教育訓練給付金って何?3種類の違いから申請まで全部解説

佐藤
編集長
室谷さん、最近「スキルアップしたいけどお金がかかる」って悩んでる人、すごく多いじゃないですか。そういう人に使える国の給付金って、何かありますか?

室谷
代表取締役
ありますよ!「教育訓練給付金」って知ってますか?ハローワークが窓口になっている国の制度で、資格取得やスキルアップのための講座を受けたら、受講費用の一部が戻ってくるんです。最大で受講費用の80%が給付されるから、かなり使えますよ。

佐藤
編集長
80%!それはすごいですね!

室谷
代表取締役
しかも最大で3年間、年間64万円、合計192万円まで受け取れるケースもある。看護師や保育士、エンジニア系の資格取得で活用している人が多いですね。

佐藤
編集長
これって誰でも使えるんですか?

室谷
代表取締役
基本的には雇用保険の被保険者か、離職した方が対象です。会社員で雇用保険に加入していれば、条件を満たしやすい制度ですね。
3種類の教育訓練給付金、どれが自分に当てはまる?


佐藤
編集長
「3種類ある」ってどういうことですか?種類によって何が違うんでしょう?

室谷
代表取締役
まず給付率と上限額が全然違います。大ざっぱに言うと「講座のレベルが高いほど、もらえる額も大きくなる」構造です。
| 種類 | 給付率 | 上限額 | 加入期間(初回) |
|---|---|---|---|
| 一般教育訓練 | 20% | 10万円 | 1年以上 |
| 特定一般教育訓練 | 最大50% | 25万円 | 1年以上 |
| 専門実践教育訓練 | 最大80% | 年間64万円(3年で192万円) | 2年以上 |

佐藤
編集長
一番左の「一般」が一番シンプルそうですね。どんな人が使うんですか?

室谷
代表取締役
例えばTOEIC対策の通信講座とか、簿記の資格講座とか。比較的身近なビジネス系スキルアップ講座が多いです。受講費用の20%で上限10万円ですね。

佐藤
編集長
「特定一般」はどう違うんですか?

室谷
代表取締役
特定一般は速やかな再就職やキャリアアップに直結する講座が対象で、基本は受講費用の40%(上限20万円)です。さらに修了後に資格を取って就職・在職のまま取得できた場合は50%(上限25万円)まで上がります。令和6年10月1日以降に受講を開始した方から、この追加支給が適用されています。

佐藤
編集長
じゃあ「専門実践」は?

室谷
代表取締役
これが一番ガッツリ支援される枠です。IT系の専門職大学院とか、医療・介護・保育系の国家資格取得コースとか、中長期で学ぶ本格的な訓練が対象です。受講費用の50%(年間上限40万円)が基本で、資格取得+就職できたら70%(年間上限56万円)、さらに令和6年10月1日以降受講開始なら賃金が受講前より5%以上上昇したら80%(年間上限64万円)まで上がります。

佐藤
編集長
だから最大80%なんですね!申請方法も違うんですか?

室谷
代表取締役
そうなんです。この後の申請フローの章で詳しく解説しますね。
「自分は対象者かどうか?」をまず確認しよう

佐藤
編集長
対象者の条件が気になります。誰でも使えるわけじゃないですよね?

室谷
代表取締役
基本条件はシンプルです。「雇用保険の被保険者または被保険者であった離職者」であることが前提です。
対象者チェックリスト
- 現在、雇用保険に加入している会社員・パート・アルバイト(週20時間以上勤務など要件あり)
- 雇用保険を喪失した離職者(離職日翌日から受講開始まで1年以内)
- 専門実践・特定一般は初回2年以上・一般は初回1年以上の加入期間が必要
- 2回目以降の受給は全種類で3年以上の加入期間が必要
- 受講開始日の前日から3年以内に給付金を受け取ったことがある場合は対象外

佐藤
編集長
「加入期間」ってどうやって確認するんですか?

室谷
代表取締役
ハローワークで「支給要件照会」というのができます。「教育訓練給付金支給要件照会票」に必要事項を書いて、運転免許証など本人確認書類を持ってハローワーク窓口に行けばOKです。電子申請でも対応しています。ただし電話での照会はトラブル防止のため受け付けていないので注意してください。

佐藤
編集長
「在職中でも使える」ってことですよね?離職してからじゃないとダメとか、そういうわけではない?

室谷
代表取締役
はい、在職中でも使えます!実はスキルアップ目的で在職中に受ける方が多いです。離職後に受ける方は、離職日翌日から受講開始まで1年以内という期限があるので、早めに動いた方がいいですよ。

佐藤
編集長
1年以内、覚えておきます!条件がわかったところで、実際にいくらもらえるかもう少し詳しく教えてもらえますか?
給付額の計算方法と具体例

佐藤
編集長
例えば100万円の講座を受けたらいくらもらえるんですか?

室谷
代表取締役
種類によって全然違うので、具体的な数字で見てみましょう。
| 受講費用 | 一般(20%) | 特定一般(最大50%) | 専門実践(最大80%) |
|---|---|---|---|
| 10万円 | 2万円 | 4〜5万円 | 5〜8万円 |
| 30万円 | 6万円 | 12〜15万円 | 15〜24万円 |
| 50万円 | 10万円(上限) | 20〜25万円 | 25〜40万円(年) |
| 100万円 | 10万円(上限) | 20〜25万円(上限) | 40〜64万円(年上限) |

佐藤
編集長
なるほど!専門実践は費用が高い講座でも、かなり返ってくる感じですね。

室谷
代表取締役
そうです。看護学校や専門職大学院など、年間100万〜200万円クラスの講座でも、3年間で最大192万円が給付されるケースがあります。ただし、最低受給額があって「4千円以下は支給されない」というルールもあります。
注意点:給付金の受給タイミング
- 専門実践は年2回(6か月ごと)の申請が必要。修了時だけでなく受講中も定期的に申請します
- 特定一般・一般は修了日の翌日から1か月以内に申請
- 専門実践で70%・80%の追加支給を受けるには、資格取得・就職後の追加申請が別途必要

佐藤
編集長
申請が複数回あるんですね。忘れないようにしないと!では実際の申請方法を教えてください。
申請フロー:一般と専門実践では手順が違う


佐藤
編集長
実際の手続きはどうやればいいんですか?

室谷
代表取締役
一般教育訓練は比較的シンプルで、専門実践と特定一般は事前に「訓練前キャリアコンサルティング」という手続きが必要です。
一般教育訓練の場合
1対象講座を「教育訓練講座検索システム」で確認する
2ハローワークで支給要件照会を行う(任意だが推奨)
3指定された講座を受講し修了する
4修了日の翌日から1か月以内にハローワークへ支給申請
5支給決定後に指定口座へ振込
専門実践・特定一般教育訓練の場合
1対象講座を「教育訓練講座検索システム」で確認する
2ハローワークの訓練対応キャリアコンサルタントによる「訓練前キャリアコンサルティング」を受講
3「ジョブ・カード」の交付を受ける
4受講開始日の2週間前までにハローワークで受給資格確認手続きを行う
5受講開始(専門実践は6か月ごとに定期申請)
6訓練修了後、修了日の翌日から1か月以内に支給申請
7資格取得・就職後の追加支給が必要な場合は別途申請

佐藤
編集長
専門実践は受講前から手続きが必要なんですね!「2週間前まで」って結構ギリギリですよね?

室谷
代表取締役
そうなんです!ここが一番の落とし穴で、「申し込んだけど手続きしてなかった」という方がいるんですよ。受講開始日の2週間前までにハローワークで受給資格確認手続きを終わらせるのが絶対です。
必要書類まとめ

佐藤
編集長
申請に必要な書類はどんなものですか?

室谷
代表取締役
種類によって少し異なりますが、共通で必要なものを整理しますね。
| 書類 | 内容 |
|---|---|
| 支給申請書 | ハローワーク窓口か電子申請で取得 |
| 受講修了証明書 | 教育訓練施設が発行 |
| 教育訓練経費等確認書 | 支払った費用の証明(領収書含む) |
| 本人確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカードなど |
| 雇用保険受給資格者証等 | 離職者の場合 |
| ジョブ・カード(写) | 専門実践・特定一般の場合 |

佐藤
編集長
受講修了証明書と経費確認書は教育訓練施設からもらうんですよね?

室谷
代表取締役
その通りです。修了後に施設にしっかり発行してもらってください。あと注意点として、領収書は必ず保管しておいてください!受講途中で捨てないように。
申請前に確認したいポイント
- 受講する講座が厚生労働大臣指定の対象講座かを事前に教育訓練講座検索システムで確認
- ハローワークで「支給要件照会」を行い、自分が受給資格を持つか確認
- 専門実践・特定一般は受講開始前の手続きを忘れずに

佐藤
編集長
ありがとうございます。ここまで聞いていると、まずハローワークに行くのが最初の一歩ってことですよね?

室谷
代表取締役
そうです!ハローワークの窓口では「どの種類が自分に合うか」「どんな講座が対象か」も丁寧に教えてもらえるので、まずは相談に行くのが一番です。
専門実践を受ける方へ:「教育訓練支援給付金」も忘れずに

佐藤
編集長
ちょっと話が変わるんですが、「教育訓練支援給付金」というのも聞いたんですが、これは別の制度ですか?

室谷
代表取締役
これは専門実践教育訓練を受ける方への追加サポートです!昼間通学制の専門実践教育訓練を受けていて、失業状態にある45歳未満の方が対象です。

佐藤
編集長
失業中に昼間の学校に通ってる人ってことですね?

室谷
代表取締役
その通りです。在職中じゃなくて、失業して昼間の学校で本気で勉強している人への生活支援的な意味合いがあります。雇用保険の基本手当日額の60%相当額が訓練期間中に支給されます(令和8年度末までの暫定措置)。

佐藤
編集長
令和7年4月1日より前に受講を開始している場合は80%ということで、受講開始時期によって違うんですね。

室谷
代表取締役
そうです!2か月に1回のハローワークの認定日に失業認定を受ける必要があります。受講しながらお金ももらえるので、フルタイムで学びに集中したい方には非常に助かる制度ですよ。
給付金詐欺にご注意ください
- 教育訓練給付金に関して、ATMや電話で個人情報を求めたり、お金を振り込むよう求める連絡は詐欺です
- ハローワークや行政機関が電話で口座番号を聞いたり、給付金の受け取りとしてATM操作を求めることは絶対にありません
- 不審な連絡があった場合は消費者ホットライン(188)や最寄りのハローワークにご相談ください
問い合わせ先・基本情報まとめ

佐藤
編集長
最後に基本情報をまとめて教えてもらえますか?

室谷
代表取締役
はい!一覧にしておきますね。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度名 | 教育訓練給付金 |
| 実施機関 | 厚生労働省(窓口:最寄りのハローワーク) |
| 対象者 | 雇用保険の被保険者または被保険者であった離職者 |
| 給付額 | 一般20%(上限10万円)、特定一般最大50%(上限25万円)、専門実践最大80%(年間上限64万円) |
| 申請期限 | 随時(訓練修了後1か月以内等、種類により異なる) |
| 申請先 | 最寄りのハローワーク |
| 公式サイト | ハローワークインターネットサービス |

佐藤
編集長
公式の講座検索ツールもありましたよね。

室谷
代表取締役
はい、教育訓練講座検索システムから厚生労働大臣指定の対象講座を検索できます。数万件の講座が登録されているので、受けたい資格・スキルを探してみてください。
一緒に確認したい関連給付金・制度

佐藤
編集長
スキルアップや就職関係で、他に使える制度はありますか?

室谷
代表取締役
いくつかありますよ!状況に合わせて組み合わせるのがポイントです。失業中で職業訓練を受けたい方は求職者支援制度(職業訓練受講給付金)(月10万円支給)、再就職が早期に決まった方は就職促進給付(再就職手当・就業促進定着手当等)、ひとり親の方には自立支援教育訓練給付金(各自治体窓口へ)もあります。

佐藤
編集長
都道府県ごとに確認できますか?