令和7年度補正コンテンツ産業成長投資支援事業費補助金(IP新規創出支援)(新規IP企画支援)(音楽)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
補助上限額7,000万円・補助率1/2以内
音楽・舞台分野の新規IP創出を対象に、最大7,000万円(補助率1/2)の補助が受けられます。同じコンテンツ産業成長投資支援事業のゲーム・アニメ・実写版(上限2,000万円)と比べて3.5倍の上限額が設定されており、音楽レコーディング、ライブ制作設備、舞台公演の初期制作費など、高額になりがちな音楽・舞台IPの初期開発コストを手厚くカバーします。自己資金7,000万円と合わせると総額1億4,000万円規模のIP開発プロジェクトが組成可能です。
音楽・舞台両分野を対象とした設計
音楽(楽曲制作・アーティスト発掘・音楽IPの初期制作)と舞台(ミュージカル・演劇・音楽劇等の企画開発)の両分野をカバーする点が特徴です。楽曲制作からライブパフォーマンス、舞台作品まで一連の「音楽×エンタテインメント」IPの創出全体を支援対象としています。音楽と舞台のクロスオーバーIP(例:楽曲×舞台化)の開発にも適しています。
新規IP企画の初期フェーズへの集中支援
既存アーティスト・楽曲の活用や過去作品の再演ではなく、全くの新規アーティストIPの発掘・育成、新規楽曲IPの創出、新規舞台作品の企画開発という「0→1」フェーズへの投資を支援します。音楽レーベルによる新人アーティスト発掘・初期楽曲制作、舞台制作会社によるオリジナルミュージカルの台本・楽曲開発、音楽×映像×ライブを統合した新形態エンタテインメントIPの創出などが典型的な活用事例です。
申請期間2026年3月31日〜4月30日の短期集中型
1ヶ月という短期の申請受付期間は、プロジェクト構想が既に固まっている事業者を優先的に採択する設計です。音楽レーベル・舞台制作会社は、現在進行中の新規IP企画があれば、今すぐ本補助金への申請可能性を検討してください。特にアーティストのデモ録音、楽曲の初期制作、舞台台本の開発など「既に動き始めている案件」への遡及適用可能性も事前確認が必要です。
ポイント
対象者・申請資格
法人格要件
- 日本の法令に基づいて設立された法人であること
- 組織人員等と資金管理能力を有する法人であること
- 法人格を有さないコンソーシアム等は対象外
- 企業グループ内は同一法人とみなされる(グループ会社での重複申請不可)
事業実績要件
- 音楽分野(または舞台分野)でコンテンツ製作・開発に継続的に取り組んできた事業者であること
- 新規IPを継続的に創出してきた実績があること
- 音楽の場合:複数アーティストのIP創出・楽曲制作実績、またはオリジナル楽曲の著作権保有実績
- 舞台の場合:複数の舞台作品(ミュージカル・演劇・音楽劇等)のプロデュース・制作実績
対象事業要件
- 新たにコンテンツの初期段階の製作・開発に取り組む事業であること
- または社内ベンチャー等を通じた新規事業としての製作・開発であること
- 日本発コンテンツ(音楽・舞台)であること
コンテンツ内容要件
- 成人向けコンテンツは対象外
- 政治的・宗教的コンテンツは対象外
- 日本発であること
申請制限
- 同一補助対象経費での重複申請は不可
- 補助対象経費が異なれば複数申請可(ゲーム等版との同時申請も経費が異なれば可)
ポイント
あなたは対象?かんたん診断
8問の質問に答えるだけで、この補助金の対象かどうかを簡易診断できます。
申請ガイド
STEP1:申請資格の確認
音楽・舞台分野での「継続的なIP創出実績」を示せるか確認します。過去に手がけたアーティストIP一覧、オリジナル楽曲の著作権登録状況、舞台作品のプロデュース実績(公演プログラム・新聞記事等)を整理してください。法人格の確認と企業グループ内の重複申請チェックも並行して実施します。
STEP2:新規IP企画の事業計画策定
支援対象となる新規音楽IP・舞台IPの概要を文書化します。音楽の場合:新規アーティストの音楽ジャンル・ターゲット層・楽曲スタイル・リリース計画、初期楽曲制作本数・レコーディング計画。舞台の場合:作品コンセプト・台本開発スケジュール・楽曲数・キャスティング方針・公演会場の規模感を整理します。
STEP3:補助対象経費の精査と費用積算
初期段階の製作・開発費に限定した経費計画を作成します。レコーディングスタジオ費、アレンジャー・ミュージシャン外注費、舞台美術設計費、台本・楽曲制作委託費、ライブ演出設計費などを明細化します。マーケティング費・宣伝費・量産フェーズのコストは対象外です。
STEP4:申請書類の作成・提出
指定の電子申請システムを通じて事業計画書・収支計画書・法人の概要・過去の制作実績資料等を提出します。申請期間は2026年3月31日〜4月30日。補助対象経費の7,000万円(自己資金含む総額1億4,000万円)という規模感の妥当性を示すための詳細な積算根拠が重要です。
STEP5:審査・採択通知の受領と事業実施
採択後は交付申請→補助事業実施→完了報告・精算という流れで進みます。音楽・舞台のIP開発は外部アーティスト・クリエイターとの契約が多く発生するため、契約書・請求書・領収書の管理体制を事前に整備してください。
ポイント
審査と成功のコツ
新規音楽/舞台IPの市場性と独自性の明確化
音楽IP創出の具体的実績の提示
補助対象経費の音楽・舞台特有の費用設計
日本発音楽・舞台IPの海外展開ビジョン
ポイント
対象経費
対象となる経費
レコーディング・制作費(4件)
- レコーディングスタジオの使用料
- レコーディングエンジニア・ミキシングエンジニアへの外注費
- 楽曲アレンジメント・編曲費(外注)
- スタジオミュージシャン・セッションプレイヤーへの演奏費
楽曲・台本・スコア開発費(4件)
- 作曲家・作詞家への楽曲制作委託費
- 舞台台本・脚本の開発費(作家への委託費)
- ミュージカルスコア・ピアノ伴奏譜の制作費
- 編曲・オーケストレーション費
アーティスト・パフォーマー開発費(3件)
- 新人アーティストのボイストレーニング・レッスン費
- ダンス・演技トレーニング費(新規IP開発に直接関連するもの)
- アーティストイメージ・ブランディング設計費
舞台・ライブ制作設計費(3件)
- 舞台美術デザイン・設計費(初期企画段階)
- 照明・音響プラン設計費(演出計画段階)
- 衣装デザイン・コスチュームデザイン費(企画段階)
人件費・ディレクション費(3件)
- 音楽プロデューサーの人件費(自社従業員)
- 舞台演出家・ディレクターへの外注費
- プロジェクトマネージャーの人件費
調査・開発費(3件)
- 市場調査・ターゲットリサーチ費用
- 海外音楽市場・ライセンス市場の調査費
- IP戦略コンサルティング費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 既存アーティストの既存楽曲の再録音・リマスタリング費
- 成人向けコンテンツの音楽・舞台制作費
- 政治的・宗教的コンテンツの制作費
- 本番公演(量産フェーズ)の制作・運営費
- CD・ストリーミング配信のプロモーション・マーケティング費
- 一般管理費・間接費・事務費
- 補助事業に直接関係のない機材・設備の購入費
よくある質問
Q音楽レーベルですが、過去に手がけたアーティストはすべて既存の有名アーティストです。新人アーティストの発掘・育成実績がない場合でも申請できますか?
申請要件の「継続的なIP創出実績」は、必ずしも「新人発掘」に限定されません。既存アーティストとの活動を通じて音楽IPを創出・管理してきた実績(楽曲の著作権管理、ライセンス収入実績等)があれば、その実績を基に「新たな新規IPを創出する」という趣旨で申請できる可能性があります。ただし、申請するプロジェクトが既存アーティストの続編・延長ではなく、真に「新規IP」であることを明確に示す必要があります。具体的な要件解釈については補助事業実施機関への事前相談を推奨します。
Q舞台制作会社ですが、これまでは著名な原作をベースにした舞台を制作してきました。オリジナル作品の実績がない場合は?
原作物の舞台制作実績は「IP創出実績」として評価が難しい場合があります。本補助金は日本発の新規IPの「創出」を支援するため、ライセンス原作物の舞台化は対象外となる可能性が高いです。しかし、舞台制作のプロデュース能力・制作体制・財務管理能力を証明できれば、オリジナル作品への初挑戦として申請できるケースもあります。まず実施機関への事前相談を行い、自社の状況が要件を満たすかを確認してください。
Q楽曲のレコーディング費用は、アーティスト1人あたりどの程度まで対象になりますか?
補助対象経費の上限は事業全体で補助金受取額の上限(7,000万円)と補助率(1/2以内)に規定されますが、個別のアーティストや楽曲単位での上限は公募要領には規定されていないのが一般的です。重要なのは、計上するレコーディング費用が「新規IPの初期制作段階」に直接関連し、市場相場に照らして合理的な金額であることです。高額な費用計上については詳細な積算根拠(スタジオ日数・時間単価の内訳等)を用意してください。
Q音楽と舞台の両方を組み合わせた新規IP(例:音楽劇やミュージカル)の開発で申請できますか?
音楽と舞台のクロスオーバーIPは本補助金の対象として適していると考えられます。楽曲制作費(作曲家委託費・レコーディング費)と舞台台本開発費・舞台美術設計費が両方対象経費となりうるため、7,000万円という高い補助上限を最大限活用できるケースです。ただし「初期段階の製作・開発」という要件を守り、本番公演コストが混入しないよう経費設計に注意してください。
Q海外アーティストと共同制作する音楽IPは対象になりますか?
「日本発コンテンツ」という要件があるため、申請主体が日本の法人であり、IPの権利を日本側が主要に保有することが条件です。海外アーティストとの共同制作でも、日本の法人がIPのプロデュースの主体であり、著作権の主要な持ち分を保有している場合は対象となりうります。ただし、IPの権利構造(著作権・著作隣接権の帰属)を明確にした上で申請することが必要です。詳細は実施機関に事前確認してください。
Q申請締め切りが4月30日ですが、現在進行中の楽曲制作プロジェクトに遡及適用できますか?
補助金の一般的なルールとして、採択・交付決定前に発生した費用への遡及適用は認められないケースが大多数です。ただし、交付決定を「見越した」上での事業着手(いわゆる「交付決定前着手」)が認められる補助金も存在します。現在進行中のプロジェクトの費用を補助対象にしたい場合は、公募要領の「事業開始時期」に関する規定を確認し、不明な点は実施機関への事前相談が不可欠です。
Q補助金で制作したアーティストIPや楽曲の権利は誰が持ちますか?補助金を受けることで権利制限が生じますか?
一般的に補助金は資金援助であり、補助金を受けたからといって知的財産権が国や補助事業実施機関に移転することはありません。制作した楽曲・アーティストIPの著作権は原則として制作者・レーベルが保有します。ただし、補助事業の目的に沿った用途での使用・収益報告義務や、補助事業終了後の財産管理報告義務が定められるケースがあります。詳細は公募要領の「知的財産権の取り扱い」に関する条項を確認してください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金(音楽・舞台版)は、同一事業の異なる分野版であるゲーム・アニメ・実写版(ID: 66696)と同時申請が可能です。ただし「同一補助対象経費での重複申請は不可」という原則のもと、音楽プロジェクトと映像プロジェクトで経費が完全に分離されていることが条件です。音楽と映像のクロスメディアIPを開発する事業者は、両方への申請による補助額最大化戦略を検討する価値があります。 経済産業省・文化庁・中小企業庁の他の支援策との組み合わせについては以下を考慮してください: 文化庁の「文化芸術振興費補助金」(舞台芸術の創造・普及活動支援)との重複については、同一経費への重複申請は不可です。ただし対象経費が異なれば理論上は組み合わせが可能なため、文化庁補助金は公演実施フェーズ、本補助金はIP開発初期フェーズと切り分ける設計が有効です。 J-LOD(コンテンツグローバル需要創出等促進事業費補助金)との組み合わせも、対象フェーズが異なれば可能な場合があります。J-LODは海外展開・プロモーションフェーズが対象のため、本補助金でIP創出初期フェーズをカバーし、J-LODで海外展開フェーズをカバーするという戦略的な活用が考えられます。 税制優遇(研究開発税制、コンテンツ制作費の損金算入)との併用は問題ありません。補助金収入は益金算入が必要ですので、顧問税理士に確認してください。
詳細説明
補助金の概要と背景
令和7年度補正コンテンツ産業成長投資支援事業費補助金(IP新規創出支援・音楽版)は、日本の音楽・舞台コンテンツの国際競争力強化を目的として設計された経済産業省の施策です。K-POPをはじめとする韓国音楽コンテンツの世界的台頭や、ストリーミング時代における音楽IPの重要性増大を背景に、日本発の新規音楽・舞台IPの創出初期フェーズへの集中投資を支援します。
ゲーム・アニメ・実写版と比べた差異と特徴
同事業のゲーム・アニメ・実写版(ID: 66696)と比較した際の最大の差異は補助上限額です:
- 補助上限額:音楽版7,000万円 vs ゲーム等版2,000万円(3.5倍の差)
- 対象分野:音楽(楽曲IP・アーティストIP・ライブIP)+舞台(ミュージカル・音楽劇等)
- 経費の特性:レコーディング費・スタジオ費・ミュージシャン費・舞台美術費などの人的コストが高い
補助上限が高い背景には、音楽・舞台IPの初期制作コスト構造があります。質の高いレコーディングには専門スタジオ(1時間5〜15万円規模)、トッププロのアレンジャー・ミュージシャン、海外向けマスタリングなど多額の費用が発生します。舞台作品では台本・楽曲の開発から舞台美術の設計まで、本番公演前の企画開発だけで数千万円規模になるケースも珍しくありません。
対象となる事業の具体的イメージ
本補助金が想定する典型的な活用シーンは以下の通りです:
- 音楽レーベル(新人アーティスト発掘):全く新しいアーティストIPの創出。デモ音源の本格レコーディング、楽曲アレンジメント、アーティストイメージ開発(スタイリング・フォト)など、デビュー前の初期投資フェーズ
- 音楽レーベル(新規楽曲IPシリーズ):特定のテーマ・世界観を持つオリジナル楽曲シリーズの制作。アニメタイアップ・ゲームBGMではなく、単独で世界展開できる音楽IPの構築
- 舞台制作会社(オリジナルミュージカル開発):完全オリジナルのミュージカル作品の企画開発。台本開発(複数稿)・楽曲制作(作曲家委託)・演出コンセプト設計・ワークショップ公演(小規模テスト公演)の実施
- 舞台制作会社(音楽劇の新形態開発):没入型音楽体験、インタラクティブ音楽劇など従来の舞台形式を超えた新規IPの企画開発
- 音楽×舞台クロスオーバーIP:楽曲IPを核に、舞台化・映像化・ライブコンテンツ化を視野に入れたマルチユース音楽IPの初期開発
補助上限額7,000万円の活用戦略
7,000万円という補助上限額(自己資金7,000万円と合わせて総額1億4,000万円)は、音楽・舞台分野の本格的なIP開発に対応しています:
- 音楽レーベル:新人アーティスト5〜10名の初期楽曲制作(各5〜15曲のレコーディング)、または1アーティストの本格デビューアルバム制作(国内外のトップクリエイター起用)
- 舞台制作会社:オリジナルミュージカルの台本開発(2〜3年分)+楽曲制作(20〜30曲)+ワークショップ公演の実施費用
- クロスメディア音楽IP:楽曲制作+ライブ演出設計+映像制作(MV・コンテンツ)の総合IP開発費用
審査のポイントと差別化戦略
採択率を高めるための審査対策として、以下の点を事業計画書に盛り込んでください:
- 音楽IP創出実績の数値化:過去に育成したアーティストの楽曲ストリーミング総再生数、CDセールス実績、海外での楽曲ライセンス収入等
- グローバル音楽市場への展開構想:Spotify・Apple Music等のグローバルプラットフォームでのリリース計画、海外アーティストとのコラボレーション、海外ツアー展開
- 舞台IPのライセンス展開:海外のプロデューサーへのライセンス公演、ブロードウェイ・ウエストエンドへの進出構想
- 音楽×テクノロジーの融合:空間オーディオ、没入型ライブ、メタバースコンサートなど新形態音楽IPの創出視点も有効
注意事項と申請前チェックリスト
申請前に以下を必ず確認してください:
- 企業グループ内の他社が同一補助対象経費で申請していないか確認
- 申請するコンテンツが成人向け・政治的・宗教的要素を含まないことを確認
- 同一事業のゲーム等版(ID: 66696)との補助対象経費の切り分け(異なる経費なら両方申請可)
- 音楽著作権管理(JASRAC・NexTone等)との関係を整理しておく
- 公募要領の最新版を必ず入手し、本解説との差異がないか確認
関連書類・リンク
北海道の給付金・支援金もチェック
子育て・医療・住宅など、北海道で受けられる給付金を探せます。
北海道の給付金一覧を見る →