「NEDO懸賞金活用型プログラム/『課題〔1〕新たなサイバーセキュリティの技術』『課題〔2〕量子計算機時代のブロックチェーンシステムの安全性確保技術』に係る周辺動向調査及び事業運営支援業務」の公募
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
懸賞金型プログラムの運営支援という稀少な機会
NEDOが推進する「懸賞金活用型プログラム(Prize型)」は、従来の補助金・委託研究とは異なり、オープンイノベーション形式で広く解決策を募る先進的な仕組みです。本公募はその運営側を支援する業務であり、プログラム設計・審査基準策定・評価支援など高付加価値なコンサルティング業務が含まれます。
2つの先端技術課題をカバー
課題〔1〕はサイバーセキュリティ(AI・IoT・クラウドセキュリティなど新技術に対応した防御技術)、課題〔2〕は量子コンピュータ時代に耐える耐量子暗号・ブロックチェーンシステムの安全性確保技術という、今後10年のデジタル社会の根幹をなす2領域を対象とします。受注者はこれらの最先端動向を深く把握している必要があります。
国内外の技術動向調査と文献レビュー
周辺動向調査では、学術論文・国際標準(NIST等)・政府方針・民間研究機関レポートなど多様な情報源から最新技術動向を整理・分析する能力が問われます。英語の技術文書を含む情報収集・分析スキルが必須となります。
審査・評価プロセスの設計支援
懸賞金プログラムでは、応募者の技術提案を公正かつ専門的に評価するための審査基準策定、外部審査員との連絡調整、審査プロセスの透明性確保が重要です。受注者はNEDOと密接に連携し、プログラム全体のクオリティ管理を担います。
政府の重点施策との高い整合性
サイバーセキュリティ対策と耐量子暗号の整備は、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)や経済産業省の重点政策に直結します。本業務の成果はNEDOの政策実施に直接貢献するため、社会的意義も高く、受注実績として対外的なPR効果も期待できます。
ポイント
対象者・申請資格
法人要件
- 日本国内に登記された法人であること
- 公的機関への業務委託実績があることが望ましい
- NEDOの入札参加資格要件を満たすこと(別途確認要)
技術的専門性
- サイバーセキュリティ分野の技術動向調査経験を有する専門家が在籍していること
- 量子コンピュータ・暗号技術・ブロックチェーンに関する専門知識を有すること
- 英語技術文献の読解・分析能力を有するスタッフが確保できること
業務遂行能力
- 政府・独立行政法人向けの調査業務・コンサルティング業務の実績があること
- 大規模プロジェクトのプロジェクトマネジメント能力を有すること
- 短納期でのレポート作成・資料整理・事務局運営の実績があること
推奨される組織種別
- コンサルティング企業・シンクタンク
- サイバーセキュリティ専門企業(MSSP、リサーチ系)
- 研究機関・大学(産学連携可)
- ITサービス企業のリサーチ部門
ポイント
あなたは対象?かんたん診断
8問の質問に答えるだけで、この補助金の対象かどうかを簡易診断できます。
申請ガイド
ステップ1:公募要領の詳細確認
NEDOの公式サイト(https://www.nedo.go.jp/koubo/IT2_100390.html)から公募要領・仕様書・様式集を入手し、業務範囲・成果物・スケジュール・評価基準を精読します。NEDOへの事前質問(質問票)の締切日も確認してください。
ステップ2:社内検討・体制構築
専門家チームのアサイン(サイバーセキュリティ・量子暗号・プロジェクトマネジメント各担当)、業務委託先(コンソーシアム)の検討、実施体制図の作成を行います。
ステップ3:企画提案書の作成
技術提案書では、①周辺動向調査の方法論、②事業運営支援の体制・プロセス、③類似実績・専門家プロフィール、④スケジュール・マイルストーン、⑤品質管理計画を具体的に記載します。
ステップ4:見積書・契約書類の準備
NEDO所定様式に従い、人件費・外注費・間接費等を含む詳細見積書を作成します。経費の根拠を明確に示すことが採点につながります。
ステップ5:提出・審査対応
期限(2026年4月13日)までに電子提出または郵送で書類を提出します。ヒアリング審査が設定される場合に備え、プレゼン資料も事前準備します。
ポイント
審査と成功のコツ
専門家の実名・略歴による信頼性の確保
類似業務実績の的確な提示
調査方法論の独自性・網羅性
リスク管理計画の明示
価格競争力と適切な単価設定
ポイント
対象経費
対象となる経費
人件費(5件)
- プロジェクトマネージャーの工数(月額単価×従事率)
- サイバーセキュリティ専門家の調査・分析工数
- 量子暗号・ブロックチェーン専門家の工数
- 事務局スタッフ(資料作成・スケジュール管理)の工数
- 翻訳・英文レビュー担当者の工数
外注費(3件)
- 専門家ネットワーク活用のための外部有識者への委託費
- 海外動向調査に係るリサーチ会社への再委託費
- 専門翻訳業者への外注費
旅費・交通費(3件)
- NEDO担当者との打合せのための交通費
- 現地視察・ヒアリングのための旅費(国内)
- 国際会議・シンポジウム参加のための旅費(事前承認要)
情報収集・データベース費(3件)
- 技術文献データベース(IEEE Xplore、Scopus等)の利用料
- 特許データベースの検索・分析ツール利用費
- 市場調査レポートの購入費
一般管理費・間接費(3件)
- 事務所経費(光熱費・通信費の按分)
- プロジェクト専用システム・ソフトウェアのライセンス費
- NEDOが認める間接費率の範囲内での管理費
対象外の経費
対象外の経費一覧(6件)
- 技術開発・研究開発そのものに係る費用(本公募は調査・運営支援業務のため)
- プログラムの賞金・懸賞金原資(NEDOが別途管理)
- 業務と無関係な学会費・会費・寄付金
- 不動産の購入・賃貸(長期設備投資)
- 過大な飲食費・交際費
- NEDOの事前承認なく発生した追加費用
よくある質問
Q技術開発を行っていない企業(コンサルティング会社等)でも応募できますか?
はい、本公募は技術開発そのものではなく「周辺動向調査および事業運営支援」業務の委託であるため、コンサルティング会社・シンクタンク・調査会社等が主要な対象です。ただし、対象2課題(サイバーセキュリティ・量子暗号ブロックチェーン)に関する技術的理解と調査経験を有する専門家を擁していることが必要です。単純な事務局代行ではなく、技術的知見に基づく高度な調査・評価支援が求められます。
Q課題〔1〕と課題〔2〕は別々に応募できますか?それとも一括で対応する必要がありますか?
公募要領の記載内容によりますが、NEDOの懸賞金型プログラムでは複数課題を一括で受託する形が一般的です。ただし、各課題について独立した専門チームを編成し、担当領域の専門性を明確に示す必要があります。サイバーセキュリティと量子暗号は専門性が異なるため、両分野に精通した専門家を確保するか、専門性の異なる企業でコンソーシアムを組む方法も検討してください。公募要領で分割応募の可否を必ず確認してください。
Q量子コンピュータやブロックチェーンについての深い専門知識がなくても参加できますか?
本業務は「技術動向の調査・分析・運営支援」であり、量子コンピュータやブロックチェーンの開発者である必要はありません。しかし、NISTの耐量子暗号標準化プロセス・主要ブロックチェーンプロトコルの基本構造・暗号技術の基礎的理解は必須です。英語の学術論文・技術標準文書を読みこなせる専門家の参加を確保してください。外部有識者との連携(コンソーシアム・再委託)も有効な選択肢です。
Q採択後の業務期間はどのくらいですか?
公募要領に明記された業務期間を確認する必要がありますが、NEDOの懸賞金型プログラムは通常1〜2年程度の業務期間が設定されます。周辺動向調査は継続的に実施し、中間報告・最終報告のマイルストーンが設けられます。事業運営支援はプログラムの公募・審査・結果発表の各フェーズに対応して進行するため、柔軟な体制を維持できる組織が有利です。
Q企画提案書では何を最も重視して記載すべきですか?
NEDOの企画競争では、①担当専門家の専門性(実績・論文・資格等の具体的エビデンス)、②調査方法論の網羅性と独自性(どの情報源をどのように収集・分析するか)、③類似業務の実績(公的機関向け調査・運営支援の実績)、④実施体制と品質管理計画の4点が特に重視されます。「実施します」という宣言ではなく、「どのように実施するか」の具体的なプロセスを図表を交えて示すことが採択率向上の鍵です。
Qコンソーシアム(複数企業での共同応募)は可能ですか?
NEDOの業務委託公募では、主契約者1社が幹事として契約し、再委託先として他の専門企業・研究機関等を加えるコンソーシアム形式が一般的に認められています。サイバーセキュリティと量子暗号という異なる専門分野をカバーするために、専門性の異なる複数の組織が連携することは合理的であり、評価においてもプラスに働く可能性があります。再委託比率の上限等、公募要領の規定を確認してください。
Q「懸賞金」はどのような仕組みですか?本公募で受け取れる懸賞金とはどういうものですか?
「懸賞金」とは、懸賞金活用型プログラムにおいて技術課題の解決策を提案した「チャレンジャー(応募者)」に授与される賞金です。本公募(周辺動向調査・事業運営支援業務)は、そのプログラムを運営・支援する側の業務委託であり、受注者が懸賞金を受け取る立場ではありません。受注者は委託費として人件費等の業務費用を受け取ります。懸賞金はNEDOが応募者に対して別途支払うものです。この区別を正確に理解した上で応募してください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本公募は技術開発ではなく調査・運営支援業務のため、他の補助金との直接的な組み合わせは限定的ですが、受注企業が自社の技術開発を並行して行う場合は以下の活用が考えられます。 **中小企業向け**:IT導入補助金(デジタルツール導入)を活用し、本調査業務の効率化に用いるシステムを補助対象とする方法があります。 **研究開発との組み合わせ**:同時期にNEDO・JST等の研究開発公募に応募し、課題〔1〕〔2〕の技術開発者側として参加する戦略もあります。調査業務の知見が技術開発提案の質を高める好循環が期待できます。 **人材育成との連携**:経済産業省のセキュリティ人材育成事業や、情報処理推進機構(IPA)の補助事業と組み合わせることで、担当専門家のスキルアップ費用を別途調達することも検討できます。 なお、本業務の委託費を他の補助金の事業費として二重計上することは厳禁です。経費の区分管理を徹底し、コンプライアンスに配慮した資金管理を行ってください。
詳細説明
NEDO懸賞金活用型プログラムとは
NEDOが推進する「懸賞金活用型プログラム(Prize型)」は、特定の社会課題に対してオープンな形で解決策を募り、優れた提案に賞金(懸賞金)を授与するイノベーション創出の仕組みです。従来の補助金・委託研究とは異なり、結果に対して報酬を支払うアウトカム志向型であり、多様なプレイヤーが挑戦できる開かれた枠組みです。本公募はその「運営側」を担う業務委託であり、プログラム全体の設計・進行管理・調査・審査支援を一体的に担います。
課題〔1〕:新たなサイバーセキュリティの技術
AIの急速な普及やIoTデバイスの増加、クラウドサービスの拡大に伴い、従来型のセキュリティ対策だけでは対応できない新たな脅威が顕在化しています。本課題では、こうした新技術環境に適応した革新的なサイバーセキュリティ技術の開発を促進するため、周辺の技術動向・研究開発状況・国際標準化動向を継続的に調査・分析します。
- AI・機械学習を活用した異常検知・脅威インテリジェンス技術の動向
- ゼロトラストアーキテクチャ・SASE(Secure Access Service Edge)の普及状況
- サプライチェーンセキュリティ・ソフトウェア部品表(SBOM)の国際動向
- NIST Cybersecurity Framework 2.0などの国際標準への対応状況
課題〔2〕:量子計算機時代のブロックチェーンシステムの安全性確保技術
量子コンピュータの実用化が現実味を帯びる中、現在のブロックチェーンシステムが依拠するRSA・楕円曲線暗号(ECC)等の暗号技術が解読されるリスク(「Q-Day問題」)が国際的に議論されています。本課題では、量子コンピュータに耐性を持つ暗号技術(Post-Quantum Cryptography: PQC)をブロックチェーンシステムへ統合するための技術的アプローチを調査・分析します。
- NISTが標準化した耐量子暗号アルゴリズム(CRYSTALS-Kyber、CRYSTALS-Dilithium等)の実装状況
- Ethereum・Hyperledger等の主要ブロックチェーン基盤における耐量子化対応ロードマップ
- 量子鍵配送(QKD)とブロックチェーンの統合に関する研究動向
- 国内外の規制・ガイドライン動向(金融庁・ENISA等)
事業運営支援の具体的業務内容
周辺動向調査に加え、懸賞金プログラムの運営支援として以下の業務が含まれます。
- 審査基準・評価指標の設計支援:応募者の技術提案を客観的に評価するためのルーブリック(評価基準表)の策定を支援します
- 外部審査員との調整:学識者・産業界専門家等の外部審査員への業務依頼・スケジュール調整・審査資料の準備を担います
- 応募者への情報提供支援:FAQ整備・説明会運営・質問対応等、応募者との窓口業務をサポートします
- 成果のとりまとめ・報告書作成:プログラム全体の実施結果を整理し、NEDOへの報告書・成果発表資料を作成します
応募に際しての注意事項
本公募はNEDOの公募手続きに従って進められます。企画提案書の提出期限は2026年4月13日です。NEDOへの質問は公募要領に記載の方法・期限を厳守してください。採択後は、NEDOと締結する委託契約に基づき業務を遂行します。成果物の知的財産権の帰属・公表方法についても契約時に確認が必要です。