令和4年度質の高いエネルギーインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業費補助金(FS実施事業者の募集)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
海外エネルギー事業のFS調査費用を補助
日本のエネルギーインフラ技術を活用した海外プロジェクトの実施可能性調査(FS)に係る費用が補助対象となります。現地調査、技術検討、経済性評価、環境社会影響評価など、事業化判断に必要な調査を包括的に実施できます。
SDGs・脱炭素化対応が評価ポイント
採択審査において、SDGsへの貢献や脱炭素化への対応が重要な評価要素となっています。日本の高効率・低炭素技術の優位性を活かした提案が求められ、相手国の気候変動対策にも寄与する計画が高く評価されます。
新興国市場への参入機会を創出
東南アジア、南アジア、アフリカなど、エネルギーインフラの急速な拡大が見込まれる新興国市場への参入を後押しします。現地政府や関係機関との関係構築もFS調査の一環として実施可能です。
経済産業省のネットワークを活用可能
経産省が持つ相手国政府との外交チャネルや、JICA・JETRO等の関連機関との連携により、FS調査の実効性が高まります。官民連携の枠組みを活用した事業展開が可能です。
ポイント
対象者・申請資格
事業者要件
- 日本国内に法人格を有する企業であること
- エネルギーインフラ関連の技術・ノウハウを保有していること
- 海外でのエネルギー事業展開の具体的な計画を有すること
対象事業
- 新興国等におけるエネルギーインフラ事業のFS調査
- 日本の質の高いエネルギー技術を活用した事業であること
- SDGsや脱炭素化に貢献する事業計画であること
対象技術分野
- 高効率火力発電(LNG、石炭ガス化等)
- 再生可能エネルギー(太陽光、風力、地熱等)
- 送配電・スマートグリッド
- 省エネルギー・エネルギーマネジメント
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:公募要領の確認と計画策定
経済産業省の公募要領を精読し、対象国・技術分野・スケジュールを確認します。FS調査の目的、実施内容、期待される成果を具体的に計画します。
ステップ2:相手国関係者との事前調整
現地のカウンターパート(政府機関、電力会社等)との事前協議を行い、FS調査への協力体制を確認します。相手国側のニーズを正確に把握することが重要です。
ステップ3:申請書類の作成・提出
事業計画書、経費見積書、企業概要等の申請書類を作成し、指定期間内に提出します。技術的優位性とSDGs貢献を明確に記載することがポイントです。
ステップ4:審査・採択
外部有識者を含む審査委員会による書類審査・ヒアリングを経て採択が決定します。事業の具体性・実現可能性が重点的に評価されます。
ステップ5:FS調査の実施・報告
採択後、計画に基づきFS調査を実施し、中間報告・最終報告を提出します。調査結果を踏まえた事業化判断と今後の展開方針を明確にします。
ポイント
審査と成功のコツ
相手国のニーズとの整合性を最優先に
脱炭素・SDGs貢献を定量的に示す
事業化への道筋を明確にする
現地パートナーとの連携体制を構築する
ポイント
対象経費
対象となる経費
人件費(3件)
- 調査従事者の人件費
- 現地雇用スタッフの人件費
- 技術専門家の謝金
旅費・交通費(4件)
- 海外渡航費(航空運賃)
- 現地移動費
- 宿泊費
- 日当
外注費・委託費(4件)
- 現地コンサルタント委託費
- 技術調査委託費
- 環境影響評価費用
- 法務調査費
資料・データ購入費(3件)
- 現地統計データの購入
- 技術資料の翻訳費
- 地図・測量データ取得費
会議・通信費(3件)
- 現地関係者との会議開催費
- 通信費・通訳費
- 報告書作成費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- FS調査に直接関係しない一般管理費
- 日本国内での既存事業に係る経費
- 設備投資・機器購入費
- 土地取得費・建設費
- 接待・交際費
- FS調査完了後の事業実施費用
- 補助事業期間外に発生した経費
よくある質問
QFS調査とは具体的にどのような調査ですか?
FS(Feasibility Study:実施可能性調査)とは、海外でのエネルギーインフラ事業の実現可能性を総合的に調査するものです。具体的には、対象国のエネルギー需給分析、技術的検討(適用技術の選定・現地適合性評価)、経済性評価(事業費概算・収益分析)、環境社会影響の予備調査、法制度・規制の確認、リスク分析などを包括的に実施します。調査結果に基づいて事業化の可否を判断し、事業化する場合の具体的なスキームを策定します。
Qどのような国・地域が対象になりますか?
主に新興国が対象となりますが、対象国・地域は公募要領で指定されます。東南アジア(ベトナム、インドネシア、タイ等)、南アジア(インド、バングラデシュ等)、中東、アフリカなど、エネルギーインフラの整備・拡充が急務となっている地域が中心です。対象国の選定にあたっては、日本のエネルギー外交の方針や二国間関係も考慮されます。
Q補助率と補助上限額はいくらですか?
補助率と補助上限額は公募年度や対象事業の種類によって異なります。一般的には補助率は定額補助または一定割合の補助となりますが、詳細は公募要領でご確認ください。FS調査の規模や対象国の状況に応じて、数千万円規模の補助が行われるケースが多いです。
Q申請から採択までどのくらいの期間がかかりますか?
公募期間は通常1〜2ヶ月程度で、その後の審査(書類審査・ヒアリング)を経て採択が決定されます。公募開始から採択決定まで2〜3ヶ月程度を見込んでください。ただし、申請準備(相手国との事前調整、計画策定等)には3〜6ヶ月程度かかることが多いため、早めの準備着手をお勧めします。
Q中小企業でも申請できますか?
はい、日本国内に法人格を有する企業であれば、企業規模を問わず申請可能です。ただし、エネルギーインフラ分野の技術・ノウハウを有していることが前提となります。中小企業の場合は、大手企業やコンサルタントとのコンソーシアム形成も有効な戦略です。独自の技術を持つ中小企業が大手と連携して申請するケースも見られます。
Q過去のFS調査からどの程度が事業化に至っていますか?
公式な事業化率は公表されていませんが、FS調査は事業化判断のための調査であり、必ずしも全件が事業化に至るわけではありません。FS調査の結果、事業リスクが高いと判断された場合は事業化を見送ることも正当な成果です。重要なのは、FS調査によって事業化の可否を適切に判断し、リスクの高い事業への無駄な投資を回避できることです。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は経済産業省のエネルギーインフラ海外展開支援策の一環であり、FS調査段階の支援に特化しています。FS調査の結果を踏まえて事業化を進める場合、JICA(国際協力機構)の各種支援スキーム、JBIC(国際協力銀行)の融資制度、NEXI(日本貿易保険)の保険制度など、事業フェーズに応じた他の公的支援との連携が可能です。ただし、同一経費について他の国庫補助金との重複受給はできません。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の実証事業補助金との組み合わせも有効で、FS→実証→事業化のステップを段階的に支援を受けながら進められます。また、JETRO(日本貿易振興機構)の海外展開支援サービスは補助金ではないため併用可能であり、現地情報の収集やマッチング支援を活用することでFS調査の質を高められます。
詳細説明
事業概要
「質の高いエネルギーインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業費補助金」は、経済産業省が実施する海外エネルギーインフラ展開支援策です。新興国を中心としたエネルギー需要の急速な拡大に対応し、日本企業が持つ高品質なエネルギー技術の海外展開を促進するため、事業実施可能性調査(FS)に要する費用を補助します。
背景と目的
世界のエネルギー需要は、特にアジア・アフリカの新興国において今後も大幅な増加が見込まれています。同時に、パリ協定やSDGsの採択により、脱炭素化と持続可能な開発の両立が国際的な課題となっています。日本は高効率火力発電、再生可能エネルギー、送配電技術など、環境性能に優れたエネルギー技術を有しており、これらの技術の海外展開は相手国の課題解決と日本のインフラ輸出の双方に貢献します。
FS調査の範囲
- 市場調査・需要分析:対象国・地域のエネルギー需給状況、政策動向、市場構造の分析
- 技術的検討:適用技術の選定、現地条件への適合性評価、設計概要の検討
- 経済性評価:事業費の概算、収益性分析、資金調達スキームの検討
- 環境社会影響評価:環境アセスメント、社会的影響の予備調査
- 法制度・規制調査:対象国の投資関連法規、エネルギー関連規制の調査
- リスク分析:政治リスク、為替リスク、技術リスク等の総合評価
対象技術分野
本補助金が対象とするエネルギーインフラ技術は多岐にわたります。高効率ガス火力発電(GTCC等)、石炭ガス化複合発電(IGCC)、太陽光・風力・地熱等の再生可能エネルギー、高圧直流送電(HVDC)やスマートグリッド、LNG受入基地・ガスパイプライン、水素・アンモニア関連技術など、日本が技術的優位性を持つ分野が幅広くカバーされています。
期待される成果
FS調査の実施により、以下の成果が期待されます:
- 海外エネルギー事業の事業化判断に必要な情報の取得
- 相手国政府・関係機関との関係構築と協力体制の確立
- 日本技術の優位性の実証と現地適合性の確認
- 具体的な事業スキームの構築と資金調達方針の策定
申請にあたっての留意点
本補助金の申請にあたっては、相手国のエネルギー政策や開発計画との整合性を明確に示すことが重要です。また、SDGsや脱炭素化への貢献を具体的かつ定量的に記載することで、審査での評価が高まります。FS調査後の事業化ロードマップも含めた包括的な提案を心がけてください。過去の採択事例を参考に、具体性と実現可能性の高い計画を策定することをお勧めします。