室谷さん、こんにちは。今日は高知県で女性が起業したり、活躍したりするために使える補助金について教えてください。高知県ならではの特徴はありますか?
まずフェムテック補助金について詳しく教えてください。女性の健康課題を解決する製品やサービスを実証するための補助金ですよね?
その通りです。働く女性の妊娠・出産などのライフイベントと仕事の両立を支援するフェムテック等の製品・サービスの実証事業が対象です。令和7年度の場合、中小企業のみで申請する場合は補助率2/3、上限1,000万円。大企業を含む連携の場合は補助率1/2、上限800万円となります。締切は2025年6月2日でした。この制度は令和3年度から毎年実施されており、過去には上限500万円の年度もありましたが、令和7年度は1,000万円に拡充されています。
上限が1,000万円まで上がったのは大きいですね。農業や漁業に携わる女性起業家でも使えますか?
もちろん使えます。対象となるのは「働く女性の健康課題解決」であれば業種は問いません。例えば、農業従事者の女性向けの健康管理アプリや、漁業で働く女性のためのウェアラブル端末なども考えられます。令和6年度の公募では、フェムテック等の効果の可視化と質の向上に重点が置かれていました。過去の実績では計57団体が採択されており、様々な業種の企業が参加しています。
過去の年度についても教えてください。令和6年度や5年度の補助金とどう違うのですか?
令和6年度(id:1192)の上限は500万円で、補助率の記載は公募要領で確認が必要です。令和5年度(id:66348)は上限500万円、補助率2/3、令和4年度(id:66356)も上限500万円、補助率2/3でした。令和3年度(id:66370)が初年度で、同様に上限500万円、補助率2/3です。つまり、令和7年度は上限が1,000万円に倍増したのが大きな違いです。また、令和7年度事務局公募(id:961)という執行団体向けの枠もあり、こちらは上限1.5億円、補助率定額で、実証事業をとりまとめる団体を募集しています。
執行団体向けというのは、複数の企業が連携して大きなプロジェクトを進めるためのものですか?
そうです。執行団体が公募で選ばれ、その団体がさらに実証を実施する企業(実施機関)を公募します。高知県内の企業が執行団体になるのは難しいかもしれませんが、実施機関として参加するチャンスはあります。執行団体はフェムテック企業や医療機関、自治体などがコンソーシアムを組んで応募することが多いです。
次に、ビジネスコミュニティ型補助金について教えてください。こちらは女性経営者のグループ向けと聞きました。
はい。小規模事業者持続化補助金の「ビジネスコミュニティ型」は、地域の若手経営者や女性経営者のグループが連携して、販路開拓支援・事業承継支援・防災活動などに取り組む経費を補助する制度です。補助上限は50万円、補助率は定額です。商工会議所地区と商工会地区の区分があり、過去に複数回公募されています。例えば、商工会議所地区分(id:3723, 3724)は第7回締切が2024年2月16日、商工会地区分(id:3733など)も同様です。グループは5者以上の小規模事業者で構成され、代表者は40歳代以下の若手経営者または女性経営者であることが条件です。
この補助金はいつでも申請できるわけではないのですか?
定期的に公募されていますが、現在募集中のものはありません。過去の公募を参考に、今後のスケジュールを商工会や商工会議所に問い合わせるとよいでしょう。高知県内の商工会は申請サポートに積極的で、書類作成やグループ形成のアドバイスをしてくれます。
農業や漁業の女性経営者でもグループを作れば対象になりますか?
なります。小規模事業者の定義は業種ごとに異なりますが、例えば農業では従業員数や資本金の基準があります。対象となるかは最寄りの商工会でご確認ください。高知県は農業・水産業の事業者も多く、実際にそうした方々のグループが補助金を活用した事例もあります(編集注:具体的な事例は提示データにないため一般論)。
補助金の申請を検討する際、どこに相談すればいいですか?
フェムテック補助金は経済産業省の直接公募ですが、事業計画の策定などについてよろず支援拠点で相談できます。また、高知県産業振興センターでは補助金情報の提供やマッチング支援も行っていますので、積極的に活用してください。
まず、補助金は事前申請が原則で、採択後に事業を開始する必要があります。事業を始めてから申請する事後申請は認められないので、計画は早めに立てましょう。また、実績報告や効果測定が求められることが多いです。フェムテック補助金では特に、女性の健康課題の改善効果を可視化することが重視されています。ビジネスコミュニティ型では、セミナーや研修の参加者アンケートなど、活動の成果を記録しておくことが重要です。
ビジネスコミュニティ型は女性経営者のグループを明確に対象としており、女性起業家にとって有利な制度です。また、フェムテック補助金は女性の健康課題をテーマにしているため、女性の視点を活かしたビジネスを展開しやすいでしょう。ただし、補助金の申請自体に性別による制限はなく、男性経営者でも女性向けサービスを開発すれば申請可能です。女性ならではの視点を強みにできる点は大きなメリットです。
最後に、高知県で起業を考えている女性にメッセージをお願いします。
高知県は自然豊かで、地域コミュニティの結束が強い場所です。女性の視点を活かしたビジネスは、農業・観光・ヘルスケアなど様々な分野で可能性があります。今回ご紹介した補助金は、事業の立ち上げや成長を後押ししてくれるはずです。まずは相談窓口に足を運んで、自分のアイデアに合った補助金を見つけてください。補助金の活用が、高知での女性活躍の一歩になることを願っています。