2026年度北海道中小企業新応援ファンド事業(地域資源活用型事業化実現事業)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
開発から販路開拓まで一気通貫で支援
多くの補助金が「開発」または「販路開拓」のどちらかに重点を置く中、本事業は新商品・新サービスの開発から市場投入・販路開拓までの一連のプロセスを包括的に支援します。試作品の開発で終わってしまう「死の谷」を超え、実際に市場で売上を立てるところまで伴走する設計です。このため、事業計画書では開発計画だけでなく、どのように市場に届けるかの販売戦略まで具体的に記載することが求められます。
対象経費カテゴリの幅広さが圧倒的
原材料費、外注費に加え、デザイン開発費、技術導入費、試験依頼費、産業財産権等取得費(特許・商標出願費用)、出展料、広告宣伝費、印刷製本費など、事業化に必要な経費をほぼ網羅しています。例えば、新商品のパッケージデザインを専門家に依頼し、展示会に出展して営業し、パンフレットを作成して広告を打つ——こうした一連の費用を一つの補助金で賄えます。
地域資源活用と農商工連携の二つの切り口
申請のアプローチは大きく二つあります。一つは北海道の地域資源(農水産物、鉱工業品、観光資源、伝統技術等)を活用した新商品・新サービスの開発。もう一つは農林漁業者と商工業者が連携して新たな事業価値を生み出す農商工連携です。どちらの切り口でも申請可能であり、両方の要素を兼ね備えた案件はより高い評価を得られる傾向があります。
150万円の補助で実効性のある事業化を実現
補助上限150万円・補助率1/2以内は、総事業費300万円規模のプロジェクトに対応します。試作品開発と展示会出展を組み合わせる、あるいは商品開発とブランディングを同時に進めるといった複合的な取組にも対応可能な金額設計です。同ファンドの製品開発チャレンジ支援事業(上限50万円)で検証を終えた案件のステップアップ先としても適しています。
ポイント
対象者・申請資格
企業規模・形態の要件
- 中小企業基本法に定める中小企業者等であること
- 道内に主たる事業所を有すること
- 法人・個人事業主いずれも対象
- 農商工連携の場合はグループでの申請も想定される
事業内容の要件
- 道内の地域資源を活用した新商品・新サービスの開発から販路開拓までの事業であること
- または農商工連携による新商品・新サービスの事業化に向けた取組であること
- 事業化実現に向けた一連の取組として計画されていること
- 単なる既存商品の改良ではなく、新規性のある取組であること
地域資源の要件
- 北海道内の農林水産物、鉱工業品、観光資源等が対象
- 地域の特性を活かした取組であること
- 農商工連携の場合、農林漁業者と商工業者の実質的な連携体制が求められる
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:地域資源の特定と事業コンセプトの策定
活用する地域資源を明確にし、その資源ならではの強みを活かした新商品・新サービスのコンセプトを策定します。農商工連携の場合は、連携先との協議を重ね、各者の役割と期待する成果を明確にしておきます。競合商品との差別化ポイントを整理し、ターゲット市場も想定しておきましょう。
ステップ2:開発から販路開拓までの一貫計画の策定
本事業の特徴は「一連の取組」を支援する点にあるため、開発計画と販路開拓計画をセットで策定する必要があります。試作品開発のスケジュール、デザイン・パッケージの方針、ターゲットとする展示会・販路、広告宣伝の方法まで、事業化の全体像を設計します。
ステップ3:見積り取得と経費計画の策定
対象経費が幅広いため、各経費区分の見積りを漏れなく取得します。原材料費、外注費、デザイン開発費、出展料、広告宣伝費など、補助率1/2以内・上限150万円を踏まえた経費配分を検討します。相見積りの取得は採択率向上にもつながります。
ステップ4:申請書類の作成・提出
事業計画書では、地域資源の活用方法、新規性、市場分析、販路開拓戦略、期待される効果(売上目標等)を具体的に記載します。募集締切(2026年5月22日)までに書類一式を提出します。
ステップ5:採択後の事業実施・実績報告
交付決定を受けてから事業に着手し、計画に沿って開発・販路開拓を進めます。経費の変更がある場合は事前に事務局へ相談してください。事業完了後に実績報告書と成果物を提出し、補助金額が確定します。
ポイント
審査と成功のコツ
地域資源の「物語」を構築する
販路開拓計画の具体性が採択を左右する
農商工連携の実効性を証明する
デザイン投資を戦略的に位置づける
同ファンドの段階的活用を示す
ポイント
対象経費
対象となる経費
原材料費(3件)
- 新商品の試作に必要な原材料の購入費
- 地域資源素材の加工用原材料費
- サンプル製作用の副資材費
外注費(3件)
- 試作品の製造加工を外部に委託する費用
- 専門的な技術加工の委託費
- レシピ開発・商品設計の外注費
デザイン開発費(3件)
- パッケージデザインの制作費
- ロゴ・ブランドアイデンティティの開発費
- 商品ラベル・包装デザインの制作費
技術導入費・試験依頼費(3件)
- 新技術の導入に係る技術指導料
- 公設試験機関への品質検査・分析依頼費
- 食品の成分分析・安全性試験費用
産業財産権等取得費(3件)
- 特許出願に係る弁理士費用・出願料
- 商標登録の出願費用
- 意匠登録の出願費用
出展料・広告宣伝費(3件)
- 展示会・商談会への出展費用
- 広告掲載料(紙媒体・Web広告等)
- PR動画・写真撮影の制作費
印刷製本費(3件)
- 商品カタログ・パンフレットの印刷費
- 販促チラシ・リーフレットの制作費
- 名刺・ショップカードの印刷費
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 人件費(自社社員の給与・賞与・手当等)
- 旅費・交通費(展示会への移動費等)
- 設備・機械装置の購入・リース費用
- 事務所の賃借料・保証金・敷金
- 光熱水費・通信費等の固定経費
- 消費税および地方消費税
- 交付決定日より前に発生した経費
- 飲食・接待に係る費用
よくある質問
Q「地域資源」とは具体的にどのようなものが該当しますか?
北海道内の農林水産物(海産物、乳製品、農産物、林産物等)、鉱工業品(地域の特産的な工業製品等)、観光資源(自然景観、文化遺産、食文化等)、伝統技術・技法などが幅広く該当します。重要なのは「北海道の地域特性を活かした資源」であることです。全国どこでも手に入る汎用的な素材を単に使うだけでは「地域資源活用」とは認められにくいため、その資源が北海道の特定地域ならではのものである点を明確に示す必要があります。事前に事務局へ相談し、自社が活用したい資源が地域資源として認められるか確認しておくと安心です。
Q農商工連携で申請する場合、連携先との契約は必要ですか?
申請時点で正式な契約書までは求められない場合が多いですが、連携の実効性を示す書面(覚書、合意書、連携計画書等)があると審査で有利です。連携先との役割分担、各者が提供する経営資源、成果物の取扱い、費用負担の考え方などを書面で整理しておくことを推奨します。形式的な連携ではなく、双方にメリットがある実質的なパートナーシップであることが審査のポイントです。連携先の農林漁業者にも事業への理解と協力の意思を確認しておきましょう。
Qデザイン開発費には具体的にどのような費用が含まれますか?
商品パッケージのデザイン制作費、ロゴ・ブランドマークの開発費、商品ラベルのデザイン費、包装資材のデザイン費などが対象です。デザイナーやデザイン事務所への外注費として計上します。ただし、デザインに関連する費用であっても、印刷・製本そのものの費用は「印刷製本費」として別区分で計上する必要があります。また、Webサイトのデザイン制作費が対象になるかは募集要項の詳細を確認してください。デザイン投資は商品の市場競争力を大きく左右するため、戦略的な予算配分をお勧めします。
Q展示会出展の費用はどこまで補助対象ですか?
出展料(ブース料金)は明確に補助対象です。出展に伴う装飾費やディスプレイ制作費も対象となる可能性があります。ただし、展示会会場までの旅費・交通費、宿泊費、出展スタッフの人件費は対象外となるケースが一般的です。展示会で配布するパンフレットやサンプル品の制作費は、それぞれ「印刷製本費」「原材料費」として計上できる場合があります。展示会選びは販路開拓の成否を左右するため、ターゲット顧客やバイヤーが来場する展示会を戦略的に選定しましょう。
Q製品開発チャレンジ支援事業との違いは何ですか?
同じ北海道中小企業新応援ファンドの支援メニューですが、対象とする事業段階と規模が異なります。製品開発チャレンジ支援事業は本格開発前の「事前検証」に特化しており、上限50万円、対象経費も4区分に限定されています。一方、本事業(地域資源活用型事業化実現事業)は開発から販路開拓まで一連の事業化プロセスをカバーし、上限150万円、対象経費もデザイン開発費や広告宣伝費を含む幅広い区分が設定されています。理想的には、チャレンジ支援事業で技術検証を行い、本事業で本格的な事業化に取り組むステップアップ活用が効果的です。
Q事業期間中に計画を変更することは可能ですか?
交付決定後の事業計画の変更は、原則として事前に事務局への届出・承認が必要です。経費の配分変更(例:原材料費を減らしてデザイン開発費を増やす)や事業内容の一部変更は、合理的な理由があれば認められるケースが多いです。ただし、事業の根本的な変更(対象とする地域資源を変える、まったく別の商品に切り替える等)は認められない可能性が高いです。事業実施中に計画との乖離が生じそうな場合は、早めに事務局へ相談することが重要です。
Q補助金の入金はいつ頃になりますか?
補助金は後払い(精算払い)方式です。事業完了後に実績報告書を提出し、事務局の検査・審査を経て補助金額が確定した後に入金されます。一般的なスケジュールとして、4-5月に申請→夏頃に採択→年度内に事業完了→実績報告・検査→確定・入金という流れになるため、実際の入金は事業完了後の2-3か月後、早くても年度末から翌年度初めになることが多いです。事業実施に必要な資金は一旦全額自社で立て替える必要があるため、資金繰りの計画を事前に立てておくことが重要です。
Q特許や商標の出願費用は全額補助対象ですか?
産業財産権等取得費として、特許・商標・意匠の出願に係る費用は補助対象です。弁理士への依頼費用や特許庁への出願料が含まれます。ただし、補助率1/2以内のルールは他の経費と同様に適用されるため、出願費用の全額が補助されるわけではありません。また、出願費用のうちどこまでが対象となるか(審査請求料、登録料等を含むか)は募集要項の詳細規定に従います。知的財産の保護は事業化において極めて重要なステップですので、補助金を活用して早期に権利化を進めることを推奨します。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
北海道中小企業新応援ファンド事業の各支援メニュー間では、同一年度内の重複申請に制限がある場合があります。しかし、本事業は同ファンドの「製品開発チャレンジ支援事業」(上限50万円)で検証を行った後のステップアップ先として位置づけられており、異なる年度であれば段階的な活用が可能です。 国の補助金との併用については、同一の経費への二重受給は認められません。ただし、対象経費や事業フェーズが異なれば組み合わせは可能です。例えば、本事業で商品開発とブランディングを行い、小規模事業者持続化補助金で別途ECサイト構築や販促活動を行うといった棲み分けが考えられます。また、ものづくり補助金で設備投資を行い、本事業で商品化・販路開拓を行うという補完的な活用も効果的です。 農商工連携で申請する場合、農林水産省の6次産業化関連補助金との関係も確認が必要です。連携する農林漁業者が別途6次産業化の支援を受けている場合でも、対象経費が重複しなければ問題ないケースが多いですが、事前に双方の事務局へ確認することを強く推奨します。
詳細説明
北海道中小企業新応援ファンド事業(地域資源活用型事業化実現事業)の概要
本事業は、北海道内の豊かな地域資源を活用し、新商品・新サービスの開発から販路開拓までの事業化プロセス全体を一気通貫で支援する補助金制度です。農林漁業者と商工業者が連携する農商工連携型の取組も対象としています。
北海道・札幌市・独立行政法人中小企業基盤整備機構・道内金融機関が共同出資したファンドの運用益が財源であり、安定的に毎年度の募集が期待できる制度です。
支援内容と補助条件
補助上限額は150万円、補助率は対象経費の1/2以内です。総事業費300万円規模のプロジェクトまで対応可能で、商品開発から販路開拓まで実効性のある事業計画を組める金額設計となっています。
対象経費の幅広さ
本事業の最大の特徴は、対象経費カテゴリの幅広さです。以下の経費が補助対象となります。
- 原材料費:試作品や新商品の製造に必要な原材料の購入費
- 外注費:試作品製造や専門加工の外部委託費
- デザイン開発費:パッケージデザイン、ロゴ、ブランドアイデンティティの開発費
- 技術導入費:新技術の導入に係る費用、技術指導料
- 試験依頼費:品質検査、成分分析、安全性試験等の依頼費
- 産業財産権等取得費:特許・商標・意匠の出願に係る費用
- 出展料:展示会・商談会への出展費用
- 広告宣伝費:広告掲載料、PR素材の制作費
- 印刷製本費:カタログ、パンフレット、チラシ等の印刷費
このように、商品の企画・開発・デザイン・知的財産保護・プロモーション・販売促進まで、事業化に必要な費用をほぼ全方位でカバーしています。
地域資源活用と農商工連携
本事業のテーマは「地域資源活用」です。北海道の地域資源とは、以下のようなものを指します。
- 農林水産物:海産物、乳製品、農産物、林産物など
- 鉱工業品:地域の伝統的な工業製品、特産品など
- 観光資源:自然景観、文化遺産、温泉、食文化など
- 伝統技術・技法:アイヌ工芸、木工技術など
農商工連携とは、農林漁業者と商工業者が互いの経営資源を持ち寄り、新たな商品やサービスを生み出す取組です。例えば、漁業者が水揚げする未利用魚を食品加工業者が新商品に仕立てる、酪農家の牛乳を菓子メーカーがスイーツに加工するといったケースが典型例です。
事業計画のポイント
本事業では「事業化実現」がキーワードです。単なる研究開発ではなく、市場に投入して売上を生む計画が求められます。事業計画書には以下の要素を盛り込みましょう。
- 活用する地域資源とその強み・独自性
- ターゲット市場と顧客像の明確化
- 競合商品との差別化ポイント
- 開発スケジュールとマイルストーン
- 販路開拓の具体的な戦略(チャネル、手法、目標)
- 事業化後の売上見通しと収支計画
募集スケジュール
2026年度の募集期間は2026年4月1日~5月22日です。年1回の募集のため、計画策定と見積り取得は3月中に着手しておくことを推奨します。採択結果は夏頃に通知され、交付決定後に事業開始となります。
他の支援メニューとの連携
同ファンドには製品開発チャレンジ支援事業(上限50万円)があり、事前検証段階はそちらで支援を受け、本事業で本格的な事業化に取り組むというステップアップが可能です。また、創業促進支援事業(上限100万円)とは対象者層が異なるため、自社の状況に最適なメニューを選択してください。
関連する許認可・届出
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