事業再構築補助金の「促進上乗せ措置」って何ですか?

促進上乗せ措置 2種類の制度
促進上乗せ措置 2種類の制度
佐藤

佐藤

編集長

室谷さん、事業再構築補助金の第13回公募で「促進上乗せ措置」っていうのが出てきたんですけど、これって通常の補助金とは別のものなんですか?
室谷

室谷

代表取締役

そうなんです! これ、ちょっと特殊な位置付けで、正確には第13回公募で採択された交付候補者の中で、特定の条件を満たした方だけが申請できる「追加支援」なんですよ。普通の補助金申請とは違って、採択が決まってから交付申請する段階で使う専用のページなんですね。
佐藤

佐藤

編集長

えっ、採択された後の話なんですか! てっきり最初の応募申請かと思ってました。
室谷

室谷

代表取締役

よく誤解されるポイントです! 順番で言うと「応募申請→採択決定→交付申請」という流れなんですが、この促進上乗せ措置は3番目の「交付申請」フェーズで手続きするものなんです。なので、まだ応募してない方はまず通常の事業再構築補助金に応募するところから始める必要があります。
佐藤

佐藤

編集長

なるほど、そういう仕組みなんですね。で、どんな企業が対象になるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

対象は大きく2種類あって、「卒業促進上乗せ措置」と「中長期大規模賃金引上促進上乗せ措置」です。名前が似てますが中身はかなり違います。

2種類の上乗せ措置、何が違うの?

佐藤

佐藤

編集長

「卒業促進」と「中長期大規模賃金引上促進」、両方ともなんか難しそうな名前ですね(笑)。それぞれ簡単に言うとどういうことですか?
室谷

室谷

代表取締役

まず「卒業促進上乗せ措置」から。これは一言で言うと中小企業が中堅企業へと「卒業」するための支援なんです。日本の中小企業って、わざと中小企業の枠内に留まろうとするケースがあるんですよ。税制優遇とか補助金の恩恵を受け続けたいから。でもそれだと経済の成長にならない、ということで、「よし! 中堅企業になるぞ」って頑張る企業を後押しする制度です。
佐藤

佐藤

編集長

ほんとに? わざと小さいままでいようとする企業があるんですか!
室谷

室谷

代表取締役

あります、あります!(笑)実際に「2,000万円の売上を超えると税率が変わるから超えないようにしよう」みたいな経営判断をしてる企業は珍しくないんです。で、「中長期大規模賃金引上促進上乗せ措置」の方は、読んで字のごとく従業員の給料を大幅に・長期にわたって引き上げる計画を持つ企業への追加支援なんですよ。
佐藤

佐藤

編集長

なるほど! 成長する気があるなら背中を押すよ、という制度なんですね。
種別対象となる企業求められること
卒業促進上乗せ措置中小企業 → 中堅企業への成長を目指す企業事業再構築を通じて中堅企業への規模拡大を実現
中長期大規模賃金引上促進上乗せ措置大規模な賃金引上げ計画を持つ企業中長期にわたる大幅な賃金引上げ計画と財源確保
室谷

室谷

代表取締役

そうです! 国としては「補助金を呼び水にして、日本経済全体をレベルアップしたい」という狙いがあるんですよね。だから単なるバラマキじゃなくて、しっかりとした成果目標が伴う制度になっています。

補助額・補助率はどのくらい?

佐藤

佐藤

編集長

気になるのはやっぱりお金の話ですよね。具体的にいくらもらえるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

この促進上乗せ措置の補助上限額は最大1億5,000万円という大きな数字です! ただ、これは「上乗せ分」の上限なので、通常の補助金に加えてさらにこれだけの支援が受けられる、ということなんですよ。
佐藤

佐藤

編集長

えっ、ざっくり1.5億円分追加でもらえるってこと!?
室谷

室谷

代表取締役

そう考えていただいて大丈夫です。ただ補助率については公募要領を必ず確認していただく必要があります。枠や事業規模によって変わるので、一概に「何割」とは言えないんですが、通常の事業再構築補助金の補助率(中小企業の場合は原則3分の2程度)をベースに加算される仕組みです。
項目内容
補助上限額最大1億5,000万円(上乗せ分)
補助率公募要領に従う(枠・規模による)
申請期限(卒業促進・コロナ回復加速化枠等)2026年6月30日まで
申請期限(GX進出類型)2026年8月30日まで
申請期限(卒業促進・中長期賃金引上促進)事業計画期間終了の6か月前まで
電子申請jGrantsを使用(GビズIDプライム必須)
実施機関中小企業庁 事業再構築補助金事務局
公式サイトhttps://jigyou-saikouchiku.go.jp/
佐藤

佐藤

編集長

申請期限がいくつかあるんですね。どれが自分に当てはまるのかよくわからない…。
室谷

室谷

代表取締役

それがこの制度の難しいところで、採択された事業類型によって締切が違うんです。自分がどの枠で採択されたか確認してから、対応する締切を確認するのが正解です。迷ったら事務局に問い合わせるのが一番確実ですよ。

対象者・申請資格を詳しく教えてください

佐藤

佐藤

編集長

じゃあ、誰でも申請できるわけじゃないんですよね? 具体的にどんな企業が対象になるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

基本条件はまずこれです。事業再構築補助金の第13回公募で採択された補助金交付候補者であること。これが前提中の前提です。他の回で採択された方はこのページの対象外なので、ご注意ください。
佐藤

佐藤

編集長

第13回限定なんですね! 第12回とかで採択された方は?
室谷

室谷

代表取締役

第12回採択者には第12回専用のページがありまして、第十二回 事業再構築補助金(交付申請等)から申請します。第13回のこのページとは別扱いです。混同しないよう要注意です。
佐藤

佐藤

編集長

わかりました。第13回の採択者という前提として、さらに「卒業促進」か「中長期賃金引上促進」の対象になる必要があるわけですよね?
室谷

室谷

代表取締役

そうです。卒業促進の場合は中小企業から中堅企業への成長(卒業)を目指す事業者、中長期大規模賃金引上促進の場合は大規模な賃金引上げ計画を持つ事業者が対象です。

申請資格チェックリスト

卒業促進上乗せ措置の対象

  • 第13回公募で採択された補助金交付候補者
  • 卒業促進上乗せ措置の対象として採択されている
  • GビズIDプライムアカウントを保有している

中長期大規模賃金引上促進上乗せ措置の対象

  • 第13回公募で採択された補助金交付候補者
  • 中長期大規模賃金引上促進上乗せ措置の対象として採択されている
  • GビズIDプライムアカウントを保有している
佐藤

佐藤

編集長

GビズIDというのは?
室谷

室谷

代表取締役

GビズIDプライムアカウントは、法人や個人事業主がオンラインで行政手続きを行うための認証システムです。jGrantsで電子申請するために必須なんですよ。暫定アカウントは2023年3月31日に利用終了しているので、お使いの方は正式なプライムアカウントを取得し直してください。
佐藤

佐藤

編集長

なるほど。業種に制限はありますか?
室谷

室谷

代表取締役

幅広い業種が対象です。製造業、建設業、情報通信業、卸売業・小売業、宿泊業・飲食サービス業、医療・福祉など、ほぼ全業種の中小企業が対象になります。ただし第13回公募ではサプライチェーン強靱化枠は対象外でした。この点は事業内容とともに必ず確認してください。

対象経費はどこまで使えるの?

佐藤

佐藤

編集長

補助金で使えるお金って、何にでも使えるわけじゃないですよね? どんな経費が対象になるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

対象経費はかなり広範囲で、事業再構築に直接必要な経費全般が対象です。建物費・機械装置費・システム構築費など、新しい事業を立ち上げるための主要な投資はほとんどカバーされています。
対象経費カテゴリ具体例
建物費建築・改修費、建物撤去費、賃貸物件の原状回復費
機械装置・システム構築費設備・機械の購入費、システム開発費、ソフトウェア導入費
技術導入費知的財産権の導入費、技術移転費用
専門家経費コンサルタント費用、技術指導費用
運搬費設備の運搬・搬入費用
クラウドサービス利用費クラウド利用料、サブスクリプション費用
外注費加工・設計等の外注費用
広告宣伝・販売促進費広告制作費、展示会出展費
佐藤

佐藤

編集長

結構幅広いですね! 逆に使えない経費は?
室谷

室谷

代表取締役

使えない経費もしっかり覚えておく必要があります。人件費は対象外というのが最大のポイントです。「補助金で社員の給料を払いたい」というご要望をよく聞くんですが、これはNGです。

対象外の主な経費(注意)

これらは補助対象になりません

  • 人件費(社員・アルバイトの給与)
  • 土地の取得費用
  • 汎用性のある備品(PC・タブレット等の購入費)
  • 自動車等の車両購入費
  • 補助事業に関係のない経費
  • 消費税等の公租公課
  • 不動産の取得費用
佐藤

佐藤

編集長

PCも対象外なんですね! それは盲点でした。
室谷

室谷

代表取締役

そうなんです。「汎用性がある」というのがポイントで、専用システムの開発費はOKですが、普通のパソコンは「他の用途にも使えるから」という理由でNGになります。経費の線引きは案外細かいので、事前に専門家に確認することをおすすめします。

交付申請の流れ・ステップ解説

事業再構築補助金 交付申請の流れ
事業再構築補助金 交付申請の流れ
佐藤

佐藤

編集長

具体的にどうやって申請するのか教えてください! 手続きって複雑なんですか?
室谷

室谷

代表取締役

採択後の交付申請なので、応募申請よりも具体的な準備が必要になります。基本的にはjGrantsというオンラインシステムを使った電子申請です。順を追って説明しますね。
佐藤

佐藤

編集長

結構な工数がかかりそうですね。申請期限はいつまでですか?
室谷

室谷

代表取締役

採択された事業類型によって異なります。成長分野進出枠(通常類型)やコロナ回復加速枠(最低賃金類型)で採択された方は2026年6月30日が交付申請の締切です。GX進出類型の方は2026年8月30日。そして卒業促進上乗せ措置・中長期大規模賃金引上促進上乗せ措置については事業計画期間終了の6か月前までという形になっています。
佐藤

佐藤

編集長

事業計画期間終了の6か月前って、どうやって計算するんですか?
室谷

室谷

代表取締役

自分の採択時の事業計画書を見ると、事業実施期間が記載されているはずです。その終了予定日から6か月を逆算して締切を計算してください。わからない場合は事務局に確認するのが確実ですよ。

審査のポイント・採択を成功させるコツ

佐藤

佐藤

編集長

交付申請で気をつけるべきことを教えてください! 応募段階では採択されたのに、交付申請でつまずく方もいるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

いるんですよ、これが。採択=補助金確定ではなくて、採択後の交付申請で「この経費は補助対象外です」と判定されることがあります。なので気を抜けないんです。

交付申請を成功させる3つのポイント

ポイント1:事業計画の具体的な実行方法を示す 採択時に提出した事業計画の「具体的な実施方法」を示す必要があります。設備投資の仕様・導入スケジュール・収益計画などを数値で裏付け、実現可能性の高い計画を提示してください。

ポイント2:上乗せ措置の目標達成計画を明確に 卒業促進の場合は中堅企業への成長シナリオ、賃金引上促進の場合は具体的な賃金引上げ計画と財源を明確にします。上乗せ措置には成果目標が伴うため、達成に向けたロードマップが重要です。

ポイント3:適正な経費管理体制を構築する 補助金の不正受給には厳しい罰則(5年以下の懲役または100万円以下の罰金)があります。経費の使途を明確にし、適正な証憑書類の管理体制を構築してください。第三者によるチェック体制も有効です。

佐藤

佐藤

編集長

不正受給したら懲役まであるんですね、それは怖い!
室谷

室谷

代表取締役

補助金の不正は本当に厳しく対処されます。不正内容の公表・交付決定取消・補助金が交付済みの場合は加算金を課した上での返還請求、さらに刑事罰まであります。「少しくらい…」は絶対NGです。

申請期限を間違えると失権する可能性があります

採択された事業類型によって交付申請の締切日が異なります。自分がどの枠で採択されたかを必ず確認し、対応する締切日を把握してください。期限を過ぎると交付申請の権利を失うことがあります。また、暫定GビズIDプライムアカウントは2023年3月31日に終了しているため、正式なGビズIDプライムアカウントが取得できているか事前に確認してください。

佐藤

佐藤

編集長

では専門家に頼んだ方がいいケースも多そうですね?
室谷

室谷

代表取締役

事業再構築補助金は申請書類が複雑なため、認定支援機関や中小企業診断士などの専門家のサポートを受けることで、書類の品質向上と手続きの円滑化が期待できます。ただし、専門家費用も補助対象経費に含まれる場合がありますので、計画段階から相談しておくと効率的です。

他の補助金との組み合わせ・比較

佐藤

佐藤

編集長

事業再構築補助金って、他の補助金と一緒に使えるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

同一経費での国庫補助金との併用はできません。ただし対象経費が異なる場合は他の補助金との組み合わせが可能なケースもあります。例えば対象経費が異なるIT導入補助金や小規模事業者持続化補助金との組み合わせは要件確認次第で可能です。
佐藤

佐藤

編集長

自治体の補助金はどうですか?
室谷

室谷

代表取締役

自治体独自の補助金や融資制度は国の補助金と併用できるケースが多くあります。事業再構築に伴う自己負担分を自治体制度で補完するという戦略も有効です。ただし詳細は事業再構築補助金事務局および各制度の事務局に事前確認してください。
比較項目本補助金(促進上乗せ措置)関連する他の補助金
対象フェーズ事業再構築(第13回採択後の交付申請)各制度による
補助上限最大1億5,000万円(上乗せ分)制度による
対象者第13回採択者限定広く中小企業等
申請システムjGrants(電子申請)制度による
佐藤

佐藤

編集長

他の回で採択された方向けのページも教えてもらえますか?
室谷

室谷

代表取締役

はい。第12回で採択された方は第十二回 事業再構築補助金(交付申請等)、第11回採択者は第十一回 事業再構築補助金(交付申請等)をご確認ください。また同じ第13回公募でも申請する枠によってページが分かれており、GX進出類型の方は第十三回 GX進出類型(交付申請等)の専用ページ、成長分野進出枠・コロナ回復加速枠の方は第十三回 成長分野進出枠・コロナ回復加速枠(交付申請等)をご利用ください。

制度の基本情報まとめ

佐藤

佐藤

編集長

ここまで色々と教えてもらいましたが、最後に基本情報をまとめてもらえますか?
室谷

室谷

代表取締役

もちろんです。ポイントを整理しましょう。
項目内容
制度名第13回 事業再構築補助金 促進上乗せ措置(交付申請等)
対象第13回公募採択者のうち卒業促進または中長期大規模賃金引上促進の対象者
補助上限額最大1億5,000万円
申請方法jGrantsによる電子申請
必要IDGビズIDプライムアカウント
実施機関中小企業庁 事業再構築補助金事務局
公式サイトhttps://jigyou-saikouchiku.go.jp/
交付申請期限事業類型による(詳細は公式スケジュールページ参照)
jGrants掲載ページhttps://www.jgrants-portal.go.jp/subsidy/a0WJ200000CDQEJMA5
佐藤

佐藤

編集長

ありがとうございました! 第13回の採択者で、卒業促進か中長期賃金引上促進の対象になっている方は、早めに準備を始めた方がいいですね。
室谷

室谷

代表取締役

そうですね。交付申請の書類作成には時間がかかりますし、GビズIDの取得にも数日かかります。書類の不備があると修正を求められて期限ギリギリになる危険もあるので、余裕を持って動き始めるのが大切です。認定支援機関や中小企業診断士などの専門家をうまく活用しながら、確実に進めていってください!

よくある質問

佐藤

佐藤

編集長

最後にFAQをまとめてもらえますか?
室谷

室谷

代表取締役

はい、よく聞かれる質問をまとめますね。
佐藤

佐藤

編集長

このページは誰が利用できますか?
室谷

室谷

代表取締役

事業再構築補助金の第13回公募で採択された補助金交付候補者のうち、卒業促進上乗せ措置または中長期大規模賃金引上促進上乗せ措置の対象となった方が利用できます。他の応募回で採択された方は対象外ですのでご注意ください。
佐藤

佐藤

編集長

補助上限額は?
室谷

室谷

代表取締役

上乗せ分として最大1億5,000万円です。具体的な補助率や金額の詳細は公募要領をご確認ください。
佐藤

佐藤

編集長

GビズIDの暫定アカウントは使えますか?
室谷

室谷

代表取締役

暫定GビズIDプライムアカウントは2023年3月31日をもって利用終了となりました。暫定アカウントで申請された方は2023年4月14日以降に新たにGビズIDプライムアカウントを作成し、ログインし直してください。
佐藤

佐藤

編集長

どのブラウザで申請できますか?
室谷

室谷

代表取締役

Windows版のChrome・Firefox・Edge、macOS版のChrome・Firefox・Safari、Android版のChromeに対応しています。Internet ExplorerやEdgeのIEモードはエラーが生じるため使用しないでください。
佐藤

佐藤

編集長

申請時に使ってはいけない文字はありますか?
室谷

室谷

代表取締役

ダブルクォーテーション・カンマ・タブの使用は避けてください。特にWebページからコピー&ペーストした際にタブ文字が混入することがありますのでご注意ください。
佐藤

佐藤

編集長

不正受給した場合はどうなりますか?
室谷

室谷

代表取締役

交付決定取消となり、補助金が交付済みの場合は加算金を課した上での返還が求められます。また不正内容の公表・5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。
佐藤

佐藤

編集長

交付規程や手引きはどこで入手できますか?