中小企業等収益力向上(賃上げ環境整備)事業費補助金
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
最大1,000万円の手厚い補助
補助上限額は1,000万円と、地方単独の収益力向上補助金としては高水準です。補助率は1/2〜2/3以内で、賃金引上げ要件を満たす枠や賃上げコミットを行うことで補助率が引き上がる設計になっています。例えば300万円の投資であれば最大200万円の補助を受けられるため、初期コストを大幅に抑えながら取組を加速できます。
賃上げと収益力向上を一体で支援
本補助金の大きな特徴は、単なる設備投資補助ではなく「賃上げの継続と成長促進」を掲げている点です。補助を受けることで事業の収益力を高め、その成果を従業員への賃上げに還元するという好循環を目指す設計です。補助率アップ要件として賃金引上げコミットが求められる枠があり、賃上げ方針がある企業はより有利な条件を引き出せます。
ほぼ全業種・多様な用途に対応
農林・漁業から製造・情報通信・医療福祉まで幅広い業種が対象です。対象経費も新事業展開・販路拡大・研究開発・雇用改善・設備IT導入と多岐にわたるため、業種や事業フェーズを問わず活用できる汎用性の高さが強みです。
独自技術・サービス展開を目指す取組を重点支援
公募要領では「独自の技術やサービス展開を目指す取組」が支援対象の中核と明記されています。競合他社との差別化要素や自社独自のノウハウを事業計画に盛り込むことが採択の鍵となります。過去の類似事業の実績や技術力を具体的に示すほど評価が高まります。
短い公募期間:早めの準備が必須
申請受付期間は2026年4月1日〜5月15日の約45日間です。公募開始前から事業計画書の骨子を作成し、必要書類(決算書・登記簿謄本等)を揃えておくことが採択への第一歩です。
ポイント
対象者・申請資格
法人・個人事業主の基本要件
- 中小企業者(製造業等は資本金3億円以下または従業員300人以下、卸売業は資本金1億円以下または従業員100人以下等、業種別の中小企業基本法基準を満たすこと)
- 個人事業主も申請可能
- 静岡県内に主たる事業所を有すること
- 法人税・消費税等の滞納がないこと
業種要件
- 農林業・漁業・建設業・製造業・電気ガス・情報通信・サービス業・鉱業・運輸業・卸売小売業・金融業・不動産業・学術研究・宿泊飲食・生活関連・教育・医療福祉など、ほぼ全業種が対象
- ただし風俗営業等一部の業種は除外される場合があるため公募要領で確認が必要
取組要件
- 独自の技術やサービス展開を目指す取組であること
- 経営環境の変化に対応する取組であること
- 新事業展開・販路拡大・研究開発・雇用改善・設備IT導入のいずれかに該当すること
賃上げ要件(補助率アップ枠の場合)
- 補助率2/3の枠を狙う場合、申請時点で賃上げ計画(対象従業員への賃金引上げコミット)の提出が必要
- 補助事業完了後に実際の賃上げ状況の報告が求められる
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:公募要領の確認と自社要件チェック(申請開始2〜3週間前)
公式サイト(jimukyoku@shuekiryoku-chinage.jp)から公募要領を入手し、自社が対象業種・対象事業者要件を満たすか確認します。補助率の枠別要件(標準枠1/2、賃上げ枠2/3等)を照らし合わせ、どの枠で申請するかを決定しましょう。
ステップ2:事業計画書の作成(申請開始3週間前〜)
本補助金の採否は事業計画書の質で決まります。「独自の技術・サービスの強み」「経営環境変化への対応内容」「収益力向上の見通し(数値目標含む)」「賃上げへの還元方針」を具体的に記載します。専門家(中小企業診断士・商工会議所等)のサポートを活用することで完成度が高まります。
ステップ3:必要書類の収集(申請前2週間)
直近2期分の確定申告書(法人は決算書)・登記簿謄本・納税証明書・従業員数確認書類等を準備します。書類の取得には数日〜1週間かかる場合があるため早めに動きましょう。
ステップ4:申請書類の提出(2026年4月1日〜5月15日)
指定の申請方法(郵送または電子申請)で期日内に提出します。問合せ先はTEL:0570-056106またはMail:jimukyoku@shuekiryoku-chinage.jpです。締切直前は問合せが集中するため、余裕をもって4月中旬までの提出を目指しましょう。
ステップ5:審査・採択通知の受領
書類審査(必要に応じてヒアリング)を経て採択通知が届きます。採択後は交付申請・事業実施・実績報告・補助金受領の流れになります。
ポイント
審査と成功のコツ
独自性の明確化:「なぜ自社でなければならないか」を語れ
数値目標の具体性:曖昧な目標では採択されない
賃上げ要件の活用:補助率2/3枠を狙う
専門家・支援機関の活用:商工会議所を味方につける
対象経費の適切な設定:使途の明確化が審査を通過する鍵
ポイント
対象経費
対象となる経費
設備費・機械装置費(3件)
- 新事業展開・生産性向上のための機械・設備の購入費
- IT機器(パソコン・サーバー等)の購入費
- 専用ソフトウェアのライセンス取得費
システム導入費(3件)
- 業務効率化・販売管理システムの導入費用
- ECサイト・予約システム等のWebシステム構築費
- クラウドサービスの初期導入費
委託費・外注費(3件)
- 新商品・新サービス開発のための外部委託費
- 市場調査・マーケティング調査の委託費
- 専門家(コンサルタント等)への委託費
広告宣伝費・販促費(3件)
- 新販路開拓のための広告・宣伝費
- 展示会・商談会への出展費用
- ホームページ制作・リニューアル費用
研究開発費(3件)
- 新技術・新製品の試作・開発費
- 実証実験・テスト費用
- 知的財産権取得に関連する費用
人材育成費・研修費(3件)
- 新事業推進に必要な従業員研修費
- 資格取得支援費用
- 外部セミナー・講習会参加費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 不動産(土地・建物)の購入費・賃借料
- 補助事業に直接関係のない汎用性の高い消耗品費
- 補助事業期間外に発生した経費
- 補助金申請前に既に発注・契約した経費(事前着手)
- 役員報酬・人件費(直接雇用の従業員給与)
- 飲食・接待・交際に係る費用
- 税金・保険料等の公課費用
よくある質問
Q補助率1/2と2/3の違いは何ですか?どちらで申請すべきですか?
補助率の違いは申請する「枠」の要件によります。賃金引上げを計画・コミットする企業が申請する上位枠は補助率2/3、標準枠は1/2となるのが一般的です。例えば補助対象経費が600万円の場合、1/2枠では300万円、2/3枠では400万円と100万円の差が生まれます。既に賃上げ方針がある企業や、補助事業完了後に従業員の給与引上げを予定している企業は、積極的に2/3枠での申請を検討してください。枠の詳細要件は公募要領または問合せ先(0570-056106)でご確認ください。
Q個人事業主でも申請できますか?
はい、個人事業主も申請対象です。ただし中小企業基本法上の「小規模事業者」の規模要件(製造業等は従業員20人以下、商業・サービス業は5人以下)や、その他の対象者要件を満たしていることが必要です。個人事業主の場合は直近の確定申告書(青色・白色)や事業実態を示す書類の提出が求められます。滞納がないことの確認も必要なため、納税証明書の取得を早めに進めましょう。
Q静岡県外に本社があるが、静岡県内に工場・支店がある場合は申請できますか?
本補助金は「静岡県内に主たる事業所を有する中小企業者等」が対象となります。本社が県外にある場合でも、静岡県内の事業所が主たる事業所として登記・実態がある場合は申請できる可能性があります。ただし「主たる事業所」の解釈は公募要領によって異なる場合があるため、事前に問合せ先(TEL:0570-056106)に個別確認することを強くお勧めします。
Qすでに他の補助金を受給していますが、併用できますか?
同一の経費に対して複数の補助金を重複して受給することは原則禁止です。ただし、別の事業・別の経費に充当する場合は併用できる場合があります。例えば、ものづくり補助金で設備投資を行いつつ、本補助金で販路拡大費用を賄うといったケースは、経費が明確に区分されていれば認められる可能性があります。具体的な案件については、申請前に担当窓口(jimukyoku@shuekiryoku-chinage.jp)へ相談してください。
Q採択されたらいつ補助金が振り込まれますか?補助金は前払いですか?
補助金は原則として「後払い(精算払い)」方式です。採択後に交付決定を受け、事業を実施し、完了後に実績報告書を提出して審査が通ってから補助金が支払われます。そのため、事業期間中は自己資金や融資で費用を立て替える必要があります。資金繰りが懸念される場合は、日本政策金融公庫や地域金融機関の設備投資融資と組み合わせることを検討してください。補助金採択通知は融資審査でプラス評価されるケースも多いです。
Q申請書類の作成に自信がありません。サポートを受けられる窓口はありますか?
静岡県内には事業計画書作成を無料でサポートしてくれる機関が複数あります。主なものとして、①各地の商工会議所・商工会(事業計画書の作成支援・無料相談)、②静岡県よろず支援拠点(専門家による無料相談・アドバイス)、③中小企業診断士・認定経営革新等支援機関(有料ですが質の高い伴走支援が受けられます)があります。公募開始前から相談を始めることで、採択率が大幅に向上します。商工会議所等は補助金申請の採択実績を多く持つため、積極的に活用してください。
Q採択されなかった場合、次回また申請できますか?
採択されなかった場合でも、次回公募(次年度以降)への再申請は一般的に可能です。不採択となった場合は担当窓口に不採択理由の照会を行い、事業計画書の弱点を把握することが大切です。よくある不採択理由としては、①独自性・差別化ポイントの説明不足、②数値目標の根拠が不明確、③補助経費の積算が不適切、④賃上げ要件の記載が曖昧などが挙げられます。再申請の際はこれらの点を改善することで採択率が高まります。
Q補助対象経費として人件費は認められますか?
直接雇用している従業員の給与・役員報酬は原則として補助対象外です。ただし、外部の専門家・委託業者への業務委託費(外注費)は対象となる場合があります。また、新規雇用にかかる求人広告費や雇用改善に資する研修費は対象となる枠がある場合があります。具体的な経費が補助対象に該当するかどうかは、公募要領の経費区分表を確認するか、事前に窓口(0570-056106)へ問い合わせてご確認ください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は静岡県が実施する県単独事業ですが、国の補助金との併用に関しては公募要領で個別の制限が設けられている場合があります。以下のポイントを確認してください。 【国の補助金との関係】 小規模事業者持続化補助金・ものづくり補助金・IT導入補助金等の国の補助金と同一事業・同一経費について重複して補助を受けることは原則禁止です。ただし、「別々の事業・別々の経費」に充当する場合は併用可能な場合があります。申請前に担当窓口(TEL:0570-056106)に個別確認することを強く推奨します。 【静岡県の他の補助金との関係】 静岡県が実施する他の補助金制度との同一経費への重複補助は認められません。ただし、異なる取組・異なる経費に対して複数の補助金を活用することは可能です。 【組み合わせ活用の戦略】 本補助金で設備投資を行い、IT導入補助金でソフトウェア導入を行うなど、経費を分けて複数の補助金を戦略的に活用することが効果的です。中小企業診断士等の専門家に相談し、補助金ポートフォリオを設計することをお勧めします。 【融資との組み合わせ】 日本政策金融公庫の創業融資や静岡銀行・静岡中央銀行等の地域金融機関の設備投資融資と組み合わせることで、補助金では賄えない自己負担分をカバーできます。補助金採択通知を担保に融資審査が通りやすくなる場合もあります。
詳細説明
補助金の背景と目的
静岡県が実施する「中小企業等収益力向上(賃上げ環境整備)事業費補助金」は、物価上昇や原材料費高騰といった経営環境の変化が続く中、県内中小企業が持続的な収益力向上と賃上げの継続を実現するための起爆剤として設計された補助金です。
国全体で賃上げが求められる潮流の中、中小企業が「賃上げできる体質」を作るためには、まず収益力の底上げが不可欠です。本補助金はその取組を直接支援し、静岡県経済の活性化と雇用環境の改善を一体的に推進することを目的としています。
補助対象となる主な取組
- 新事業展開:既存事業の強みを活かした新たな製品・サービスの開発・提供
- 販路拡大:新規顧客層の開拓、県外・海外市場への展開
- 研究開発:独自技術の高度化、新技術の実用化
- 雇用改善:職場環境整備、採用力強化に資する取組
- 設備・IT導入:生産性向上のための機械設備・ITシステムの導入
補助スキームの詳細
補助上限額は1,000万円で、補助率は申請する枠や賃金引上げ要件の充足状況によって1/2〜2/3以内で変動します。賃上げ計画を明確にコミットすることで上位枠(補助率2/3)を狙えるため、既に賃上げ方針がある企業は積極的に上位枠での申請を検討してください。
申請スケジュール
- 公募開始:2026年4月1日
- 申請締切:2026年5月15日
- 審査・採択通知:公募締切後、数週間〜1ヶ月程度
- 事業実施期間:採択通知〜指定の終了期日
- 実績報告・補助金精算:事業完了後
採択のポイント:事業計画書で差をつける
本補助金の審査では事業計画書の完成度が採択の可否を大きく左右します。以下の要素を漏れなく盛り込みましょう。
- 自社の強みと独自性:競合との差別化要素、保有技術・ノウハウの具体的記述
- 市場環境の変化への対応:なぜ今この取組が必要か、市場データに基づく根拠
- 収益力向上の具体的見通し:売上・利益の数値目標、達成根拠の説明
- 賃上げへの還元計画:対象従業員数、引上げ額・時期の明記
- 補助経費の適切な積算:経費ごとの金額根拠、補助目標との対応関係
支援機関の活用
静岡県内の商工会議所・商工会・静岡県よろず支援拠点・中小企業診断士が事業計画書作成の支援を行っています。無料相談や事業計画書の添削サービスを積極的に活用してください。特に初めて補助金申請する企業は、採択実績のある支援機関に早めに相談することで採択率が大きく向上します。
補助金受給後の注意点
- 補助事業完了後、実績報告書を提出し補助金が精算されます(後払い方式が一般的)
- 事業期間中は経費の領収書・証憑書類を必ず保管してください
- 賃上げ要件がある枠で採択された場合、賃上げ実施の報告義務が生じます
- 補助事業の内容を無断で変更することはできません。変更が生じた場合は事前に担当者へ相談が必要です
- 補助金は収入として計上されるため、法人税・所得税の対象となります(圧縮記帳の活用を検討してください)
問い合わせ先
本補助金に関する詳細は以下の窓口へお問い合わせください。
- 電話:0570-056106
- メール:jimukyoku@shuekiryoku-chinage.jp
公募開始前から問い合わせが可能です。不明点は積極的に確認し、万全の準備で申請に臨みましょう。
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