募集終了全国対象
普通
準備期間の目安: 約40

令和3年度医工連携医療関連機器等事業化補助事業

基本情報

補助金額
400万円
補助率: 2/3以内
0円400万円
募集期間
2021-04-01 〜 2021-05-07
対象地域日本全国

この補助金のまとめ

令和3年度医工連携医療関連機器等事業化補助事業は、大分県医療ロボット・機器産業協議会が実施する補助金で、東九州メディカルバレー構想の一環として県内中小企業の医療機器開発を支援するものです。大分県は国東半島を中心とした精密機器製造の集積地であり、その技術力を医療機器分野に応用することで新たな産業を創出することを目指しています。補助率は3分の2以内、上限400万円で、自社が保有する製造技術やIT技術を活かした医療機器や医療関連機器の開発・事業化を対象としています。申請には大分県医療ロボット・機器産業協議会の会員であることが必須条件で、会員企業同士や医療機関との連携による開発が推奨されています。医療機器分野は薬機法による規制があるため開発のハードルが高いものの、補助率3分の2という手厚い支援により、中小企業の参入障壁を低減する狙いがあります。

この補助金の特徴

1

補助率2/3の手厚い支援で開発リスクを軽減

医療機器開発は薬機法への対応や臨床データの取得など一般的な製品開発以上にコストがかかります。本補助金は補助率3分の2以内と非常に手厚く、上限400万円の範囲で開発費の大半をカバーできます。600万円規模の開発プロジェクトであれば自己負担は200万円で済む計算で、中小企業にとってリスクを抑えた医療機器市場への参入機会となります。

2

東九州メディカルバレー構想との連携による産業集積の恩恵

東九州メディカルバレー構想は大分県と宮崎県にまたがる医療産業集積プロジェクトで、医療機器メーカー、医療機関、大学、研究機関が地域内に集積しています。この構想のもとで開発を進めることで、医療現場のニーズを直接把握できるだけでなく、承認申請に向けた臨床連携先の確保や販路開拓のネットワークを活用できるメリットがあります。

3

自社技術の医療分野への応用を支援

本補助金の特徴は、必ずしも医療機器の開発経験がなくても、自社の保有技術(精密加工、センサー技術、ソフトウェア開発等)を医療分野に応用する取り組みを支援する点です。異業種からの医療機器市場参入を促進する施策であり、ものづくり企業の技術転用による新事業創出を目指しています。

4

協議会ネットワークを活用した開発体制

大分県医療ロボット・機器産業協議会への加入が申請の前提条件ですが、これは単なる形式的な要件ではなく、協議会のネットワークを活用した医療機関とのマッチングや、会員企業間の技術連携、薬事に関する相談窓口の利用など、実質的な支援を受けられる仕組みとなっています。

ポイント

補助率2/3は医療機器開発支援としては標準的だが、県レベルの補助金としては手厚い部類。最大のメリットは東九州メディカルバレー構想の産業エコシステムを活用できること。医療機器は開発から上市まで長期間を要するため、この補助金単体ではなく、協議会のネットワークと継続的な支援制度を見据えた中長期戦略で活用すべき。

対象者・申請資格

会員要件

  • 大分県医療ロボット・機器産業協議会の会員であること(未加入の場合は申請前に入会手続きが必要)

企業要件

  • 大分県内に事業所を有する中小企業であること
  • 中小企業基本法に定める中小企業者に該当すること
  • 県税の滞納がないこと
  • 暴力団等反社会的勢力と関係がないこと

事業要件

  • 自社の保有技術を活用した医療機器等の開発・事業化に関する事業であること
  • 医療関連機器(医療機器、介護機器、ヘルスケア機器等)の開発であること
  • 事業期間内に一定の成果(試作品完成、性能評価等)が見込める計画であること

対象外事業

  • 既に事業化済みの製品の改良のみの事業
  • 研究段階で事業化の見通しが立たない基礎研究

ポイント

協議会会員であることが絶対条件だが、入会自体は比較的容易(年会費を支払えば加入可能)。ただし、申請直前の入会は審査でマイナスに映る可能性があるため、普段から協議会の活動(セミナー、展示会、マッチング会等)に参加して実績を積んでおくことが望ましい。医療機器の定義は薬機法上のクラス分類に依存しないため、ヘルスケア関連機器も対象となり得る。

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申請ガイド

1

ステップ1:協議会への加入確認と事前相談

まず大分県医療ロボット・機器産業協議会の会員であることを確認します。未加入の場合は速やかに入会手続きを行いましょう。同時に、開発テーマについて協議会事務局に事前相談し、補助対象となるかの確認と、類似の先行事例があればその情報を収集します。

2

ステップ2:医療現場のニーズ調査と開発テーマの具体化

医療機器開発は現場のニーズとの適合が最重要です。協議会のマッチング機能を活用して医療機関や医師との意見交換を行い、開発する機器の仕様や目標性能を具体化します。この段階で薬機法上の分類や必要な許認可も確認しておきます。

3

ステップ3:事業計画書の作成

開発目的、技術的アプローチ、スケジュール、予算計画、事業化の見通しを記載した事業計画書を作成します。医療機器開発特有のリスク(薬事規制対応、臨床評価の必要性等)を踏まえた現実的な計画であることが求められます。

4

ステップ4:申請書類の提出

申請書、事業計画書、会社概要、財務諸表、協議会会員証明等を募集期間内に提出します。

5

ステップ5:審査と採択後の事業実施

書類審査やヒアリング審査を経て採択が決定します。交付決定後に事業を開始し、事業完了後に実績報告書を提出して補助金の精算を受けます。

ポイント

医療機器開発の補助金審査では「医療現場のニーズに基づいた開発か」が特に重視される。自社技術ありきではなく、医療従事者の声を起点とした開発ストーリーを構築すべき。協議会が主催するマッチング会や医療機関見学会に参加して、実際の医療現場の課題を把握した上で計画書を作成するのが最善のアプローチ。

審査と成功のコツ

医療現場の具体的な課題解決を起点にする
技術シーズ(自社技術)からの発想ではなく、医療現場のニーズ(課題)を起点とした開発計画を立てることが採択の鍵です。「精密加工技術があるから医療機器を作る」ではなく、「医療現場でこの課題がある→自社の精密加工技術で解決できる」というストーリーが求められます。協議会を通じた医療機関との連携で、具体的な課題と解決策を明確にしましょう。
薬機法を見据えた開発計画を策定する
医療機器は薬機法の規制対象であり、クラス分類に応じた承認・認証の取得が必要です。補助事業期間中にすべての規制対応を完了することは困難ですが、計画書には薬事対応のロードマップ(クラス分類の想定、必要な試験項目、申請スケジュール等)を含めることで、事業化への本気度を示せます。
他社製品との差別化ポイントを明確にする
医療機器市場は大手メーカーが多数参入しているレッドオーシャンでもあります。中小企業が勝てるニッチ領域を特定し、既存製品にはない機能、低コスト化、使い勝手の改善など、具体的な差別化ポイントを計画書で示してください。
知的財産戦略も計画に含める
医療機器開発では知的財産の確保が事業化の成否を分けます。特許出願のタイミング、権利範囲の設計、先行技術調査の結果などを計画書に盛り込むことで、事業化の実現性が高い計画として評価されます。

ポイント

医療機器開発の補助金で採択率を上げる最大のポイントは「出口戦略の明確さ」。試作で終わる計画は評価されない。薬事申請→量産→販路開拓までの全体像を描き、本補助金がそのプロセスのどの段階をカバーするかを明示すべき。東九州メディカルバレー構想内の企業間連携や、医療機関での実証使用計画があれば大幅に加点される。

対象経費

対象となる経費

原材料費(2件)
  • 試作品の材料費・部品購入費
  • 実験・評価用の消耗品費
機械装置費(2件)
  • 試作品製作に必要な設備の購入・リース費
  • 計測・評価機器の購入費
外注加工費(3件)
  • 専門業者への加工委託費
  • 性能試験・生体適合性試験等の外部委託費
  • デザイン・設計の外注費
技術指導費(2件)
  • 医療専門家への技術指導謝金
  • 薬事コンサルタントへの相談費用
産業財産権関連費(2件)
  • 特許出願に関する費用
  • 先行技術調査の費用

対象外の経費

対象外の経費一覧(6件)
  • 人件費(自社従業員の給与・賞与)
  • 事務所の賃借料・光熱水費等の間接経費
  • 薬機法の承認申請手数料(PMDA審査手数料等)
  • 汎用性のある備品(パソコン、事務机等)の購入費
  • 交際費・接待費・飲食費
  • 他の補助金で手当てされている経費

よくある質問

Q大分県医療ロボット・機器産業協議会にはどうすれば加入できますか?
A

大分県医療ロボット・機器産業協議会への加入は、大分県内に事業所を有する企業であれば比較的容易です。協議会のウェブサイトから入会申込書をダウンロードし、必要事項を記入の上、事務局に提出します。年会費は企業規模によって異なりますが、中小企業であれば数万円程度です。入会にあたって厳しい審査はなく、医療機器関連の事業実績がなくても、今後医療分野への参入を目指す企業であれば加入できます。ただし、本補助金の申請直前に駆け込みで入会するよりも、事前に入会してセミナーや交流会に参加し、協議会の活動に積極的に関わっておくことをお勧めします。

Q医療機器の開発経験がない製造業ですが、この補助金に申請できますか?
A

申請できます。むしろ本補助金は、既存の製造技術を医療分野に応用しようとする中小企業の参入を促進する目的で設けられています。精密加工、樹脂成形、電子回路設計、ソフトウェア開発など、自社の保有技術が医療機器のどの部分に活かせるかを明確にすることが重要です。ただし、医療機器は薬機法の規制対象であるため、開発にあたっては薬事の専門家(薬事コンサルタント等)の助言を受けることを強く推奨します。協議会に薬事相談の窓口がありますので、開発テーマの具体化段階から活用してください。

Q薬機法の承認・認証に必要な費用もこの補助金で賄えますか?
A

薬機法の承認・認証申請に関わるPMDA(医薬品医療機器総合機構)の審査手数料は原則として補助対象外です。ただし、承認・認証に必要な試験・評価(生体適合性試験、電気安全性試験、EMC試験等)の外部委託費は対象経費に含められる場合があります。また、薬事コンサルタントへの相談費用も技術指導費として認められることがあります。薬事対応の全プロセスを本補助金だけでカバーすることは想定されておらず、あくまで開発・試作段階の支援という位置づけです。薬事申請フェーズの費用は別途、AMEDの支援事業や県の追加支援制度の活用を検討してください。

Q開発する医療機器のクラス分類はどのように確認すればよいですか?
A

医療機器のクラス分類は、リスクの程度に応じてクラスI(最低リスク)からクラスIV(最高リスク)まで4段階に分類されます。まず厚生労働省が公表する「医療機器の一般的名称と分類」のリストで、開発する機器と類似の品目がどのクラスに該当するか確認してください。前例のない新規機器の場合は、PMDA(医薬品医療機器総合機構)の「薬事戦略相談」を利用して事前に相談することができます。また、大分県医療ロボット・機器産業協議会の薬事相談窓口でもアドバイスを受けられます。クラス分類によって必要な手続き(届出、認証、承認)が異なり、開発期間とコストに大きく影響するため、計画の初期段階で確認しておくことが不可欠です。

Q東九州メディカルバレー構想に参画していないと不利になりますか?
A

直接的に不利になることはありませんが、東九州メディカルバレー構想は大分県の医療機器産業振興の中核施策であり、構想の方向性と整合する開発テーマは審査で高く評価される傾向があります。構想では特に血液・血管関連の医療機器に重点を置いていますが、それ以外の分野(リハビリ、介護、ヘルスケア等)も対象外ではありません。協議会に加入していれば構想関連の情報が自動的に入ってくるため、構想の方向性を踏まえた開発テーマの設定が可能です。計画書において、自社の開発テーマが構想の目指す医療産業クラスターの発展にどう貢献するかを言及すると、審査でのアピールにつながります。

Qこの補助金で開発した試作品を使って、すぐに販売を開始できますか?
A

薬機法上の医療機器に該当する製品の場合、所定の承認・認証を取得するまで販売はできません。本補助金はあくまで開発・試作段階の支援であり、補助事業期間内に薬事手続きまで完了することは通常困難です。ただし、薬機法の規制対象外の機器(一般的な健康管理デバイス、医療機関向けの非医療機器ツール等)であれば、試作品の完成後に比較的早期に販売を開始できる可能性があります。いずれの場合も、製品の安全性確認と品質管理体制の構築は必須です。事業計画書には試作品完成から上市までのロードマップを示し、現実的なスケジュールを提示してください。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

医工連携の補助金を軸とした事業化戦略では、段階的に複数の支援制度を組み合わせることが効果的です。本補助金で試作品を開発した後、国のAMED(日本医療研究開発機構)が実施する「医工連携イノベーション推進事業」に応募し、臨床評価や薬事対応のフェーズに進む二段階のアプローチが理想的です。また、ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)を活用して量産設備を整備することも有力な選択肢です。知的財産戦略については、大分県の知財関連支援制度やINPIT(工業所有権情報・研修館)の無料相談を活用してください。さらに、海外展開を見据える場合はJETROの医療機器分野の支援事業や、経済産業省の「JAPANブランド育成支援等事業」との組み合わせも検討に値します。東九州メディカルバレー構想のネットワーク内で情報収集し、最適な支援制度の組み合わせを設計してください。

詳細説明

大分県の医工連携と東九州メディカルバレー構想

東九州メディカルバレー構想は、大分県と宮崎県が連携して推進する医療機器産業の集積プロジェクトです。2010年に地域活性化総合特区として認定され、血液・血管に関する医療機器の開発・製造拠点の形成を目指しています。大分県は国東半島を中心にキヤノンメディカルシステムズ(旧東芝メディカルシステムズ)などの医療機器大手企業が事業所を構えており、精密加工や電子部品製造の技術基盤が蓄積されています。本補助金は、こうした地域の技術力を中小企業の医療機器開発に活かすための施策です。

補助対象となる医療関連機器の範囲

本補助金が対象とする「医療関連機器等」は、薬機法上の医療機器に限定されません。広く以下のカテゴリが含まれます。

  • 医療機器:診断機器、治療機器、手術支援機器など薬機法で規制される機器
  • 医療ロボット:手術支援ロボット、リハビリ支援ロボット、搬送ロボット等
  • 介護機器:見守りセンサー、移乗支援機器、排泄支援機器等
  • ヘルスケア機器:健康管理デバイス、ウェアラブル機器、遠隔モニタリング機器等

補助金額と補助率の詳細

補助率は対象経費の3分の2以内、上限額は400万円です。つまり、600万円の開発プロジェクトであれば400万円の補助を受けることができ、自己負担は200万円となります。医療機器開発は一般的な製品開発よりもコストがかかるため、3分の2という高い補助率は開発初期段階の中小企業にとって大きな支援となります。

協議会会員であることのメリット

大分県医療ロボット・機器産業協議会の会員であることは申請の前提条件ですが、それ以上に会員であることの実質的なメリットが大きい点が見逃せません。協議会は以下のような支援を提供しています。

  • 医療機関とのマッチング:開発テーマに適した医療機関・医師との引き合わせ
  • 薬事相談:薬機法対応に関する専門家によるアドバイス
  • 展示会出展支援:MEDICA等の国際医療機器展示会への共同出展
  • 会員間ネットワーク:技術連携や共同開発のパートナー探し

医療機器開発特有の留意事項

医療機器開発は通常の製品開発と異なり、薬機法による規制への対応が不可欠です。本補助金の事業期間内にすべての規制対応を完了することは通常困難ですが、クラス分類の確認基本要件基準への適合性評価必要な試験項目の洗い出しは早期に行うべきです。特にクラスIII以上の高リスク医療機器は承認取得に数年を要するため、中小企業はまずクラスI・IIの比較的参入しやすい領域から始め、段階的に高度な機器開発に進む戦略が現実的です。

事業化に向けたロードマップ

本補助金はあくまで開発段階の支援であり、事業化までには追加の資金調達と規制対応が必要です。試作品完成後は、医療機関での実証使用(クラスIIまでは臨床試験不要の場合あり)、薬事申請、量産体制の構築、販路開拓という一連のプロセスが控えています。本補助金で開発フェーズを固め、次のステージではAMEDの支援事業や国のものづくり補助金を活用するなど、複数年にわたる段階的な資金計画を策定しておくことが成功への道筋となります。

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