令和5年度「質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業費補助金(我が国企業によるインフラの海外展開促進調査事業)」
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
3.5億円規模の海外インフラFS支援
補助上限額は3億5,000万円と大規模な予算枠を持ち、複数のFS案件を包括的に支援できます。定額補助であるため、事業計画に基づく確実な資金確保が可能です。
SDGsと経済成長の両立
単なる海外展開支援ではなく、SDGsの観点から「質の高いインフラ」を推進する点が特徴です。環境・社会への配慮を組み込んだインフラ整備を通じて、国際社会からの信頼獲得と日本経済の成長を同時に目指します。
多様な対象業種
建設業、製造業、電気・ガス・水道業、情報通信業、金融業、学術研究・専門技術サービス業など幅広い業種が対象です。インフラの定義が広く、エネルギー・交通・通信・医療・環境など多分野のFS案件を支援できます。
新興国市場への戦略的アプローチ
アジア・アフリカ・中南米等の新興国を中心としたインフラ市場の開拓を支援します。日本企業の技術力を活かせる有望市場への参入障壁を、FS支援を通じて低減します。
ポイント
対象者・申請資格
組織要件
- 日本国内に拠点を有する民間団体等であること
- 本事業を的確に遂行する組織・人員等を有していること
- 事業を円滑に遂行するための経営基盤と資金管理能力を有していること
専門性要件
- 海外インフラ事業に関する知見を有していること
- FS(事業実施可能性調査)の実施・管理に関する経験を有していること
適格性要件
- 経済産業省からの補助金交付等停止措置を受けていないこと
- 経済産業省からの指名停止措置が講じられていないこと
情報公開要件
- 採択結果の公表に同意すること
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:公募要領の確認
経済産業省のホームページから公募要領を入手し、事業内容・応募要件・審査基準を詳細に確認します。FS事業者の公募ではなく、事務局の公募であることを正確に理解してください。
ステップ2:事業提案書の作成
海外インフラFS事業の管理・運営に関する事業計画、実施体制、予算配分、成果目標等を盛り込んだ事業提案書を作成します。過去の類似事業の運営実績があれば積極的にアピールします。
ステップ3:申請書類の提出
所定の期限までに事業提案書及び必要書類を経済産業省に提出します。
ステップ4:審査・採択
提出された提案書が審査され、事業遂行能力、専門性、費用対効果等が評価されます。
ステップ5:事業開始
採択後、FS事業者の公募・選定、FS案件の管理・支援を開始します。
ポイント
審査と成功のコツ
海外インフラ事業の実績提示
多分野のFS案件管理能力
新興国市場の知見活用
SDGs・ESGの視点の組み込み
ポイント
対象経費
対象となる経費
事務局運営費(4件)
- 事務局人件費
- 事務所賃借料
- 通信費・郵送費
- 事務用品費
FS調査関連費(4件)
- 現地調査費
- 市場調査費
- 技術調査費
- 法規制調査費
専門家費(3件)
- 外部専門家謝金
- コンサルタント費
- 通訳・翻訳費
渡航・出張費(3件)
- 海外渡航費
- 現地滞在費
- 国内出張旅費
審査・評価費(4件)
- 審査委員謝金
- 審査会運営費
- 成果評価費
- 報告書作成費
広報・周知費(3件)
- 公募告知費用
- セミナー開催費
- 成果報告会費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 執行団体の通常業務に係る一般管理費
- FS調査対象国での事業投資・設備投資費用
- 土地・建物の取得費用
- 飲食・接待に係る費用
- 他の補助金で既に助成を受けている経費
- FS調査の結果に基づく事業化費用(本補助金は調査段階のみ対象)
- 補助事業に直接関係のない研修・教育費
よくある質問
QFS調査を実施したい企業が直接応募できますか?
いいえ、本公募はFS事業の事務局(執行団体)を募集するものです。FS調査を実施したい企業は、採択された執行団体が行うFS事業者の公募に応募する形になります。執行団体が決定した後に、FS事業者の公募が開始されますので、そちらをお待ちください。
Q対象となるインフラ分野は限定されていますか?
対象分野は限定されておらず、エネルギー、交通、通信、水処理、医療など幅広いインフラ分野が対象です。ただし、「質の高いインフラ」としてSDGsの観点を含む案件が求められます。具体的な対象分野の範囲は公募要領で確認してください。
QFS調査の対象国は限定されていますか?
新興国を中心とした海外市場が主な対象ですが、公募要領で具体的な対象国・地域が指定されている場合があります。一般的にはASEAN、南アジア、アフリカ、中南米等の開発途上国・新興国が中心です。先進国でのFS調査が対象となるかは公募要領で確認してください。
Q補助金でFS調査後の事業化費用もカバーされますか?
いいえ、本補助金はFS(事業実施可能性調査)段階のみが対象です。FS調査の結果に基づく事業化・投資段階の費用は対象外です。事業化に向けた資金調達には、JICA海外投融資、NEXI貿易保険、JBIC融資などの別の支援制度をご活用ください。
QSDGsの観点とは具体的に何を指しますか?
SDGs(持続可能な開発目標)の観点とは、環境負荷の低減(気候変動対策)、社会的包摂(雇用創出、格差是正)、ガバナンスの向上(透明性、腐敗防止)などを含みます。FS調査において、これらの要素を評価・考慮したインフラ案件の形成が求められます。
Qどのような組織が執行団体に適していますか?
海外インフラ事業の支援実績を持つコンサルティング企業、業界団体、シンクタンク等が適しています。JICA・JETRO等の政府系機関との連携経験、新興国市場の知見、多分野のFS案件管理能力が評価されます。国際的なネットワークを持ち、現地の事情に精通した人材を確保できることが重要です。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は経済産業省が所管する海外インフラ展開支援事業の一つです。同一のFS案件に対して他の国庫補助金との二重受給は認められませんが、関連する支援制度との連携は推奨されています。 JICA(国際協力機構)の「海外投融資」や「中小企業・SDGsビジネス支援事業」、JETRO(日本貿易振興機構)の「海外ビジネス支援サービス」、NEXI(日本貿易保険)の各種保険制度などと組み合わせることで、FS段階から事業化・資金調達までの一貫した支援を受けることが可能です。 また、経済産業省の他のインフラ海外展開関連補助金(技術実証事業、案件形成支援事業等)との役割分担を明確にした上で、段階的な支援を活用する戦略も有効です。各制度の対象範囲と併用条件を事前に確認し、最適な支援の組み合わせを検討してください。
詳細説明
事業の背景
新興国を中心に世界のインフラ需要が拡大する中、これらの市場を取り込んで我が国からの輸出や投資を拡大していくことは日本経済成長の重要な柱です。同時に、日本の質の高いインフラ技術やノウハウを活用し、SDGsの観点から世界の社会経済の発展に貢献することが重要な課題となっています。
事業の目的
本事業は、日本企業による質の高いインフラの海外展開を促進するため、事業実施可能性調査(FS:フィージビリティスタディ)を支援するものです。FS段階でのリスク低減と情報収集を通じて、日本企業の海外インフラ事業への参入障壁を下げることを目指しています。
事業の仕組み
本事業は間接補助方式で運営されます。
- 経済産業省:予算措置・制度設計・監督
- 執行団体(本公募の対象):FS事業者の選定・管理、補助金交付事務
- FS事業者:実際のフィージビリティスタディの実施
重要:本公募はFS事業を直接行う事業者の募集ではなく、事務局としての執行団体の募集です。
補助金の規模
補助上限額は3億5,000万円(350,000,000円)で、定額補助です。この予算で複数のFS案件を支援することが想定されています。
対象分野
質の高いインフラに関する幅広い分野が対象となります。
- エネルギー:発電所、送配電網、再生可能エネルギー設備
- 交通・物流:鉄道、道路、港湾、空港
- 情報通信:通信網、データセンター、スマートシティ
- 水・環境:上下水道、廃棄物処理、環境モニタリング
- 医療・福祉:病院、医療機器、介護施設
対象地域
新興国を中心とした海外市場が対象です。アジア(ASEAN、南アジア等)、アフリカ、中南米、中東、中央アジア等の地域でのインフラ案件が想定されています。
注意事項
本補助金はFS(調査)段階のみを対象としており、調査結果に基づく事業化段階の費用は対象外です。事業化に向けては、JICA、JETRO、NEXI等の他の支援制度を活用してください。