富山県の中小企業向けに「トランスフォーメーション補助金」ってのがあるって聞いたんですが、これって一体どんな補助金なんですか?
富山県が2026年2月27日から第3次募集を開始している補助金ですよ!正式名称は「富山県中小企業トランスフォーメーション補助金」で、略して「富山TXF補助金」とも呼ばれています。物価高や人手不足で苦しんでいる県内の中小企業に対して、DX・GX・省力化に取り組む事業費を最大1,000万円まで補助するというかなり太っ腹な制度です!
えっ、最大1,000万円!それはすごいですね。でも「トランスフォーメーション」ってよく聞くDXのことですか?
そうです!DX(デジタルトランスフォーメーション)が中心なんですが、今回の第3次募集では「省力化・省人化」と「GX(グリーントランスフォーメーション)」も補助対象に入っています。つまり、デジタル化・AI導入・省エネ脱炭素・人手不足対策の省力化、この4つの方向性をカバーする補助金なんです。
そうなんですよ。だから申請枠が4種類に分かれているんです。次のセクションで詳しく説明しますね。
富山県中小企業トランスフォーメーション補助金 4つの申請枠比較表
はい!まず整理しておくと、補助額と補助率は枠によって違います。下の表を見てください。
| 申請枠 | 補助額の上限・下限 | 補助率(中小・組合) | 補助率(小規模) | 主な対象取組み |
|---|
| 省力化・省人化モデル枠 | 上限1,000万円・下限200万円 | 2/3 | 3/4 | 省力化戦略に基づく複合的取組み |
| DX枠 | 上限500万円・下限100万円 | 1/2(引上げ後2/3) | 2/3(引上げ後3/4) | デジタル技術で業務改善 |
| AI導入枠(DX枠内) | 上限500万円・下限100万円 | 2/3 | 3/4 | AI活用の先進的取組み |
| GX枠 | 上限500万円・下限100万円 | 1/2(引上げ後2/3) | 2/3(引上げ後3/4) | 脱炭素・CO2削減取組み |
省力化・省人化モデル枠だけ補助額の上限が1,000万円なんですね。なんで?
人手不足は今の富山県の中小企業にとって最も深刻な課題なので、特別に手厚く支援するんです!ただし、採択予定件数が10件程度と少ないので競争率が高いです。企業全体で省力化・省人化の戦略を定めて、複合的な取組みをしないといけないという要件も厳しいんですよね。
なるほど。じゃあAI導入枠っていうのはDX枠とは別物ですか?
AI導入枠はDX枠の中に設けられた「サブ枠」みたいな位置づけです。ただ、補助率が最初から2/3(中小・組合)と優遇されています。通常のDX枠が1/2から始まるのに対してお得感がありますね。ただし、単にデジタル化するだけでなく、AIを活用した先進的な取組みであることが求められます。
DX枠とGX枠は「補助率引上げ後」って書いてありますけど、これはどういうことですか?
事業実施期間中に給与支給総額(月額)を前年同月比で3%以上引き上げた場合、補助率が上がる仕組みです!賃上げを条件に、より多くサポートしましょうという政策的な意図があります。
そもそも誰が申請できるんですか?「中小企業」って書いてありますけど、個人でやってる商売人でも使えますか?
はい、個人事業主もフリーランスも対象ですよ!対象者をまとめるとこんな感じになります。
- 中小企業者・小規模企業者
- NPO法人・医療法人・社会福祉法人(2026年4月1日追加)
- 組合(中小企業等経営強化法に基づくもの)
- 個人事業主・フリーランス
※みなし大企業、暴力団関係者、性風俗営業等事業者は除く
第3次募集から2026年4月1日に追加されたんです。デイサービスや訪問介護事業者さんなどもICT化や省力化のニーズが高いので、対象に含めたんでしょう。ただし社会福祉法人の場合は令和8年4月1日(水)以降に実施する事業が対象ですので注意が必要です。
「富山県内に本社登記がある」というのはどういう条件ですか?
富山県内に主たる事務所または事業所があることが必要です。つまり本社が富山県内という意味です。支店だけが富山にある場合は対象外になります。ここは厳格に見られるので、登記内容を確認してから申請してくださいね。
わかりました。対象者の条件が確認できたら、次は補助率の話をもう少し詳しく聞けますか?
補助率1/2とか2/3とかって、具体的にどのくらいもらえるんですか?
たとえば300万円のデジタル化投資(DX枠)をした場合、補助率1/2なら150万円が戻ってくる計算です。もし賃上げ要件を満たして補助率が2/3に上がれば、200万円もらえますね!
おお、50万円の差!賃上げ条件は具体的にどうすれば達成できますか?
事業実施期間内(見積日から実績報告提出日まで)に、給与支給総額(月額)を前年同月比で3%以上引き上げることが条件です。ここでいう給与支給総額には時間外手当なども含まれます。申請時に誓約書を提出し、実績報告時に確認書を提出する形です。
あと、「省力化・省人化モデル枠」だけは補助率が最初から2/3なんですよね?
そうです!省力化・省人化モデル枠は補助率の引上げ制度がない代わりに、最初から2/3(小規模事業者なら3/4)の手厚い補助率が設定されています。ただし、労働生産性の4%以上の向上と給与支給総額(月額)3%以上の引上げの両方が必須要件として課されています。採択件数も10件程度と少なめなので、しっかりとした計画書の作成が鍵です。
なるほど!件数が少ない分、要件が厳しくなっているわけですね。申請方法について、次は聞いてもいいですか?
富山県中小企業トランスフォーメーション補助金 申請フロー
申請はオンラインと郵送の2通りがあります。オンラインの場合は専用申請サイトから枠ごとに申請します。郵送は令和8年7月31日(金)の消印まで有効ですが、持参での申請は受け付けていません。
申請枠の選択(省力化・DX・AI導入・GXのうち1つのみ)
とやまDXパートナーの選定(GX枠以外は必須・登録に約2週間かかる)
申請書類の準備(事業計画書・収支計画書・誓約書等)
採択後、事業実施(令和8年2月3日〜令和9年1月8日まで)
実績報告書の提出(令和9年1月8日(金)が最終締切)
「とやまDXパートナー」って何ですか?GX枠以外は必須なんですか?
とやまDXパートナーというのは、富山県が認定したITベンダーやコンサルタント等のことです。DX・AI導入の支援ができると県が認定した事業者ですね。GX枠以外の申請では、このとやまDXパートナーに登録された事業者の支援を受けて申請することが必須になっています。登録には通常2週間程度かかるので、余裕を持って手続きを進めてください。
必須書類は4種類あります。事業計画書、収支計画書(見積書・相見積書等含む)、誓約書、それと営業活動の状況がわかる書類です。加点を狙う場合はパートナーシップ構築宣言の登録証明やとやまDXコンソーシアム会員証なども必要になります。
令和8年2月27日(金)から令和8年7月31日(金)までです。随時締切方式を採用していて、回ごとの締切は下の通りです。
| 回 | 締切日 | 交付決定時期(予定) |
|---|
| 第1回(締切済) | 令和8年3月31日(火) | 令和8年5月8日(金) |
| 第2回(締切済) | 令和8年4月30日(木) | 令和8年6月上旬予定 |
| 第3回 | 令和8年5月29日(金) | 令和8年6月中旬〜7月上旬 |
| 第4回 | 令和8年6月30日(火) | 令和8年7月下旬〜8月上旬 |
| 第5回 | 令和8年7月15日(水) | 令和8年9月上旬〜中旬 |
| 第6回(最終) | 令和8年7月31日(金) | 令和8年9月中旬〜下旬 |
なるほど、第3回の締切は令和8年5月29日なんですね。でも、すでに事業を始めてしまっていても申請できますか?
実は令和8年2月3日(火)以降に実施した事業であれば補助対象になります!募集開始前の着手でもOKという「事前着手」が認められているので、もう動き出している事業でも申請してみてください。ただし、見積書の日付で事業着手日を判断するので、見積書の日付が令和8年2月3日以降であることが必要です。
それは助かりますね!あ、でも不採択になったらどうなりますか?
1回に限り再申請が可能です!ただし第4回以降は再申請ができないので、早い段階での申請をおすすめします。
第1次・第2次募集で採択された会社は今回も申請できますか?
申請できますよ!ただし、第1次・第2次募集で採択された枠と同じ枠への申請はできません。例えば第2次でDX枠で採択されていた場合、今回はDX枠以外の枠(省力化モデル枠・AI導入枠・GX枠)に申請することになります。AI導入枠はDX枠と別扱いなので、第2次DX枠採択者がAI導入枠に申請することはOKです。
マジですか!それは気を付けないといけませんね。あと、「加点要件」って何ですか?審査で有利になるんですか?
そうです!加点要件を満たすと審査で加点されて採択されやすくなります。具体的には、パートナーシップ構築宣言ポータルサイトに登録していること、とやまDXコンソーシアムの会員企業であること、とやまDXコンソーシアムの研修を受講していること、の3つです。
パートナーシップ構築宣言って初めて聞きました。どこで登録するんですか?
経済産業省が運営する「biz-partnership.jp」というサイトで登録します。下請取引の適正化や共存共栄の宣言をするもので、登録自体は無料です。採択のチャンスを上げたいなら事前に登録しておくと良いですよ。
特にとやまDXパートナーの選定は登録に2週間程度かかるので、申請の1ヶ月前には動き出すべきです。ギリギリで動いて「登録前に締切になった」という失敗が多いのでご注意を!
- とやまDXパートナーの登録: 申請時点で登録されていないと受理不可。登録に約2週間かかるので早めに手続きを
- 補助金申請額の下限: 下限額(省力化枠200万円・その他100万円)を下回ると受理できない
- 見積書の日付: 令和8年2月3日より前の日付の見積書で着手した事業は対象外
富山県庁と事務局の両方に問い合わせ窓口があります。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 事務局名 | (公財)富山県新世紀産業機構 トランスフォーメーション補助金事務局 |
| 住所 | 〒930-0004 富山県富山市桜橋通り3-1 富山電気ビルディング |
| 電話(事務局) | 076-444-5507 |
| FAX(事務局) | 076-444-5486 |
| 電話(県庁) | 076-444-3249(商工労働部地域産業振興室経営支援課) |
| 公式ページ | 富山県庁 |
| 申請手引き等 | 富山県新世紀産業機構 |
注意点として、事務局では来訪による相談対応は受け付けていません。問い合わせは電話またはFAXで行ってください。
わかりました!最後に、富山の中小企業が他に使えそうな補助金ってありますか?
- 対象: 富山県内に本社登記がある中小企業・個人事業主・NPO等
- 補助額: 最大1,000万円(省力化・省人化モデル枠)、他の枠は最大500万円
- 補助率: 1/2〜3/4(枠・規模・賃上げ実施で変動)
- 募集期間: 令和8年2月27日〜令和8年7月31日
- 申請枠: 省力化・省人化モデル枠 / DX枠 / AI導入枠 / GX枠
- 実績報告締切: 令和9年1月8日(金)
- 問い合わせ: (公財)富山県新世紀産業機構 TEL 076-444-5507
この補助金に関して「代理申請します」「確実に採択されます」などと電話やメールで勧誘してくる業者には注意してください。公式の事務局は富山県新世紀産業機構のみです。個人情報や口座情報を不審な業者に教えないでください。申請書類の作成支援は「とやまDXパートナー」の支援対象外(補助対象外経費)ですので、高額な申請代行費用を請求する業者にも注意が必要です。