室谷さん、「母子家庭等自立支援給付金」って聞いたことはあるんですけど、正直どういう制度なのかよくわかっていなくて。
ほんとに?!それは知っておかないとすごくもったいない制度ですよ!ひとり親家庭の方が資格を取って就職するのを、お金の面でがっつり支えてくれる給付金です。しかも千葉県の場合、3種類の給付金がまとめてパッケージになっているんですよね。
大きく分けると、「教育訓練の受講費補助」「養成機関在学中の生活費補助」「高卒認定試験のための受講費補助」です。目的ごとに使い分けられる設計になっていて、使いやすいんですよ。
なるほど!じゃあどんな人が対象になるのか、もう少し詳しく教えてください。
3種類の給付金の全体像を示す比較図
まず基本的な要件ですが、千葉県内(千葉市・船橋市・柏市を除く)に住むひとり親家庭の母または父が対象です。千葉市・船橋市・柏市は政令指定都市や中核市として独自に制度を運用しているので、各市の担当課に聞く必要があります。
ちょっと待って、除外される市があるんですね!千葉市に住んでる人はもらえないんですか?
もらえないわけじゃないですよ。千葉市・船橋市・柏市でも同じ趣旨の給付金を各市が独自に実施しているので、そちらに申請すればOKです。県のページには対象外と書いてありますが、制度自体は全市町村にあります!
あります。基本的には児童扶養手当受給者、または同等の所得水準の方が対象です。ただし、所得制限水準を超えてしまった場合でも、超えた年から1年間はまだ対象でいられます。急に収入が増えてもすぐ打ち切りにならないのは助かりますよね。
それは気が利いてますね!「やっと仕事が軌道に乗ってきたと思ったら打ち切り」みたいな事態は避けられるわけですね。
そうそう。自立を応援する制度なので、頑張って収入が増えた人を急に突き落とさない設計になっています。あと、3種類とも共通して「母子・父子自立支援プログラムの策定を受けていること」が要件になっています。
その「自立支援プログラム」ってどういうものですか?
市区町村の担当窓口で、就業に向けた個別の計画を一緒に立てるものです。「この資格を取って、こういう職に就く」という目標をサポーターと決めていく感じですね。これが申請の大前提になるので、まず窓口に相談に行くことが第一歩です!
じゃあ窓口への相談が全ての始まりなんですね。対象者がわかったところで、それぞれの給付金の金額が気になります!
3種類の給付金の金額比較テーブル図
まず1つ目の「自立支援教育訓練給付金」から教えてください。
これは、指定された教育訓練講座の受講費用を最大6割補助してくれる給付金です。自分で資格スクールや講座を選んで勉強する場合に使えます。
| 講座種別 | 支給額 | 上限 |
|---|
| 一般教育訓練・特定一般教育訓練 | 受講費の6割 | 20万円(下限1万2,000円超) |
| 専門実践教育訓練 | 受講費の6割 | 年間40万円(下限1万2,000円超) |
| 専門実践(修了後1年以内に資格取得・就職) | 受講費の最大85% | 年間60万円まで(追加25%補助) |
えっ、専門実践で就職まで決まったら85%も出るんですか!それはすごいですね。
ほんとにそうなんですよ!ただし、雇用保険の教育訓練給付を受けられる方は、原則そちらを先に申請する必要があります。ダブルで受け取ることはできないので注意が必要です。
なるほど。では2つ目の「高等職業訓練促進給付金」はどうですか?
これが金額的にもっとも大きい給付金です!看護師・介護福祉士・保育士など、6か月以上の養成機関で資格を目指す場合に月額7万500円~14万円が支給されます。最大で48か月間もらい続けられます。
| 世帯種別 | 通常期間 | 最後の12か月 |
|---|
| 市町村民税非課税世帯 | 月額10万円 | 月額14万円 |
| 市町村民税課税世帯 | 月額7万500円 | 月額11万500円 |
そう!ラストスパートの時期はお金がかかるから多めに出す設計です。修了した時点でさらに「修了支援給付金」として、非課税世帯は5万円、課税世帯は2万5,000円が一括で支給されます。
そうなんです。非課税世帯で48か月間フルで受けた場合を計算すると、通常期間36か月×10万円+最後12か月×14万円+修了支援5万円で、ざっくり531万円! これは本当に大きいですよね。
531万円って相当な支援ですね!3つ目の「高卒認定試験合格支援」はどんなものですか?
高卒認定試験(高校を卒業したのと同等の学力を証明する試験)を受けるための講座代を補助してくれます。段階的に支給される仕組みです。
| タイミング | 支給額 | 備考 |
|---|
| 受講開始時 | 受講費の30%(上限7万5,000円) | 下限4,001円 |
| 受講修了時 | 受講費の40%(上限10万円まで※) | 開始時給付との合計 |
| 試験合格時 | 受講費の20% | 3種合計で最大15万円 |
なるほど、合格して初めて全額もらえる形なんですね。
そういうことです。受けるだけじゃなくて合格を目指してほしい、という制度の意図が伝わってきますよね。いずれも金額を踏まえると、実際に申請の流れを確認していきましょう。
大事なのが最初の「プログラム策定を受けること」ですね。
そうです!これをやらないと申請できません。でも逆に言うと、窓口に行けば担当の支援員が一緒に計画を立ててくれます。「何の資格を取ればいいか」から一緒に考えてくれるので、不安な方もまず相談だけしに行っても全然OKですよ。
自立支援教育訓練給付金だと、「受講前に講座指定が必要」って書いてあったんですが、これはどういう意味ですか?
受講を始める前に「この講座は給付金の対象になりますか?」と窓口で確認して、指定を受けておく必要があるんです。先に受講してから申請しても、指定を受けていなければ支給されません!これが一番よくある失敗なので、必ず受講前に手続きを。
逆順にしてしまうと全額自腹になってしまうわけですね…それは怖い!
高等職業訓練促進給付金は「養成機関への入学後に申請」、高卒認定支援は「受講開始時に申請」と、それぞれタイミングが決まっています。窓口に相談したときに確認してしまうのが一番確実です。
マイナンバーがあると書類が省略できるって書いてありましたね。
そうなんです!2017年11月13日から、マイナンバーを使った情報照会で提出書類の一部が省略できるようになっています。具体的にどの書類が省略できるかは窓口で確認してみてください。
書類の手間が減るのはありがたいですね。申請後のスケジュールはどう考えればいいですか?
3つの給付金は全部通年受付です。特定の締め切りはないんですが、タイミングによっては受給できる期間が変わってくるので、なるべく早く動くのがおすすめです。
高等職業訓練促進給付金は、修業する期間のうち最大48か月が対象です。養成機関への入学後すぐに申請しないと、入学から申請完了までの期間が対象外になってしまうことがあります。「入学したら即申請」が鉄則です!
- 自立支援教育訓練給付金: 受講「前」に窓口で講座指定を受け、修了後に支給申請
- 高等職業訓練促進給付金: 養成機関への入学「後」すぐに申請(遅れると受給期間が短くなる)
- 高卒認定試験合格支援: 受講「開始時」に申請 → 修了時に追加申請 → 合格時に申請
各給付金でタイミングがバラバラなんですね。絶対に事前確認が大事ということですね。
そうですね。ひとつひとつのタイミングを逃さないよう、最初の窓口相談でスケジュールを整理してもらうのが最善策です!
高等職業訓練促進給付金が使える資格って具体的にどんなものがありますか?
これが結構多くて!医療・介護・保育関係の国家資格が多いです。IT系の民間資格も含まれているのが特徴的ですよ。
| 分野 | 対象資格の例 |
|---|
| 医療・看護 | 看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士 |
| 福祉・介護 | 介護福祉士、社会福祉士 |
| 保育 | 保育士 |
| 歯科 | 歯科衛生士 |
| IT・情報 | シスコシステムズ認定資格(CCNA等)、LPI認定資格 |
IT系の資格まで入ってるんですね!それは意外でした。
時代に合わせてIT人材の育成も支援しようということなんでしょうね。いずれも6か月以上の養成課程があることが条件で、それより短い資格取得プログラムは対象外になります。
はい。ケアマネジャー(介護支援専門員)は修業期間が6か月に満たないことが多いため対象外になるケースが多いです。個別に確認するのが確実です。
自立支援教育訓練給付金と高等職業訓練促進給付金は、それぞれ別の資格取得のために使いますから、同時受給はできない設計です。また、過去に同じ給付金を受けたことがある場合も再申請できません。「1回限り」というルールがあります。
そのとおりです!だから最初の窓口相談で「どの資格を取るか」をしっかり決めることが重要です。後悔しないように、複数の選択肢を比較検討してから動くことをお勧めします。
寡婦(かふ)の方も対象に入ってると聞いたんですが、どういうことですか?
「寡婦」というのは、かつて配偶者と死別または離婚し、現在は子がいない方で、過去に扶養していた子がいる方のことです。就業相談などの一部サービスは寡婦の方も利用できます。ただし給付金の対象は原則「現在子を扶養しているひとり親」ですから、詳細は窓口で確認してください。
- 給付金の申請にATMの操作は不要です
- 役所・県の職員が電話でマイナンバーや口座番号を聞くことはありません
- 「給付金を代行申請する」と言って費用を請求する業者には応じないでください
- 不審な連絡があった場合はすぐに管轄の健康福祉センターや市の担当課にご連絡を
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 母子家庭等自立支援給付金 |
| 実施主体 | 千葉県(市部は各市) |
| 対象者 | 千葉県内(千葉市・船橋市・柏市を除く)のひとり親家庭の母・父・寡婦 |
| 所得要件 | 児童扶養手当受給者または同等の所得水準 |
| 申請期限 | 通年受付(随時) |
| 申請窓口 | 各市のひとり親家庭福祉担当課 または 健康福祉センター地域福祉課 |
| 問い合わせ | 千葉県母子寡婦福祉連合会 TEL: 043-225-0608(月~金 9時30分~16時30分) |
| 公式ページ | 千葉県公式サイト |
就業相談については千葉県母子寡婦福祉連合会(043-225-0608)が窓口です。月曜から金曜の9時30分から16時30分まで、年末年始・祝日を除いて対応しています。ただし、給付金の実際の申請は市役所・健康福祉センターになりますのでご注意ください!
2か所に分かれてるんですね。就業相談は連合会、給付金申請は市の窓口というわけですね。
そうです!まず相談は連合会か健康福祉センターでして、具体的な申請は自分の住む市町村の担当窓口へ。一度連絡を取れば「どこに行けばいい」と教えてもらえますよ。
なるほど、よくわかりました!これは千葉に住むひとり親家庭の方にはぜひ知ってほしい制度ですね。
- 就業相談: 千葉県母子寡婦福祉連合会 TEL: 043-225-0608(月〜金 9時30分〜16時30分、年末年始・祝日を除く)
- 給付金申請: お住まいの市のひとり親家庭福祉担当課 または 管轄の健康福祉センター地域福祉課
- 公式ページ: 千葉県公式サイト
千葉県在住の方は、他にもこんな給付金が使える場合があります。