募集終了全国対象
やや難しい
準備期間の目安: 約21

令和4年度補正予算現地社会課題対応型インフラ・システム海外展開支援事業費補助金(二次公募:FS実施事業者の募集)

基本情報

補助金額
金額未定
補助率: 1/2、中小企業のみ2/3
募集期間
2023-08-02 〜 2023-08-28
対象地域日本全国
対象業種建設業 / 製造業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 情報通信業 / 卸売業、小売業 / 金融業、保険業 / 学術研究、専門・技術サービス業 / 生活関連サービス業、娯楽業 / 医療、福祉
使途販路拡大・海外展開をしたい

この補助金のまとめ

本補助金は、世界的に深刻化する社会インフラの老朽化問題に対し、日本企業が持つ省エネ技術やデジタルO&M(運用・保守)システムを海外市場へ展開するためのFS(フィージビリティ・スタディ)調査およびプロモーション・ロビイング活動を支援する制度です。上下水道、道路、鉄道、エネルギーインフラなど幅広い分野が対象となっており、個別FS調査では最大5,000万円、プロモーション・ロビイング事業では最大3,000万円の補助を受けられます。補助率は1/2(中小企業は2/3)と手厚く、海外展開の初期段階で最もコストがかかる市場調査や現地政府との関係構築を大幅に軽減できる点が最大の魅力です。インフラ関連技術を持つ企業にとって、海外市場参入の足がかりを得る貴重な機会といえます。

この補助金の特徴

1

FS調査とプロモーションの2本立て支援

本補助金では、海外展開に必要な2つの事業類型を用意しています。個別FS調査は対象国の市場調査・技術適合性検証・事業計画策定などを包括的に支援し、最大5,000万円が補助されます。一方、プロモーション・ロビイング事業は現地政府や国際機関への働きかけ、展示会出展、セミナー開催等を対象とし、最大3,000万円の補助を受けられます。事業フェーズに応じた柔軟な活用が可能です。

2

中小企業に手厚い補助率2/3

大企業の補助率が1/2であるのに対し、中小企業は2/3と優遇されています。海外展開の初期投資リスクが相対的に大きい中小企業にとって、この差は資金計画上非常に大きなメリットとなります。技術力はあるが海外進出のリソースが限られる中小企業こそ、積極的に活用すべき制度設計です。

3

社会課題解決型のインフラ分野に特化

単なる輸出促進ではなく、「現地社会課題の解決」を軸に据えている点が特徴です。上下水道の漏水対策、道路・橋梁の老朽化診断、鉄道の安全管理システムなど、日本が世界的に強みを持つ分野でのソリューション展開が想定されています。SDGsやESG投資の潮流とも合致し、採択可能性を高める要素となります。

4

幅広い対象業種と柔軟なコンソーシアム形成

建設業、製造業、情報通信業、電気・ガス・水道業など9業種以上が対象となっており、単独申請のほかコンソーシアム(共同体)での申請も可能です。例えば、センサーメーカーとIT企業がタッグを組んでスマート水道管理システムを提案するなど、複数企業の強みを組み合わせた提案が高く評価される傾向にあります。

ポイント

FS調査とプロモーションの2事業類型から選択でき、中小企業は補助率2/3と優遇されます。社会課題解決型という採択基準の軸を理解し、自社技術が現地のどのような課題を解決するかを明確に打ち出すことが採択への近道です。

対象者・申請資格

企業形態

  • 日本国内に法人格を持つ企業(大企業・中小企業問わず)
  • コンソーシアム(共同体)での申請も可能
  • 代表事業者が補助金の受領・管理責任を負う

事業分野

  • インフラ関連技術・製品・サービスを保有していること
  • 上下水道、道路、鉄道、エネルギー、通信等のインフラ分野が対象
  • 省エネ機器、デジタル技術、O&M(運用・保守)システム等が該当

事業計画要件

  • 具体的な対象国・地域が特定されていること
  • FS調査の場合、調査後の事業化の見通しがあること
  • プロモーション事業の場合、対象国政府等との接点が見込めること

その他要件

  • 反社会的勢力に該当しないこと
  • 税金の滞納がないこと
  • 過去の補助金で不正受給がないこと

ポイント

対象は幅広いですが、核心は「日本の強みある技術で海外インフラ課題を解決できるか」です。技術力だけでなく、対象国の具体的なニーズとの結びつきを示せるかが採択の分かれ目になります。コンソーシアム形成で弱点を補完する戦略も有効です。

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申請ガイド

1

ステップ1:公募要領の確認と事業類型の選択

まず経済産業省の公募要領を精読し、個別FS調査とプロモーション・ロビイング事業のどちらに応募するかを決定します。両方への同時応募も可能ですが、それぞれ別の申請書が必要です。

2

ステップ2:対象国・分野の絞り込みと情報収集

展開先の国・地域を特定し、現地のインフラ課題や政策動向を調査します。JETROやJICAの既存調査レポート、在外公館からの情報も活用しましょう。

3

ステップ3:事業計画書の作成

補助事業の目的、実施体制、スケジュール、期待される成果、事業化の見通しを具体的に記載します。コンソーシアムの場合は各参画企業の役割分担も明記します。

4

ステップ4:経費見積もりと予算計画

補助対象経費を積算し、見積書を取得します。補助率(1/2または2/3)を踏まえた自己負担額を把握し、資金計画を立てます。

5

ステップ5:申請書類の提出

所定の様式に沿って申請書類一式を作成し、事務局(inquiry@shitsutaka.jp)宛てに期限内に提出します。不備があると審査対象外となるため、提出前にチェックリストで確認しましょう。

ポイント

応募期間が約4週間と短いため、公募開始前から対象国の情報収集と事業計画の骨子づくりを進めておくことが重要です。事務局への事前相談を活用し、申請内容の方向性を確認してから本格的に書類作成に入ると効率的です。

審査と成功のコツ

現地課題との明確な紐付け
採択される提案に共通するのは、対象国の具体的なインフラ課題を数値やデータで示し、自社技術がその課題をどう解決するかを論理的に説明している点です。「日本の技術は優れている」だけでは不十分で、「この国のこの問題に対し、この技術でこう改善できる」という具体性が求められます。
実現可能性の高い実施体制
FS調査を実施するだけでなく、その後の事業化につなげられる体制が整っているかが重視されます。現地パートナーの有無、対象国政府との接点、過去の海外事業実績などを積極的にアピールしましょう。コンソーシアムの場合は各社の専門性の補完関係を明示します。
政策的意義の強調
本補助金は経済産業省の「質の高いインフラ輸出」政策の一環です。SDGs達成への貢献、二国間関係の強化、日本の産業競争力向上といった政策的意義を事業計画に織り込むことで、審査員の評価が高まります。
具体的な成果指標の設定
FS調査であれば「事業化判断に必要な○○項目の検証完了」、プロモーションであれば「対象国政府関係者○名との面談実施」など、定量的な成果指標を設定することで計画の実効性を示せます。

ポイント

審査では「技術の優位性」と「事業化の実現可能性」が両輪で評価されます。単なる調査計画ではなく、FS後の事業展開ロードマップまで見据えた提案を心がけましょう。現地パートナーとの連携体制を事前に構築しておくことが大きなアドバンテージになります。

対象経費

対象となる経費

人件費(3件)
  • 事業に従事する研究者・技術者の人件費
  • 現地調査員の人件費
  • プロジェクトマネージャーの人件費
旅費・交通費(4件)
  • 海外渡航費(航空運賃)
  • 現地移動交通費
  • 宿泊費
  • 日当
外注費・委託費(4件)
  • 現地コンサルタントへの調査委託費
  • 翻訳・通訳費
  • 法務・会計等専門家への委託費
  • 市場調査会社への委託費
会場費・イベント費(3件)
  • 展示会出展料
  • セミナー会場使用料
  • デモンストレーション実施費用
資料作成費(3件)
  • 提案資料・パンフレット制作費
  • 技術資料の翻訳・印刷費
  • 映像制作費
その他経費(4件)
  • 通信費
  • 保険料
  • 機器レンタル費
  • サンプル輸送費

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 汎用的なパソコン・タブレット等の購入費
  • 補助事業に直接関係しない一般管理費・間接経費
  • 飲食・接待に係る費用
  • 不動産の取得費・賃借料(事務所家賃等)
  • 補助事業期間外に発生した経費
  • 他の国庫補助金等と重複して計上された経費
  • 消費税・地方消費税相当額

よくある質問

Q個別FS調査とプロモーション・ロビイング事業の両方に同時に応募できますか?
A

はい、両事業への同時応募は可能です。ただし、それぞれ別の申請書類を作成・提出する必要があり、各事業について個別に審査が行われます。両方に採択された場合でも、同一の経費を二重に計上することはできません。それぞれの事業で対象経費を明確に区分して申請してください。なお、両事業の相乗効果を計画書に盛り込むことで、審査における評価が高まる可能性があります。

Q中小企業の定義はどのようになっていますか?
A

中小企業の定義は中小企業基本法に準拠しています。業種別に資本金と従業員数の基準が定められており、例えば製造業では資本金3億円以下または従業員300人以下、卸売業では資本金1億円以下または従業員100人以下などとなっています。大企業の子会社であるみなし大企業は中小企業の優遇補助率(2/3)の適用対象外となる場合がありますので、事前に事務局に確認されることをお勧めします。

Q対象国・地域に制限はありますか?
A

公募要領上、特定の国・地域を限定する記載は基本的にありませんが、日本政府の外交政策や安全保障上の制約により、一部の国・地域が対象外となる場合があります。また、既に日本企業の進出が進んでいる先進国よりも、新興国・途上国のインフラ課題解決に資する案件の方が政策的意義が高いと評価される傾向があります。対象国の選定にあたっては、JICAやJETROの国別情報も参考にしてください。

Qコンソーシアム(共同体)で申請する場合の注意点は?
A

コンソーシアムでの申請は推奨されていますが、代表事業者を1社定める必要があります。代表事業者は補助金の受領・管理責任を負い、各構成員との経費配分や役割分担を事前に明確にしておく必要があります。協定書や覚書の締結が求められる場合もあります。審査では、各構成員の専門性が相互に補完関係にあり、コンソーシアム全体として事業目的の達成能力が高いと評価されることが重要です。

QFS調査の成果物はどのように扱われますか?
A

FS調査の成果物(報告書等)は補助事業の完了時に事務局を通じて経済産業省に提出する必要があります。成果物の一部は、他の日本企業の海外展開促進や政府の政策立案に活用される可能性があります。ただし、企業の営業秘密や技術的機密に該当する情報については、事前に事務局と協議の上、非公開扱いとする範囲を明確にすることができます。知的財産権は原則として補助事業者に帰属します。

Q補助金の支払いはいつ行われますか?
A

本補助金は後払い(精算払い)方式です。事業完了後に実績報告書を提出し、事務局による確認・検査を経て、確定した補助対象経費に対して補助金が支払われます。そのため、事業期間中の経費は一時的に事業者が立て替える必要があります。資金繰りに不安がある場合は、つなぎ融資の活用を検討してください。なお、概算払い(中間払い)が認められるかどうかは公募要領で確認する必要があります。

Q過去に不採択となった場合、再応募はできますか?
A

はい、過去の公募で不採択となった場合でも、今回の二次公募に改めて応募することは可能です。ただし、前回と同じ内容をそのまま再提出するのではなく、審査時のフィードバック(もし得られた場合)を踏まえて計画を改善・強化することが重要です。特に、現地ニーズとの結びつきの具体化、実施体制の強化、事業化見通しの精緻化などの点で改善が見られれば、採択の可能性は高まります。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金は経済産業省所管の国庫補助金であるため、同一経費について他の国庫補助金との二重受給は認められません。ただし、補助対象経費が明確に区分される場合、他の海外展開支援制度との併用は可能です。例えば、JETROの海外展開支援事業で現地市場の基礎調査を行い、本補助金でより深いFS調査を実施するといった段階的な活用が考えられます。また、JICAの中小企業海外展開支援事業とは対象フェーズが異なるため、時期をずらして活用することも有効です。中小企業の場合は、中小企業庁の「海外ビジネス戦略推進支援事業」や各都道府県の海外展開支援補助金との組み合わせも検討できます。ただし、経費の按分や報告の際に混乱が生じないよう、申請段階から経理区分を明確にしておくことが重要です。併用を検討する際は、事前に本補助金の事務局および併用先の担当窓口に確認を取ることを強くお勧めします。

詳細説明

事業の背景と目的

世界各国では、高度経済成長期に建設されたインフラの老朽化が深刻な社会課題となっています。上下水道管の破損・漏水、道路・橋梁の劣化、鉄道設備の経年劣化など、メンテナンスの遅れが安全性や効率性の低下を招いています。日本は自国のインフラ更新で培った高度な技術と知見を有しており、特に省エネ機器やIoT・AI等を活用したO&M(Operation & Maintenance)システムは世界的に高い評価を受けています。

「現地社会課題対応型インフラ・システム海外展開支援事業費補助金」は、こうした日本の優れたインフラ技術・システムの海外展開を後押しし、相手国の社会課題解決と日本の産業競争力強化の双方を実現することを目的としています。

2つの事業類型

本補助金では、海外展開のフェーズに応じた2つの事業類型を設けています。

  • 個別FS(フィージビリティ・スタディ)調査事業:対象国における市場調査、技術適合性の検証、事業採算性の分析、現地パートナーの発掘等を包括的に実施する事業です。補助上限額は5,000万円で、海外進出の可否を判断するための本格的な調査を支援します。
  • プロモーション・ロビイング事業:日本のインフラ技術・システムを対象国政府や国際機関に売り込むための活動を支援する事業です。展示会への出展、セミナーの開催、政府関係者への技術説明会、規格・基準策定への働きかけ等が対象となり、補助上限額は3,000万円です。

補助率と対象企業

補助率は原則1/2ですが、中小企業については2/3に引き上げられています。この優遇措置は、技術力はあるものの海外展開のための資金的余裕が限られる中小企業に対し、リスクを低減して積極的な海外進出を促すためのものです。

対象となる業種は幅広く、建設業、製造業、電気・ガス・熱供給・水道業、情報通信業、卸売業、金融業、学術研究機関、生活関連サービス業、医療・福祉など、インフラに関連する技術やサービスを提供するあらゆる業種が含まれます。

対象となるインフラ分野

本補助金がカバーするインフラ分野は多岐にわたります。

  • 上下水道:漏水検知システム、浄水処理技術、管路診断・更新技術
  • 道路・橋梁:構造物点検技術、舗装維持管理システム、橋梁モニタリング
  • 鉄道:信号制御システム、車両メンテナンス技術、運行管理システム
  • エネルギー:スマートグリッド、省エネ設備、再生可能エネルギー関連技術
  • 通信・ICT:インフラ監視IoTシステム、遠隔制御技術、データ分析プラットフォーム

申請から採択までの流れ

公募期間は2023年8月2日から8月28日までの約4週間です。申請書類は事務局が指定する様式に従って作成し、メールにて提出します。提出後、外部有識者を含む審査委員会による書面審査が行われ、事業の必要性・実現可能性・波及効果等の観点から評価されます。審査結果は申請者に個別に通知されます。

採択後の義務と注意点

採択後は、交付申請・交付決定を経て事業を開始します。事業期間中は四半期ごとの進捗報告が求められ、事業完了後には実績報告書を提出する必要があります。経費の執行に際しては、証拠書類の保管、競争入札や相見積もりの実施など、補助金適正化法に基づいた適切な処理が必要です。

また、FS調査の成果物は経済産業省に報告され、政策立案への活用や他の企業への横展開に資する形で共有される可能性があります。機密情報の取扱いについては事前に事務局と協議してください。

問い合わせ先

本補助金に関するご質問や申請前のご相談は、以下の事務局までお問い合わせください。

  • 事務局:現地社会課題対応型インフラ・システム海外展開支援事業費補助金事務局
  • メールアドレス:inquiry@shitsutaka.jp

関連書類・リンク