室谷さん、「職業訓練受講給付金」って聞いたことはあるんですが、ハローワークに行けばもらえるお金なんですか?
そうです!ざっくり言うと、雇用保険をもらえない求職者の方が、スキルアップのための訓練を受けながら月10万円の生活支援給付金をもらえる制度です。国が「学びながら生活できるように」と作った仕組みで、正式名称は「求職者支援制度」といいます。
えっ、月10万円!?しかも訓練を受けながらですか!
そうなんです!しかも訓練自体は無料(テキスト代等は自己負担)。給付金をもらいながらスキルアップして、早期就職を目指せるというわけです。「雇用保険をもらい終わった」「フリーランスをやめた」「正社員になったことがない」という方に特に向いています。
じゃあ、雇用保険をもらっている間は使えないんですね。
正確には、雇用保険の「受給中」は対象外です。ただし受給が終わった後や、そもそも雇用保険を一度も使ったことがない方なら利用できます。「ずっと非正規だったから雇用保険がない」という方にこそ向いている制度だと思いますよ!
なるほど!どんな人が使えるか、もう少し詳しく教えてもらえますか?
給付金の支給要件チェックリスト
給付金を受けながら訓練を受講できるのは、大きく分けて2パターンあります。まず「離職者の方」として、雇用保険の適用がなかった離職者・フリーランスや自営業を廃業した方・雇用保険の受給が終了した方などが対象です。
そうなんです!収入が一定額以下のパートタイムで働きながら、正社員への転職を目指す方も対象になります。たとえば「週3日パートで働いているけど正社員になりたい」という方も使えるんですよ。
給付金の支給要件は何がありますか?細かい条件があるんですよね。
はい、厚生労働省が定める要件があります。本人収入が月8万円以下であること、世帯全体の収入が月30万円以下であること、世帯全体の金融資産が300万円以下であること——この3つが主な収入・資産要件です。
さらに、現在住んでいる場所以外に土地・建物を所有していないこと、訓練実施日に全日出席すること(やむを得ない理由であれば8割以上の出席でOK)、世帯の中で同時にこの給付金を受給している人がいないこと——も要件です。あと、過去6年以内にこの給付金を受けたことがある場合は、重複受給ができません。
関係があります!「世帯全体の収入が月30万円以下」というのが要件なので、たとえば自分は無収入でも、一緒に住む配偶者の収入が月30万円を超えると給付金はもらえないケースがあります。ただし、給付金の支給要件を満たさない場合でも、無料の職業訓練だけは受講できます!
- 雇用保険を現在受給中ではないか(受給中はNG)
- 本人収入が月8万円以下か(在職者は要確認)
- 世帯全体の収入が月30万円以下か(同居家族の収入を確認)
なるほど、自分では絶対もらえると思っていても、家族の収入で引っかかることがあるんですね。
そうなんです。だから不安な方はハローワークに相談するのが一番です!難しい計算はハローワークのスタッフさんが一緒に確認してくれますよ。では次に、実際いくらもらえるか詳しく見てみましょう。
| 給付金の種類 | 金額 | 概要 |
|---|
| 職業訓練受講手当 | 月10万円 | 訓練受講期間中、毎月支給 |
| 通所手当 | 定期乗車券相当額(上限月42,500円) | 訓練施設への交通費 |
| 寄宿手当 | 月10,700円 | 転居が必要な場合の宿泊費補助 |
そうなんです!交通費は定期代の実費(上限月42,500円)が出ます。地方から通う場合はありがたいですよね。さらに、訓練施設への通所のために転居が必要な場合は、寄宿手当として月10,700円も加算されます。
仮に交通費が満額の場合、月10万円 + 4万2,500円 = 月14万2,500円になります。訓練期間は2か月から6か月なので、最長6か月間もらえるとすると——単純計算で最大85万5,000円くらいになることもあります!
えっ!それだけの期間、スキルアップしながら生活できるのは大きいですね。
しかも、月10万円でも生活費が不足する方向けに「求職者支援資金融資」という制度もあります。単身者は月5万円、扶養家族がいる方は月10万円を低利(利率2%)で借りられる仕組みです。担保や保証人は不要なので、貯金が少ない方にも使いやすいですよ。
本人収入が月8万円以下の要件を満たさない場合でも、本人収入が月12万円以下かつ世帯収入が月34万円以下の場合は、通所手当のみ受給できます。「給付金の全額は無理でも交通費だけでも欲しい」という方は確認してみてください。
給付金が月10万円として、3か月の訓練なら30万円もらえるわけですね。それで就職できたら最高ですね!では実際、どんな訓練コースがあるんですか?
| 分野 | コース例 | 訓練期間 |
|---|
| 基礎 | ビジネスパソコン科、オフィスワーク科 | 2〜4か月 |
| IT | WEBアプリ開発科、プログラミング科 | 3〜6か月 |
| 医療事務 | 医療・介護事務科、調剤事務科 | 2〜4か月 |
| 介護福祉 | 介護職員初任者研修科、実務者研修科 | 3〜6か月 |
| デザイン | WEBデザイナー科、DTPクリエーター科 | 3〜6か月 |
| 営業・販売 | OA経理事務科、営業販売科 | 2〜3か月 |
IT系からスキルアップしたい人も、介護系に転職したい人も使えるんですね!
そうです!コースは全国の民間教育訓練機関が実施していて、eラーニングやオンライン対応コースも増えています。地方に住んでいても受講しやすくなりました。ちなみに基礎コースは就職に必要な基礎的な技能を習得する2〜4か月のもの、実践コースは実践的な技能まで含む3〜6か月のものです。
嬉しいことに、託児サービスを利用できる訓練コースもあります!また、やむを得ない理由(育児・介護など)で欠席した場合も、証明できれば8割以上の出席でOKとなっています。子育て中の方も利用しやすくなっています。
それは安心ですね!訓練コースはどうやって探せばいいですか?
ハローワークインターネットサービスで都道府県・分野・募集期間などで絞り込み検索できます。まずコースを見てから、気になるものがあればハローワークに相談するのがスムーズですよ。申請方法も次に見てみましょう!
職業訓練受講給付金 申請の流れ
訓練機関の選考があるんですね!落ちることもあるんですか?
面接や筆記試験で不合格になることもあります。ただし「不合格になったから別のコースを探す」ことも可能ですよ。焦らず、まずハローワークに相談してください!
毎月支給申請を行って、申請から概ね1週間程度で指定口座に振り込まれます。月々の生活費として計算しやすいですね。ただし、欠席日数が多いと支給が止まることもあるので、出席管理はしっかり!
ありがとうございます。必要書類はどんなものが必要ですか?
ハローワークで求職申込書を提出することが最初のステップです。その後は担当者が必要書類を案内してくれますが、基本的には本人確認書類・銀行口座の通帳(給付金振込先)・収入を証明する書類などが必要になります。詳しくはハローワークで直接確認してください!
出席率が8割を下回ると、その月の給付金が支給されない可能性があります。病気や事故などやむを得ない事情で欠席する場合は、必ず証明書類を準備し、ハローワークに事前・事後に報告しましょう。
| 質問 | 回答 |
|---|
| 雇用保険を使い切った後でも利用できる? | 受給終了後なら利用可能。ハローワークで確認を |
| パートで月8万円超えているが使える? | 収入要件を満たせば無料訓練のみ受講可能 |
| 訓練期間中はアルバイトできる? | 一定の収入要件がある。変更届が必要 |
| 基礎コースと実践コース、どちらが向いている? | 未経験は基礎コース、経験者はより実践的な実践コースへ |
| 訓練コースを途中でやめたら? | 受給停止になる可能性あり。事前にハローワークに相談 |
訓練期間中に少しアルバイトをしたいな、という方も多いと思いますが。
できます!ただし本人収入が月8万円以下という要件があるので、アルバイト収入が増えると給付金に影響します。収入が変わったらハローワークに届け出が必要です。黙っていると不正受給になってしまうので、必ず申告してください!
正直に届け出ることが大事なんですね。では、問い合わせ先はどこですか?
お住まいの地域を管轄するハローワークです!各都道府県の労働局を通じて全国に窓口があるので、まずは最寄りのハローワークに「求職者支援制度の相談をしたい」と伝えましょう。青森県の方には以下の窓口があります。
| 窓口 | 電話番号 |
|---|
| ハローワーク青森 | 017-776-1561 |
| ハローワーク八戸 | 0178-22-8609 |
| ハローワーク弘前 | 0172-38-8609 |
| ハローワークむつ | 0175-22-1331 |
| 青森労働局訓練課 | 017-721-2000 |
全国どこでも使えるのに、申込みは地元のハローワークなんですね。
そうです。全国の訓練コースから選べますが、
申し込み窓口は必ずお住まいの地域を管轄するハローワークです。遠方の訓練コースを選んだ場合は寄宿手当が出ることもありますよ。全国のハローワーク情報は
厚生労働省の公式ページで確認できます。
公的な給付金制度では、ATMを使っての手続きは一切ありません。ハローワーク職員や厚生労働省が電話で口座番号や暗証番号を聞くことはありません。「給付金の手続きに費用がかかる」「先にお金を振り込んでください」という連絡は詐欺です。不審に思ったら消費者ホットライン(188)か最寄りのハローワークにご連絡ください。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 職業訓練受講給付金(求職者支援制度) |
| 対象者 | 主に雇用保険を受給できない求職者 |
| 給付額 | 月10万円(職業訓練受講手当)+通所手当+寄宿手当 |
| 収入要件 | 本人収入月8万円以下、世帯収入月30万円以下 |
| 資産要件 | 世帯の金融資産300万円以下 |
| 申請先 | お住まいの地域を管轄するハローワーク |
| 申請時期 | 随時受付(訓練コース開始前に申込み) |
| 公式情報 | 厚生労働省 求職者支援制度 |
これはすごくいい制度ですね!就職や転職を考えている方、まずハローワークに相談してみる価値ありますよね。
ぜひ!「使えるかどうかわからない」という方でも、ハローワークで無料相談できます。訓練自体は給付金なしでも無料で受けられますし、動き出すきっかけとしてハローワークに足を運ぶのが一番です!