募集終了全国対象
普通
準備期間の目安: 約21

【JETRO】令和4年度 中小企業等海外出願・侵害対策支援事業費補助金(中小企業等外国出願中間手続支援事業)【中間応答】

基本情報

補助金額
30万円
補助率: 1/2
0円30万円
募集期間
2022-09-28 〜 2022-11-30
対象地域日本全国
対象業種漁業 / 建設業 / 製造業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 情報通信業 / 複合サービス事業 / サービス業(他に分類されないもの) / 公務(他に分類されるものを除く) / 分類不能の産業 / 農業、林業 / 鉱業、採石業、砂利採取業 / 運輸業、郵便業 / 卸売業、小売業 / 金融業、保険業 / 不動産業、物品賃貸業 / 学術研究、専門・技術サービス業 / 宿泊業、飲食サービス業 / 生活関連サービス業、娯楽業 / 教育、学習支援業 / 医療、福祉
使途新たな事業を行いたい / 販路拡大・海外展開をしたい / イベント・事業運営支援がほしい / 事業を引き継ぎたい / 研究開発・実証事業を行いたい / 人材育成を行いたい / 資金繰りを改善したい / 雇用・職場環境を改善したい / 災害(自然災害、感染症等)支援がほしい / 安全・防災対策支援がほしい / まちづくり・地域振興支援がほしい / 設備整備・IT導入をしたい / エコ・SDGs活動支援がほしい / 教育・子育て・少子化支援がほしい / スポーツ・文化支援がほしい

この補助金のまとめ

本補助金は、海外での特許取得を目指す中小企業が直面する「拒絶理由通知への対応コスト」という具体的なペインポイントに対応した支援制度です。JETROが実施主体となり、USPTO(米国)、EPO(欧州)、CNIPA(中国)、KIPO(韓国)の4極特許庁からの拒絶理由通知に対する中間応答費用の1/2(上限30万円)を補助します。海外出願の初期費用だけでなく、出願後の権利化プロセスで発生する追加コストまでカバーする点が特徴的です。特許の権利化率を高めるためには中間応答の質が極めて重要であり、コスト面の制約から十分な対応ができない中小企業にとって、本制度は知財戦略の実効性を大きく左右する可能性があります。外国出願支援事業と組み合わせて活用することで、出願から権利化までの一貫した支援を受けることが可能です。

この補助金の特徴

1

出願後の中間応答に特化した珍しい支援制度

海外出願支援は多数存在しますが、出願後の中間応答(Office Action対応)に特化した補助金は非常に限定的です。拒絶理由通知を受けた後の対応費用を直接支援することで、出願しただけで権利化を断念するケースを防ぎます。特許の権利化には平均2-3回の中間応答が必要とされ、その費用負担は中小企業にとって大きな障壁となっています。

2

主要4極特許庁をカバー

対象となる特許庁はUSPTO(米国特許商標庁)、EPO(欧州特許庁)、CNIPA(中国国家知識産権局)、KIPO(韓国特許庁)の4極です。日本企業の海外特許出願先として主要な国・地域をほぼ網羅しており、グローバルな知財戦略を展開する企業のニーズに合致しています。

3

代理人費用と翻訳費用も対象

補助対象経費には、外国特許庁への応答費用だけでなく、国内代理人費用、現地代理人費用、翻訳費用が含まれます。中間応答では技術的に高度な内容を正確に翻訳・主張する必要があり、これらの専門家費用が全体コストの大部分を占めるため、実務的に非常に有用な設計です。

4

補助率1/2・上限30万円の明確な支援額

1企業あたり上限30万円、補助率1/2というシンプルな設計で、申請時の計画策定が容易です。1件の中間応答費用が数十万円規模であることを考慮すると、企業の実質的な負担を大幅に軽減できます。

ポイント

海外特許の「出願後」に焦点を当てた数少ない支援制度であり、権利化の最終段階で資金不足により断念するリスクを回避できます。特に初めて海外特許の中間応答を経験する企業にとって、専門家費用の補助は戦略的な権利取得の実現性を高めます。

対象者・申請資格

企業規模要件

  • 中小企業基本法に定める中小企業者であること
  • 中小企業と同等の規模・体制の個人事業主も対象

出願状況要件

  • 対象4極(USPTO・EPO・CNIPA・KIPO)に特許出願済みであること
  • 当該出願について拒絶理由通知を受けていること
  • 中間応答の期限内であること

知財戦略要件

  • 外国出願に関する事業計画を有していること
  • 中間応答により権利化を目指す明確な意思があること

その他要件

  • 日本国内に主たる事業所を有すること
  • 反社会的勢力でないこと
  • 過去にJETROの同種補助金で不正受給がないこと

ポイント

最大のポイントは「既に海外出願済みで拒絶理由通知を受けている」という条件です。これから出願する段階の企業は対象外となるため、出願段階では別途「外国出願支援事業」の活用を検討してください。出願と中間応答で異なる支援制度を組み合わせる戦略的アプローチが重要です。

あなたは対象?かんたん診断

7問の質問に答えるだけで、この補助金の対象かどうかを簡易診断できます。

申請ガイド

1

ステップ1:拒絶理由通知の確認と応答方針の決定

拒絶理由通知の内容を国内代理人と精査し、応答方針(補正・意見書の内容)を決定します。この段階で中間応答にかかる費用の見積もりを取得してください。

2

ステップ2:申請書類の準備

JETROの公募要領に従い、申請書類一式を準備します。事業計画書、経費見積書、拒絶理由通知の写し、出願書類の写し等が必要です。

3

ステップ3:JETROへの申請

所定の期間内にJETROの窓口へ申請書類を提出します。電子申請と郵送の両方に対応している場合があります。

4

ステップ4:採択通知・交付決定

JETROによる審査を経て採択が決定されます。交付決定通知を受領後に中間応答の手続きを進めてください。交付決定前の支出は対象外となる場合があります。

5

ステップ5:中間応答の実施と実績報告

代理人を通じて中間応答を実施し、完了後に実績報告書と経費の証拠書類をJETROに提出します。確定検査を経て補助金が支払われます。

ポイント

最も注意すべきは交付決定のタイミングです。拒絶理由通知の応答期限と補助金の交付決定時期の整合性を必ず確認してください。応答期限が迫っている場合は、期限延長手続きを行ったうえで申請することも検討すべきです。

審査と成功のコツ

権利化戦略の明確化が採択の鍵
単に「拒絶理由に応答する」だけでなく、なぜその特許が事業に不可欠なのか、権利化後のビジネス展開をどう描いているかを明確にしましょう。事業計画との連動性が審査で重視されます。
適切な代理人選定で費用対効果を最大化
現地代理人の選定は中間応答の質とコストの両方に直結します。複数の代理人から見積もりを取得し、技術分野の専門性と費用のバランスを考慮して選定することが重要です。
先行技術調査の徹底で応答精度を向上
拒絶理由で引用された先行文献を徹底的に分析し、差別化ポイントを明確にした応答書を作成することで、一度の応答で特許査定を得る確率が高まります。
複数国の出願を一体的に管理
複数国で拒絶理由通知を受けている場合、各国の応答戦略を統合的に検討することで、一国での成功事例を他国の応答に活用できます。

ポイント

中間応答は特許権利化の正念場です。コスト削減だけでなく、権利範囲の最適化を意識した戦略的な応答を行うことで、取得した特許の事業価値を最大化できます。経験豊富な弁理士との連携が成功の最大要因です。

対象経費

対象となる経費

外国特許庁への手続費用(3件)
  • 中間応答に係る特許庁手数料
  • 補正書・意見書の提出費用
  • 期限延長に係る庁費用
国内代理人費用(3件)
  • 国内弁理士の中間応答手続費用
  • 拒絶理由通知の分析・検討費用
  • 応答方針の策定に係る相談費用
現地代理人費用(2件)
  • 外国弁理士・弁護士の対応費用
  • 現地法制度に基づく手続費用
翻訳費用(3件)
  • 意見書・補正書の翻訳費用
  • 拒絶理由通知の和訳費用
  • 技術文献の翻訳費用

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 新規の外国出願に係る費用
  • 国内出願に係る費用
  • 交付決定前に支出した費用
  • 特許維持年金・更新費用
  • 訴訟・異議申立てに係る費用
  • 渡航費・宿泊費
  • 社内人件費

よくある質問

Q拒絶理由通知を受けてからどのくらいの期間で申請すべきですか?
A

拒絶理由通知の応答期限は各国の特許庁によって異なりますが、一般的にUSPTOで3ヶ月(延長可能)、EPOで4ヶ月、CNIPAで4ヶ月、KIPOで2ヶ月です。補助金の交付決定までに一定の審査期間が必要なため、拒絶理由通知を受けたら可能な限り早くJETROに相談し、申請手続きを開始することをお勧めします。応答期限が迫っている場合は、期限延長手続きを行ったうえで申請することも検討してください。

Q複数の国で拒絶理由通知を受けた場合、それぞれ申請できますか?
A

はい、対象4極(USPTO・EPO・CNIPA・KIPO)であれば、それぞれの中間応答について補助金を申請することが可能です。ただし、1企業あたりの上限額は合計30万円となるため、複数国の応答費用を合算した中で上限額までの補助となります。複数国の応答を計画している場合は、全体の費用計画を立てたうえで申請内容を検討してください。

Q外国出願支援事業(出願段階の補助金)と併用できますか?
A

基本的に、出願段階の費用と中間応答段階の費用は異なる経費であるため、外国出願支援事業と本補助金を組み合わせて活用することが可能です。ただし、同一の経費について二重に補助を受けることはできません。出願時に外国出願支援事業を利用し、中間応答時に本補助金を利用するという流れが最も効果的な活用方法です。

Q特許以外の出願(商標・意匠)の中間応答も対象ですか?
A

本事業は「外国出願中間手続支援事業」として特許出願の中間応答を主な対象としています。商標や意匠の中間応答が対象に含まれるかどうかは、各年度の公募要領によって異なる場合があるため、JETROの知的財産課に直接確認することをお勧めします。商標・意匠の出願費用については、別途「中小企業等外国出願支援事業」で支援を受けられる可能性があります。

Q個人事業主でも申請できますか?
A

はい、中小企業基本法に定める中小企業者に準ずる個人事業主であれば申請可能です。ただし、海外での特許出願を行っており、拒絶理由通知を受けていることが前提条件となります。個人発明家の場合でも、事業として特許の活用を計画していることを事業計画書で示す必要があります。

Q補助金の支払いはいつ行われますか?
A

補助金は後払い(精算払い)方式です。中間応答の手続きが完了し、実績報告書と経費の証拠書類(請求書、領収書、振込記録等)をJETROに提出した後、確定検査を経て補助金額が確定し、指定口座に振り込まれます。手続き完了から支払いまでは通常1〜2ヶ月程度を要します。立替払いが必要となるため、資金計画に織り込んでおいてください。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金は海外出願の「中間応答」段階に特化しているため、出願段階の費用には別途「中小企業等外国出願支援事業」(都道府県実施分またはJETRO実施分)を活用できます。出願時と中間応答時で異なる補助金を組み合わせることで、海外特許取得の総コストを大幅に圧縮可能です。ただし、同一の経費について二重に補助を受けることはできないため、経費の切り分けを明確にする必要があります。また、各自治体が独自に実施する知財関連補助金との併用可能性も確認してください。例えば東京都の知的財産活用支援事業や、各地域の産業振興財団が実施する知財支援制度などが候補となります。なお、JETROの他の事業(海外展開支援等)との併用については、個別にJETROの窓口に確認することをお勧めします。

詳細説明

制度の背景と目的

日本の中小企業が海外市場で競争力を維持・強化するためには、技術やブランドを適切に保護する知的財産戦略が不可欠です。しかし、海外での特許出願は国内出願と比較して数倍のコストがかかり、さらに拒絶理由通知への対応(中間応答)で追加の費用が発生します。

本補助金は、JETRO(日本貿易振興機構)が実施する支援事業の一環として、海外特許出願後の中間応答段階で発生する費用を補助するものです。出願費用の支援制度は数多く存在しますが、中間応答に特化した支援は非常に限定的であり、この「権利化の最後のハードル」を越えるための実践的な制度設計となっています。

対象となる特許庁と手続

本事業の対象となるのは以下の4つの主要特許庁です:

  • USPTO(米国特許商標庁):Office Actionへの応答
  • EPO(欧州特許庁):拒絶理由通知への応答
  • CNIPA(中国国家知識産権局):審査意見通知書への応答
  • KIPO(韓国特許庁):意見提出通知への応答

これら4極は日本企業の海外特許出願先の大部分を占めており、グローバルな知財ポートフォリオを構築する上で最も重要な市場をカバーしています。

補助対象経費の詳細

補助対象となる経費は大きく4つのカテゴリに分類されます:

  • 外国特許庁への手続費用:中間応答に直接必要な庁費用が対象です。
  • 国内代理人費用:日本国内の弁理士が行う拒絶理由の分析、応答方針の策定、書類作成等の費用です。
  • 現地代理人費用:各国の特許制度に精通した現地弁理士・弁護士の対応費用です。
  • 翻訳費用:意見書・補正書の外国語翻訳、および拒絶理由通知の和訳費用です。

補助率と上限額

補助率は対象経費の1/2、1企業あたりの上限額は30万円です。中間応答1件あたりの費用が30万円〜100万円程度であることを考慮すると、企業の実質負担を15万円程度軽減できる計算になります。

申請から交付までの流れ

申請はJETROの公募期間内に行う必要があります。申請書類には事業計画書、拒絶理由通知の写し、経費見積書等が含まれます。採択後、交付決定を受けてから中間応答を実施し、完了後に実績報告を行います。

重要な注意点として、交付決定前に実施した中間応答は補助対象外となる可能性があるため、拒絶理由通知の応答期限と申請スケジュールの整合性を事前に確認することが極めて重要です。

活用のポイント

本制度を最大限に活用するためには、以下の点を意識してください:

  • 拒絶理由通知を受けたら速やかにJETROに相談し、応答期限と補助金申請のスケジュールを調整する
  • 外国出願支援事業(出願段階の補助金)と組み合わせて、出願から権利化まで一貫した支援を受ける
  • 複数国で拒絶理由を受けている場合は、応答戦略を統合的に検討してコストを最適化する
  • 中間応答の質を高めるために、技術分野に精通した代理人を選定する

関連書類・リンク