室谷さん、鳥取県が不妊治療の費用を助成してくれる制度があるって聞いたんですが、これどんな制度なんですか?
いい質問ですね!鳥取県の「特定不妊治療費助成金」は、体外受精や顕微授精など保険適用外となった治療にかかった費用の一部を助成してくれる制度です。県内に住んでいる夫婦なら使えるんですよ。
保険適用外というと、全額自己負担になる部分ですよね?
そうです!令和4年度から不妊治療の保険適用が拡大されたんですが、保険が効かない先進的な治療や、医師の判断で全額自費になるケースもまだ残っています。そういった部分に対して鳥取県が助成してくれるわけです。
えっ、保険外の治療にもお金が出るんですか!それはありがたい!
しかも制度が2種類に分かれていて、治療の内容によって助成額が変わります。大きく分けると「先進医療への助成(上限5万円)」と「自費診療への助成(最大30万円)」の2本立てになっています。
最大30万円!それはかなり大きい金額ですね。どちらが自分に当てはまるか、もう少し詳しく教えてもらえますか?
もちろんです!次のセクションで対象者の条件を整理しましょう。
鳥取県不妊治療費助成 上限額一覧
条件は4つあって、全部当てはまれば申請できます。まず「治療開始時に法律婚または事実婚関係にある夫婦」であること。次に「夫婦のどちらか一方または両方が鳥取県内に住民票があること」ですね。
夫婦のどちらかが県内に住んでいればいいんですね。両方じゃなくていいんですか?
はい、片方だけでも大丈夫です!たとえば単身赴任で配偶者が県外に住んでいるケースでも、妻(または夫)が鳥取県内に住民票があれば申請できます。
それは助かります。あと、事実婚でも対象になるというのが気になりました。
そうなんです!法律婚じゃなくても事実婚関係にある夫婦も対象です。その場合は「事実婚関係に関する申立書(様式第4号)」を提出する必要がありますが、条件は同じです。
国籍要件はありません!外国籍の方も申請できます。ただし必要書類として「外国人登録原票記載事項登録証明書」や「住民票」が必要になります。
あとは「医師に特定不妊治療以外では妊娠の見込みが低いと診断されていること」と、「令和7年4月1日から令和8年3月31日の間に治療を終了していること」です。治療期間の年度が対象期間内であることが必要なんですね。
- 治療開始時に法律婚または事実婚の関係にあること
- 夫婦のいずれか(または両方)が鳥取県内に住民票を有すること
- 医師に「特定不妊治療が必要」と診断されていること
- 令和7年4月1日〜令和8年3月31日の間に治療を終了していること
ちゃんと確認できました!じゃあ今度は、いくらもらえるのか教えてください。
助成額が複数あるって言ってましたが、どれに当てはまるか判断する方法はありますか?
治療が「保険診療との組み合わせ」か「全額自費診療」かによって変わります。パターンを整理しますね!
| 助成の種類 | 内容 | 上限額 |
|---|
| 先進医療への助成 | 保険診療の生殖補助医療と組み合わせた先進医療 | 1回につき5万円 |
| 自費診療定額補助(受精あり) | 自費診療で受精まで行った治療 | 1回につき30万円 |
| 自費診療定額補助(受精なし) | 自費診療で受精を行わなかった治療 | 1回につき11万円 |
| PGT-A着床前検査助成 | 着床前染色体異数性検査の費用 | 検査費用または15万円の低い額 |
| 自己負担軽減補助 | 助成後の自己負担が高額療養費限度額を超える場合 | 超過分を追加補助 |
PGT-Aは「着床前染色体異数性検査」のことで、受精卵が着床しやすいかどうかを事前に確認する検査です。PGT-Aの費用も別途最大15万円まで助成されます。ただし上限は「実際の検査費用」と「15万円」のどちらか低い方です。
これは助成を受けた後でもまだ自己負担が高い場合に、追加で補助してくれる仕組みです。具体的には、助成後の自己負担額が高額療養費の自己負担限度額を上回る場合に差額分を補助してくれます。治療費が高額になりがちな方には特に活用してほしい補助です!
そうです!治療の1周期ごとに申請できます。ただし助成回数には上限があって、初回治療開始時の妻の年齢が40歳未満なら「1子につき最大6回」、40歳以上43歳未満なら「1子につき最大3回」です。
正確には出産(または12週以降の死産)を経た場合に助成回数がリセットされます。第2子以降の治療でも利用できるわけですね。
- 妻が40歳未満で治療を開始した場合 - 1子につき最大6回
- 妻が40歳以上43歳未満で治療を開始した場合 - 1子につき最大3回
- 出産または12週以降の死産でカウントがリセット
金額の全体像がわかりました。次は申請方法を教えてください!
不妊治療費助成 申請の流れ
申請先は居住地を管轄する保健所です。ただし鳥取市・岩美郡・八頭郡にお住まいの方は、鳥取市こども未来課(駅南庁舎1階)が窓口になっています。
保健所によって窓口が違うわけですね。郵送でもできますか?
はい、郵送申請も可能です!必要書類を揃えて管轄保健所(または鳥取市こども未来課)に送ればOKです。
基本的なものはこちらです。まず申請書(様式第1号)を自分で記入します。次に医療機関に「特定不妊治療受診証明書(様式第3号)」を記入してもらいます。それから領収書のコピーと、夫婦の住民票(続柄・筆頭者記載、マイナンバー記載なし)も必要です。
2医療機関に「特定不妊治療受診証明書(様式第3号)」の記入を依頼する
3鳥取県のホームページから申請書(様式第1号)をダウンロードして記入する
4必要書類一式(申請書・受診証明書・領収書コピー・住民票等)をまとめる
5管轄保健所または鳥取市こども未来課へ持参または郵送で提出する
そうです。事実婚の方は「事実婚関係に関する申立書(様式第4号)」と、夫婦両方の戸籍謄本も必要です。また、住民票だけでは夫婦関係が確認できない場合(別々の住所に住んでいる場合など)は、法律婚の方も戸籍謄本の追加提出が求められることがあります。
その場合は追加で「妻の高額療養費限度額認定証の適用区分証明書類」が必要です。窓口申請の場合は認定証の写し、郵送申請の場合も写しを添付します。書類が揃っているか、事前に保健所に確認しておくといいですよ。
初めて申請する方は、婚姻日を確認するために戸籍謄本等の提出が必要になるケースがあります。戸籍謄本は発行から6か月以内のものを準備してください。本籍地以外の市町村窓口でも取得可能です。
申請の期限はいつまでですか?年度内に出せばいいんですか?
基本的には「治療終了月から7か月後の月末まで」が申請期限です。たとえば令和8年4月に治療が終わったら、同年11月末が期限になります。
とはいえ1月から3月は申請が集中して混み合うので、治療が終わったら早めに申請することをおすすめします。書類に不備があると期限内に受付してもらえないケースもあるので、余裕をもって動くのが大事です!
| 治療終了の時期 | 申請期限(必着) |
|---|
| 令和8年4月に終了 | 令和8年11月末まで |
| 令和8年9月に終了 | 令和9年4月末まで |
| 令和9年2月に終了 | 令和9年9月末まで |
市町村でも上乗せ助成があると聞きましたが、それはどうすればいいですか?
鳥取県内の各市町村では、県の助成に上乗せして独自の助成を実施しているところもあります。助成額や条件は市町村によって異なるので、お住まいの市町村の窓口にも確認しておくと二重でお得になることがありますよ!
鳥取県内の各市町村が独自に不妊治療費の上乗せ助成を実施しているケースがあります。県の助成と市町村の助成は併用可能です。お住まいの市町村窓口(子育て担当課等)に問い合わせてみましょう。
- 中部(倉吉・三朝・湯梨浜等): 中部総合事務所倉吉保健所 健康支援総務課 健康長寿担当 TEL 0858-23-3143
- 西部(米子・境港・大山等): 西部総合事務所米子保健所 健康支援総務課 健康長寿担当 TEL 0859-31-9319
- 鳥取市・岩美郡・八頭郡在住: 鳥取市役所 健康こども部 こども未来課(駅南庁舎1階)TEL 0857-30-8239
3か所に分かれているんですね。どこに電話すればいいかわかりました!
自分が住んでいる地域を確認して、対応する窓口に問い合わせてください。申請書の様式は鳥取県のホームページからもダウンロードできます。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 鳥取県特定不妊治療費助成金 |
| 対象者 | 夫婦のいずれかが鳥取県内に住民票がある法律婚・事実婚夫婦 |
| 最大助成額 | 自費診療(受精あり)1回につき30万円 |
| 先進医療助成 | 1回につき5万円 |
| PGT-A助成 | 検査費用または15万円の低い額 |
| 助成回数上限 | 40歳未満 6回 / 40歳以上43歳未満 3回(1子につき) |
| 申請期限 | 治療終了月から7か月後の月末まで |
| 申請先 | 居住地管轄保健所(鳥取市等は市こども未来課) |
| 公式URL | pref.tottori.lg.jp/303563.htm |
行政機関が「給付金の手続きのために」ATMの操作を求めたり、電話で口座番号や暗証番号を聞くことは絶対にありません。不審な連絡を受けたら、必ず公式の連絡先(上記保健所等)に確認してください。
いくつか気になることがあるんですが、よくある質問として教えてもらえますか?
はい、申請できます!指定医療機関であれば、県外の病院での治療でも対象です。申請先はあくまで「鳥取県内の居住地を管轄する保健所」になります。
保険が効く治療と保険外の治療を同じ周期に受けた場合はどうなりますか?
保険診療と組み合わせた先進医療については「先進医療への助成(上限5万円)」を申請できます。自費診療の部分については「自費診療定額補助」を申請します。治療の内容によって申請するパターンが変わるので、不明な点は担当保健所に相談してください。
書類に不備があると、修正・追加書類の提出を求められます。申請期限を過ぎると申請できなくなるので、早めに書類を準備して保健所に確認してもらうのが安全です。書類の記入例は鳥取県のホームページで確認できます。
書類を提出して審査が通ったら振込まれます。審査の期間は書類の不備の有無などにもよりますが、申請が混み合う1月から3月は時間がかかることがあるので余裕をもって申請しましょう。
あります!不妊治療の前段階として不妊検査の費用も助成してもらえる制度があります。また不育症(流産を繰り返す)の場合の検査費助成もあるので、ぜひチェックしてみてください。
不妊治療に関連して使える給付金が他にもあるんですね!
はい!鳥取県では不妊治療費助成のほかに、検査の段階から支援する制度もあります。治療に入る前に検査費用の助成を先に受けるのも賢い使い方です。
こうして並べると、鳥取県は妊活サポートがかなり充実しているんですね!
そうなんです!県の助成に加えて市町村の上乗せ助成も活用すると、かなり経済的負担を減らせます。利用できる制度は全部使いきりたいですよね。
鳥取県の他の給付金も気になります。一覧はどこで見られますか?