いわての学び希望基金とは何か

佐藤
編集長
今日は「いわての学び希望基金奨学金給付事業」を取り上げます。室谷さん、まずこの制度、どんな背景で生まれたんですか?

室谷
代表取締役
2011年3月11日の東日本大震災津波で、親を亡くした、または親が行方不明になった岩手県の子どもたちを経済的に支えるための奨学金です。「いわての学び希望基金」という寄附金を原資にしていて、岩手県民や全国からの善意が制度を支えています。

佐藤
編集長
えっ、寄附金で運営されてるんですか!それはすごいですね。

室谷
代表取締役
そうなんです。岩手県が寄附を継続的に募集しながら、その資金を使って子どもたちの学費を支援しています。返済は一切不要の給付型奨学金です。貸付型と違って返す必要がないので、子どもたちが将来の経済的負担を気にせず学びに集中できます。

佐藤
編集長
返済不要というのは大きいですよね!対象者は誰になりますか?

室谷
代表取締役
対象は、東日本大震災津波で親を亡くした、または親が行方不明となった子どもで、現在学校に在籍している方です。小学生から大学院生まで、すべての学校段階をカバーしています。

佐藤
編集長
大学院生まで対象なんですね!

室谷
代表取締役
はい、大学院生も対象です! 学校の種類は問わず、在籍していれば受け取ることができます。岩手県に限らず、進学で県外に出た方も対象になります。
この奨学金が支えるもの
- 対象者: 東日本大震災津波で親を亡くした・または行方不明となった子ども
- 在籍条件: 学校(小学校〜大学院)に在籍していること
- 返済: 一切不要(給付型)
- 原資: 全国からの寄附金(いわての学び希望基金)
定期金の給付額


佐藤
編集長
具体的にいくらもらえるんですか?

室谷
代表取締役
定期金は月額で支給されます。学校の段階に応じて額が変わってきます。
| 区分 | 月額 | 年額換算 |
|---|---|---|
| 小学生 | 30,000円 | 360,000円 |
| 中学生 | 40,000円 | 480,000円 |
| 高校生 | 50,000円 | 600,000円 |
| 大学生・大学院生等(自宅) | 60,000円 | 720,000円 |
| 大学生・大学院生等(自宅外) | 100,000円 | 1,200,000円 |

佐藤
編集長
大学生で自宅外だと年間120万円!これはかなりの額ですね。

室谷
代表取締役
そうです! 一人暮らしで通う場合は家賃や生活費もかかりますから、月額10万円という金額は現実的な支援になっています。ちなみに「自宅外」というのは、大学進学などに伴って自宅を離れて一人暮らしを始めた場合です。自宅から通う場合は「自宅」区分で月額6万円です。

佐藤
編集長
給付のタイミングはいつになりますか?

室谷
代表取締役
定期金は年3回、7月・11月・翌年3月にそれぞれ4か月分がまとめて振り込まれます。つまり1回の振込で4か月分をまとめて受け取る形です。年間12か月分が3回に分けて支給されるイメージです。

佐藤
編集長
なるほど、まとめて振り込まれるんですね。それは管理しやすいかも。
一時金の給付額

佐藤
編集長
定期金以外にも「一時金」というものがあると聞きましたが、これは何ですか?

室谷
代表取締役
入学・卒業のタイミングで別途もらえる一時金があります。節目ごとに学校の段階が変わるタイミングで支給されるものです。
| タイミング | 一時金の金額 |
|---|---|
| 小学校入学 | 60,000円 |
| 小学校卒業 | 150,000円 |
| 中学校卒業 | 250,000円 |
| 高等学校卒業(自宅) | 300,000円 |
| 高等学校卒業(自宅外) | 600,000円 |

佐藤
編集長
卒業するたびにもらえるんですか!高校卒業で自宅外なら60万円。

室谷
代表取締役
そうです! 高校を卒業して一人暮らしを始めながら大学に進学するケースでは60万円の一時金が出ます。入学初期費用に充てられますよね。小学校入学の6万円から始まって、卒業のタイミングごとに段階的に支給されます。

佐藤
編集長
高校卒業の自宅と自宅外で金額が倍違うのはなぜですか?

室谷
代表取締役
一人暮らしを始めると、敷金・礼金・引越し費用など最初にかかるコストが大きいからです。「自宅外」は高校卒業後に進学や就職などで自宅を離れて一人暮らしを始める場合に適用されます。自宅から通学・通勤する場合は「自宅」区分の30万円です。
一時金の申請タイミングを覚えておこう
- 小学校入学時の一時金: 5月末日までに申請
- 小学校・中学校卒業時: 1月末日までに申請(卒業見込みで先行申請)
- 高等学校卒業時: 4月末日までに申請
申請方法と必要書類


佐藤
編集長
実際に申請するにはどうすればいいんですか?

室谷
代表取締役
申請書を岩手県教育委員会事務局教育企画室に提出します。窓口への持参や郵送で対応しています。
1申請書類を入手する(岩手県教育委員会事務局 教育企画室 総務担当へ問い合わせ)
2給付申請書(新規)または現況報告書(継続)に必要事項を記入する
3震災で親を亡くしたことを証明する書類などを準備する
4申請期間内に岩手県教育委員会事務局 教育企画室 総務担当へ提出する
5審査・認定後、定期金は7月・11月・翌年3月に4か月分ずつ振り込まれる

佐藤
編集長
継続申請と新規申請で時期が違うんですね。

室谷
代表取締役
そうです。すでに受給している方の継続申請は4月1日から4月末日、新たに受け始める方の新規申請は5月1日から5月末日です。毎年この時期に手続きが必要になります。

佐藤
編集長
必要書類はどんなものですか?

室谷
代表取締役
基本は給付申請書と現況報告書(継続の場合)です。震災での被災状況を確認する書類なども求められる場合がありますので、詳しくは岩手県教育委員会事務局に直接問い合わせてみてください。
申請期間を過ぎてしまった場合
定期金の申請期間(継続は4月末日、新規は5月末日)を過ぎてしまうと、その年度の給付が受けられない可能性があります。事前に岩手県教育委員会事務局教育企画室(電話 019-629-6109)へ相談してみてください。
申請スケジュール詳細

佐藤
編集長
定期金と一時金、両方の申請期間をまとめて教えてもらえますか?

室谷
代表取締役
表でまとめますね。
| 種別 | 申請の種類 | 申請期間 |
|---|---|---|
| 定期金 | 継続申請 | 4月1日〜4月末日 |
| 定期金 | 新規申請 | 5月1日〜5月末日 |
| 一時金(小学校入学) | 新規申請 | 5月1日〜5月末日 |
| 一時金(小・中学校卒業見込み) | 申請 | 1月1日〜1月末日 |
| 一時金(高等学校卒業) | 申請 | 4月1日〜4月末日 |

佐藤
編集長
小学校・中学校卒業は1月末日なんですね。これは卒業前に申請するんですか?

室谷
代表取締役
そうです!「卒業見込み」という形で、実際に卒業する前の1月中に申請します。3月の卒業を見越して、1月に先行して手続きするイメージです。卒業後では申請期間を過ぎてしまうので、時期を逃さないよう注意が必要です。

佐藤
編集長
なるほど、卒業前に動いておく必要があるんですね。しっかりカレンダーに入れておかないとですね。申請書類の準備まで含めて、どれくらい前から動き始めるのがいいですか?

室谷
代表取締役
申請期間の1か月前を目安に動き始めるといいと思います。書類の準備や問い合わせに時間がかかることもありますので、余裕を持って進めることをおすすめします。
よくある疑問

佐藤
編集長
対象者の方からよく出る疑問ってありますか?

室谷
代表取締役
一番多いのは「親が行方不明の場合も対象?」という質問です。はっきり言いますと、親が行方不明の方も対象です。2011年3月11日の東日本大震災津波で生死が不明のままの親御さんを持つ方も対象に含まれています。

佐藤
編集長
それは大事な確認ですね。大学院生でも引き続き受け取れるんですか?

室谷
代表取締役
受け取れます! 在籍中は毎年継続申請をすれば給付が続きます。大学院の修士課程2年間も対象ですので、大学院進学を検討している方も安心してください。

佐藤
編集長
岩手県外の大学に進学した場合はどうなりますか?

室谷
代表取締役
岩手県外の大学に進学しても対象のままです。重要なのは、東日本大震災津波で被災した岩手県の子どもであることが要件であって、現在の居住地や通学先の都道府県は問いません。
給付金詐欺にご注意ください
「いわての学び希望基金奨学金」の名目で、電話で個人情報や口座番号を聞いてくることは一切ありません。ATMを操作して手続きする必要もありません。不審な電話や連絡があった場合は、すぐに岩手県教育委員会事務局(019-629-6109)に確認してください。
問い合わせ先・基本情報

佐藤
編集長
詳しく知りたい場合はどこに問い合わせればいいですか?

室谷
代表取締役
岩手県教育委員会事務局 教育企画室 総務担当が窓口です。
問い合わせ先
- 窓口: 岩手県教育委員会事務局 教育企画室 総務担当
- 電話: 019-629-6109(内線6108)
- 公式ページ: いわての学び希望基金奨学金の給付について

佐藤
編集長
電話で相談できるのは安心ですね。基本情報をまとめてもらえますか?

室谷
代表取締役
もちろんです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度名 | いわての学び希望基金奨学金給付事業 |
| 対象者 | 東日本大震災津波で親を亡くした・行方不明となった学校在籍者 |
| 対象範囲 | 小学生〜大学院生等 |
| 定期金 | 月額3万円(小学生)〜10万円(大学生自宅外) |
| 一時金 | 6万円(小学校入学)〜60万円(高校卒業自宅外) |
| 返済 | 不要(給付型) |
| 申請先 | 岩手県教育委員会事務局 教育企画室 総務担当 |
| 電話番号 | 019-629-6109 |
| 公式URL | 岩手県公式ページ |

佐藤
編集長
室谷さん、東日本大震災からもう十数年経ちますが、こういった制度が今も続いているというのは、改めて大切なことだと感じます。

室谷
代表取締役
本当にそうですね。震災で親を失った子どもたちが学びを続けられるよう、全国からの寄附金で制度が続いています。この制度を知らずに申請していない方がいれば、ぜひ周囲に知らせてあげてほしいと思います。特に、被災した家族の中に学齢期のお子さんがいる方は確認してみてください。
岩手県の他の教育系給付金

佐藤
編集長
岩手県には他にも教育関係の給付金がありますか?

室谷
代表取締役
いくつかあります。高校生向けでは、公立高等学校生徒等奨学給付金や私立高等学校生徒等奨学給付金があります。また、大学進学の際には大学等進学支援一時金や私立高等学校等卒業者大学等進学支援一時金も用意されています。

佐藤
編集長
複数の給付金を受け取れる可能性もあるんですね!

室谷
代表取締役

佐藤
編集長
岩手県内のさまざまな給付金を探してみると、もらえるものがあるかもしれませんね。

室谷
代表取締役
ぜひ探してみてください。岩手県内の給付金・助成金の一覧は岩手県の給付金一覧でまとめて確認できます。