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【山梨県】令和5年度 中小企業等海外出願・侵害対策支援事業費補助金(中小企業等外国出願支援事業)【第1回】

基本情報

補助金額
300万円
補助率: 1/2
0円300万円
募集期間
2023-05-22 〜 2023-06-16
対象地域山梨県
対象業種漁業 / 建設業 / 製造業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 情報通信業 / 複合サービス事業 / サービス業(他に分類されないもの) / 公務(他に分類されるものを除く) / 分類不能の産業 / 農業、林業 / 鉱業、採石業、砂利採取業 / 運輸業、郵便業 / 卸売業、小売業 / 金融業、保険業 / 不動産業、物品賃貸業 / 学術研究、専門・技術サービス業 / 宿泊業、飲食サービス業 / 生活関連サービス業、娯楽業 / 教育、学習支援業 / 医療、福祉
使途新たな事業を行いたい / 販路拡大・海外展開をしたい / イベント・事業運営支援がほしい / 事業を引き継ぎたい / 研究開発・実証事業を行いたい / 人材育成を行いたい / 資金繰りを改善したい / 雇用・職場環境を改善したい / 災害(自然災害、感染症等)支援がほしい / 安全・防災対策支援がほしい / まちづくり・地域振興支援がほしい / 設備整備・IT導入をしたい / エコ・SDGs活動支援がほしい / 教育・子育て・少子化支援がほしい / スポーツ・文化支援がほしい

この補助金のまとめ

本補助金は、山梨県内に事業所を有する中小企業者が、自社の知的財産を海外で保護するために外国特許庁へ出願する際の費用を助成する制度です。特許出願では最大150万円、実用新案・意匠・商標では最大60万円、冒認対策商標では最大30万円が補助され、企業あたりの上限は300万円、補助率は1/2となっています。対象経費には外国特許庁への出願手数料、国内・現地代理人費用、翻訳費用が含まれます。山梨県は宝飾・ジュエリー、ワイン醸造、精密機器、織物、水晶加工など独自性の高い産業が集積しており、これらの技術やブランドを海外市場で模倣品から守るためには外国出願が不可欠です。本補助金を活用することで、海外展開を見据えた知財戦略の構築コストを大幅に軽減でき、中小企業の国際競争力強化に直結します。

この補助金の特徴

1

補助上限額が手厚い特許出願支援

本補助金は特許出願1件あたり最大150万円、企業あたり最大300万円という手厚い補助上限額を設定しています。外国特許出願は1カ国あたり数十万円から100万円以上の費用がかかることも珍しくなく、複数国への同時出願を検討する中小企業にとって資金面のハードルは非常に高いものです。本制度を活用すれば、出願費用の半額が補助されるため、戦略的な多国間出願が現実的な選択肢となります。

2

幅広い知的財産権に対応

特許だけでなく、実用新案、意匠、商標の出願も補助対象に含まれています。山梨県の宝飾産業や織物産業ではデザイン(意匠権)やブランド名(商標権)の海外保護が重要であり、製造業では技術的な発明(特許権・実用新案権)の保護が求められます。さらに冒認対策商標(他者に先取りされた商標への対抗出願)にも30万円まで対応しており、既に海外で模倣被害に遭っている企業にも救済の道が開かれています。

3

対象経費が出願プロセス全体をカバー

補助対象経費には外国特許庁への出願手数料のみならず、国内代理人費用、現地代理人費用、翻訳費用が含まれます。外国出願では現地の法制度に精通した代理人の起用や、出願書類の正確な翻訳が不可欠であり、これらの付随費用が全体コストの大部分を占めることも少なくありません。本補助金はこれらを包括的にカバーするため、実質的な費用負担を大きく軽減できます。

4

グループ申請にも対応

単独企業だけでなく、山梨県内の中小企業者が構成員の2/3以上を占めるグループでの申請も可能です。同業種の企業が共同でブランド商標を海外出願するケースや、サプライチェーン上の複数企業が関連技術を一括して出願するケースなど、連携による戦略的な知財保護を後押しします。

ポイント

本補助金の最大の強みは、出願手数料だけでなく代理人費用・翻訳費用まで包括的に補助される点です。外国出願の総コストに占める付随費用の割合は想像以上に大きく、この点を見落として予算計画を立てると資金不足に陥ります。特に複数国への出願を検討する場合は、優先順位をつけて段階的に出願する戦略が有効です。

対象者・申請資格

企業形態の要件

  • 山梨県内に事業所を有する中小企業者であること・中小企業基本法に定める中小企業者の定義に該当すること・個人事業主も中小企業者に該当すれば申請可能

グループ申請の要件

  • 構成員の2/3以上が山梨県内の中小企業者であること・グループとしての出願計画が明確であること・代表者を定めて申請すること

出願に関する要件

  • 外国特許庁への出願であること(PCT国際出願の国内移行を含む)・特許、実用新案、意匠、商標のいずれかの出願であること・先行技術調査等により出願の妥当性が確認できること

経費に関する要件

  • 補助対象経費は外国特許庁への出願手数料、国内・現地代理人費用、翻訳費用に限定・補助率は1/2以内・企業あたり上限300万円、案件あたり特許150万円、実用新案・意匠・商標60万円、冒認対策商標30万円

ポイント

最も見落としやすいのは「山梨県内に事業所を有する」という要件です。本社が県外でも山梨県内に事業所があれば申請可能ですが、登記上の所在地だけでなく実態としての事業活動が求められる場合があります。また、出願の妥当性を示すために事前の先行技術調査が重要ですので、特許事務所と早期に連携してください。

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申請ガイド

1

ステップ1:出願戦略の策定

まず、どの国にどの知的財産権を出願するかの戦略を策定します。山梨県知的財産総合支援窓口(INPIT)や特許事務所に相談し、対象市場・競合状況・模倣リスクを分析した上で、出願国と権利種別の優先順位を決定してください。

2

ステップ2:代理人の選定と見積取得

国内代理人(特許事務所)および現地代理人を選定し、出願費用の見積もりを取得します。補助金申請には正確な経費計画が必要ですので、出願手数料・代理人費用・翻訳費用の内訳を明確にした見積書を準備してください。

3

ステップ3:申請書類の作成と提出

補助金申請書、事業計画書、経費内訳書、企業概要書などの必要書類を作成します。出願の必要性・海外展開計画・期待される効果を具体的に記載し、山梨県の指定窓口へ提出します。

4

ステップ4:採択後の出願実施

採択通知を受領後、計画に基づいて外国出願を実施します。出願手続きの進捗を管理し、経費の支出に関する証拠書類(領収書、請求書等)を漏れなく保管してください。

5

ステップ5:実績報告と補助金受領

出願完了後、実績報告書を作成して提出します。経費の支出を証明する書類一式を添付し、審査を経て補助金が交付されます。

ポイント

申請から採択までの期間を考慮し、出願スケジュールに余裕を持たせることが重要です。特にPCT出願の国内移行期限(30ヶ月)が迫っている場合は、補助金の採択を待てない可能性があります。また、見積書の金額と実際の支出額に差異が生じた場合は速やかに報告・変更申請を行ってください。

審査と成功のコツ

出願国の戦略的選定
闇雲に多くの国に出願するのではなく、自社製品の主要輸出先、模倣品が出回りやすい国、将来の市場拡大が見込まれる国を優先して選定しましょう。山梨県の宝飾品やワインであれば、欧州・北米・東南アジアなど、それぞれの市場特性に応じた出願戦略が有効です。
先行技術調査の徹底
特許出願の場合、先行技術調査を十分に行うことで、出願の成功確率を高められます。J-PlatPatや各国の特許データベースを活用し、類似技術の有無を事前に確認してください。調査結果は申請書にも記載でき、審査での評価向上につながります。
知財専門家との早期連携
特許事務所や弁理士との連携は申請前の早い段階で始めてください。外国出願に精通した専門家は、出願戦略の策定から申請書の作成支援まで幅広くサポートしてくれます。山梨県発明協会やINPIT山梨県知的財産総合支援窓口も無料で相談可能です。
経費計画の精緻化
補助金の効果を最大化するには、対象経費を正確に把握し、上限額を最大限活用できる計画を立てることが重要です。複数国・複数権利の出願を組み合わせて企業上限の300万円に近づける計画を検討してください。
事業計画との整合性
外国出願が自社の海外展開計画とどう連動するかを明確に示すことが採択のポイントです。単なる権利取得ではなく、海外販路開拓・ライセンス供与・模倣品対策など、具体的なビジネス成果につなげるストーリーを構築してください。

ポイント

採択率を高める最大のポイントは、外国出願の「必然性」を説得力ある形で示すことです。海外での売上実績や引き合い、模倣品被害の具体的事例、現地パートナーとの交渉状況など、客観的な根拠を盛り込むことで審査員の理解と共感を得られます。

対象経費

対象となる経費

外国特許庁出願手数料(4件)
  • 各国特許庁への出願料
  • 審査請求料
  • PCT国際出願手数料
  • 国際予備審査手数料
国内代理人費用(4件)
  • 国内特許事務所の出願代理手数料
  • 明細書・請求項の作成費用
  • 中間処理対応費用
  • 意見書・補正書作成費用
現地代理人費用(3件)
  • 外国特許事務所の出願代理手数料
  • 現地での中間処理対応費用
  • 現地法規に基づく手続費用
翻訳費用(4件)
  • 出願書類の翻訳料
  • 明細書・請求項の外国語翻訳
  • 現地代理人との連絡文書翻訳
  • 公的書類の翻訳・認証費用

対象外の経費

対象外の経費一覧(8件)
  • 国内特許庁(日本国特許庁)への出願に係る費用
  • 出願後の権利維持費用(年金・更新料)
  • 訴訟・係争に関する費用(侵害訴訟、異議申立対応等)
  • 先行技術調査・特許マップ作成等の調査費用
  • 社内の人件費・旅費・交通費
  • 出願に直接関係しないコンサルティング費用
  • 補助金申請前に既に支払い済みの費用
  • 消費税および地方消費税相当額

よくある質問

Q個人事業主でも申請できますか?
A

はい、中小企業基本法に定める中小企業者の要件を満たしていれば、個人事業主でも申請可能です。山梨県内に事業所を有していることが前提条件となります。宝飾加工やワイン醸造などの個人事業主の方も、外国での知的財産保護を目的とした出願であれば対象となりますので、まずは県の窓口にご相談ください。

QPCT国際出願も補助対象になりますか?
A

PCT国際出願そのものの費用および各国への国内移行に係る費用が補助対象となります。PCT出願は複数国への権利取得を効率的に進められる仕組みで、本補助金との相性が良い出願ルートです。ただし、PCT出願の国際段階と国内移行段階で補助対象となる経費の範囲が異なる場合がありますので、事前に確認してください。

Q複数の国に同時に出願する場合、それぞれ別の案件として計算されますか?
A

出願案件の数え方は、出願する権利の種別(特許・実用新案・意匠・商標)ごとに計算されるのが一般的です。例えば同じ発明を3カ国に特許出願する場合、それらをまとめて1つの特許案件(上限150万円)として扱われる場合と、国ごとに別案件として扱われる場合があります。詳細は募集要項で確認するか、窓口にお問い合わせください。

Q商標を海外で先取りされてしまいました。この補助金で対応できますか?
A

はい、冒認対策商標として1件あたり最大30万円の補助を受けることができます。海外で第三者に自社商標を先取り出願(冒認出願)された場合、対抗するための商標出願費用が補助対象となります。山梨県の宝飾ブランドやワインブランドは海外での認知度向上に伴い冒認リスクが高まっていますので、早期の対策が重要です。

Q申請から補助金受領までどのくらいの期間がかかりますか?
A

一般的に、申請受付から採択通知までは1〜2ヶ月程度、その後の出願実施期間を経て実績報告、最終的な補助金の受領までは全体で6ヶ月〜1年程度を見込んでおく必要があります。外国出願は各国の審査スケジュールにも影響されるため、余裕を持った計画をお勧めします。

Q補助金の対象となる翻訳費用に制限はありますか?
A

補助対象となる翻訳費用は、出願書類(明細書、請求項、図面の説明等)の外国語翻訳に限定されます。出願に直接関係しないビジネス文書や契約書の翻訳は対象外です。翻訳費用は言語や分量によって大きく変動するため、複数の翻訳会社から見積もりを取得し、適正な価格で発注することが重要です。

Q山梨県外に本社がある場合でも申請できますか?
A

山梨県内に事業所を有していれば、本社が県外にあっても申請可能です。ただし、山梨県内の事業所で実質的な事業活動(研究開発、製造等)が行われていることが求められます。単なるペーパーカンパニーや連絡事務所のみでは要件を満たさない可能性がありますので、事前に確認してください。

Q他の知財関連補助金と併用できますか?
A

他の補助金との併用可否は、それぞれの制度の規定によります。同一の出願案件について国の類似制度(JETRO実施の海外出願支援等)と重複して補助を受けることは原則できません。ただし、異なる出願案件であればそれぞれ別の制度に申請できる場合がありますので、出願計画全体を見据えて最適な組み合わせを検討してください。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金は外国出願に特化した制度ですが、知財戦略全体を強化するために他の支援制度との組み合わせが効果的です。まず、国の「中小企業等海外出願・侵害対策支援事業」(JETRO実施)は本県補助金と同様の外国出願支援ですが、併給の可否は年度ごとに確認が必要です。重複申請が認められない場合は、出願案件を分けて両制度を活用する方法もあります。海外展開全般では、山梨県の「やまなし産業立地支援事業」や中小企業庁の「JAPANブランド育成支援等事業」と組み合わせることで、知財保護と海外販路開拓を一体的に推進できます。また、出願前の段階では、INPITの無料先行技術調査支援や山梨県発明協会の知財相談を活用し、出願の妥当性を高めてから本補助金に申請するのが賢明です。さらに、特許取得後の活用フェーズでは、中小機構の「海外知財訴訟費用保険」や「海外侵害対策支援事業」を利用することで、権利行使までを見据えた一貫した知財戦略を構築できます。

詳細説明

山梨県中小企業等海外出願支援事業の概要

本事業は、山梨県内の中小企業が保有する優れた技術やブランドを海外市場で適切に保護するため、外国特許庁への出願費用の一部を補助する制度です。グローバル化が進む中、山梨県の主力産業である宝飾・ジュエリー、ワイン醸造、精密機器、織物、水晶加工などの分野では、海外での知的財産保護がますます重要になっています。

補助対象と補助率

補助率は対象経費の1/2以内で、企業あたりの上限は300万円です。案件あたりの上限は権利種別によって異なります。

  • 特許出願:1件あたり最大150万円
  • 実用新案・意匠・商標出願:1件あたり最大60万円
  • 冒認対策商標出願:1件あたり最大30万円

対象経費には、外国特許庁への出願手数料、国内代理人費用、現地代理人費用、翻訳費用が含まれ、出願プロセス全体をカバーする手厚い支援内容となっています。

山梨県産業との関連性

山梨県は全国有数の宝飾産業の集積地であり、甲府市を中心にジュエリーの製造・加工が盛んです。独自のデザインや加工技術を海外で模倣から守るためには、意匠権や商標権の国際出願が不可欠です。また、ワイン醸造では「甲州ワイン」のブランド保護のための商標出願、精密機器産業では高度な製造技術に関する特許出願、織物産業では伝統的な紋様やブランドの意匠・商標出願など、各産業の特性に応じた知財戦略が求められます。

申請のポイント

本補助金の申請にあたっては、以下の点が重要です。

  • 出願戦略の明確化:どの国に、なぜ出願するのかを具体的に説明できること
  • 海外展開計画との連動:出願が自社のビジネス戦略とどう結びつくかを示すこと
  • 経費見積の精緻さ:代理人費用・翻訳費用を含む正確な見積もりを準備すること
  • 先行調査の実施:出願の新規性・進歩性を事前に確認していること

PCT出願の活用

複数国への出願を検討する場合、PCT(特許協力条約)国際出願を活用することで、一つの出願で多数の国への権利取得の道を開くことができます。PCT出願後、各国への国内移行段階で本補助金を活用すれば、コスト効率の高い多国間知財保護が実現できます。

グループ申請の活用

同業種の中小企業がグループを組んで申請することも可能です。例えば、山梨県内の宝飾関連企業が共同で「山梨ジュエリー」のような統一ブランドの商標を海外出願するケースや、ワイナリーが協同で地理的表示に関連する商標を出願するケースなど、地域ブランドの海外保護にも本制度は有効です。構成員の2/3以上が山梨県内の中小企業者であることが要件となります。

注意事項

申請にあたっては、以下の点にご注意ください。

  • 補助金交付決定前に着手した経費は対象外となる場合があります
  • 他の補助金との重複受給の可否は事前に確認が必要です
  • 出願後の権利維持費用(年金等)は補助対象外です
  • 実績報告時には全ての支出を証明する書類が必要です

関連書類・リンク