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令和4年度補正予算「現地社会課題対応型インフラ・システム海外展開支援事業費補助金(我が国企業によるインフラの海外展開促進調査事業)」

基本情報

補助金額
3.0億円
補助率: 定額
0円3.0億円
募集期間
2023-02-13 〜 2023-03-08
対象地域日本全国
対象業種建設業 / 製造業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 情報通信業 / 卸売業、小売業 / 金融業、保険業 / 学術研究、専門・技術サービス業 / 生活関連サービス業、娯楽業 / 医療、福祉
使途販路拡大・海外展開をしたい

この補助金のまとめ

本補助金は、経済産業省が実施する「現地社会課題対応型インフラ・システム海外展開支援事業」の一環として、日本企業によるインフラの海外展開を促進するための調査事業を支援するものです。世界各国で老朽化が進む水道・物流・エネルギーインフラの更新需要に対し、日本企業が持つ高品質なインフラ技術やシステムを海外市場に展開するための事前調査(フィージビリティスタディ等)に要する経費を定額補助します。対象となる調査は、現地の社会課題を的確に把握し、日本企業の技術的優位性を活かした解決策を提案するためのものであり、水道インフラの漏水対策、物流システムの効率化、省エネルギーインフラの導入など幅広い分野をカバーしています。執行団体の公募を通じて実施される本事業は、官民連携による日本のインフラ輸出戦略の重要な柱として位置づけられています。

この補助金の特徴

1

定額補助による調査費用の全額支援

本事業では補助率が「定額」に設定されており、採択された調査事業に対して必要経費が定額で補助されます。一般的な補助金では自己負担が発生しますが、本事業では調査に必要な費用が手厚くカバーされるため、海外展開の初期段階で資金面のハードルを大幅に下げることが可能です。特に中小企業にとって、海外市場の事前調査は高コストになりがちですが、本補助金を活用することで積極的な海外進出検討が実現します。

2

現地社会課題に直結した実践的調査

単なる市場調査ではなく、対象国・地域が抱える具体的な社会課題(インフラ老朽化、エネルギー効率改善等)に対応するための調査が求められます。これにより、調査結果がそのまま事業提案に直結し、現地政府や国際機関との連携につながりやすい設計となっています。調査を通じて現地のニーズを深く理解し、日本技術の適用可能性を検証することで、実効性の高い海外展開計画を策定できます。

3

幅広いインフラ分野が対象

水道、物流、エネルギー、交通など、多様なインフラ分野が補助対象となっています。先進国における老朽インフラの更新需要から、新興国における新規インフラ整備まで、幅広い案件に対応可能です。日本企業が強みを持つ耐震技術、省エネ技術、水処理技術など、多様な技術分野での海外展開を後押しします。

4

執行団体を通じた体系的支援体制

本事業は経済産業省が選定する執行団体を通じて実施されるため、申請手続きから調査実施、成果報告まで一貫したサポート体制が整備されています。執行団体の知見やネットワークを活用することで、個社では難しい現地政府との調整や関係機関との連携も円滑に進めることが期待できます。

ポイント

定額補助により海外インフラ調査の費用負担を大幅軽減。現地社会課題に対応した実践的な調査を支援し、水道・物流・エネルギー等の幅広い分野で日本企業の海外展開を促進する制度です。

対象者・申請資格

企業形態

  • 日本国内に拠点を有する法人であること
  • インフラ関連の技術・製品・サービスを保有していること
  • 海外展開の意欲と実行体制を有すること

事業分野

  • 水道インフラ(浄水・配水・漏水対策等)
  • 物流インフラ(港湾・道路・倉庫システム等)
  • エネルギーインフラ(発電・送配電・省エネシステム等)
  • その他社会インフラ(交通・通信・防災等)

調査要件

  • 対象国・地域における具体的な社会課題を特定していること
  • 日本企業の技術的優位性を活かした解決策の検討を含むこと
  • 調査成果が海外展開の具体的計画に結びつく見込みがあること

執行団体要件

  • 海外インフラ事業に関する知見・実績を有すること
  • 補助金の適正な執行管理体制を有すること

ポイント

日本国内に拠点を持ちインフラ関連技術を有する法人が対象。水道・物流・エネルギー等の分野で、海外の社会課題に対応する調査事業を実施できる体制が求められます。

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申請ガイド

1

ステップ1:公募情報の確認と事前準備

経済産業省のウェブサイトおよびjGrants等で公募要領を入手し、対象分野・補助要件・提出書類を確認します。対象国・地域の社会課題と自社技術の適合性を整理し、調査計画の骨子を策定します。

2

ステップ2:調査計画書の作成

対象国・地域の社会課題の分析、自社技術による解決アプローチ、調査のスケジュール・体制・予算を盛り込んだ調査計画書を作成します。現地パートナーとの連携体制や、調査後の事業展開ビジョンも明記することが重要です。

3

ステップ3:申請書類の提出

公募要領に定められた様式に従い、調査計画書・事業費内訳書・企業概要書等の必要書類を作成し、期限内に提出します。電子申請システムを利用する場合は、事前のアカウント登録も忘れずに行います。

4

ステップ4:審査対応と採択

書面審査およびヒアリング審査が実施されます。調査の必要性・実現可能性・波及効果について明確に説明できるよう準備しましょう。審査結果は公募要領に記載のスケジュールに沿って通知されます。

5

ステップ5:交付決定後の調査実施と報告

採択後、交付決定を受けてから調査を開始します。調査の進捗管理と経費の適正執行に留意し、調査完了後は成果報告書と経費精算書を提出します。

ポイント

公募要領の確認から調査計画書の作成、申請、審査対応、調査実施・報告まで5ステップ。現地社会課題と自社技術の適合性を明確に示す計画書が採択のカギとなります。

審査と成功のコツ

現地課題の深い理解と具体性
対象国・地域のインフラ課題について、統計データや現地ヒアリング結果を用いて具体的に記述しましょう。「老朽化が進んでいる」という一般論ではなく、「無収水率が40%を超え年間○億円の損失が発生」のように定量的な課題提示が審査員の心に響きます。JICAや世界銀行の公開データも活用すると説得力が増します。
自社技術の優位性の明確化
日本企業として保有する技術・ノウハウが、なぜ現地課題の解決に有効なのかを論理的に説明しましょう。国内での導入実績、特許技術、品質面での差別化ポイントなどを具体的に示し、現地の競合技術との比較も行うと効果的です。
調査後の事業展開ロードマップ
調査はゴールではなくスタートです。調査結果をどのように事業化につなげるのか、3〜5年の展開ロードマップを提示しましょう。現地パートナーとの協業体制、資金調達計画、段階的な市場参入戦略など、調査後のアクションプランの具体性が採択率を左右します。
官民連携・現地ネットワークの活用
JETRO、JICA、在外公館、現地政府機関等との連携体制を明記しましょう。単独での調査ではなく、公的機関や現地パートナーとのネットワークを活用した調査体制が高く評価されます。既存の連携実績があれば積極的にアピールしてください。
波及効果と政策的意義の訴求
自社の事業展開だけでなく、日本のインフラ輸出戦略全体への貢献や、対象国のSDGs達成への寄与など、広い視野での波及効果を記述しましょう。経済産業省の政策目標との整合性を示すことで、事業の公益性が明確になります。

ポイント

採択率を高めるには、現地課題の定量的把握、自社技術の優位性の論理的説明、調査後の事業展開ロードマップの具体性が重要。官民連携体制と政策的意義の訴求も欠かせません。

対象経費

対象となる経費

人件費(4件)
  • 調査員人件費
  • 現地スタッフ雇用費
  • 専門家謝金
  • 通訳・翻訳者報酬
旅費・交通費(4件)
  • 海外渡航費(航空運賃)
  • 現地交通費
  • 宿泊費
  • 国内出張旅費
調査・分析費(5件)
  • 現地調査委託費
  • 市場調査費
  • 技術分析費
  • 環境影響調査費
  • データ収集・分析費
会議・セミナー費(4件)
  • 現地関係者との会議費
  • セミナー開催費
  • 会場借料
  • 資料作成費
外注・委託費(3件)
  • コンサルタント委託費
  • 法務・会計アドバイザリー費
  • 現地調査機関への委託費
その他経費(4件)
  • 通信費
  • 保険料
  • 資料購入費
  • 消耗品費

対象外の経費

対象外の経費一覧(8件)
  • 設備投資・機器購入費(調査目的外の固定資産取得)
  • 既存事業の運転資金・経常的な経費
  • 接待・交際費
  • 不動産取得費・賃借料(事務所賃料等の経常経費)
  • 汎用性の高い備品購入費(パソコン・プリンター等)
  • 調査事業に直接関連しない人件費
  • 補助事業期間外に発生した経費
  • 他の補助金等と重複する経費

よくある質問

Qこの補助金の補助率「定額」とは具体的にどういう意味ですか?
A

「定額」とは、採択された事業に対して予算の範囲内で定められた金額が補助される方式です。一般的な補助金では「補助率1/2」「補助率2/3」のように補助対象経費の一定割合が補助されますが、定額補助の場合は事業に必要な経費が定額で支給されます。ただし、実際の補助上限額や対象経費の範囲は公募要領で定められるため、申請時に必ず確認してください。執行団体を通じた事業であるため、具体的な補助金額は採択後に執行団体との協議で決定される場合もあります。

Q中小企業でも申請できますか?
A

はい、中小企業も申請可能です。本事業は日本企業のインフラ海外展開を広く促進することを目的としており、企業規模による制限は基本的にありません。むしろ、海外展開の初期調査にかかるコスト負担が大きい中小企業にとって、定額補助という手厚い支援は大きなメリットです。ただし、インフラ関連の技術・製品・サービスを保有していることや、調査を遂行できる体制を有していることが前提となります。単独での申請が難しい場合は、コンソーシアムの組成や執行団体への相談をお勧めします。

Qどの国・地域が調査対象になりますか?
A

対象国・地域に厳密な限定はなく、インフラの老朽化や社会課題が存在する国・地域が広く対象となります。具体的には、欧米等の先進国(水道・交通インフラの更新需要)、中東諸国(エネルギーインフラの効率化)、東南アジア(急速な都市化に伴うインフラ整備需要)などが想定されます。ただし、調査対象国の選定にあたっては、日本企業の技術が活かせる市場であること、事業化の実現可能性が高いことを論理的に説明する必要があります。

Q調査のみで事業化しなくても問題ありませんか?
A

本補助金は調査事業を支援するものであり、調査結果として事業化が困難と判断された場合でも、それ自体がペナルティの対象になることは通常ありません。重要なのは、調査を誠実に実施し、有益な知見を得ることです。ただし、申請時点では事業化の意欲と見込みを示す必要があり、最初から事業化を想定していない調査は対象外です。調査成果は報告書として提出が求められ、日本のインフラ輸出戦略への貢献が期待されます。

Q複数の国を対象とした調査も申請できますか?
A

公募要領の条件次第ですが、複数国・地域を対象とした調査が認められる場合があります。例えば、東南アジア複数国における水道インフラ更新需要の比較調査や、中東地域全体のエネルギーインフラ市場調査などが考えられます。ただし、調査の焦点が散漫にならないよう、各国・地域における調査目的と手法を明確に区分して計画書に記載する必要があります。予算規模との兼ね合いもあるため、執行団体への事前相談をお勧めします。

Q過去にJETROやJICAの支援を受けていても申請できますか?
A

JETROやJICAの支援を受けた実績があること自体は、本補助金の申請に影響しません。むしろ、過去の支援で得た知見やネットワークを活用した調査計画は高く評価される可能性があります。ただし、同一の事業内容に対して国の他の補助金等と重複して受給することはできません。過去の支援とは異なるフェーズ・内容の調査であることを明確に区分して申請してください。既存のJETRO・JICA事業との相乗効果を示すことで、採択可能性が高まります。

Q申請から採択までどのくらいの期間がかかりますか?
A

一般的に、公募期間は1〜2ヶ月程度設定され、その後の審査に1〜2ヶ月程度を要します。したがって、公募開始から採択通知まで概ね2〜4ヶ月程度を見込んでおくとよいでしょう。ただし、令和4年度補正予算事業であるため、公募時期や審査スケジュールは年度によって異なります。最新の公募情報は経済産業省のウェブサイトやjGrantsで確認してください。採択後は交付決定を経て調査を開始できますが、交付決定前に着手した経費は原則として補助対象外となるため注意が必要です。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金は調査段階を支援するものであり、調査後の事業化フェーズでは他の支援制度との組み合わせが効果的です。JETROの「新輸出大国コンソーシアム」では、海外展開に向けた専門家によるハンズオン支援を無料で受けることができ、本調査の成果を事業計画に落とし込む際に有用です。また、JICAの「中小企業・SDGsビジネス支援事業」は、途上国での事業化調査や実証事業を支援しており、本補助金による基礎調査の次のステップとして活用できます。資金面では、日本政策金融公庫の「海外展開・事業再編資金」による低利融資が海外事業の設備投資に利用可能です。さらに、NEDOの「国際実証事業」は、日本の技術を海外で実証する際の費用を支援しており、本調査で有望性が確認された技術の現地実証に適しています。注意点として、同一の調査事業に対して他の国庫補助金を重複して受給することはできないため、事業フェーズに応じた使い分けが重要です。

詳細説明

事業の背景と目的

世界各地で社会インフラの老朽化が深刻な課題となっています。欧米先進国では50年以上前に整備された水道管や道路インフラの更新需要が急増し、中東やアジアの都市部でも急速な経済成長に伴うインフラの劣化が顕在化しています。こうした状況の中、日本企業が長年培ってきた高品質なインフラ技術は、世界の社会課題解決に大きく貢献できるポテンシャルを秘めています。

本補助金は、経済産業省の令和4年度補正予算に基づき、日本企業によるインフラの海外展開を促進するための事前調査事業を支援するものです。現地の社会課題を的確に把握し、日本技術の適用可能性を検証するための調査費用を定額で補助することにより、海外展開の初期段階におけるリスクとコストの軽減を図ります。

対象となるインフラ分野

  • 水道インフラ:浄水処理技術、配水管理システム、漏水検知・対策技術、水質モニタリングシステム等
  • 物流インフラ:港湾荷役システム、コールドチェーン、倉庫管理システム、交通管制技術等
  • エネルギーインフラ:高効率発電システム、スマートグリッド、省エネルギー技術、再生可能エネルギー関連設備等
  • その他社会インフラ:防災・減災技術、通信インフラ、廃棄物処理システム、都市交通システム等

補助内容と支援の仕組み

本事業の補助率は「定額」です。これは採択された調査事業に対して、予算の範囲内で必要経費が定額で支給される方式を意味します。一般的な補助金(補助率1/2や2/3等)と異なり、自己負担が発生しないまたは極めて少ないため、特に海外展開の経験が少ない中小企業にとって大きなメリットがあります。

事業は経済産業省が選定する執行団体を通じて実施されます。執行団体は補助金の交付管理だけでなく、調査事業の進捗管理や技術的助言など、包括的なサポートを提供します。

調査事業の具体的内容

本補助金で支援される調査には以下のような内容が含まれます:

  • 対象国・地域における社会課題の現状分析(インフラの老朽化状況、更新需要の規模等)
  • フィージビリティスタディ(技術的実現可能性、経済性評価、リスク分析)
  • 現地の法制度・規制環境の調査
  • 競合分析(現地企業・他国企業の動向把握)
  • 現地パートナー候補の発掘・関係構築
  • 事業化に向けたビジネスモデルの検討

期待される成果と波及効果

本事業を通じて、日本企業は海外のインフラ市場に関する深い知見を獲得し、具体的な事業展開計画を策定することが期待されています。個々の企業の海外展開にとどまらず、日本のインフラシステム輸出全体の底上げ、対象国の社会課題解決への貢献、さらにはSDGs達成に向けた国際協力の推進といった多面的な波及効果が見込まれます。

申請にあたっての留意事項

申請にあたっては、以下の点に特に留意してください:

  • 対象国・地域の社会課題と自社技術の適合性を具体的に説明すること
  • 調査結果を事業化に結びつけるロードマップを提示すること
  • JETRO・JICA等の関係機関との連携体制を明記すること
  • 経費の積算根拠を明確かつ合理的に示すこと
  • 補助事業期間内に調査を完了できる実行可能なスケジュールを策定すること

関連書類・リンク