令和7年度 第2回 若手・女性リーダー応援プログラム助成事業/商店街起業・承継支援事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
補助率最大3/4・上限844万円の手厚さ
若手・女性リーダー応援プログラムでは補助率3/4以内、事業所整備費上限730万円+店舗賃借料上限1年分(月15万円×12ヶ月=180万円)と、開業系助成金の中でもトップクラスの支援水準です。自己負担を大幅に抑えて開業できるため、資金面のハードルが一気に下がります。
女性・39歳以下の男性が対象の明確なターゲット設計
応募資格が「女性または39歳以下の男性」と明確に限定されているため、該当する方にとっては競争倍率が一般的な補助金より低くなる傾向があります。特に女性起業家は近年採択率が高い傾向にあり、積極的に活用すべき制度です。
商店街起業・承継の3区分で幅広い事業形態に対応
商店街起業・承継支援事業では「開業」「多角化」「事業承継」の3区分を設定。新規開業だけでなく、既存店舗の業態転換や後継者による事業引き継ぎも対象となり、商店街での事業展開を多角的に支援します。
実店舗に特化した実践的な経費補助
対象経費が「事業所整備費」と「店舗賃借料」に絞られており、内装工事・設備購入・家賃といった開業時の最大コストを直接カバーします。机上の計画ではなく、実際に店舗を構えて営業する事業者を確実に支援する設計です。
商店街との連携が前提のコミュニティ型支援
申請には商店街振興組合等からの推薦が必要です。これは単なる手続き要件ではなく、開業後の地域コミュニティへの定着を見据えた制度設計であり、孤立しがちな新規開業者にとって心強いネットワーク形成の機会となります。
ポイント
対象者・申請資格
申請者の属性要件
- 女性(年齢制限なし)であること
- 男性の場合、申請日時点で39歳以下であること
- 都内商店街で新たに実店舗を開業する個人または法人であること
- 開業予定の業種が商店街の活性化に資するものであること
商店街要件
- 都内の商店街振興組合、商店街協同組合等が所在する商店街であること
- 商店街組織からの推薦・同意が得られること
- 空き店舗等を活用した出店であること(既存店舗の移転は対象外)
事業要件
- 実店舗を構えて営業する事業であること(ネット販売のみは不可)
- 申請時点で未開業であること(既に営業開始している場合は対象外)
- 交付決定後に事業着手すること
- 開業後も継続的に商店街で事業を営む意思があること
商店街起業・承継支援事業の場合
- 開業区分:新たに都内商店街で開業する方
- 多角化区分:既存事業に加え商店街で新分野に進出する方
- 事業承継区分:商店街の既存店舗を引き継ぐ方(親族承継含む)
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:出店候補の商店街リサーチと関係構築(申請2-3ヶ月前)
まず出店したい商店街を選定し、商店街振興組合や理事長に直接コンタクトを取ります。制度の推薦要件を説明し、協力を依頼しましょう。空き店舗情報の収集と現地調査もこの段階で行います。
ステップ2:事業計画書の作成(申請1-2ヶ月前)
商店街での事業コンセプト、ターゲット顧客、収支計画、商店街への貢献策を盛り込んだ事業計画書を作成します。特に「なぜこの商店街なのか」「商店街にどう貢献するか」を具体的に記載することが重要です。
ステップ3:必要書類の準備と推薦書の取得(申請1ヶ月前)
事業計画書、経費見積書、物件の賃貸借契約書(案)、商店街組織からの推薦書等を準備します。見積書は複数業者から取得し、経費の妥当性を示せるようにしておきます。
ステップ4:申請書類の提出(2025年6月23日〜7月14日)
公募期間内に申請書類一式を提出します。記載漏れや添付書類の不備がないよう、提出前にチェックリストで最終確認を行いましょう。
ステップ5:審査・交付決定・事業実施
書類審査およびヒアリング審査を経て交付決定を受けます。交付決定後に事業着手し、工事・設備導入等を実施。完了後に実績報告を提出し、確定検査を経て助成金が交付されます。
ポイント
審査と成功のコツ
商店街組織との信頼関係を最優先に構築する
事業計画に「商店街貢献」の具体策を盛り込む
経費の妥当性を複数見積で証明する
開業後の収支計画は保守的に作成する
申請書類は第三者レビューを受ける
ポイント
対象経費
対象となる経費
事業所整備費(内装・設備工事)(4件)
- 店舗内装工事費
- 電気・ガス・水道等の設備工事費
- 空調設備の設置工事費
- 看板・サイン工事費
事業所整備費(設備・備品購入)(4件)
- 厨房機器・調理設備の購入費
- 陳列棚・ショーケースの購入費
- レジスター・POSシステムの導入費
- 業務用冷蔵庫・冷凍庫の購入費
事業所整備費(その他)(3件)
- 店舗設計・デザイン費
- 防犯カメラ・セキュリティ設備費
- バリアフリー対応工事費
店舗賃借料(2件)
- 開業後1年間の月額賃料(上限月15万円)
- 共益費・管理費(賃貸借契約に含まれるもの)
実務研修受講費(若手・女性リーダー)(2件)
- 東京都指定の経営研修受講料
- 商店街経営に関するセミナー費用
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 土地・建物の購入費
- 車両の購入・リース費
- 人件費・アルバイト給与
- 商品の仕入れ費用
- 光熱水費・通信費などのランニングコスト
- 敷金・礼金・保証金
- 交付決定前に着手した経費
- 他の補助金・助成金で補填される経費
よくある質問
Q申請時点で物件(店舗)は決まっている必要がありますか?
はい、申請時点で出店予定の物件を特定している必要があります。具体的には、物件の所在地、面積、賃料等の情報を申請書に記載し、賃貸借契約書(案)または不動産業者からの物件情報を添付することが求められます。ただし、正式な賃貸借契約の締結は交付決定後で問題ありません。物件探しには時間がかかるため、公募開始の2〜3ヶ月前から不動産情報を収集し、候補物件を絞り込んでおくことをお勧めします。
Q商店街の推薦はどうやって取得すればよいですか?
まず出店予定の商店街振興組合(または商店街協同組合等)の事務局や理事長に直接連絡を取り、出店の意向と本助成金への申請意思を伝えてください。多くの商店街組織は新規出店を歓迎しますが、推薦にあたっては理事会での承認が必要な場合もあるため、少なくとも申請の1〜2ヶ月前にはコンタクトを開始しましょう。商店街の会合やイベントに顔を出し、組合員の方々との関係を築くことで、推薦がスムーズに得られます。
Q助成金はいつ受け取れますか?自己資金はどのくらい必要ですか?
本助成金は精算払い(後払い)方式です。事業完了後に実績報告書を提出し、確定検査に合格した後に助成金が交付されます。そのため、内装工事費や設備購入費は一旦全額を自己資金または融資で立て替える必要があります。例えば事業所整備費が800万円の場合、一旦800万円を支払い、後日助成金として最大600万円(3/4)が戻る形です。自己資金に不安がある場合は、日本政策金融公庫の新創業融資制度や各区市町村の創業融資あっせん制度を併用することをお勧めします。
Qすでに別の場所で事業を営んでいますが、商店街に2店舗目を出す場合は対象になりますか?
商店街起業・承継支援事業の「多角化区分」に該当する可能性があります。既存事業とは異なる新たな事業分野での出店であれば申請が可能です。ただし、既存店舗の単なる支店出店や、同一業態での2号店出店は対象外となる場合があります。また、若手・女性リーダー応援プログラムは「新規開業」が要件のため、既に事業を営んでいる方は対象外となるケースがあります。具体的な適用可否は事務局に事前相談されることを強く推奨します。
Qフランチャイズ店舗での出店は対象になりますか?
フランチャイズ形態での出店は、原則として助成対象となる場合がありますが、個別の審査判断となります。重要なのは、出店者自身が主体的に事業を運営し、商店街の活性化に貢献できるかどうかです。大手チェーンのフランチャイズの場合、独自性や商店街への貢献度の面で評価が低くなる可能性があります。一方、地域密着型のフランチャイズや、独自の運営方針を打ち出せる場合は検討の余地があります。申請前に必ず事務局に確認してください。
Qネットショップと実店舗を併用する場合は対象になりますか?
実店舗を構えて対面での営業を行うことが大前提です。ネットショップのみの運営は助成対象外ですが、実店舗での営業を主軸としつつ、補助的にネット販売を行う形態であれば問題ありません。ただし、助成対象となる経費はあくまで実店舗に関するもの(内装工事、設備、賃料等)に限られ、EC サイト構築費やネット広告費は対象外です。実店舗の売上がネット販売を上回る事業計画とすることが望ましいでしょう。
Q不採択だった場合、次回以降に再申請できますか?
はい、不採択の場合は次回以降の公募に再申請することが可能です。東京都では例年、年2〜3回程度の公募が実施されています。再申請の際は、前回の不採択理由を分析し、事業計画をブラッシュアップすることが重要です。事務局に不採択理由のフィードバックを求めることもできますので、改善点を明確にした上で再挑戦してください。なお、再申請は何度でも可能ですが、毎回最新の情報に基づいて書類を更新する必要があります。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本助成金は東京都の制度であるため、国の補助金との併用は原則可能ですが、同一経費への二重申請は認められません。例えば、小規模事業者持続化補助金(日本商工会議所)で広告宣伝費を申請し、本助成金で内装工事費を申請するといった「経費の棲み分け」による併用は検討の余地があります。 ただし、東京都の他の助成金(創業助成金等)との併用は制限されるケースが多いため、事前に事務局へ確認が必要です。特に「若手・女性リーダー応援プログラム」と「商店街起業・承継支援事業」は同時申請不可(どちらか一方を選択)である点に注意してください。 実務的には、本助成金で店舗整備費・賃借料をカバーし、IT導入補助金でPOSレジやキャッシュレス決済システムを導入、さらに各区市町村の独自創業支援制度で運転資金を確保するという三段構えが最も効果的です。申請スケジュールを逆算し、各制度の交付決定時期が重ならないよう計画的に進めましょう。
詳細説明
制度の全体像
「若手・女性リーダー応援プログラム助成事業」および「商店街起業・承継支援事業」は、東京都が都内商店街の活性化と新規創業の促進を目的として実施する助成制度です。令和7年度第2回の公募では、2025年6月23日から7月14日までの約3週間が申請受付期間となっています。
本制度は大きく2つのプログラムに分かれています。若手・女性リーダー応援プログラムは、女性または39歳以下の男性を対象に、補助率3/4以内・上限844万円という非常に手厚い支援を提供します。一方、商店街起業・承継支援事業は年齢・性別を問わず、開業・多角化・事業承継の3区分で補助率2/3以内の支援を行います。
若手・女性リーダー応援プログラムの詳細
本プログラムは、商店街の次世代リーダーとなりうる女性・若手男性の新規開業を重点的に支援するものです。対象経費と上限額は以下の通りです。
- 事業所整備費:店舗の新装・改装工事費、設備・備品購入費等(上限730万円、補助率3/4以内)
- 実務研修受講費:東京都が指定する経営研修の受講料(上限6万円)
- 店舗賃借料:開業後1年間の賃料(月額上限15万円×12ヶ月=上限180万円、補助率3/4以内)
事業所整備費だけでも最大730万円の助成が受けられるため、都心部での出店でも自己負担を大幅に軽減できます。
商店街起業・承継支援事業の詳細
こちらは3つの区分から選択して申請します。
- 開業区分:都内商店街で新たに実店舗を開業する方が対象。事業所整備費上限400万円+店舗賃借料上限180万円。
- 多角化区分:既存事業に加え、商店街で新たな事業分野に進出する方が対象。事業所整備費上限400万円+店舗賃借料上限180万円。
- 事業承継区分:商店街の既存店舗の事業を引き継ぐ方が対象。事業所整備費上限400万円+店舗賃借料上限180万円。
申請の流れとスケジュール
本助成金の申請プロセスは以下のステップで進みます。
- 事前準備期間(公募開始前):出店候補の商店街選定、物件探し、商店街組織との関係構築、推薦依頼
- 申請書類作成:事業計画書、経費見積書、推薦書等の作成・取得
- 申請受付(6/23〜7/14):書類一式を提出
- 審査:書類審査+ヒアリング審査(面接)
- 交付決定:採択通知・交付決定通知の受領
- 事業実施:交付決定後に工事・設備導入等を実施
- 実績報告・検査:事業完了後に実績報告書を提出し、確定検査を受検
- 助成金交付:確定検査合格後に助成金が支払われます
採択されるための事業計画のポイント
審査では以下の観点が重視されます。
- 事業の実現可能性:収支計画の現実性、事業経験・スキルの裏付け
- 商店街への貢献度:集客効果、他店舗との相乗効果、地域コミュニティへの参画
- 継続性:3年以上の事業継続が見込めるか、撤退リスクへの対策
- 独自性:商店街に不足している業種・サービスか、差別化要素があるか
特に「商店街への貢献」を具体的に記載することが最も重要です。イベント共催、SNS発信、他店舗とのコラボ企画など、定量的・定性的に貢献策を示してください。
注意事項
以下の点に特にご注意ください。
- 交付決定前に事業に着手(工事契約・設備発注等)すると助成対象外となります
- 若手・女性リーダー応援プログラムと商店街起業・承継支援事業の同時申請は不可です
- 開業後、原則として5年間は事業を継続する義務があります(途中廃業の場合は返還請求あり)
- 助成金は後払い(精算払い)です。工事費等は一旦自己資金で立て替える必要があります