INPIT事業再編計画支援事業補助金(令和8年度)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
事業再編×知財という独自の支援領域
M&Aや組織再編に伴う知的財産の調査・分析・戦略立案を支援する、他に類を見ないニッチな補助金です。事業再編時の知財リスク評価や特許ポートフォリオの最適化など、専門性の高い業務の外部委託費用を補助します。
補助率1/3・上限650万円
知財コンサルティングや特許調査は高額になりがちですが、上限650万円の補助は実務上十分な水準です。補助率は1/3とやや低めですが、専門家への委託費用が数百万円規模になる知財調査においては大きな助けになります。
産業競争力強化法の認定が前提条件
申請には産業競争力強化法第23条第1項の事業再編計画の認定が必要です。この認定自体が相当のハードルですが、裏を返せば競合が少なく、認定済みであれば採択される可能性が高い制度とも言えます。
全国・全業種対象
事業再編計画の認定さえ受けていれば、業種・地域を問わず申請可能です。製造業のM&A後の特許統合から、サービス業のブランド再構築まで幅広い知財課題に対応します。
ポイント
対象者・申請資格
企業規模要件
- 産業競争力強化法第2条第24項に規定する中堅企業者であること
- 成長発展を図るための事業活動を行っている「特定中堅企業者」であること
事業再編計画要件
- 産業競争力強化法第23条第1項の事業再編計画の認定を受けていること
- 認定事業再編計画に基づく取組を実施中であること
補助対象事業要件
- 工業所有権の保護・活用を図るために必要な検討に要する調査事業であること
- 認定事業再編計画に関連する知財課題を扱うものであること
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:事業再編計画の認定状況を確認
産業競争力強化法第23条第1項に基づく事業再編計画の認定を受けているか確認します。未認定の場合は、まず所管省庁への認定申請が必要です。
ステップ2:知財課題の整理と調査計画の策定
事業再編に伴ってどのような知財課題があるか整理し、調査事業の計画を策定します。特許ポートフォリオの分析、ライセンス契約の見直し、ブランド統合戦略の検討等が対象になります。
ステップ3:調査事業の委託先・費用見積もりの取得
知財コンサルティング会社や特許事務所等から、調査事業の見積もりを取得します。
ステップ4:jGrantsでの電子申請
GビズIDでjGrantsにログインし、申請書類をアップロードして申請します。申請期間は2026年4月1日〜12月18日です。
ステップ5:交付決定・事業実施・実績報告
交付決定後に調査事業を実施し、完了後に実績報告書を提出して補助金の支払いを受けます。
ポイント
審査と成功のコツ
事業再編計画との整合性を明確にする
専門性の高い委託先を選定する
調査結果の活用計画を具体的に示す
ポイント
対象経費
対象となる経費
知財調査費(4件)
- 特許ポートフォリオ分析費用
- 先行技術調査費用
- 知財デューデリジェンス費用
- 侵害リスク調査費用
コンサルティング費(3件)
- 知財戦略策定コンサルティング費
- ライセンス戦略立案費用
- ブランド統合戦略策定費用
外部専門家費(3件)
- 弁理士への相談・委託費用
- 弁護士への知財法務相談費用
- 知財鑑定費用
対象外の経費
対象外の経費一覧(6件)
- 特許出願・登録にかかる直接費用
- 既存のライセンス契約の使用料
- 社内人件費
- 事業再編計画の認定申請に要する費用
- 設備投資費用
- 渡航費・宿泊費
よくある質問
Q中小企業でも申請できますか?
本補助金の対象は「特定中堅企業者」に限定されており、中小企業基本法で定義される中小企業は対象外です。中小企業の場合は、INPIT外国出願補助金や、中小企業庁の各種補助金制度の活用を検討してください。知財総合支援窓口では無料の知財相談も受けられます。
Q事業再編計画の認定はどこで受けられますか?
産業競争力強化法に基づく事業再編計画の認定は、主務大臣(事業の所管省庁)に申請します。事業再編計画には、再編の目的、具体的な計画内容、実施期間等を記載する必要があります。認定手続きには数か月を要するため、本補助金の申請を見据えて早期に準備を開始してください。
Qどのような調査事業が補助対象になりますか?
工業所有権の保護・活用に関する調査事業が対象です。特許ポートフォリオの分析、知財デューデリジェンス、侵害リスク調査、ライセンス戦略の策定支援、商標・ブランド戦略の検討など、事業再編に関連する知財課題を扱う調査であれば幅広く対象となります。
Q補助金はいつ支払われますか?
補助金は後払い(精算払い)方式です。交付決定後に調査事業を実施し、完了報告書の提出と検査を経て補助金が支払われます。調査事業の委託費用は一旦自社で立て替える必要があるため、資金計画に織り込んでおいてください。
Q社内の知財部門が自ら行う調査も対象ですか?
社内人件費は補助対象外のため、自社の知財部門が実施する調査は補助の対象になりません。外部の知財コンサルティング会社、特許事務所、弁護士事務所等への委託費用が補助対象となります。社内調査と外部委託を組み合わせ、外部委託部分について本補助金を活用するのが一般的です。
Q複数年にわたる調査事業も対象になりますか?
補助対象期間は交付決定日から年度末までが原則です。複数年にわたる調査の場合は、年度ごとに区切って申請するか、年度内に完了する範囲で調査計画を策定する必要があります。詳細はINPIT知財活用支援センターにお問い合わせください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は事業再編に伴う知財調査に特化しているため、他の知財関連補助金との棲み分けが明確です。INPIT外国出願補助金(出願補助・中間手続補助)は外国での権利化を支援する制度であり、本補助金で明らかになった知財課題への対応策として外国出願を行う場合に組み合わせが有効です。また、事業承継・引継ぎ補助金は事業承継に伴う諸経費を支援する制度で、M&A型の事業再編では両制度の併用を検討できます。ただし、同一経費への二重補助は禁止されているため、知財調査費用は本補助金、その他の事業承継関連費用は事業承継補助金というように、経費項目を明確に切り分ける必要があります。中小企業庁の経営力強化支援事業なども、知財を含む経営課題全般の専門家派遣として活用できる場合があります。
詳細説明
INPIT事業再編計画支援事業補助金とは
独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)が実施する、事業再編を行う特定中堅企業者の知的財産活用を支援する補助金制度です。産業競争力強化法(産競法)第34条の2第2項を根拠とし、認定事業再編計画に基づく取組における知財課題の調査・検討を経済的に支援します。
制度の位置づけ
事業再編(M&A、会社分割、事業譲渡等)においては、保有する知的財産の評価・再構築が不可欠です。しかし、特許ポートフォリオの分析やライセンス契約の見直しには高度な専門知識が必要で、外部委託すると数百万円規模のコストが発生します。本補助金は、こうした知財に関する調査事業の費用を1/3以内、最大650万円まで補助することで、事業再編の成功を知財面から支援します。
対象者
産業競争力強化法に基づく事業再編計画の認定を受けた特定中堅企業者に限定されます。中堅企業者とは、中小企業者より規模が大きく、大企業未満の企業を指し、その中でも成長発展を図る事業活動を行っていると認定された「特定中堅企業者」が対象です。
補助対象事業
工業所有権(特許権、実用新案権、意匠権、商標権)の保護及び活用を図るために必要な検討に要する調査事業が対象です。具体的には以下のような事業が想定されます。
- 特許ポートフォリオの分析・最適化調査
- 知財デューデリジェンス(M&A時の知財価値評価)
- ライセンス契約の見直し・再構築の検討
- ブランド統合に伴う商標戦略の策定
- 事業再編後の知財管理体制の構築検討
申請について
申請はjGrants経由の電子申請で、期間は2026年4月1日から12月18日までです。問い合わせはINPIT知財活用支援センターまで。
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