室谷さん、今日は「[第十三回]事業再構築補助金_GX進出類型(交付申請等)」について詳しく聞きたいんですけど…まずこれ、ものすごい名前の制度ですよね(笑)。
ハハッ、確かに固い名前ですけど、中身はめちゃくちゃ熱い制度なんですよ!端的に言うと、GX=グリーントランスフォーメーション、つまり脱炭素や省エネといった環境分野に事業をシフトしたい中小企業を、国がドーンと支援してくれる補助金です。
GXってよく聞くけど、まさに国が本気で推してる分野ってことですね。
そうです。ポストコロナの経済構造を変えていく…つまり、思い切った事業再構築に挑む事業者を応援するのが目的。第13回公募では、特に「これからやるぞ!」という事業者を重点的に支援すると明言されてます。
これから始める人にチャンスがあるってのは嬉しいですね。でも、すでに採択された人だけが対象って書いてありますけど…。
そう!このページはあくまで、第13回公募でGX進出類型として採択された「交付候補者」が、交付申請を行うための専用サイトなんです。つまり、公募に応募して採択された人が、実際にお金をもらうための手続きをする場所なんですよ。
なるほど。じゃあ、新しく応募する人は別の場所で応募するんですね。
対象は「グリーン成長戦略『実行計画』14分野に掲げられた課題の解決に資する取組」です。例えば、再エネ設備の導入、省エネ技術への転換、環境モニタリングシステムの構築…そういったGX関連の新規事業立ち上げや事業拡大がドンピシャですね。
もちろんそれも含まれます。重要なのは、既存事業からの転換だけでなく、まったく新しいGX事業を始めるのもOKってところ。ここがポイントです!
で、気になるのは金額ですよ。いくらまで出るんですか?
これがすごいんです。補助上限額はなんと…最大1億5,000万円です!
えっ、1億5,000万!?中小企業にとっては破格の金額じゃないですか!
そうなんです。GX分野って、設備投資にどうしてもまとまったお金が必要でしょ?だからこの規模感なんです。ただし、従業員数によって上限が変わります。
【GX進出類型】従業員規模別の補助上限額| 企業規模 / 従業員数 | 中小企業 | 中堅企業 |
|---|
| 20人以下 | 3,000万円(4,000万円) | ー |
| 21〜50人 | 5,000万円(6,000万円) | ー |
| 51〜100人 | 7,000万円(8,000万円) | ー |
| 101人以上 | 8,000万円(1億円) | ー |
| 中堅企業(従業員数問わず) | ー | 1億円(1.5億円) |
カッコ内の数字は、短期に大規模な賃上げを実施する場合の上限額です。つまり、事業終了時点で「事業場内最低賃金+45円」と「給与支給総額+6%」の両方を達成する計画を立てれば、さらに高い上限が適用されるんですよ!
給料を上げれば補助額も増える…これは賃上げと事業成長の好循環を狙ってますね。
その通りです。そして補助率は、中小企業なら原則1/2(つまり半分を国が出す)。ただし、先ほどの賃上げ要件を満たすと2/3になります。
え、それって自己負担が1/3で済むってことですよね?これが公募要領で確認しろ、って書いてある部分ですね。
そうです。具体的な補助率の適用条件は公募要領に細かく書かれています。ざっくり言うと、補助率は中小企業が1/2、中堅企業が1/3。短期大規模賃上げをすると、中小が2/3、中堅が1/2になるんです。
でも、給与支給総額を年平均成長率2%以上増やす…というハードルがありますよね?これ、コロナ禍明けの今、達成できるんですか?
確かに簡単ではありません。でも、GX進出類型の要件として、事業終了後3〜5年で達成すればいいんです。すぐに結果を出す必要はないんですよ。それに、付加価値額の年平均成長率4%以上も求められます。これは事業の本質的な成長力を問われているんですね。
なるほど。採択された後の計画期間で実現すればいいんだ。長い目で見て事業を設計できるってのは安心ポイントですね。
ここからは具体的な対象者について。建設業や製造業など、19もの業種が対象になってますね。うちの会社は電気工事をやってるんですけど、対象になりますか?
はい、建設業も製造業も対象です。具体的には、**建設業、製造業、情報通信業、卸売業・小売業、宿泊業・飲食サービス業、電気・ガス業…**本当に幅広いんです。一覧を見ると、金融業や保険業、教育、医療・福祉まである!
なんと、飲食店がGXに進出するってのもアリなんですか?
アリです。例えば、飲食店が電気自動車の充電スタンドを設置して、再エネ電力を活用した新サービスを始める…なんてのもGX進出に入る可能性があります。要は事業内容がGX分野に合致するかどうかがポイントです。
もちろんOKです。法人も個人事業主も対象。従業員数の制約もありません。ただし、GビズIDプライムアカウントが必要になります。これは法人や個人事業主が行政手続きをオンラインで行うためのIDで、正式なアカウントを事前に取得しておかないと申請できません。
あ、これ重要ですね。暫定アカウントはもう使えないんですよね?
ご明察!「暫定GビズIDプライムアカウント」は2023年3月31日で利用終了しています。過去に暫定版で申請した方は、新たに正式なプライムアカウントを作成してからログインしてください。
改めて強調しますが、この交付申請ページが使えるのは第13回公募でGX進出類型として採択された方のみです。他の応募回で採択された方は、それぞれの回の専用ページにアクセスしてください。間違えないようにしましょう。
一本釣りみたいな制度ですね。複数申請は不可と書いてありますし。
その通り。複数申請は不可です。一つの事業に対して一つの補助金。これは徹底してください。
じゃあ、補助金をもらったとして、そのお金は何に使えるんですか?
ここも大事なポイントです。GX進出類型ならではの経費がたくさんありますよ。ざっくり分類すると…建物費、機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費などです。
例えば、GX対応施設の建築・改修費、つまり太陽光パネルを載せる屋根の補強とか、断熱性能の高い工場への改装なんかも対象です。そして、再生可能エネルギー設備(太陽光・風力・地熱など)、省エネルギー設備、環境モニタリングシステム、GX関連製造設備…これらは機械装置・システム構築費に該当します。
そうです。他にも、GX関連技術のライセンス費や環境技術の導入費用といった技術導入費、GXコンサルティング費用や環境アセスメント費用といった専門家経費も対象です。
コンサルタントに依頼する費用も出るってのは心強いですね。
さらに、エネルギー管理システムのクラウド利用料や環境データ分析プラットフォーム利用料といったクラウドサービス利用費もOKです。あとは、GX製品・サービスの広告費や環境展示会への出展費といった販売促進費までカバーされます。
はい、ここは重要です!人件費…これは対象外です。従業員の給料に充てることはできません。土地の取得費用、汎用性のある備品(PC・タブレット等)の購入費、自動車等の車両購入費もダメ。つまり、GX事業に直接関係しないものは一切アウトです。
なるほど。GXのための設備やサービスに特化して使わないといけないんですね。
そうです。そして、消費税等の公租公課や不動産の取得費用も対象外。間違えないように注意してくださいね。
対象経費と対象外経費- GX対応施設の建築・改修費
- 再生可能エネルギー設備
- 省エネルギー設備
- 環境モニタリングシステム
- GX関連製造設備
- GX関連技術のライセンス費
- 環境アセスメント費用
- エネルギー管理システムのクラウド利用料
- GX製品・サービスの広告費
×デメリット
- 人件費(従業員の給与)
- 土地の取得費用
- PC・タブレット等の汎用品
- 自動車等の車両購入費
- 消費税等の公租公課
- 不動産の取得費用
さて、ここからは実際の申請手順ですね。もう採択通知は来ている前提で、交付申請の具体的な流れを教えてください。
はい。まず大前提として、この申請は jGrants(ジェイグランツ)という電子申請システムを使って行います。書類を郵送するのではなく、全部オンラインで完結するんです。
最近の補助金はだいたいそうですね。でも、パソコン苦手な人にはちょっとハードルが高いかも。
確かに。でも、ちゃんと手順を踏めば大丈夫です。ポイントは、対応ブラウザを使うこと。Chrome、Firefox、Edge(※IEモードはダメ)、Safariの最新版を使ってください。Internet Explorerは絶対に使わないでくださいね。
まず、第13回公募でGX進出類型として採択されたことを確認します。採択通知が届いているはずです。これが交付申請のスタート地点です。
次に、GビズIDプライムアカウントを持っているか確認。無い場合は、今すぐ取得してください。暫定アカウントは使えません。正式なアカウントでログインできる状態にしておきましょう。
事業再構築補助金の公式サイトから交付規程、補助事業の手引き、各種様式をダウンロードします。特にGX進出類型固有の要件は、ここでしっかり確認してください。ここを飛ばすとあとで痛い目に合います(笑)。
そうです。GX分野への進出計画、設備投資内容、経費内訳を具体的に記載します。さらに、環境負荷低減効果やCO2排出削減量といったGX特有の指標も盛り込む必要があります。
はい。単に「環境に良いです」では通らない。定量的な目標と、それを達成するための具体的な手段が必要です。
最後に、jGrantsにアクセスして交付申請を行います。ここで注意すべきは禁止文字。ダブルクォーテーション(" “ ”)、カンマ(,)、タブ( )はエラーの原因になるので、絶対に入力しないでください。特に、ホームページの情報をコピペした時に、知らずにタブが入ってることがあります。
交付申請の5ステップ- 1
採択通知の確認
第13回GX進出類型としての採択を確認
- 2
GビズIDの確認
正式なプライムアカウントを取得・ログイン可能に
- 3
手引き・様式の確認
公式サイトから交付規程など最新版をダウンロード
- 4
申請書類の作成
GX指標(CO2削減量など)を盛り込んだ計画書を作成
- 5
jGrantsで電子申請
対応ブラウザで。禁止文字(" , タブ)に注意
ここからは、交付申請を通すためのコツを教えてください。審査で評価されるのはどんな点ですか?
まず大前提として、この交付申請は「採択された後の手続き」なので、基本的には落ちにくい設計になっています。ただし、計画の具体性と実現性が求められます。ここで甘いと、後で大幅な計画変更を迫られることも。
最も重要なのは、事業計画がGX分野にどのように貢献するかを明確に示すことです。脱炭素目標との整合性、環境負荷低減の具体的な数値、業界全体への波及効果…これらを丁寧に説明してください。
つまり、ただ「太陽光パネルを設置します」では足りない?
その通り。「この設備を導入することで、年間XXトンのCO2を削減し、地域全体の脱炭素に寄与する」というストーリーが必要です。
GX関連設備の仕様、導入スケジュール、運用計画は具体的に。再生可能エネルギー設備や省エネ機器などは、技術的な裏付けも重要です。「どのメーカーの、どの型番の設備を、いつまでに導入し、どう運用するか」まで書けるとベスト。
GXへの貢献だけでなく、事業としての収益性も示す必要があります。GX市場の成長見通しに基づく売上計画や、設備投資の回収計画を、現実的な数値で策定してください。いくら環境に良くても、事業として回らなければ意味がありませんからね。
これ、本当に大事です。虚偽申請や目的外利用が発覚すると、補助金の返還だけでなく、加算金を課せられ、最悪の場合、5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。そして、不正内容は公表されます。
当たり前ですが、経費の適正な管理体制を構築し、GX関連の補助事業としての目的に沿った資金使途を徹底してください。
では、最後に基本情報をまとめておきましょう。募集期間はいつからいつまでですか?
2025年6月30日から2026年10月29日までです。ただし、新規申請の受付は2026年8月30日(もしくは補助事業完了期限日) で終了します。ぎりぎりにならないように、余裕をもって手続きを進めてくださいね。
そうです。この日までに事業を完了させ、実績報告まで終わらせる必要があります。
じゃあ、ここでよくある質問をいくつか確認していきましょう。
Q1: GX進出類型とは何ですか?
事業再構築補助金の成長分野進出枠のうち、グリーントランスフォーメーション(GX)分野への事業進出を対象とした類型です。脱炭素・省エネ・再生可能エネルギーなどGX関連の事業再構築を支援します。
Q2: このページは誰が利用できますか?
事業再構築補助金の第13回公募で成長分野進出枠(GX進出類型)として採択された補助金交付候補者です。他の応募回や他の事業類型で採択された方は対象外ですので、ご注意ください。
Q3: 補助上限額はいくらですか?
最大1億5,000万円です。具体的な補助率は公募要領に定められていますので、公式サイトでご確認ください。
Q4: どのようなGX関連事業が対象ですか?
再生可能エネルギー設備の導入、省エネルギー技術への転換、環境関連サービスの展開など、脱炭素社会の実現に寄与するGX分野への事業進出が対象です。具体的な要件は公募要領をご確認ください。
Q5: 他の補助金と併用できますか?
同一経費での他の国庫補助金との併用はできません。ただし、対象経費が異なる範囲では、環境省のGX関連補助金や経済産業省の省エネ補助金との組み合わせが可能な場合があります。自治体独自のGX・脱炭素関連補助金や融資制度との併用も検討してください。ただし、必ず各制度の事務局に事前確認してください。
Q6: jGrantsの操作で注意することは?
対応ブラウザ(Chrome, Firefox, Edge, Safari)の最新版を使うこと。Internet Explorerは絶対に使わない。そして、文字入力の際にダブルクォーテーション(")、カンマ(,)、タブが含まれないように注意。特にコピペの時は要注意です!
室谷さん、今日は本当に詳しく教えていただきありがとうございました!GX進出にチャレンジしようと思っている事業者にとって、めちゃくちゃ参考になる情報ばかりでした!
いえいえ、こちらこそ。補助金は正しく使えば、事業の成長を大きく加速させる強力な武器になります。ぜひ、GXという大きな波に乗って、次のステージに進んでいってくださいね!頑張ってください!