室谷さん、青森県には私立高校に通う子どもを持つ家庭向けに「奨学のための給付金」があると聞きました。授業料の支援じゃなくて、別の支援なんですか?
そうなんですよ!ここがポイントで、授業料への支援(就学支援金)とは別に、授業料以外の教育費に使える給付金が青森県から直接もらえます。教科書代、教材費、修学旅行費用、そういった費用に充てるためのお金です。返す必要もない、完全な給付制度ですね。
えっ、授業料とは別に!?それは知らなかったです。どんな家庭がもらえるんですか?
大前提は2つです。令和7年7月1日(基準日)時点で青森県内に住所がある保護者等であること、そしてお子さんが私立高等学校等に在学していること。その上で、世帯の課税状況によって対象者が決まります。
はい。「住民税非課税世帯」か「生活保護法による生業扶助を受けている世帯」が対象です。非課税世帯というのは、保護者全員の道府県民税所得割と市町村民税所得割の両方がゼロ、つまり課税されていない世帯のことです。父母ともに非課税である必要があるのがポイントですね。
ふたり親世帯の場合は両方が非課税じゃないといけないんですね。それはしっかり確認が必要ですね!
青森県 奨学のための給付金 給付額一覧表
実際いくらもらえるのか、一番気になるところなんですが。
お子さんが通っている学校の課程と、世帯の状況によって変わります。まずテーブルで整理しましょう。
| 課程 | 世帯区分 | 年額 |
|---|
| 全日制・定時制 | 非課税世帯 | 152,000円 |
| 通信制 | 非課税世帯 | 52,100円 |
| 全日制・定時制・通信制 | 生業扶助受給世帯 | 52,600円 |
| 専攻科 | 非課税世帯 | 52,100円 |
| 専攻科 | 所得割合算105,500円未満世帯 | 10,420円 |
| 専攻科 | 所得割合算264,500円未満の多子世帯 | 10,420円 |
全日制・定時制の非課税世帯だと年額15万2000円か!これは大きいですね!
ざっくり15万円以上もらえるわけです!私立高校の授業料って、青森県でも年間60万〜80万円くらいかかりますよね。就学支援金(授業料カット)と合わせると、かなり実質負担が減りますよ。
通信制だと5万2100円とだいぶ差がありますが、なぜですか?
通信制は単位数に応じた授業料設定になっていて、もともと学費が低めに設定されているためです。教育費全体の負担が全日制・定時制より少ない分、給付額も異なっています。国の制度設計でもともとそう決まっているんですよ。
なるほど!専攻科の場合は非課税世帯以外も対象になるのが面白いですね。
そうなんです!専攻科については、完全な非課税じゃなくても所得割の合算額が105,500円未満であれば年額10,420円もらえます。また、子どもが3人以上いる多子世帯は、所得割合算264,500円未満まで対象が広がります。専攻科に進む子がいる家庭は、ぜひ確認してほしいですね。
家庭によって対象になるかどうか変わるから、自分がどのパターンか確認することが大切ですね。金額がわかったところで、どうやって申請するんですか?
奨学のための給付金 申請フロー
在学している学校が県内か県外かによって、提出先が変わります。県内の私立高校に通っている場合は、学校が案内してくれるので、学校に書類を提出するだけでOKです。
学校から声がかかるなら、見落としにくくていいですね!
県外の私立高校に通っているお子さんの保護者の場合は、青森県のウェブサイトから申請書をダウンロードして、県民活躍推進課に郵送することになります。
1学校から申請書・案内書類を受け取る(県内高校の場合)/県ウェブサイトからダウンロード(県外高校の場合)
2必要書類を準備する(非課税証明書、通帳の写し等)
3学校(県内)または青森県県民活躍推進課(県外)に提出
4令和7年6月18日(早期給付希望)または7月30日(通常給付)までに提出完了
512月末頃に保護者等の口座に振込(早期給付は7月末頃に4〜6月分を先行給付)
「早期給付」というのが気になります。これって何ですか?
新入生向けの制度です!入学してすぐ4月から6月の間にも費用はかかりますよね。本来は12月末に一括振込なんですが、新入生は4月〜6月分の給付金を7月末頃に前倒しで受け取れる早期給付という制度があります。早期給付を希望する場合は、令和7年6月18日までに申請が必要です。
入学時の出費が大きい時期に先にもらえるのはありがたいですね!
- 早期給付(4〜6月分の先行受給): 令和7年6月18日(水)まで
- 通常給付(全体): 令和7年7月30日(水)まで
- 給付時期: 早期給付は令和7年7月末頃、通常給付は令和7年12月末頃(いずれも予定)
世帯の区分によって少し変わります。全員共通で必要なのは「給付金受給申請書(原本)」と「振込先口座の通帳の写し」です。
| 世帯区分 | 必要書類 |
|---|
| 非課税世帯 | 保護者全員の非課税証明書または課税証明書 |
| 生業扶助受給世帯 | 生活保護受給証明書(原本・交付日が7月1日以降3か月以内) |
| 全員共通 | 受給申請書(原本のみ・コピー不可)、振込先口座の通帳の写し |
| 県外高校在学の場合 | 上記に加えて在学証明書、就学支援金受給資格確認書類 |
申請書はコピー不可なんですね!これは気をつけないといけない。
そうなんです、あと課税証明書は申請する年度分のもの(令和7年度申請なら令和7年度課税証明書)を使います。マイナンバーカードの写しで代用できる場合もありますよ。
「世帯の状況に関する申立書」も必要と書いてありましたが?
これは学校から配布される書類の一部で、申請書とセットになっています。学校に相談すれば全部そろえてもらえます。自分でゼロから用意する必要はないので安心してください!
「自分は対象なの?」で迷う人が多そうですが、よくある疑問ってどんなものがあります?
いくつかポイントがあります。まず「保護者が青森県に住んでいれば、子どもが県外の私立高校でも対象になる」というパターン。逆に「子どもが青森県の私立高校に通っていても、保護者が他県に住んでいれば対象外」になります。
そうです。次に「生業扶助を受けている世帯」については、住民税が少し課税されていても対象になります。生業扶助と非課税は別の判定基準ですから、生活保護の生業扶助を受けている方は非課税かどうかに関わらず申請できます。
令和7年7月1日時点で次の全てに該当するかチェック:
- 保護者が青森県内に住所がある
- 生業扶助受給、または保護者全員が住民税所得割非課税
- 子どもが私立高等学校等に在学している
- 子どもが就学支援金または学び直しへの支援金の支給対象である
就学支援金の支給対象かどうかってどうやって確認するんですか?
就学支援金は保護者の年収目安が910万円未満程度なら対象になります。非課税世帯なら当然対象内なので、実質的には「住民税非課税ならOK」と考えてもらって大丈夫です。ただ、学校への在学確認時に就学支援金の受給申請をしてもらうことが前提です。
ところで、国公立高校向けの「奨学のための給付金」もありますよね。私立と国公立で金額が違うんですか?
違います!全日制・定時制の非課税世帯を比べると、国公立が年額143,700円に対して、私立は年額152,000円。私立の方が年額8,300円多くもらえるんです。
これは私立高校の方が授業料以外のコストも全体的に高い傾向にあるからです。制服代、教材費、部活の費用なんかも公立より高くなりやすいですから。国の制度設計として私立への支援を手厚くしているんですね。
| 比較項目 | 私立(全日制) | 国公立(全日制) |
|---|
| 非課税世帯 年額 | 152,000円 | 143,700円 |
| 生業扶助受給世帯 年額 | 52,600円 | 32,300円 |
生業扶助受給世帯でも私立は52,600円、国公立は32,300円と大きく差があるんですね。
そうです。国の制度として全都道府県統一の基準で決まっているので、他県と比べても同じ金額です。あ、ちなみに令和7年12月に発生した青森県東方沖地震で被害を受けて収入が減少した方は「家計急変世帯」として支援を受けられる可能性もあります。各私立学校や県民活躍推進課に相談してください。
「奨学のための給付金」の申請において、ATMで手続きを求めることは絶対にありません。電話で口座番号やマイナンバーを聞いてくることもありません。不審な連絡があった場合は、青森県こども家庭部 県民活躍推進課(TEL: 017-734-9869)に直接確認してください。
給付金絡みの詐欺は多いと聞きますし、こういった注意喚起は大切ですね。
特に「手続きをしないと給付されない」「代わりに申請してあげる」といった話は疑ってください。本制度は原則として学校経由または郵送の申請で、業者が介在することはありません!
申請期限は絶対に守らないといけないですよね。改めて確認させてください。
はい、令和7年度の期限は2つあります。早期給付を希望する場合は令和7年6月18日(水)が期限。通常給付は令和7年7月30日(水)です。
新入生のご家庭はとくに早めに動いてほしいです。学校から4月〜5月に案内が来るはずなので、書類を後回しにせず早めに対応しましょう。
- 早期給付(4〜6月分): 令和7年6月18日(水)厳守
- 通常給付: 令和7年7月30日(水)厳守
- 期限を過ぎると当該年度の給付は受けられなくなります
- 不明点は学校か県民活躍推進課(017-734-9869)に早めに相談
これ、知らずに期限を過ぎてしまう人がいそうで心配です。
学校に在学中であれば、学校から案内が届きます。ただ「案内が届いていない」「書類を紛失した」という場合は、自分から学校や県民活躍推進課に問い合わせることが大事です。
今日は改めてこの制度の全体像が見えました!最後にまとめのテーブルをお願いします。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 対象者 | 青森県内に住所がある保護者等で、住民税非課税または生業扶助受給世帯 |
| 対象生徒 | 青森県内外の私立高等学校等(専攻科含む)に在学中 |
| 給付額(全日制・定時制) | 非課税世帯: 年額152,000円 / 生業扶助: 年額52,600円 |
| 給付額(通信制) | 非課税世帯: 年額52,100円 |
| 給付額(専攻科) | 非課税世帯: 年額52,100円 / 所得割105,500円未満: 年額10,420円 |
| 申請期限 | 早期給付: 令和7年6月18日 / 通常給付: 令和7年7月30日 |
| 振込時期 | 早期給付: 令和7年7月末頃 / 通常給付: 令和7年12月末頃 |
| 申請先 | 在学校(県内)/ 青森県県民活躍推進課(県外) |
| 問い合わせ | 青森県こども家庭部 県民活躍推進課 学事振興グループ TEL: 017-734-9869 |
| 公式URL | 青森県 修学支援制度ページ |
ありがとうございました!これはぜひ青森県内の私立高校生の保護者の方に知ってほしい制度ですね。
年額152,000円は本当に大きいですよ!しかも返還不要の給付金ですから、ぜひ活用してほしいです。青森県内の私立高校に通うお子さんがいるご家庭はもちろん、子どもが県外の私立高校に進学しても保護者が青森県に住んでいれば対象になります。ぜひ確認してみてください。
青森県には、同様の奨学給付金制度が国公立高校にも用意されています。また、教育費以外にも各種給付金が存在します。
都道府県別の給付金・補助金情報は、青森県の給付金一覧からも確認できます。
青森県高校生等就学支援課(学事課)
電話: 017-734-9880(平日8:30〜17:15)
私立高校生は在学学校へ、学校から県に書類提出されます。