募集終了全国対象
普通
準備期間の目安: 約30

【JETRO】令和4年度 中小企業等海外出願・侵害対策支援事業費補助金(中小企業等外国出願支援事業)第2回

基本情報

補助金額
300万円
補助率: 1/2
0円300万円
募集期間
2022-07-01 〜 2022-07-29
対象地域日本全国
対象業種漁業 / 建設業 / 製造業 / 電気・ガス・熱供給・水道業 / 情報通信業 / 複合サービス事業 / サービス業(他に分類されないもの) / 公務(他に分類されるものを除く) / 分類不能の産業 / 農業、林業 / 鉱業、採石業、砂利採取業 / 運輸業、郵便業 / 卸売業、小売業 / 金融業、保険業 / 不動産業、物品賃貸業 / 学術研究、専門・技術サービス業 / 宿泊業、飲食サービス業 / 生活関連サービス業、娯楽業 / 教育、学習支援業 / 医療、福祉
使途新たな事業を行いたい / 販路拡大・海外展開をしたい / イベント・事業運営支援がほしい / 事業を引き継ぎたい / 研究開発・実証事業を行いたい / 人材育成を行いたい / 資金繰りを改善したい / 雇用・職場環境を改善したい / 災害(自然災害、感染症等)支援がほしい / 安全・防災対策支援がほしい / まちづくり・地域振興支援がほしい / 設備整備・IT導入をしたい / エコ・SDGs活動支援がほしい / 教育・子育て・少子化支援がほしい / スポーツ・文化支援がほしい

この補助金のまとめ

JETRO(日本貿易振興機構)が実施する本補助金は、中小企業の戦略的な海外知財展開を資金面から後押しする制度です。国内で出願済みの特許・実用新案・意匠・商標を海外でも出願する際、その費用の1/2(上限300万円/企業)を補助します。海外市場への進出を検討している中小企業にとって、知的財産の国際的な保護は事業リスクの低減に直結する重要な投資です。しかし、外国出願には翻訳費用や現地代理人費用など国内出願とは比較にならないコストがかかるため、資金力に限りのある中小企業には大きな負担となります。本制度を活用することで、コスト障壁を大幅に引き下げ、海外展開の第一歩を踏み出すことが可能です。特に冒認出願(第三者による無断商標登録)対策としての商標出願も対象に含まれており、既に海外で模倣被害に遭っている企業にも有効な防衛手段を提供します。

この補助金の特徴

1

補助率1/2・最大300万円の手厚い支援

外国出願にかかる費用の半額を補助し、1企業あたり年間300万円を上限としています。特許は1案件150万円、実用新案・意匠・商標は各60万円、冒認対策商標は30万円と、出願種別ごとに明確な上限が設定されています。複数案件の同時申請も可能なため、複数国・複数権利の一括出願戦略を立てやすい設計です。

2

幅広い業種・全国対応

製造業だけでなく、情報通信業、サービス業、農林水産業など、ほぼ全業種の中小企業が対象です。地域の制限もなく全国から申請可能で、地方の中小企業でも海外知財戦略を推進できます。JETROの全国ネットワークを通じた支援体制が整っています。

3

冒認出願対策にも対応

近年増加している海外での冒認出願(第三者が勝手にブランド名や技術を出願する行為)への対策として、防衛的な商標出願も補助対象に含まれています。既に被害が発生している企業や、これから海外展開を予定している企業の予防策としても活用できます。

4

出願関連費用を幅広くカバー

外国特許庁への出願料だけでなく、翻訳費用や現地代理人への手数料など、外国出願に付随する実務的なコストも補助対象経費に含まれます。出願プロセス全体のコスト負担を軽減できる実用的な制度設計です。

ポイント

本制度の最大の価値は、海外知財保護という「守りの投資」に対するコスト障壁を大幅に下げる点にあります。特に、冒認対策を含む包括的な支援対象範囲は、海外展開リスクを体系的にマネジメントしたい中小企業にとって非常に有用です。複数案件の同時申請が可能な設計は、戦略的な出願計画の立案を促進します。

対象者・申請資格

企業規模要件

  • 中小企業基本法に定める中小企業であること
  • 中小企業者に該当するNPO法人を含む
  • JETROが不適当と判断する企業は対象外

出願要件

  • 国内で既に出願済みの特許・実用新案・意匠・商標であること
  • 海外で同一内容の出願を行うこと
  • 冒認対策商標の場合は冒認出願の対策目的であること

その他の要件

  • 産業財産権(知的財産権)の海外展開に関する計画を有すること
  • 補助事業の遂行に必要な体制を確保できること
  • 過去にJETROの同種事業で不正受給等の問題がないこと

ポイント

対象者の範囲は比較的広く、中小企業基本法上の「中小企業」に該当すれば業種を問わず申請可能です。ただし、既に国内出願が完了していることが前提条件となるため、まだ国内出願を行っていない段階の企業は先に国内出願を済ませる必要があります。NPO法人も対象に含まれる点は見落としがちなポイントです。

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申請ガイド

1

ステップ1:出願計画の策定

まず海外出願の対象となる知的財産権(特許・実用新案・意匠・商標)を特定し、出願先国・地域を決定します。国内出願が完了していることを確認し、見積書を取得して出願費用の全体像を把握します。

2

ステップ2:申請書類の準備

JETRO所定の申請書類一式をダウンロードし、必要事項を記入します。国内出願の証明書類、企業の事業計画、出願費用の見積書などを揃えます。募集案内に記載の提出書類チェックリストで漏れがないか確認してください。

3

ステップ3:申請書の提出

募集期間内(2022年7月1日〜7月29日)にJETROへ申請書類を提出します。提出方法は募集案内で指定された方法に従ってください。書類不備がある場合は受付されない可能性があるため、事前確認を推奨します。

4

ステップ4:審査・採択

JETROによる審査が行われ、採択結果が通知されます。審査では出願の妥当性、事業計画の実現可能性、費用の適正性などが評価されます。

5

ステップ5:外国出願の実施・報告

採択後、計画に基づいて外国出願を実施します。出願完了後、実績報告書と経費の証拠書類をJETROに提出し、確定検査を経て補助金が交付されます。

ポイント

申請にあたっての最重要ポイントは、募集期間が約1ヶ月と短い点です。事前に出願先国の選定、見積取得、書類準備を完了させておくことが採択の鍵となります。また、外国出願は弁理士や現地代理人との連携が不可欠なため、申請前の段階で専門家との協力体制を構築しておくことを強く推奨します。

審査と成功のコツ

出願戦略の明確化
単に「海外でも権利を取りたい」ではなく、事業計画と連動した出願戦略を示すことが重要です。どの国で・なぜ・どの権利を取得するのかを論理的に説明できるよう準備しましょう。市場調査データや海外展開計画と紐づけることで説得力が増します。
費用見積の精度向上
補助金の審査では費用の妥当性も評価されます。複数の特許事務所や翻訳会社から見積を取得し、相場と乖離のない適正な費用計画を提示しましょう。過大な見積は減額査定の原因となります。
冒認リスクの具体的提示
冒認対策商標で申請する場合は、実際の冒認出願の事例や被害状況を具体的に示すと採択の確度が上がります。模倣品の流通実態や、現地での商標調査結果などのエビデンスを準備しましょう。
専門家との連携体制
弁理士や海外の現地代理人との連携体制を申請時に明示することで、出願の確実性をアピールできます。JETROの知財相談窓口を事前に活用し、出願計画のブラッシュアップを図ることも効果的です。
過去の採択事例の研究
JETROの過去の採択実績や事例を調査し、どのような出願が採択されやすいかの傾向を把握しておきましょう。自社の出願計画をブラッシュアップする際の参考になります。

ポイント

採択の成否を分けるのは「なぜその国に出願するのか」という事業戦略の明確さです。出願はあくまで海外事業展開の手段であり、その先にある市場獲得やリスク防衛の目的を具体的に示せる企業ほど高い評価を受けます。専門家との連携を早期に構築し、出願計画の実現可能性を高めることが重要です。

対象経費

対象となる経費

外国特許庁出願料(3件)
  • 各国特許庁への出願手数料
  • 審査請求料
  • 優先権主張に係る費用
国内代理人費用(3件)
  • 弁理士への出願手続代行費用
  • 明細書・図面作成費用
  • 出願書類の確認・修正費用
現地代理人費用(3件)
  • 現地弁理士・弁護士への代理費用
  • 現地手続に係る手数料
  • 現地での権利化対応費用
翻訳費用(3件)
  • 出願書類の翻訳費用
  • 明細書・クレームの翻訳費用
  • 優先権証明書の翻訳費用
PCT関連費用(3件)
  • PCT国際出願手数料
  • 国際調査手数料
  • 各国移行手数料
マドプロ関連費用(2件)
  • マドリッド協定議定書に基づく国際登録出願費用
  • 個別指定手数料

対象外の経費

対象外の経費一覧(8件)
  • 国内出願に係る費用(国内特許庁への出願料・弁理士費用等)
  • 出願後の権利維持費用(年金・更新料等)
  • 訴訟・紛争解決に係る費用
  • 出願とは直接関係のない調査・コンサルティング費用
  • 交通費・宿泊費等の旅費
  • 設備購入費や人件費
  • 補助対象期間外に発生した費用
  • 他の公的補助金で既に補助を受けている費用

よくある質問

Q個人事業主でも申請できますか?
A

中小企業基本法に定める中小企業者に該当する個人事業主であれば申請可能です。ただし、法人格を有する中小企業と同様の審査基準が適用されます。事業内容や出願計画の妥当性が審査されるため、事業実態のある個人事業主である必要があります。なお、NPO法人も対象に含まれていますので、法人格の種類にかかわらず、中小企業者の要件を満たすかどうかがポイントとなります。

QPCT国際出願も補助対象になりますか?
A

はい、PCT(特許協力条約)を利用した国際出願も補助対象となります。PCTルートは複数国への特許出願を効率的に行える仕組みであり、国際出願手数料や国際調査手数料、各国への移行手数料などが補助対象経費に含まれます。ただし、PCTの国際段階だけでなく、各国への移行(国内段階)の費用も含めて、1案件あたりの上限額(特許150万円)の範囲内での補助となります。複数国への出願を予定している場合は、直接出願とPCTルートのコスト比較を行い、最適な出願戦略を選択することをお勧めします。

Q既に海外で商標を冒認出願されている場合、この補助金は使えますか?
A

冒認出願への対策として自社の正当な商標を出願する場合、「冒認対策商標」として補助対象となります(上限30万円/案件)。ただし、本制度はあくまで「出願」に対する補助であり、冒認出願に対する異議申立てや無効審判などの「係争手続」は対象外です。冒認出願への対応は出願だけでは解決しない場合も多いため、特許庁の「中小企業等海外侵害対策支援事業」など、侵害対策に特化した他の支援制度との併用を検討することをお勧めします。

Q補助金はいつ受け取れますか?前払いはありますか?
A

本補助金は精算払い(後払い)方式です。外国出願を実施し、実績報告書と経費の証拠書類を提出した後、JETROによる確定検査を経て補助金が交付されます。前払い(概算払い)は原則として行われないため、出願費用は一時的に全額を自己負担する必要があります。この点は資金繰りの計画に織り込んでおく必要があります。出願から補助金交付までには数ヶ月かかることが一般的ですので、余裕を持った資金計画を立てておきましょう。

Q1社で複数の案件を同時に申請できますか?
A

可能です。1企業あたりの上限額は300万円ですが、その範囲内であれば複数の特許・商標等を同時に申請できます。例えば、特許2件(各150万円上限)と商標1件(60万円上限)を組み合わせるなど、自社の知財ポートフォリオに応じた柔軟な申請が可能です。ただし、案件ごとに出願計画の妥当性が審査されるため、各案件について事業上の必要性を明確に示す必要があります。出願の優先順位を戦略的に設定し、上限額の範囲で最大限の効果を得られる出願計画を立てることが重要です。

Q出願先の国に制限はありますか?
A

出願先国について特定の制限は設けられていませんが、出願先国の選定理由と事業上の合理性が審査で評価されます。主要市場(米国、中国、EU、東南アジア等)への出願が多い傾向にありますが、自社の事業展開計画に基づいた合理的な理由があれば、どの国への出願も対象となり得ます。ただし、出願先国の知的財産制度の整備状況や権利行使の実効性も考慮した上で、戦略的に出願先を選定することをお勧めします。

Qこの補助金の募集は毎年行われますか?
A

本制度はJETROが毎年度実施している事業であり、例年複数回の募集が行われています。ただし、募集時期や予算規模、制度の詳細は年度ごとに変更される可能性があります。本案件は令和4年度第2回の募集ですが、最新の募集情報はJETROの公式サイトやjGrants(補助金申請システム)で確認してください。募集期間は通常1ヶ月程度と短いため、事前に出願計画を準備しておき、募集開始後すぐに申請できる体制を整えておくことが重要です。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金はJETROが実施する外国出願支援事業であり、同一の出願案件について他の公的補助金との二重受給は原則として認められません。ただし、異なる出願案件や異なる費用項目であれば、他の支援制度と組み合わせた知財戦略の構築は可能です。 例えば、都道府県や政令指定都市が独自に実施している外国出願支援事業との併用については、同一案件での重複は不可ですが、別案件での活用は検討できます。また、中小企業庁の「ものづくり補助金」で製品開発を行い、本制度で海外での知財保護を図るなど、事業フェーズごとに異なる補助金を活用する戦略は効果的です。 特許庁の「中小企業等海外侵害対策支援事業」(模倣品対策)とは補完関係にあり、本制度で権利を取得した後、侵害が発生した場合に活用できます。知財の「取得」と「活用・防衛」を一連の流れとして計画することで、海外知財戦略の実効性が高まります。併用を検討する際は、各制度の募集要項を確認し、重複受給に該当しないか事前にJETROや各実施機関に確認することを推奨します。

詳細説明

制度の背景と目的

グローバル化が進む現代のビジネス環境において、中小企業の海外展開は成長戦略の重要な柱となっています。しかし、海外市場への進出には知的財産の保護が不可欠であり、外国出願には国内出願と比較して数倍のコストがかかることが大きな障壁となっています。

JETRO(日本貿易振興機構)が実施する本補助金は、こうした中小企業の課題を解決するため、外国出願に係る費用の1/2を補助する制度です。令和4年度第2回の募集として実施されました。

補助対象と補助率

本制度は、国内で既に出願済みの特許、実用新案、意匠、商標を海外でも出願する場合に利用できます。補助率は1/2で、以下の上限額が設定されています。

  • 1企業あたり:300万円以内
  • 特許:1案件150万円
  • 実用新案・意匠・商標:それぞれ1案件60万円
  • 冒認対策商標:1案件30万円

冒認対策商標とは、海外で第三者が無断で商標を先取り出願(冒認出願)することへの防衛策として行う商標出願を指します。近年、特にアジア地域での冒認出願被害が増加しており、本制度でこうした防衛的出願もカバーしている点は大きな特徴です。

対象となる経費

補助対象となる経費は、外国出願に直接関連する以下の費用です。

  • 外国特許庁への出願料:各国の特許庁に支払う出願手数料や審査請求料
  • 国内代理人費用:弁理士への手続代行費用、書類作成費用
  • 現地代理人費用:出願先国の弁理士や弁護士への代理費用
  • 翻訳費用:出願書類や明細書の翻訳に係る費用

申請の流れ

申請から補助金交付までの流れは以下の通りです。

  • 事前準備:出願先国の選定、費用見積の取得、出願計画の策定
  • 申請書提出:募集期間内にJETRO所定の書類を提出
  • 審査・採択:JETROによる審査を経て採択通知
  • 出願実施:採択後、計画に基づき外国出願を実施
  • 実績報告:出願完了後、証拠書類とともに実績報告書を提出
  • 補助金交付:確定検査を経て補助金が交付

活用のポイント

本制度を最大限に活用するためのポイントをご紹介します。

1. 出願戦略の明確化

闇雲に多くの国に出願するのではなく、事業計画に基づいた戦略的な出願先の選定が重要です。市場規模、競合状況、模倣品リスクなどを総合的に判断し、優先順位をつけて出願計画を立てましょう。

2. 専門家との早期連携

外国出願は国ごとに制度が異なるため、経験豊富な弁理士や現地代理人との連携が不可欠です。申請前の段階から相談し、出願の実現可能性とスケジュールを確認しておくことが重要です。

3. PCT・マドプロの活用検討

複数国への出願を予定している場合、PCT(特許協力条約)やマドリッド協定議定書を活用した国際出願ルートも検討しましょう。各国個別に出願するよりもコストや手続を効率化できる場合があります。

注意事項

本制度を利用する際には、以下の点にご注意ください。

  • 募集期間は2022年7月1日〜7月29日と約1ヶ月間に限定されています
  • 国内出願が完了していない知的財産権は対象外です
  • 他の公的補助金との二重受給はできません
  • 採択後も出願計画の変更には事前承認が必要です
  • 補助金は後払い(精算払い)のため、一時的な資金負担が発生します

関連書類・リンク