室谷さん、最近「妊活」という言葉をよく耳にするんですけど、長野県には不妊検査の費用を助成してくれる制度があるって聞いて。それって本当ですか!
本当ですよ!「妊活検診(不妊検査)費用助成事業」という長野県独自の制度で、妊娠を希望する夫婦が受けた不妊検査の費用を最大2万5千円まで助成してくれるんです。
えっ、2万5千円も!それはありがたいですね。子どもが欲しいと思っていても、まず何から始めればいいかわからなくて、検査費用も心配だという声をよく聞きますし。
そうなんです。不妊の原因って実は夫婦どちらにもある可能性があって、早めに検査して把握しておくことが大事なんですよね。でも検査って意外と費用がかさむので、「踏み出せない」という方も多い。そこをサポートするための制度です。
なるほど。じゃあまず、誰が対象になるのかを教えてもらえますか?
対象者チェックリスト
大きく3つの条件を全て満たす必要があります。まず、検査開始日時点で妻の年齢が40歳未満であること。次に、助成申請時に夫婦の双方または一方が長野県内に住所を有していること。そして、過去に不妊治療(人工授精・体外受精・顕微授精)を受けたことがないこと——この3つです。
「過去に不妊治療を受けたことがない」というのはポイントですね。じゃあ、治療ではなく「検査だけ受けたことがある」場合はどうなんですか?
「治療」を受けたことがなければOKです。以前に検査を受けたことはあるけど治療には至っていない、という方は対象になります。ただ、制度としては「早期治療につなげるための最初の一歩」という位置づけなので、夫婦ともに今回の検査を受けることが前提です。
事実婚関係にある夫婦も対象に含まれています!ただし、事実婚の場合は両人の戸籍謄本と「事実婚関係に関する申立書(様式第3号)」の提出が必要です。法律婚の場合より書類が1枚増えるイメージです。
- 年齢: 検査開始日時点で妻が40歳未満
- 住所: 助成申請時に夫婦の双方または一方が長野県内に住所あり
- 治療歴: 過去に不妊治療(人工授精・体外受精・顕微授精)を受けていない
3つの条件がクリアできていれば、あとはどんな検査を受ければいいんですか?
「夫婦ともに受けた不妊検査」とのことですが、具体的にどんな検査が対象なんでしょう?
不妊の診断に関わる検査費用が対象で、医療保険の適用・不適用は問いません。ただ、国内の医療機関で実施したものに限ります。そのなかで精液検査と抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査の2つは必須になっています。
精液検査は男性側の検査ですよね。AMH検査というのは?
AMH検査は卵巣予備能(卵巣にどれだけの卵子が残っているか)を血液検査で調べるものです。「妊娠のしやすさ」を把握する大事な指標なんですよ。実際に検査を受けた方の声でも、「自分の体の状態を数値で知ることができた」「精神的に楽になった」という声が多かったです。
なるほど!で、夫婦それぞれが別々の日に検査を受けても大丈夫なんですか?
大丈夫です。ただ、夫または妻のどちらか早く検査を開始した日から6か月以内に、双方の検査が終了していることが条件です。片方が4月に始めたら、もう片方も10月末までに完了させる必要があるイメージですね。
6か月以内かー。意外と時間があるようで、忘れてしまいそうですね(笑)
ほんとに!予約が取りにくい医療機関もあるので、早めに動くのが鉄則です。それに、検査終了後にも申請期限があるので注意が必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 必須の検査(夫) | 精液検査 |
| 必須の検査(妻) | 抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査 |
| その他の検査 | 不妊診断に関わる検査(保険適用・不適用不問) |
| 実施場所 | 国内の医療機関のみ |
| 検査終了期限 | 夫婦どちらか早い方の検査開始日から6か月以内 |
助成の金額はいくらなんでしたっけ?もう少し詳しく教えてください。
2万5千円というのは、夫婦それぞれで2万5千円ずつもらえるんですか?
いいえ、夫婦合計で2万5千円が上限です。夫が精液検査で8,000円、妻がAMH検査や内診などで20,000円かかった場合、合算28,000円のうち上限2万5千円が助成される形です。つまり3,000円の自己負担になります。
なるほど、合算なんですね。それに1回限りというのも確認しておかないと。
そうです。一組の夫婦につき1回だけの助成なので、「今年検査してまた来年も」というわけにはいきません。ただ逆に言えば、1回の機会を活かして夫婦で一緒にしっかり検査を受けておくことが大事ですね。
2万5千円って、実際の検査費用と比べてどのくらいカバーできるんですかね?
不妊検査は内容によって様々ですが、精液検査とAMH検査、プラスいくつかの基本的な検査を合わせると2〜4万円程度かかることが多いです。2万5千円の助成があれば、かなりの部分をカバーできる計算ですね。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 助成金額 | 夫婦合算で最大2万5千円 |
| 助成回数 | 一組の夫婦につき1回のみ |
| 対象費用 | 不妊診断に係る検査費用(文書料含む) |
申請の条件はわかりました。次はいよいよ申請の方法を聞かせてください!
妊活検診 申請フロー
居住地を管轄する「保健福祉事務所(保健所)」に必要書類を提出します。長野市にお住まいなら長野保健福祉事務所、松本市なら松本保健福祉事務所が窓口です。
そうなんです。間違えやすいポイントです! 以下が各保健所の窓口一覧なので確認しておいてください。
| 保健福祉事務所 | 電話 | 管轄市町村 |
|---|
| 佐久保健福祉事務所 | 0267-63-3164 | 佐久市・小諸市・北佐久郡・南佐久郡 |
| 上田保健福祉事務所 | 0268-25-7149 | 上田市・東御市・小県郡 |
| 諏訪保健福祉事務所 | 0266-57-2926 | 岡谷市・諏訪市・茅野市・諏訪郡 |
| 伊那保健福祉事務所 | 0265-76-6836 | 伊那市・駒ヶ根市・上伊那郡 |
| 飯田保健福祉事務所 | 0265-53-0443 | 飯田市・下伊那郡 |
| 木曽保健福祉事務所 | 0264-25-2232 | 木曽郡 |
| 松本保健福祉事務所 | 0263-40-1950 | 松本市・塩尻市・安曇野市・東筑摩郡 |
| 大町保健福祉事務所 | 0261-23-6529 | 大町市・北安曇郡 |
| 長野保健福祉事務所 | 026-225-9045 | 長野市・須坂市・千曲市・埴科郡・上高井郡・上水内郡 |
| 北信保健福祉事務所 | 0269-62-6311 | 中野市・飯山市・下高井郡・下水内郡 |
わかりました。申請に必要な書類はどんなものを準備すればいいですか?
結構書類が多いですね!コピーを忘れずに、というのもポイントですね。
特に受診等証明書(様式第2号)の原本は提出後に返却されません。なのでコピーを手元に保管しておくことを強くおすすめします。
申請期限についても教えてください。いつまでに申請しないといけないんですか?
「90日以内」って、けっこうタイトじゃないですか!
約3か月ですね。ポイントは「様式第2号に記載された不妊検査期間の終了日の翌日から90日以内」というところです。検査を受けた日ではなく、「受診等証明書」に書かれた終了日が基準になります。
ということは、検査が終わったらすぐに書類の準備を始めないとダメですね。
そうです! 特に住民票や戸籍謄本は「申請日から3か月以内に発行されたもの」という条件もあるので、申請直前に取得するのがおすすめです。先に取り過ぎると期限切れになってしまいます。
なるほど。検査が終わったらすぐ動く、が大事ですね。90日後が土日祝日だった場合はどうなるんですか?
その場合は「前日までの開庁日」に申請する必要があります。90日後が月曜日に当たる場合でも、仮に月曜が祝日なら金曜日が期限になります。保健所に電話して確認しておくと安心ですよ。
検査終了日の翌日から90日を過ぎた申請は、理由を問わず助成対象外となります。90日後が閉庁日の場合は前日の開庁日が期限です。検査が終わったら即、書類準備に取り掛かりましょう。
長野県の制度以外に、市町村でも助成がある場合があると聞きましたが。
はい、長野県の助成以外に市町村単独の助成制度を設けているところもあります。ただここが要注意で、県の助成申請よりも先に市町村の助成を受けた場合、県の助成は受けられなくなります。
かなり重要なポイントです! 必ず長野県の助成を先に申請して、その後で必要に応じて市町村の制度を利用する順番を守ってください。お住まいの市町村に問い合わせる際も「県への申請はどのタイミングでするべきか」を確認しておくと安心です。
市町村の助成を先に受けると県の助成は受けられない!
市町村等から先に助成を受けた場合、長野県の妊活検診助成事業は申請できなくなります。必ず県を先に申請すること。
知らずに市町村に先に申請してしまう人もいそうですね。
そうなんです。だからこそ検査が終わったら、まず真っ先に県への申請を済ませることが大事です。市町村によっては「県への申請が完了してから来てください」と案内してくれるところもあります。
よし、申請のスケジュールをまとめると、「検査終了 → 県への申請(90日以内) → 市町村の申請」という流れですね。
完璧です! あと、どの医療機関で検査を受ければいいかも気になると思うので、そこも説明しますね。
妊活検診を受ける医療機関って、どうやって探すんですか?
長野県内の「妊活検診(不妊検査)実施可能医療機関」一覧が、妊活ながののサイトに掲載されています。産婦人科と泌尿器科それぞれのリストがあるので、まずそこで近くの医療機関を探して事前に問い合わせてみてください。
夫婦で受ける検査なので、妻は産婦人科、夫は泌尿器科というのが一般的です。ただ産婦人科で精液検査を受けられる場合もあるので、受診前に医療機関に確認してみてください。複数日にわたることも多いので、早めに予約を入れておくのが◎です。
- 長野県内の実施可能医療機関一覧は妊活ながの公式サイトに掲載
- 妻は産婦人科、夫は泌尿器科(産婦人科で両方受けられる場合もある)
- 予約が込み合うことも多いので早めに連絡を
- 受診前に「長野県の妊活検診助成の対象で受診したい」と伝えると安心
なるほど! じゃあ、実際に申請した方の感想も気になりますが...どんな声があるんですか?
受診者の声が公式サイトにたくさん掲載されているんですが、「助成制度があったので受けようと思いました」「自分の体の状態を数値で知れて安心した」「漠然とした不安が少なくなった」という声が多いですね。特に「2人のことだから、2人で受けて結果を共有できて良かった」という声は印象的でした。
夫婦で一緒に取り組む、という姿勢が大事なんですね。
他に気になる点って何かありますか? よくある質問を教えてもらえますか?
妻が40歳の誕生日前日に検査を始めた場合は対象になりますか?
「検査開始日時点で40歳未満」が要件なので、39歳の時点で検査を開始していれば対象になります! ただし、その後すぐ40歳になったとしても、開始した時点の年齢で判定されます。
残念ながら、対象は「国内の医療機関」限定なんですが、同時に「長野県外の医療機関」が明確に除外されているわけではありません。ただし、審査時に確認される可能性があるので、長野県内の実施可能医療機関一覧に掲載されている機関で受けるのが確実です。
もし夫婦の検査が6か月以内に終わらなかったらどうなりますか?
その場合は助成対象外になってしまいます。片方が4月1日に検査を開始した場合、10月1日までに双方の検査を終了させる必要があります。体調不良などで遅れそうな場合は、早めに医療機関や保健所に相談してみてください。
保健所によって対応が異なりますので、直接保健所に問い合わせることをおすすめします。基本的には窓口への直接提出が推奨されているようです。
全部聞けた気がします! 最後に基本情報をまとめてもらえますか?
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 妊活検診(不妊検査)費用助成事業 |
| 対象者 | 妊娠を希望する夫婦(事実婚含む)、妻の年齢40歳未満(検査開始日時点)、長野県内住所あり、不妊治療歴なし |
| 助成金額 | 夫婦合算で最大2万5千円 |
| 助成回数 | 一組の夫婦につき1回のみ |
| 申請期限 | 検査終了日の翌日から90日以内 |
| 申請先 | 居住地を管轄する保健福祉事務所(保健所) |
| 問い合わせ | 長野県健康福祉部疾病・感染症対策課 TEL 026-235-7141 |
| 公式サイト | 妊活ながの |
- 検査開始前に医療機関に「長野県の妊活検診助成対象で受診したい」と伝える
- 受診等証明書(様式第2号)の原本は必ずコピーを取ってから提出
- 検査終了後90日以内に保健所へ提出(期限厳守)
- 市町村の助成制度がある場合は県の申請を先に済ませる
長野県が電話やSMSで口座番号を聞いたり、ATMでの操作を求めることはありません。不審な連絡があった場合は、すぐに長野県や消費者ホットライン(188)に相談してください。公的機関を名乗った詐欺に注意しましょう。
ありがとうございました! 「妊活したいけど検査費用が心配」という長野県在住の方には、ぜひ活用してほしい制度ですね。
そうですね! 不妊の原因は早めに把握するほど、その後の選択肢も広がります。費用面でのハードルを下げてくれるこの制度を上手に活用して、夫婦で一緒に一歩踏み出してほしいですね。
長野県には他にも子育て支援や医療費の助成制度があると聞きましたが、関連する給付金を教えてもらえますか?
もちろんです!長野県では不妊・不育症の治療費助成や、子どもの医療費助成など様々な制度があります。以下の給付金も合わせてご確認ください。