令和4年度「地域商業機能複合化推進事業(地域の持続的発展のための中小商業者等の機能活性化事業)」(一次募集)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
ソフト事業とハード事業の2類型で柔軟に対応
データ収集・分析中心のソフト事業(上限400万円)と、施設整備を含むハード事業(上限4,000万円)の2類型があり、商店街の課題に応じた最適なアプローチを選択できます。両事業ともデータに基づくテナントミックス構築が必須要件です。
デジタル技術活用によるデータドリブンな商店街づくり
AIカメラ・POSシステム・電子決済等を活用した消費動向データの収集・分析が事業の核です。勘や経験だけでない、データに基づいた商店街経営への転換を国が後押しする先進的な制度設計となっています。
地方公共団体との共同補助方式
国と地方公共団体が共同で補助する仕組みにより、地域の実情に合った支援が可能です。地方公共団体が間接補助事業者に交付する額に対して、国が一定割合を補助します。
空き店舗活用とチャレンジショップの推進
空き店舗を活用した創業支援の実施が事業要件に含まれており、商店街の空洞化対策と新規出店促進を同時に実現する設計です。
ポイント
対象者・申請資格
補助対象者(申請主体)
- 都道府県及び市町村(地方公共団体)
間接補助事業者(実際に事業を実施する主体)
- 商店街等組織(商店街振興組合、事業協同組合等)
- 民間事業者(まちづくり会社、NPO法人等)
- 商店街等の活性化に取り組む団体
事業要件
- 商店街等における消費動向データの収集・分析を行うこと
- 最適なテナントミックスの実現に向けた仕組みづくりを行うこと
- 空き店舗等を活用した創業支援等の実施を含むこと
- 事業実施地域の地方公共団体が共同で補助すること
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:地方公共団体との連携構築
商店街組織は、まず地元の市区町村の商業振興担当部署に相談し、本事業への共同申請について協議します。地方公共団体の予算確保が必要なため、早期の相談が重要です。
ステップ2:事業計画の策定
ソフト事業またはハード事業の類型を選択し、データ収集方法、テナントミックス構築計画、空き店舗活用計画等を具体的に策定します。AIカメラ等のデジタルツール導入計画を盛り込みます。
ステップ3:地方公共団体による申請書提出
地方公共団体が経済産業省に対して交付申請書を提出します。間接補助事業者の事業計画書、予算書等の書類を添付します。
ステップ4:審査・採択
経済産業省による審査を経て採択が決定されます。事業の新規性、データ活用の具体性、地域への波及効果等が評価ポイントです。
ステップ5:事業実施・データ収集・報告
採択後、計画に基づき事業を実施し、消費動向データの収集・分析を行います。事業完了後に実績報告書を提出します。
ポイント
審査と成功のコツ
データ活用計画の具体性が最重要
空き店舗所有者との合意形成を先行して実施
地域の課題とデータに基づく解決策を明確に紐付ける
波及効果の定量的な見通し
ポイント
対象経費
対象となる経費
ソフト事業経費(5件)
- AIカメラ・POSシステム等のデータ収集機器リース費
- 電子決済システム導入費
- 消費動向調査・分析費
- チャレンジショップ運営費
- 専門家謝金
ハード事業経費(4件)
- 空き店舗改修工事費
- 新機能導入のための施設整備費
- 設備購入・設置費
- 内装・外装工事費
調査・分析費(4件)
- 来街者属性調査費
- 消費動向データ分析費
- エリアへの波及効果測定費
- マーケティングリサーチ費
広報・運営費(4件)
- 事業広報費
- イベント運営費
- 報告書作成費
- 会議費
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 土地の取得費
- 建物の新築費(改修は対象)
- 事業に直接関係のない一般管理費
- 飲食費・接待費
- 補助事業期間外に発生した経費
- 他の国庫補助金と重複する経費
- 間接補助事業者の人件費(常勤職員分)
- 消費税及び地方消費税
よくある質問
Q商店街組織が直接国に申請できますか?
直接申請はできません。本事業は地方公共団体(都道府県・市区町村)が申請主体となる間接補助方式です。商店街組織は「間接補助事業者」として、地方公共団体を通じて補助を受けます。まずは地元の市区町村の商業振興担当部署に相談し、共同申請の体制を構築してください。地方公共団体側の予算確保も必要なため、早めの相談が重要です。
Qソフト事業とハード事業は同時に申請できますか?
ソフト事業とハード事業はそれぞれ別の事業として申請します。まずソフト事業でデータ収集・分析体制を構築し、その成果を踏まえてハード事業で施設整備を行うという段階的なアプローチが一般的です。ハード事業はソフト事業と同様のデータ収集・分析も必須要件となっているため、データ活用の計画が重要です。
QAIカメラやPOSシステムの導入は必須ですか?
具体的なツールの指定はありませんが、消費動向データの収集・分析を行うことは事業の核となる要件です。AIカメラ・POSシステム・電子決済システム等は想定されるデータ収集手法の例示であり、商店街の実情に合ったデジタルツールを選択できます。重要なのは「データに基づくテナントミックスの改善」という目的を達成できるかどうかです。
Q空き店舗がない商店街でも申請できますか?
ソフト事業では空き店舗等を活用した創業支援等の実施が要件に含まれています。ただし「空き店舗等」には、現在使用されていないスペースや低稼働の店舗も含まれる場合があります。完全に空き店舗がない場合は、地方公共団体や経済産業局に事前相談し、事業要件を満たせるか確認することをお勧めします。
Q補助率はどのくらいですか?
ソフト事業は地方公共団体が間接補助事業者に交付する額の4/5(上限400万円)、ハード事業は同2/3(上限4,000万円)です。注意点として、これは「国が地方公共団体に補助する割合」であり、間接補助事業者への最終的な補助率は地方公共団体の補助条件によって異なります。実質的な自己負担率については、地方公共団体に確認する必要があります。
Qどのようなデータ分析が求められますか?
収集したデータを活用して、来街者の属性(年齢、性別等)、消費動向(購買品目、単価、頻度等)、回遊パターン(動線、滞在時間等)等を分析することが求められます。さらに、分析結果に基づいて既存店舗の事業見直しや、需要構造に適した新規出店を促進するテナントミックス構築の仕組みまで落とし込むことが重要です。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業は地方公共団体を通じた間接補助方式であり、同一経費について他の国庫補助金との重複受給はできません。ただし、異なる経費項目であれば、中小企業庁の他の商店街支援策(地域・まちなか商業活性化支援事業等)との併用を検討できる場合があります。また、地方自治体独自の商店街活性化補助金や、経済産業省のIT導入補助金等との組み合わせも、対象経費が重複しない範囲で可能です。特に本事業のソフト事業でデータ収集体制を構築した後、ハード事業や他の補助金を活用して施設整備を行うという段階的な活用戦略が有効です。チャレンジショップの出店者個人が創業支援の補助金を別途受けることも可能であり、重層的な支援の組み合わせが商店街全体の活性化につながります。
詳細説明
事業の背景と目的
地域商業機能複合化推進事業は、人口減少・高齢化や消費行動の変化により衰退が進む商店街等の再生を目的とした経済産業省の支援制度です。従来の商店街振興策とは異なり、データドリブンな商店街経営への転換を促進する点が特徴的です。
AIカメラ・POSシステム・電子決済等のデジタル技術を活用して消費動向データを収集・分析し、エビデンスに基づいた最適なテナントミックスを実現するという、先進的な商店街再生モデルの構築を支援します。
2つの事業類型
本事業には以下の2つの類型があります:
①消費動向等分析・テナントミックス構築事業(ソフト事業)
- 補助率:地方公共団体交付額の4/5
- 上限額:400万円
- 空き店舗等を活用した創業支援等の実施
- AIカメラ・POS・電子決済等によるデータ収集体制の構築
- 顧客属性・消費動向の調査分析
- 最適なテナントミックスに向けた仕組みづくり
②商店街等新機能導入促進事業(ハード事業)
- 補助率:地方公共団体交付額の2/3
- 上限額:4,000万円
- 商店街にない新たな機能の導入に係る施設整備
- ソフト事業と同様のデータ収集・分析の実施
- 新機能導入の商店街エリアへの波及効果測定
対象となる取り組み例
- データ収集:AIカメラによる来街者動線分析、POSデータ連携、電子決済の利用状況分析
- チャレンジショップ:空き店舗を活用した期間限定出店で、新業態の需要テスト
- 新機能導入:コワーキングスペース、子育て支援施設、健康相談所等の地域ニーズに応じた施設整備
- テナントミックス構築:データ分析結果に基づく既存店舗の見直しや空き店舗への新規出店誘致
申請の流れ
本事業は地方公共団体(都道府県・市区町村)が申請主体となる間接補助方式です。商店街組織や民間事業者が間接補助事業者として実際に事業を実施し、その経費を地方公共団体が補助、さらに国がその一部を補助するという三層構造になっています。
商店街組織が本事業を活用するには、まず地元の市区町村と連携して共同申請の体制を構築する必要があります。
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