令和7年度スキルアップ支援事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
4種類の助成金で多様な研修ニーズに対応
社内研修、外部研修、DX研修、育休中研修と、企業の人材育成のあらゆる場面をカバーする4種類の助成金が揃っています。自社の課題に最も合った助成金を選択でき、複数の助成金を組み合わせて活用することも可能です。
DXリスキリング助成金は補助率3/4と特に手厚い
デジタル人材の育成が急務となる中、DX関連研修は補助率3/4と4種類の中で最も高い補助率が設定されています。1人あたり75,000円、1社あたり年度100万円まで助成を受けられ、AI・データ分析・クラウドなどの研修に活用できます。
育業中スキルアップ助成金は全国的にも珍しい独自制度
育児休業中の従業員に対する研修費用を助成する制度は全国的にも希少です。育休中のスキル維持・向上を支援することで、円滑な職場復帰と従業員の定着率向上に貢献します。
幅広い業種・企業規模に対応
業種を問わず都内の中小企業等が対象となるため、製造業、サービス業、IT企業など多様な企業が活用できます。従業員のスキルアップに取り組みたいすべての中小企業にチャンスがあります。
年間最大350万円の助成を受けられる可能性
4種類の助成金を組み合わせることで、1社あたり年間最大350万円の助成を受けられる可能性があります。計画的に研修計画を策定し、複数の助成金を活用することで、人材育成投資の負担を大幅に軽減できます。
ポイント
対象者・申請資格
企業要件
- 東京都内に本社または主たる事業所を有する中小企業等であること
- 雇用保険適用事業所であること
- 法人税等の滞納がないこと
- 過去に同助成金で不正受給がないこと
従業員要件
- 助成対象となる研修の受講者が、申請企業に雇用される従業員であること
- 育業中スキルアップ助成金の場合、育児休業中の従業員が対象
- 雇用保険被保険者であること
研修要件
- 事業内スキルアップ助成金:自社で企画・実施する研修であること
- 事業外スキルアップ助成金:外部の教育機関等が実施する研修であること
- DXリスキリング助成金:DX(デジタルトランスフォーメーション)に関連する研修であること
- 育業中スキルアップ助成金:育児休業中に受講可能な研修であること
申請タイミング
- 研修開始日の1か月前までに申請書類を提出すること
- 予算超過の場合は早期終了となる可能性があるため、早めの申請が推奨される
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:研修計画の策定と助成金タイプの選定
まず自社の人材育成課題を明確にし、4種類の助成金のうちどれを活用するか決定します。社内研修なら①事業内、外部研修なら②事業外、DX関連なら③DXリスキリング、育休中従業員向けなら④育業中を選択します。研修内容・スケジュール・受講者を具体的に計画しましょう。
ステップ2:申請書類の準備
交付申請書、研修計画書、会社概要、登記簿謄本、雇用保険適用事業所設置届の写し、研修カリキュラム等の必要書類を揃えます。事業外研修の場合は研修実施機関のパンフレットや見積書も必要です。
ステップ3:交付申請(研修開始1か月前まで)
東京都の所定窓口に申請書類を提出します。研修開始日の1か月前が提出期限のため、余裕を持って2か月前には準備を開始することをお勧めします。
ステップ4:交付決定の受領と研修実施
交付決定通知を受け取った後、計画通りに研修を実施します。研修の出席管理、実施記録の作成を確実に行い、変更が生じた場合は速やかに届出を行います。
ステップ5:実績報告と助成金受給
研修終了後、実績報告書に研修実施の証拠書類(出席簿、修了証、領収書等)を添付して提出します。審査完了後、助成金が指定口座に振り込まれます。
ポイント
審査と成功のコツ
研修開始1か月前の申請期限を厳守する
4種類の助成金を戦略的に組み合わせる
DXリスキリング助成金の高補助率を最大限活用する
研修記録の正確な管理を徹底する
予算超過による早期終了に備え早めに申請する
ポイント
対象経費
対象となる経費
社内研修費(事業内スキルアップ助成金)(4件)
- 社内講師への謝金
- 研修テキスト・教材費
- 研修会場の賃借料
- 研修に必要な機材・備品のレンタル費
外部研修受講料(事業外スキルアップ助成金)(4件)
- 外部教育機関の研修受講料
- 通信教育・eラーニング受講料
- 資格取得のための講座受講料
- セミナー・ワークショップ参加費
DX関連研修費(DXリスキリング助成金)(4件)
- DX関連の外部研修受講料
- AI・データサイエンス研修費
- プログラミング・クラウド技術研修費
- ITリテラシー向上のための講座受講料
育休中研修費(育業中スキルアップ助成金)(4件)
- 育児休業中の従業員向け研修受講料
- オンライン研修・eラーニング受講料
- スキル維持のための通信教育費
- 復帰支援プログラム受講料
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 従業員の給与・賞与・手当
- 研修会場への交通費・旅費
- 飲食費・懇親会費用
- パソコン・タブレット等の機器購入費
- 汎用的なソフトウェアのライセンス費用
- 研修とは直接関係のない書籍・雑誌の購入費
- 自社の通常業務に直接使用する設備・備品の購入費
- 他の公的助成金で助成を受けている経費
よくある質問
Q4種類の助成金は同時に複数申請できますか?
はい、4種類の助成金は研修内容に応じてそれぞれ申請が可能です。例えば、社内で実施するDX研修には③DXリスキリング助成金を、外部のマネジメント研修には②事業外スキルアップ助成金を申請するといった使い分けができます。ただし、同一の研修に対して複数の助成金を重複して申請することはできません。それぞれの研修ごとに最も有利な助成金を選択して申請しましょう。
Q研修開始1か月前の申請期限に間に合わなかった場合はどうなりますか?
残念ながら、研修開始の1か月前までに申請が完了していない場合は助成対象外となります。また、交付決定を受ける前に研修を開始してしまった場合も同様に助成対象外です。このため、研修計画が決まったら速やかに申請準備に着手し、遅くとも研修開始の2か月前には書類準備を始めることをお勧めします。やむを得ず予定が変更になった場合は、研修日程自体を調整して申請期限に間に合うよう対応しましょう。
QDXリスキリング助成金の対象となる研修の具体例を教えてください。
DXリスキリング助成金の対象となるDX関連研修には、AI・機械学習の基礎から応用、データ分析・統計学、プログラミング(Python、JavaScript等)、クラウドサービス(AWS、Azure、GCP)の活用、サイバーセキュリティ、IoT技術、RPA(業務自動化)、デジタルマーケティングなどが含まれます。補助率3/4と非常に手厚いため、従業員のデジタルスキル向上を検討している企業はぜひ活用を検討してください。具体的な研修が対象に該当するか不明な場合は、事前に東京都の窓口に確認することをお勧めします。
Q育業中スキルアップ助成金はどのような研修に使えますか?
育業中スキルアップ助成金は、育児休業中の従業員が受講する研修に活用できます。育休中でも自宅から受講できるオンライン研修やeラーニング、通信教育が主な対象となります。例えば、業務に関連する資格取得のためのオンライン講座、マネジメントスキルを学ぶeラーニング、語学力向上のための通信教育などが該当します。育休中の学び直しを支援することで、復帰後の円滑な業務再開とキャリアアップにつながります。補助率は2/3〜1/2で、1社あたり年度上限100万円まで助成されます。
Q個人事業主やフリーランスでも申請できますか?
本助成金は、東京都内に所在する中小企業等が従業員に対して行う研修を対象としています。従業員を雇用し雇用保険の適用事業所となっていることが要件のため、従業員のいない個人事業主やフリーランスの方は対象外となります。ただし、個人事業主であっても従業員を雇用しており雇用保険適用事業所である場合は、申請の対象となる可能性があります。詳細な要件については東京都の窓口にお問い合わせください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本助成金は東京都の制度であるため、国や他の自治体の助成金との併用を検討することで、研修費用の自己負担をさらに軽減できます。 まず最も相性が良いのが、厚生労働省の「人材開発支援助成金」です。国の制度と都の制度は原則として併用可能ですが、同一の研修費用に対して二重に助成を受けることはできないため、異なる研修に対してそれぞれ申請する形が有効です。例えば、正社員向けのキャリアアップ研修には国の人材開発支援助成金を、パート・アルバイトのスキルアップには東京都のスキルアップ支援事業を活用するといった使い分けが考えられます。 また、東京都の「DX推進支援事業」など、DX関連の他の補助金とも組み合わせが検討できます。DXリスキリング助成金で人材育成費を、DX推進支援事業でシステム導入費を賄うことで、DX推進を包括的に支援することが可能です。 さらに、各区市町村が独自に実施している中小企業向け研修助成金との組み合わせも有効です。例えば、品川区や渋谷区など独自の研修助成制度を持つ自治体の制度を併用することで、研修投資の効果を最大化できます。 ただし、併用にあたっては各制度の併用制限を事前に確認することが必須です。同一経費への重複助成は原則不可のため、研修ごとに申請先を分ける計画的な運用が求められます。
詳細説明
令和7年度スキルアップ支援事業とは
令和7年度スキルアップ支援事業は、東京都が都内中小企業等の人材育成を支援するために実施する助成制度です。従業員の能力開発に取り組む企業に対し、研修費用の一部を助成することで、中小企業の競争力強化と従業員のキャリアアップを促進します。
本事業の最大の特徴は、4種類の助成金が用意されており、企業の多様な研修ニーズに対応できる点です。社内研修、外部研修、DX人材育成、育児休業中の学び直しと、あらゆる場面での人材育成を支援します。
4種類の助成金の詳細
①事業内スキルアップ助成金
自社で企画・実施する研修(OJT・Off-JT)に対する助成です。受講者1人1時間あたり760円が助成され、上限は150万円です。社内の熟練技術者による技術伝承研修や、マネージャーによるリーダーシップ研修など、自社の実情に合った研修プログラムを実施する場合に最適です。
②事業外スキルアップ助成金
外部の教育機関やセミナーでの研修を受講する場合の助成です。補助率は1/2〜2/3で、上限は25,000円/人/研修です。ビジネススクールの講座、専門資格の取得講座、業界団体のセミナーなど、社外の専門的な研修を活用する場合に適しています。
③DXリスキリング助成金
DX(デジタルトランスフォーメーション)に関連する研修を対象とした助成です。補助率は3/4と4種類の中で最も高く設定されており、上限は75,000円/人/研修、100万円/社年度です。AI・機械学習、データ分析、クラウドコンピューティング、プログラミング、サイバーセキュリティなど、デジタルスキルの習得を強力に支援します。
東京都がDX推進を重点施策として位置付けていることを反映し、他の助成金と比べて特に手厚い補助率となっています。DX人材の育成が急務となっている中小企業にとって、非常に魅力的な制度です。
④育業中スキルアップ助成金
育児休業(育業)中の従業員のスキルアップを支援する、全国的にも珍しい独自の助成制度です。補助率は2/3〜1/2で、上限は100万円/社年度です。育児休業中でも自宅から受講できるオンライン研修やeラーニングなどに活用でき、従業員の円滑な職場復帰とキャリアの継続を支援します。
東京都が推進する「育業」の理念に基づき、育休取得を促進しながら従業員のスキル維持・向上を図る画期的な制度として注目されています。
助成金額の比較
| 助成金タイプ | 補助率・単価 | 上限額 |
|---|---|---|
| ①事業内スキルアップ | 1人1時間760円 | 150万円 |
| ②事業外スキルアップ | 1/2〜2/3 | 25,000円/人/研修 |
| ③DXリスキリング | 3/4 | 75,000円/人/研修、100万円/社年度 |
| ④育業中スキルアップ | 2/3〜1/2 | 100万円/社年度 |
申請スケジュールと注意点
申請期間は2025年2月28日〜2026年2月28日ですが、最も重要な注意点は研修開始の1か月前までに申請書類を提出する必要があるという点です。交付決定前に研修を開始してしまうと助成対象外となるため、計画的なスケジュール管理が不可欠です。
また、予算超過により年度途中で早期終了となる可能性もあるため、年度前半での申請が推奨されます。特にDXリスキリング助成金は人気が高く、早期に予算に達する可能性があるため注意が必要です。
活用のポイント
本事業を最大限活用するためには、以下の戦略が有効です。
- 年間研修計画の策定:年度初めに従業員の育成計画を策定し、どの助成金をいつ活用するか計画的に決定する
- 複数の助成金の組み合わせ:4種類の助成金を研修内容に応じて使い分け、助成額の最大化を図る
- DX研修の優先活用:補助率3/4のDXリスキリング助成金を優先的に検討し、デジタル人材育成と助成額の最大化を両立する
- 早期申請の実行:予算超過リスクを回避するため、できるだけ早い時期に申請を行う