2026年度北海道中小企業新応援ファンド事業(製品開発チャレンジ支援事業)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
本格開発前の「検証フェーズ」に特化した支援
製品開発には構想→検証→本格開発→量産→販路開拓という段階がありますが、本事業は構想から本格開発の間にある「事前検証・検査・分析」に焦点を当てています。多くの補助金が開発・販路開拓段階を支援する中、この検証段階を明確にカバーする制度は希少です。技術的な実現可能性の確認や市場ニーズの検証に必要な費用を補助してもらえるため、「やってみなければわからない」段階のリスクを半減できます。
上限50万円の小規模設計でチャレンジしやすい
補助上限50万円・補助率1/2以内という設計は、中小企業にとって申請の心理的ハードルを下げる効果があります。大型補助金では求められる詳細な事業計画や実績報告の負担も、本事業では相対的に軽減されます。自己負担も最大50万円程度で済むため、キャッシュフローへの影響も限定的です。初めて補助金を活用する企業のファーストステップとしても適しています。
ファンド運用益を財源とした安定的な制度
北海道・札幌市・中小企業基盤整備機構・金融機関が共同出資したファンドの運用益が財源です。単年度の予算措置とは異なり、ファンドが存続する限り継続的に事業が実施される仕組みのため、毎年度の募集が期待できます。制度の継続性が高いことは、中長期的な製品開発計画を立てる上で安心材料となります。
対象経費が4区分に限定され申請が明快
対象経費は原材料・副材料費、外注費、試験検査依頼費、共同研究費の4区分のみです。経費区分が多い補助金では「どの費用がどの区分に該当するか」で悩むことが多いですが、本事業は区分が明確なため、見積書の整理や実績報告も比較的スムーズに進められます。事前検証に必要な費用を過不足なくカバーする設計といえます。
ポイント
対象者・申請資格
企業規模・形態の要件
- 中小企業基本法に定める中小企業者であること
- 道内に主たる事業所を有すること
- 法人・個人事業主いずれも対象
事業内容の要件
- 新製品・新技術の本格開発着手前の段階であること
- 事業構想の実現に向けた事前検証・検査・分析を行う事業であること
- 既に量産段階にある製品の改良等は対象外の可能性あり
申請手続きの要件
- 募集期間内に申請書類一式を提出すること(2026年度は4月1日~5月22日17:00必着)
- 申請書類には事業計画書、経費見積書等が含まれる
- 交付決定前に着手した経費は対象外
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:事業構想の整理と検証計画の策定
申請前に、どのような製品・技術を開発したいのか、その実現に向けてどのような検証・検査・分析が必要かを明確にします。「何を検証するか」「検証結果をどう活用するか」を具体的に言語化できているかが採択のポイントです。
ステップ2:対象経費の見積り取得
原材料費、外注費、試験検査依頼費、共同研究費の4区分について、具体的な見積書を取得します。補助率1/2以内・上限50万円を踏まえ、総事業費100万円以内で計画を組むのが現実的です。複数社からの相見積りを取得しておくと審査時の信頼性が高まります。
ステップ3:申請書類の作成・提出
事業計画書には検証の目的・方法・期待される成果・スケジュール・経費内訳を記載します。「事前検証」の範囲を超えて本格開発に踏み込んだ計画にならないよう注意が必要です。書類一式を募集期限(2026年5月22日17:00)までに提出します。
ステップ4:採択後の事業実施と報告
交付決定通知を受けてから事業に着手します。経費の支出は交付決定日以降のものが対象となるため、フライングに注意してください。事業完了後は実績報告書を提出し、検査を経て補助金が確定・支払いされます。
ポイント
審査と成功のコツ
検証テーマの具体性と明確なゴール設定
本格開発との差別化を明確に
自社の技術的背景と市場ニーズの接続
同ファンドの他事業への展開ストーリー
ポイント
対象経費
対象となる経費
原材料・副材料費(3件)
- 試作品製作に必要な原材料の購入費
- 検証用サンプル作成のための副材料費
- 分析・試験用の素材購入費
外注費(3件)
- 試作品の加工・製作を外部業者に委託する費用
- 設計・図面作成の外注費
- 専門技術を要する加工の委託費
試験(検査)依頼費(3件)
- 公設試験研究機関への試験・検査依頼費
- 民間検査機関への分析・測定依頼費
- 性能評価・品質検査の委託費
共同研究費(3件)
- 大学・研究機関との共同研究に係る費用
- 共同研究先への研究委託費
- 共同研究に伴う技術指導料
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 人件費(自社社員の給与・手当等)
- 旅費・交通費
- 設備・機械装置の購入費
- 事務所の賃借料・光熱費
- 消費税および地方消費税
- 交付決定日より前に発生した経費
- 汎用性のある備品・事務用品の購入費
よくある質問
Q製品開発チャレンジ支援事業はどのような段階の企業に向いていますか?
新製品や新技術のアイデア・構想はあるものの、本格的な開発投資に踏み切る前に技術的な実現可能性や市場ニーズを確認したい段階の企業に最適です。例えば、「新素材を使った製品を考えているが、加工できるかわからない」「新しい製造方法を試したいが、品質が出るか検証が必要」といったケースが典型的です。既に開発が進行中の案件や量産段階にある製品の改良には、同ファンドの他の支援メニューの方が適しています。上限50万円と小規模なため、補助金申請が初めての企業にとってもハードルが低い制度です。
Q補助率1/2以内とは、具体的にどういう意味ですか?
対象経費の合計額の半分(50%)を上限として補助金が支給されるという意味です。例えば、対象経費の合計が80万円の場合、その1/2の40万円が補助金額となります。対象経費が120万円であれば1/2は60万円ですが、補助上限額が50万円のため、この場合の補助金額は50万円となります。つまり、補助金を最大限活用するには、対象経費の合計を100万円以上で計画するのが効率的です。残りの自己負担分は自社で用意する必要があります。
Q申請から補助金を受け取るまで、どのくらいの期間がかかりますか?
一般的に、5月の募集締切後に審査が行われ、採択決定は夏頃(7月前後)になることが多いです。交付決定後に事業を実施し、年度内(翌年3月頃まで)に事業を完了させ、実績報告書を提出します。その後の検査・精算を経て補助金が支払われるため、申請から入金まで概ね1年程度を見込んでおく必要があります。事業実施中の資金は自社で立て替えることになるため、資金繰りの計画も併せて立てておきましょう。
Qどのような経費が対象外になりますか?
本事業の対象経費は原材料・副材料費、外注費、試験検査依頼費、共同研究費の4区分に限定されています。したがって、人件費(自社社員の給与)、旅費・交通費、設備・機械装置の購入費、事務所の賃借料、光熱費、通信費、消耗品費などは対象外です。また、対象区分に該当する経費であっても、交付決定日より前に発注・支払いを行ったものは補助対象になりません。見積りの取得は事前に行えますが、実際の発注は交付決定後に行う必要があります。
Qこの補助金と他の補助金を同時に使うことはできますか?
同一の経費に対して複数の補助金を重複して受けることはできません。ただし、事業の段階や対象経費が異なる場合には、他の補助金と組み合わせて活用できる可能性があります。特に有効なのは「時系列での組み合わせ」です。本事業で事前検証を行い、その結果を踏まえて翌年度にものづくり補助金や同ファンドの地域資源活用型事業化実現事業で本格開発に取り組むといった段階的な活用が推奨されます。併用の可否については事前に事務局へ確認することをお勧めします。
Q個人事業主でも申請できますか?
はい、中小企業基本法に定める中小企業者等に該当し、北海道内に主たる事業所を有していれば、個人事業主でも申請可能です。法人格の有無は問われません。ただし、事業計画書の作成や経費の管理・報告においては、法人と同様の水準が求められます。帳簿の整備や見積書・請求書・領収書等の証憑書類の保管を確実に行う必要があります。商工会議所や商工会などの支援機関に相談しながら申請を進めることをお勧めします。
Q不採択だった場合、翌年度に再申請できますか?
はい、不採択となった場合でも翌年度に再申請することは一般的に可能です。北海道中小企業新応援ファンドはファンドの運用益を財源としているため、毎年度募集が行われる見込みです。再申請の際は、前回の申請内容を見直し、検証テーマの具体性を高めたり、市場ニーズとの関連性をより明確にしたりすることで採択率を向上させましょう。事務局や支援機関に不採択の理由についてフィードバックを求めることも有効です。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
北海道中小企業新応援ファンド事業の各支援メニュー(製品開発チャレンジ支援事業・地域資源活用型事業化実現事業・創業促進支援事業等)は、同一年度内での重複申請が制限される場合があります。ただし、本事業で検証を行った翌年度に、同ファンドの地域資源活用型事業化実現事業(上限150万円)へステップアップ申請することは一般的に可能であり、むしろ推奨される活用パターンです。 国の補助金(ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金等)との併用については、同一の経費に対する二重受給は認められませんが、事業の段階や対象経費が異なる場合は併用できる可能性があります。例えば、本事業で事前検証を行い、その結果を踏まえてものづくり補助金で本格的な設備投資を行うという時系列での組み合わせは有効な戦略です。 併用を検討する場合は、申請前に必ず事務局(公益財団法人北海道中小企業総合支援センター等)に確認してください。補助金間の併用ルールは年度や事業によって変更される場合があるため、最新の募集要項を確認することが重要です。
詳細説明
北海道中小企業新応援ファンド事業(製品開発チャレンジ支援事業)の概要
本事業は、北海道内の中小企業が新製品・新技術の開発に挑戦する際、本格的な開発投資に先立つ「事前検証」の段階を支援する補助金制度です。北海道・札幌市・独立行政法人中小企業基盤整備機構・道内金融機関が共同出資したファンドの運用益を財源としています。
製品開発において最もリスクが高いのは、構想段階から本格開発に移行する判断のタイミングです。「技術的に実現可能か」「想定どおりの性能が出るか」「市場ニーズに合致するか」といった疑問に対し、実際にデータを取って検証するための費用を補助するのが本事業の役割です。
支援内容と補助条件
補助上限額は50万円、補助率は対象経費の1/2以内です。つまり、総事業費100万円の検証プロジェクトであれば、最大50万円の補助を受けられます。
対象経費は以下の4区分に限定されています。
- 原材料・副材料費:試作品製作や検証用サンプル作成に必要な素材の購入費
- 外注費:自社では対応できない加工・製作を外部に委託する費用
- 試験(検査)依頼費:公設試験研究機関や民間検査機関への分析・測定依頼費
- 共同研究費:大学・研究機関との共同研究に係る費用
対象者の要件
道内に主たる事業所を有する中小企業者等が対象です。業種による制限は特に設けられておらず、製造業に限らず幅広い業種の企業が申請できます。法人・個人事業主いずれも対象となります。
「事前検証」とは何か
本事業でいう「事前検証」とは、本格開発着手前の事業構想の実現に向けた検証・検査・分析を指します。具体的には以下のような取組が該当します。
- 新素材の特性試験や加工適性の確認
- 試作品の性能評価・耐久性テスト
- 新しい製造プロセスの実現可能性検証
- 共同研究による基礎的な技術データの取得
一方、既に技術的な実現可能性が確認されている案件の量産化や、既存製品の単純な改良は本事業の趣旨とは異なる可能性があります。
募集スケジュールと申請の流れ
2026年度の募集期間は2026年4月1日~5月22日(17:00必着)です。年1回の募集となるため、この期間を逃すと次年度まで待つ必要があります。
申請から補助金受領までの一般的な流れは以下のとおりです。
- 募集期間中に申請書類一式を提出
- 書類審査・ヒアリング審査を経て採択・不採択が決定
- 交付決定通知を受領後、事業に着手
- 事業完了後に実績報告書を提出
- 検査を経て補助金額が確定し、支払いが行われる
他の支援メニューとの関係
北海道中小企業新応援ファンドには、本事業の他にも「地域資源活用型事業化実現事業」(上限150万円)や「創業促進支援事業」(上限100万円)など、事業の段階やテーマに応じた複数の支援メニューがあります。本事業で得た検証結果を基に、次年度以降により大きな支援メニューへステップアップしていくことも可能であり、段階的な活用戦略が推奨されます。
申請時の注意点
交付決定前に着手した事業の経費は補助対象外となります。見積りの取得や検証計画の策定は事前に進めておくべきですが、実際の発注・支払いは交付決定通知を受けてから行う必要があります。また、補助金は後払い(精算払い)となるため、事業実施に必要な資金は一旦自社で立て替える必要がある点にもご注意ください。
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