情報通信利用促進支援事業費補助金「先進的設備等を活用した放送コンテンツ製作促進事業」
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
補助率1/2・最大1.5億円の大型支援
本補助金はタイプBの場合、補助上限額が1.5億円と映像制作系補助金としては非常に高額です。4K機材の導入だけでなく、VFX・3DCG・AI技術を組み合わせた高品質コンテンツの制作費全般が対象となるため、大規模なプロジェクトにも十分対応できます。制作費の半額が補助されることで、リスクを抑えながら先進技術への投資が可能になります。
タイプA・タイプBの2区分で柔軟に対応
タイプA(4K活用、上限3,000万円)は4K撮影機材・システムの導入を伴うコンテンツ制作向け、タイプB(高度特殊効果技術活用、上限1.5億円)はVFX・3DCG・AI技術等を駆使したハイエンド制作向けです。事業規模や技術レベルに応じて最適な区分を選択でき、制作会社の成長段階に合わせた活用が可能です。
海外展開を前提とした制作が条件
単なる国内放送向けの制作ではなく、海外での放送・配信を前提としたコンテンツであることが必須条件です。この条件は一見ハードルが高く見えますが、逆に言えば海外展開の意思がある事業者にとっては制作段階から海外市場を意識した企画開発を後押ししてくれる制度です。海外展開窓口の確保が求められるため、販路開拓の契機にもなります。
コンソーシアム形式での応募が可能
単独応募だけでなく、複数事業者が連携するコンソーシアム形式での応募も認められています。放送事業者と制作会社、VFXスタジオなど異なる強みを持つ事業者が連携することで、より高品質なコンテンツ制作が実現します。コンソーシアムの一部に外国法人を含めることも可能で、国際共同制作のスキームにも対応しています。
ポイント
対象者・申請資格
法人要件
- 本店所在地が日本国内にあること
- 実質的支配者が日本国内に本店を有する者または日本国籍を有する者であること
- 個人は対象外
- 日本放送協会(NHK)は対象外
著作権要件
- 制作する実写コンテンツの著作者人格権の保有者または代行者であること
- 著作権(財産権)の主たる保有者であること
- 海外への展開窓口を有すること
制作費負担要件
- 制作する実写コンテンツの制作費を自ら負担(一部負担含む)すること
コンソーシアム形式の場合
- 代表する1つの日本法人が応募主体となり、事業全体の遂行・経費管理に責任を持つこと
- コンソーシアムの一部に外国法人を含めることは可能
- コンソーシアム構成の全日本法人の著作権持ち分総計で主たる保有者とみなせること
- 海外展開窓口は代表日本法人が有すること
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:事前準備と区分選択
まず、タイプA(4K活用)とタイプB(VFX等高度技術活用)のどちらに該当するか確認します。制作予定のコンテンツで使用する先進的設備・技術の内容と、海外展開の具体的な計画を整理してください。コンソーシアム形式の場合は、構成員との役割分担と著作権持ち分を明確にしておく必要があります。
ステップ2:応募書類の作成
公募要領に基づき、事業計画書、収支予算書、企業概要等の必要書類を作成します。海外での放送・配信の具体的な計画(配信先プラットフォーム、対象地域等)を明記することが重要です。先進的設備等の活用方法とその効果を具体的に説明できるよう準備してください。
ステップ3:電子申請
jGrants(補助金申請システム)を通じて電子申請を行います。申請にはGビズIDプライムアカウントが必要です。未取得の場合は2-3週間かかるため、早めの取得手続きを推奨します。
ステップ4:審査・採択
外部有識者による審査委員会が企画内容・技術活用計画・海外展開の実現性等を総合的に評価します。採択結果は個別に通知されます。
ステップ5:事業実施・報告
採択後、交付決定を受けてから事業を開始します。経費の適正管理と定期的な進捗報告が求められます。事業完了後は実績報告書を提出し、確定検査を経て補助金が交付されます。
ポイント
審査と成功のコツ
海外展開計画の具体性を高める
先進技術の活用効果を明確に示す
収支計画の妥当性を確保する
コンテンツの独自性と市場性をアピール
ポイント
対象経費
対象となる経費
設備費(4件)
- 4K撮影機材の購入費
- 4Kシステムのリース費
- VFX・3DCG用ハードウェアの購入・リース費
- AI技術関連設備の導入費
制作費(4件)
- VFX制作に係る外注費
- 3DCG制作に係る技術者人件費
- AI技術を活用した映像処理費
- 先進的設備を活用した撮影費
ポストプロダクション費(3件)
- 4K編集・カラーグレーディング費
- VFX合成・仕上げ費
- 音声・効果音制作費
ソフトウェア費(3件)
- VFX・3DCG制作用ソフトウェアのライセンス費
- AI映像処理ツールの利用費
- 4K編集ソフトウェアの購入費
その他経費(2件)
- 先進技術に関する技術指導・研修費
- 海外展開に必要な素材制作費(字幕・吹替等)
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 一般的な事務用品・消耗品の購入費
- 通常の撮影機材(4K・先進技術に該当しないもの)の費用
- 間接経費・一般管理費
- 飲食・接待に係る費用
- 不動産の取得・賃借に係る費用
- 補助事業に直接関係しない出張旅費
- 他の補助金等で手当てされている経費
よくある質問
Qアニメ作品は対象になりますか?
本補助金は「実写コンテンツ」の制作が対象であり、アニメーション作品は対象外です。ただし、実写とアニメーションを組み合わせたハイブリッド作品の場合は、実写部分の制作に先進的設備等を活用していれば対象となる可能性があります。詳細は事務局に個別確認することをお勧めします。
QタイプAとタイプBは同時に申請できますか?
同一のコンテンツについてタイプAとタイプBを同時に申請することはできません。制作するコンテンツの内容に応じて、いずれか一方を選択して申請してください。4K機材の導入が主目的であればタイプA、VFX・3DCG・AI技術の活用が主目的であればタイプBを選択するのが適切です。なお、異なるコンテンツであればそれぞれ別の区分で申請することは可能と考えられますが、公募要領を確認の上、事務局にご相談ください。
Q海外展開窓口とは具体的に何を指しますか?
海外展開窓口とは、制作したコンテンツを海外の放送局やストリーミングプラットフォームに販売・ライセンスするための交渉ルートを指します。自社に海外営業部門がある場合はもちろん、海外セールスエージェントとの契約や、海外の配信プラットフォームとの取引実績なども該当します。コンソーシアム形式の場合は、代表する日本法人が海外展開窓口を有していることが条件です。
QGビズIDを持っていない場合はどうすればよいですか?
本補助金の申請にはjGrants(補助金電子申請システム)を使用するため、GビズIDプライムアカウントが必須です。GビズIDプライムの取得には書類審査があり、通常2〜3週間かかります。公募期間が2026年4月13日までと短いため、GビズIDを未取得の方は直ちに取得手続きを開始してください。GビズID公式サイト(gbiz-id.go.jp)から申請可能です。
Q補助金はいつ支払われますか?
本補助金は後払い(精算払い)方式です。事業完了後に実績報告書を提出し、確定検査を経て補助金額が確定した後に支払われます。つまり、事業実施中の経費は一旦自社で立て替える必要があります。資金繰りを考慮し、つなぎ融資の活用なども含めた資金計画を事前に立てておくことをお勧めします。
Q外国法人のみで応募することはできますか?
外国法人のみでの応募はできません。応募主体は必ず日本法人である必要があります。ただし、コンソーシアム形式の場合、構成員の一部に外国法人を含めることは認められています。この場合も、代表する1つの日本法人が応募主体となり、補助金の交付を受ける必要があります。国際共同制作を行う場合は、コンソーシアム形式での応募を検討してください。
QAI技術の活用とは具体的にどのような内容が該当しますか?
タイプBで対象となるAI技術の活用例としては、AIによる映像の自動補正・高画質化、AIを用いたVFX・3DCGの効率的な生成、AI音声合成による多言語対応、機械学習を活用したカラーグレーディングの自動化などが考えられます。重要なのは、AI技術が実写コンテンツの品質向上や制作効率化に直接貢献する形で活用されていることです。単なるAIツールの購入だけでは不十分で、制作プロセスにおける具体的な活用計画を示す必要があります。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は国庫補助金であるため、同一の経費に対して他の国の補助金・助成金を重複して受給することはできません。ただし、補助対象外の経費部分に別の支援制度を活用することは可能です。例えば、海外展開のマーケティング費用にはJETROの海外展開支援事業、人材育成部分には厚生労働省の人材開発支援助成金を組み合わせるといった戦略が考えられます。また、地方自治体が独自に実施している映像産業振興補助金との併用も、対象経費が重複しない限り検討の余地があります。コンソーシアム形式の場合、構成員それぞれが別の補助金を受給している場合の経費按分にも注意が必要です。併用を検討する際は、必ず事務局に事前確認を行い、二重受給とみなされないよう経費の区分を明確にしておきましょう。
詳細説明
制度の背景と目的
日本の放送コンテンツは、アニメだけでなくドラマ・バラエティ・ドキュメンタリーなど実写コンテンツにおいても海外での評価が高まっています。しかし、4K・8K対応やVFX・3DCGといった先進技術の導入には多額の投資が必要であり、特に中堅以下の制作会社にとっては大きな参入障壁となっていました。
総務省は、こうした課題を解決し日本の放送コンテンツの国際競争力を強化するため、「先進的設備等を活用した放送コンテンツ製作促進事業」を実施しています。海外での放送・配信を前提とした実写コンテンツ制作において、先進的な設備や技術の導入費用を最大1.5億円(補助率1/2)まで支援する制度です。
2つのタイプの違い
本補助金にはタイプAとタイプBの2つの区分があります。
- タイプA(4K活用):4K撮影機材・システムを活用した実写コンテンツ制作が対象。補助上限額は3,000万円(4K機材の購入・リースを行わない場合は2,000万円)。4K対応への移行を進めたい事業者に適しています。
- タイプB(高度特殊効果技術活用):VFX、3DCG、AI技術等の高度な特殊効果技術を活用した実写コンテンツ制作が対象。補助上限額は1.5億円。大規模なVFX作品や、AI技術を駆使した革新的な映像表現に挑戦する事業者向けです。
いずれも補助率は1/2で、海外での放送・配信を前提とした実写コンテンツであることが共通条件です。
応募形態
単独応募とコンソーシアム形式の2つの応募形態があります。単独応募の場合は、著作権の保有、海外展開窓口の確保、制作費の自己負担といった要件を1社で満たす必要があります。コンソーシアム形式では、複数の事業者が連携して応募でき、外国法人の参画も認められています。ただし、代表となる日本法人が応募主体として全体の責任を負う必要があります。
申請スケジュール
令和8年度の公募期間は2026年3月18日から4月13日までです。質問の受付期限は4月6日正午となっています。GビズIDプライムアカウントの取得には2〜3週間かかるため、未取得の場合は直ちに申請手続きを開始してください。
問い合わせ先
事務局メールアドレス:r8_contents_info@project-office.jp(タイトル:「R8年総務省補助金質問(事業者名)」)。電話:050-1730-4735(平日11:00〜13:00、14:00〜17:30、土日祝除く)。詳細は公式サイト(soumu-contents.jp)を確認してください。
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