室谷さん、子どもが愛知県の私立高校に入学するんですけど、入学時ってお金がかかりますよね?
かかりますね!私立高校は入学料だけで数十万円というところも多いので、家計へのインパクトは大きいです。でもそこをフォローしてくれる制度が愛知県にあるんですよ。
えっ、そうなんですか!?それはぜひ教えてほしいです。
「愛知県私立高等学校等入学納付金補助金」という制度です。私立高校・専修学校の入学時にかかる入学料(入学納付金)を最大20万円まで補助してくれる愛知県の制度なんです。
かなり助かりますよね。しかも令和8年度(2026年度)からは所得制限が廃止される予定で、いわゆる入学納付金の実質無償化が実現しそうなんです。今まさに制度が大きく変わろうとしている注目のタイミングです!
愛知県私立高校 入学納付金補助額一覧
まず対象者の条件を教えてください。愛知県内に住んでいれば誰でも対象になるんですか?
基本的な条件は2つです。まず生徒と保護者が愛知県内に住所を持っていること。次に愛知県内の私立高校または専修学校高等課程に在学していることです。
そうです。愛知県内の学校に限られます。ただ、例外もあって、仕事の都合で一時的に県外に住んでいる場合は特例で対象になることがあります。その場合は学校の事務局に相談してみてください。
通信制高校も対象ですよ!ただ1つ条件があって、本部校が愛知県内にある学校に限るんです。首都圏に本部がある大手通信制高校の愛知キャンパスなどは対象外になる可能性があるので、入学前に確認が必要です。
以下の全てに該当すれば対象です
生徒・保護者ともに愛知県内に住所がある(原則)
愛知県内の私立高等学校(全日制・通信制)、または専修学校高等課程に在学
通信制の場合は本部校が愛知県内の学校
愛知県外の高校・専修学校は対象外
なるほど、しっかり確認してから入学しないといけないですね。補助額の話に移りましょうか。
最大20万円って書いてありましたが、全員がもらえるわけじゃないですよね?
現在(令和7年度まで)は所得制限があります。「課税標準額×0.06 - 市町村民税の調整控除額」という計算式で算出した金額によって補助額が変わります。
わかりますよ(笑)。でも計算自体は学校や市区町村がやってくれるので、自分で計算する必要はないんです。ざっくり言うと、世帯年収が目安700万円以下くらいで補助を受けられるイメージです。
| 学校種別 | 課税標準額×0.06-調整控除額 | 補助額 |
|---|
| 全日制高校 | 0円〜212,699円 | 200,000円 |
| 全日制高校 | 212,700円〜270,299円 | 100,000円 |
| 全日制高校 | 270,300円以上 | なし |
| 通信制高校 | 0円〜212,699円 | 30,000円 |
| 通信制高校 | 212,700円〜270,299円 | 15,000円 |
| 専修学校高等課程 | 0円〜212,699円 | 150,000円(+通信制併修19,000円) |
| 専修学校高等課程 | 212,700円〜270,299円 | 75,000円(+通信制併修9,500円) |
注意点が一つあって、政令指定都市(名古屋市)にお住まいの方は計算式が少し違います。「課税標準額×0.06 - 市町村民税の調整控除額×3/4」という計算になります。
そうなんです。ただいずれにしても、実際に支払った入学料が補助額の上限になります。入学料が10万円なのに20万円もらえる、というわけにはいかないのでご注意を。
令和8年(2026年)2月定例県議会での審議を経て実現予定
全日制高校: 最大200,000円(所得制限なし)
通信制高校: 最大34,000円(所得制限なし)
専修学校高等課程: 最大170,000円(+通信制併修分)
県内在住要件も廃止予定(愛知県内の学校に在学していれば補助対象)
所得制限が廃止されるのは大きいですね!では申請方法に移りましょうか。
入学納付金補助金 申請の流れ
実際どうやって申請するんですか?市役所に行けばいいですか?
市役所には行かなくていいんです!この制度の大きな特徴は、申請・受け取りが全て学校を通じて行われる点です。
そうなんです。入学時に学校から補助制度の案内が届くので、それに従って書類を学校に提出するだけ。補助金も学校から支給されます。わざわざ行政窓口に行く手間がないのが嬉しいですね!
学校から案内があるので、それに従ってください。一般的には課税標準額の確認に必要な書類(市区町村で発行される課税証明書など)が必要です。入学前年の所得をもとに算定するケースが多いので、前年の納税通知書を手元に置いておくと良いですよ。
入学時に学校から案内があるので、それに従うのが基本です。入学金の支払いと絡んでいることが多いので、入学手続き書類の案内が来たら速やかに確認するのが安心です。
この補助は自動的には支給されません。学校から案内が来たら速やかに対応を。手続きを怠ると補助を受けられなくなります。入学手続き書類と一緒に確認するのがポイントです。
さっきテーブルに「通信制併修分」というのが出てきましたが、これは何ですか?
専修学校の高等課程に在学しながら、通信制高校も一緒に通う「併修」という仕組みがあるんです。専修学校と高校の両方の卒業資格を取るようなイメージですね。
その場合、専修学校の入学料と通信制高校の入学料、両方について補助を受けられます。課税標準額が212,699円以下なら、専修学校分150,000円+通信制併修分19,000円で合計169,000円の補助が可能です。
そうですね。ただ、学校によって仕組みが違うので、まずは学校に「通信制の併修はできますか?」と相談するのが先決です。
入学金だけじゃなくて、毎月の授業料についても別途補助がありますよね?
ありますよ!「愛知県私立高等学校等授業料軽減補助金」(
詳細はこちら)という別の制度があります。また国の「私立高等学校等就学支援金」も別途受け取れます。
入学納付金補助金と授業料補助って両方もらえるんですか?
もらえます!入学納付金補助金は「入学時の一時金」に対する補助で、授業料補助は「毎月の授業料」に対する補助なので、完全に別の制度なんです。組み合わせることで経済的な負担を大きく減らせます。
「私立高等学校等奨学給付金」(
詳細はこちら)というのもありましたよね。あれとも重複しないんですか?
奨学給付金は教科書代・学用品費などを対象とした別の給付金なので、それも併用可能です!つまり、入学納付金補助金+授業料軽減補助金+奨学給付金の三つを組み合わせることで、私立高校の学費を大幅に圧縮できるんです。
| 制度名 | 補助対象 | 最大額 |
|---|
| 入学納付金補助金(本記事) | 入学料(入学時一回) | 200,000円 |
| 授業料軽減補助金 | 毎月の授業料 | 所得に応じて |
| 奨学給付金 | 教科書・学用品費等 | 所得に応じて |
実際に問い合わせてくる人はどんな疑問を持っていますか?
「所得制限の計算がよくわからない」という相談が一番多いですね。先ほど説明した「課税標準額×0.06 - 調整控除額」という計算式、自分では難しいので学校に聞くのが一番です。
入学する年の前年(1月〜12月)の収入をもとにした課税標準額が使われます。例えば2026年4月に入学する場合は、2025年分の所得が対象です。
なるほど。前年の収入で決まるんですね。じゃあ転職や育休で収入が大きく変わった年は影響しますか?
影響します。前年に収入が低かった場合は補助を受けやすくなります。一方、たまたまボーナスが多かった年の翌年に入学するケースでは、対象外になることもあります。「課税証明書を見てみたら意外と高かった」というケースもあるので、早めに確認しておくのがおすすめです。
| よくある疑問 | 答え |
|---|
| 自分で申請窓口に行く必要は? | 不要。学校を通じて手続き完了 |
| 補助金の受け取り方は? | 学校から支給 |
| 授業料補助と重複できる? | できる(別制度) |
| 所得制限がなくなるのはいつ? | 令和8年度(2026年4月入学分)から予定 |
| 愛知県外の学校は対象? | 対象外 |
愛知県からこの補助金に関して、電話で個人情報や口座番号を聞くことはありません。「補助金を受け取るためにATMで操作してください」「手数料を先に振り込んでください」などの案内は100%詐欺です。不審な連絡があった場合は愛知県私学振興室または最寄りの警察署にご連絡ください。
令和8年度の変化が注目ですね。具体的にどう変わるのかもう一度整理してもらえますか?
大きく3点変わります。まず所得制限が完全に廃止されます。今まで補助を受けられなかった中間所得層の家庭も対象になります。
補助上限額が変わります。全日制高校は現行と同じ200,000円ですが、通信制高校が30,000円から34,000円に引き上げ、専修学校高等課程が150,000円から170,000円に引き上げ(通信制併修分含む)になります。
県内在住要件の廃止です。現在は「生徒・保護者ともに愛知県内に住所があること」が条件ですが、令和8年度からは愛知県内の対象校に在籍していれば補助対象になります。転勤が多い家庭にとっては大きな変化ですね。
これは2026年2月の県議会での審議が必要ってことですよね?
そうです。令和8年2月定例県議会での承認が必要です。現時点では「予定」ですが、愛知県の公式発表でも強く打ち出されている方針なので、高い確度で実現するとみられています。ただし確定情報は愛知県の公式ページや学校からの案内で必ず確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 愛知県私立高等学校等入学納付金補助金 |
| 対象者 | 愛知県内在住の保護者。子どもが愛知県内の私立高校・専修学校高等課程に在学 |
| 補助額 | 全日制:最大200,000円、通信制:最大30,000円、専修学校:最大150,000円(令和7年度まで) |
| 申請先 | 入学した学校の事務局 |
| 申請方法 | 入学時に学校から案内。学校に書類提出 |
| 問い合わせ | 愛知県私学振興室・各学校の事務局 |
| 公式URL | 愛知県公式ページ |
最後に、この補助金を使いこなすために大切なことをまとめると、入学手続きの案内が届いたらまず補助金の申請書類も確認することです。申し込みを忘れると受け取れないので、忙しい入学準備の時期でも必ず確認してください。
授業料補助や奨学給付金と組み合わせて、3種類全部活用するのが愛知県民の賢い使い方ということですね!
その通りです!学校の事務局はこういった制度の案内慣れしていますから、遠慮せずに「受けられる補助を全部教えてください」と聞くのが一番ですよ。
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