令和6年度スマート保安実証支援事業費補助金(技術実証支援)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
本補助金の最大の特徴は、産業インフラのデジタルトランスフォーメーション(DX)を直接的に支援する点にあります。従来の人手による保安業務を、AI・IoT技術を活用したスマート保安に転換することで、安全性と効率性の両方を高めることができます。補助上限額が3億円と非常に大きく、定額補助のため実質的な自己負担なく実証事業を実施できる点も大きなメリットです。
対象者・申請資格
本補助金の対象者は、日本に拠点を有する民間団体等です。具体的には、電力会社、ガス会社、石油化学プラント運営会社、保安サービス提供企業、IT・AIソリューション企業、研究機関など、産業インフラの保安に関わる幅広い組織が対象となります。重要なのは、事業を的確に遂行できる組織体制と十分な経営基盤を有していることです。経済産業省からの処分を受けていないことも必須条件です。
あなたは対象?かんたん診断
8問の質問に答えるだけで、この補助金の対象かどうかを簡易診断できます。
申請ガイド
申請は補助金申請システム「Jグランツ」を通じて行います。まず、GビズIDプライムのアカウントを取得し、Jグランツに登録する必要があります。GビズIDの取得には数週間かかる場合があるため、早めの手続きが推奨されます。申請書類には、事業計画書、実施体制図、経費積算書、事業者の概要資料などが含まれます。技術の革新性や実用化の見通しを具体的かつ説得力のある形で記載することが採択のカギとなります。
審査と成功のコツ
採択されるためには、実証するスマート保安技術の具体性と革新性が重要です。既存技術の単なる導入ではなく、新たな技術的チャレンジを含む実証計画を立案しましょう。また、産業インフラの安全性・効率性への貢献度を数値目標とともに示すことが効果的です。実証後の事業化・普及計画も明確にし、社会実装への道筋を示すことが高評価につながります。コンソーシアム形成により、技術開発企業とインフラ事業者が連携する体制を構築することも推奨されます。
対象経費
対象となる経費
人件費(1件)
- 実証事業に直接従事する研究員・技術者の人件費
設備費(1件)
- 実証に必要なセンサー、監視装置、AI処理装置等の機器購入・リース費
外注費(1件)
- 技術開発やシステム構築に係る外注・委託費
旅費(1件)
- 実証現場への移動、打合せ等に係る旅費
消耗品費(1件)
- 実証に必要な消耗品、材料費
その他経費(1件)
- 通信費、施設使用料、成果報告書作成費等
対象外の経費
対象外の経費一覧(4件)
- 汎用性のある備品(パソコン、机、椅子など本事業に特化しない汎用備品は対象外)
- 土地・建物の購入費(不動産の取得費用は補助対象外)
- 飲食費・交際費(懇親会、接待等の費用は対象外)
- 間接経費の過大計上(実証事業に直接関係のない一般管理費の過大な計上は認められない)
よくある質問
Qスマート保安技術とは具体的にどのようなものですか?
遠隔監視・制御システム、AIによる設備異常検知・予知保全、ドローンやロボットを活用した点検作業の自動化、IoTセンサーによるリアルタイムモニタリングなど、デジタル技術を活用した保安技術全般を指します。
Qどのような組織が申請できますか?
日本に拠点を有し、事業を遂行する組織・人員を持ち、十分な経営基盤と資金管理能力を有する民間団体等が対象です。経済産業省から補助金交付停止措置等を受けていないことも条件です。
Q補助率はどのくらいですか?
定額補助です。補助上限額は3億円で、採択された事業に対して全額が補助されます。
Q個人事業主でも申請できますか?
本補助金は民間団体等を対象としており、個人事業主単独での申請は想定されていません。法人格を有する組織での申請が基本となります。
Q申請はどのように行いますか?
補助金申請システム「Jグランツ」を使用した電子申請で行います。Jグランツのアカウント登録(GビズIDの取得)が事前に必要です。
Q対象となる産業インフラの範囲は?
電力、ガス、コンビナート等の産業インフラが対象です。製造業、電気・ガス・熱供給・水道業、鉱業・採石業など、保安の確保が不可欠な産業分野が含まれます。
Q事業期間はどのくらいですか?
公募要領に定められた期間内で事業を実施します。一般的に年度内(交付決定から当該年度末まで)が事業実施期間となりますが、詳細は公募要領をご確認ください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は大型の実証事業向けであり、他の補助金との併用は制限される場合があります。ただし、実証事業の成果を活用した事業化段階では、ものづくり補助金やIT導入補助金、事業再構築補助金などの活用が考えられます。また、人材育成面では、DX推進に関連する各種人材育成補助金との組み合わせも有効です。地方自治体独自のDX支援施策との併用も検討するとよいでしょう。
詳細説明
スマート保安実証支援事業費補助金の詳細解説
制度の背景
日本の産業インフラは老朽化が進む一方、保安業務を担う人材の高齢化・人手不足が深刻化しています。このような状況を踏まえ、経済産業省では産業保安のデジタルトランスフォーメーション(スマート保安)を推進しています。本補助金は、スマート保安技術の実用化を加速させるための重要な支援策です。
支援の仕組み
本事業は間接補助方式を採用しています。経済産業省が選定した執行団体(補助事業者)が、スマート保安技術の実証を行う民間事業者等に対して補助金を交付する仕組みです。執行団体は公募・審査・採択からフォローアップ、成果普及まで一貫した管理業務を担います。
対象となる技術分野
対象となるスマート保安技術は幅広く、遠隔監視・制御システム、AIによる異常検知・予知保全、ドローンやロボットによる自動点検、IoTセンサーネットワーク、デジタルツインなどが含まれます。技術の実証段階にあるものが対象であり、基礎研究段階のものは対象外となる場合があります。
申請のポイント
申請にあたっては、実証する技術の革新性・実用性、産業インフラの安全性向上への貢献度、事業化の見通しなどが評価のポイントとなります。また、Jグランツでの電子申請が必須となるため、GビズIDの事前取得が必要です。