(令和5年9月25日〜10月16日)内に必要書類を提出します。提出方法や必要部数を公募要領で確認し、期限に余裕を持って準備しましょう。
ステップ5:審査・採択
書類審査およびプレゼンテーション審査等が行われます。審査基準に沿って事業の新規性・実現可能性・社会的意義が評価されます。採択結果は後日通知されます。
ステップ6:交付決定後の事業実施
採択後、交付決定を受けてから事業を開始します。計画に基づき開発・改良・普及活動を実施し、経費の適正な管理と記録を行います。完了後に実績報告書を提出し、検査を経て助成金が交付されます。
ポイント
審査と成功のコツ
解決する健康課題の明確化
技術的な新規性・優位性の訴求
実現可能な開発計画と体制
市場性と事業継続性の提示
社会的インパクトの定量化
ポイント
対象経費
対象となる経費
原材料・副資材費(4件)
- 試作品の原材料費
- 部品・素材の購入費
- サンプル製作費
- 開発用消耗品費
機械装置・工具器具費(4件)
- 開発に必要な機械装置の購入・リース費
- 試験・測定機器の購入費
- 金型・治具等の製作費
- ソフトウェアライセンス費
委託・外注費(4件)
- 技術開発の外注費
- デザイン委託費
- 臨床試験・ユーザーテスト委託費
- データ分析委託費
専門家指導費(3件)
- 技術指導の謝金
- 医療専門家へのアドバイザリー費
- 知的財産に関する相談費
普及促進費(4件)
- 展示会出展費
- パンフレット・カタログ制作費
- WebサイトやLP制作費
- PR・マーケティング費
市場調査費(3件)
- ユーザーリサーチ費
- 市場動向調査費
- 競合分析調査費
産業財産権出願・導入費(3件)
- 特許出願費用
- 商標登録費用
- 知的財産権の導入費
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 土地・建物の取得費および賃借料
- 汎用性のある備品(パソコン、プリンター等)の購入費
- 人件費・従業員の給与・賞与
- 交際費・接待費・飲食費
- 公租公課(税金・社会保険料等)
- 助成事業に直接関係のない経費
- 交付決定日より前に発生した経費
- 他の補助金・助成金で充当される経費
よくある質問
Qフェムテック開発支援事業の助成限度額と助成率はどのくらいですか?
助成限度額は2,000万円で、助成率は対象経費の2/3以内です。つまり、3,000万円の対象経費がかかる事業であれば最大2,000万円の助成を受けられます。フェムテック分野の補助金としては非常に手厚い内容であり、製品の開発・改良から普及促進まで幅広い経費をカバーできます。自己負担は最低でも対象経費の1/3となるため、資金計画の策定時にはこの点を考慮してください。
Qどのような健康課題が対象テーマとなりますか?
対象テーマは7つあり、月経、妊娠、不妊、産後ケア、更年期、婦人科系疾患等、ヘルスリテラシーです。女性のライフステージ全般にわたる健康課題が網羅されています。例えば、月経痛の緩和デバイス、妊活サポートアプリ、産後うつのケアサービス、更年期症状の管理ツール、子宮頸がん検診啓発プラットフォームなど、多様なアプローチが想定されています。複数のテーマにまたがる製品・サービスも申請可能です。
Qどのような企業が申請できますか?業種の制限はありますか?
東京都内に本社または主たる事業所を有する中小企業者等が対象です。業種としては建設業、製造業、情報通信業、サービス業、運輸業、卸売業・小売業、宿泊業・飲食サービス業と幅広く設定されています。中小企業基本法に定める規模要件(例:製造業は資本金3億円以下または従業員300人以下)を満たす必要があります。フェムテックは異業種からの参入も多い分野のため、IT企業以外でも積極的に応募できる制度設計となっています。
Q申請から助成金受領までの流れを教えてください。
大まかな流れは以下の通りです。まず公募期間(令和5年9月25日〜10月16日)内に申請書類を提出します。その後、書類審査およびプレゼンテーション審査が行われ、採択が決定します。採択後に交付決定通知を受け取り、事業を開始します。事業期間中は計画に沿って開発・普及活動を実施し、経費の証拠書類を適切に管理します。事業完了後に実績報告書を提出し、検査を経て助成金が精算払いで交付されます。交付決定前の経費は対象外となるため注意が必要です。
Q他の補助金・助成金と併用することは可能ですか?
同一の対象経費に対して複数の補助金・助成金を重複して受けることはできませんが、経費を明確に切り分ければ他の制度との併用は可能です。例えば、本事業で製品開発費を賄い、小規模事業者持続化補助金で別途の販路開拓費を充当するといった組み合わせが考えられます。ただし、併用する場合は各制度の交付要件や報告義務を確認し、経費の二重計上が生じないよう注意してください。
Q開発する製品はデジタル製品に限られますか?ハードウェアも対象ですか?
デジタル製品(アプリ、ソフトウェア等)に限定されるものではなく、ハードウェア製品も対象となります。フェムテックの定義は「女性の健康課題をテクノロジーで解決する製品・サービス」と広く、ウェアラブルデバイス、医療機器、検査キット、IoTセンサーなどのハードウェアも含まれます。ただし、テクノロジーの活用が前提となるため、技術的な要素がない一般的な日用品や食品のみでは対象外となる可能性があります。開発する製品のテクノロジー要素を明確に示すことが重要です。
Q申請期間が短いですが、事前にどのような準備をしておくべきですか?
申請期間は約3週間と短いため、公募開始前から準備を進めることが重要です。具体的には、①事業計画の骨子(解決する課題、製品概要、開発スケジュール、市場分析)を固めておく、②経費の見積もりを取得しておく、③会社概要や決算書類など基本書類を整理しておく、④可能であれば医療専門家やユーザーからのヒアリング結果を用意しておく、⑤プレゼンテーション審査に備えたプレゼン資料の骨子を準備しておくことが推奨されます。特に見積書の取得には時間がかかるため、早めに着手しましょう。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
フェムテック開発支援事業と組み合わせることで、開発から事業化までの各段階をカバーできる補助金・助成金がいくつかあります。 開発初期段階では、中小企業庁の「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)」が候補になります。革新的な製品・サービスの開発に最大1,250万円の支援を受けられ、本事業と対象経費が重複しない範囲で併用を検討できます。 事業化・販路拡大の段階では、「小規模事業者持続化補助金」が有効です。販路開拓に最大200万円の支援があり、本事業でカバーしきれない小規模な販促活動を補完できます。 IT活用の観点では、「IT導入補助金」を活用して業務効率化ツールを導入し、開発体制の基盤を強化することも考えられます。 また、東京都の「創業助成事業」や「先進的防災技術実用化支援事業」など、都独自の支援制度も確認しましょう。ただし、同一経費への二重申請は認められないため、経費の切り分けを明確にする必要があります。国のSBIR制度(中小企業技術革新制度)の対象事業に該当する場合は、研究開発段階での追加支援も視野に入ります。
詳細説明
フェムテック開発支援事業とは
令和5年度女性活躍のためのフェムテック開発支援・普及促進事業は、東京都が女性の健康課題を解決するテクノロジー(フェムテック)の発展を促進するために設けた助成金制度です。都内中小企業者等が行う、女性の健康課題に関する製品・サービスの開発・改良および普及促進に要する経費の一部を助成します。
背景と目的
日本では女性の就業率が上昇する一方、月経痛や更年期症状などの健康課題により、年間約4,911億円の労働損失が生じているとの試算があります。フェムテック(Female × Technology)は、こうした課題をテクノロジーで解決する成長分野であり、世界市場は2025年に5兆円規模に達すると予測されています。東京都は本事業を通じて、都内中小企業のフェムテック参入を支援し、女性が活躍しやすい社会の実現を目指しています。
助成内容の詳細
- 助成限度額:2,000万円
- 助成率:対象経費の2/3以内
- 対象テーマ:月経、妊娠、不妊、産後ケア、更年期、婦人科系疾患等、ヘルスリテラシー
- 対象者:都内中小企業者等(製造業、情報通信業、サービス業等)
対象となる取り組み例
本事業では、以下のような幅広い取り組みが対象となります。
- 月経管理アプリや関連デバイスの開発・改良
- 妊活・不妊治療をサポートするサービスの構築
- 産後の心身ケアに関するプロダクト開発
- 更年期症状の緩和・管理を支援するツールの開発
- 婦人科系疾患の早期発見に寄与する検査キット等の開発
- 女性の健康リテラシー向上のための教育プラットフォーム構築
- 開発製品の市場投入に向けた普及促進活動
申請のポイント
採択されるためには、以下の点を意識した申請が重要です。
- 課題の明確化:解決しようとする女性の健康課題を具体的なデータや事例で示す
- 技術的優位性:既存製品・サービスとの差別化ポイントを明確にする
- 市場性:ターゲットユーザーの規模、市場成長性を根拠とともに提示する
- 実現可能性:開発体制、スケジュール、必要な専門知識の確保状況を具体的に記載する
- 社会的インパクト:女性活躍推進や労働生産性向上への貢献を定量的に示す
活用事例と期待される効果
フェムテック市場は急成長を続けており、本助成金を活用することで開発リスクを低減しながら革新的な製品を市場に送り出すことが可能です。製造業の金属加工技術を活かした医療機器開発、IT企業のAI技術を活用した健康管理アプリ開発、サービス業のノウハウを活かしたヘルスケアプラットフォーム構築など、各企業の強みを活かした多様な展開が期待されています。
注意事項
申請にあたっては以下の点にご注意ください。
- 申請期間は令和5年9月25日から10月16日までと限られています
- 交付決定前に着手した事業は助成対象外となります
- 他の助成金との併用は、同一経費への重複申請でなければ可能です
- 助成金は後払い(精算払い)のため、事業期間中の資金繰りを計画的に行う必要があります