今日は「人手不足対策設備導入等支援補助金(第2期)」を取り上げたいんですけど、名前からして気になりますよね。どんな補助金なんですか?
これ、岡山県の中小企業向けの補助金なんですが、最大2,000万円・補助率2/3という条件がかなり強烈なんですよ。人手不足を解消するための設備やシステムを導入する費用を、岡山県が3分の2まで負担してくれる制度です。
えっ!2,000万円!?それだけ補助が出るなら相当大きな設備投資ができますね。
そうなんです。3,000万円の設備投資をしたとすると、2,000万円が補助されて自己負担は1,000万円で済む計算です。製造ラインにロボットを入れたいとか、自動搬送装置を導入したいという中小企業には、かなり現実的な選択肢になりますよ。
岡山県の補助金ということは、岡山に事業所がないと使えないですよね?
その通りです。岡山県内に事業所等を有する中小企業者が対象です。本社が県外でも、岡山に工場や営業所があれば申請できる可能性があります。あと、業種はほぼ全部カバーしてますよ。製造業、サービス業、医療福祉、建設業…と、岡山で事業をやっている中小企業ならほぼ全業種で使えます。
なるほど!じゃあ「第2期」ということは、前にも同じ補助金があったんですか?
はい!第1期(
人手不足対策設備導入等支援補助金)がすでに実施されていて、今回が第2弾です。ただし、
第1期で交付決定を受けた企業が第2期にも申請する場合、補助上限は1,000万円に下がります。第1期を使っていない企業は引き続き2,000万円の上限が使えますよ。
人手不足対策設備導入等支援補助金 概要インフォグラフィック
そうですよ!国の「ものづくり補助金」(
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)の基本的な補助率は1/2なので、本補助金の方が補助率が高いんです。条件が合えば、こちらの方が有利なケースが出てきます。補助額の下限が100万円なので、補助率2/3から逆算すると150万円以上の投資が必要になりますけどね。
「設備導入」ってざっくりいうと、どんなものが対象になるんでしょうか?
大きく6種類に分かれていて、かなり幅が広いんですよ!ハードウェアからクラウドサービスまでカバーしてます。
| 経費カテゴリ | 具体的な内容 |
|---|
| 設備等購入費 | 自動化設備、ロボット、IoT機器、バリアフリー設備 |
| システム等構築費 | 業務管理システム、生産管理システム、在庫管理システムの開発費 |
| 運搬具購入費 | 自動搬送車(AGV)、電動台車、搬送コンベヤー |
| システム等利用料 | クラウドサービス利用料、SaaS利用料、RPA等の自動化ツール |
| 技術指導費 | 設備導入に伴う技術指導費、システム操作研修費 |
| その他外注費 | 設備設置工事の外注費、システムカスタマイズ費用 |
クラウドサービスの利用料も入るんですか!それは使いやすそうですね。
そうなんです、システム等利用料が対象に含まれているのがポイントです。クラウド型の勤怠管理システムや、SaaS型の生産管理ツール導入費用もカバーできます。初期費用が少ないクラウドサービスとの組み合わせなら、中小企業でも取り組みやすくなりますよ。
以下の経費は補助対象外です。申請前に必ず確認してください。
- 土地・建物の取得費
- 建物の改修・内装工事費(設備設置に直接関連しないもの)
- 消費税等の税金
- 人件費・給与
- 通信費・光熱費などの経常的な運営費
- 中古設備の購入費
- 汎用事務機器(パソコン・プリンター等)の購入費
- 自動車の購入費(運搬具として特化したものを除く)
パソコンやプリンターはNGなんですね。意外と見落としそう。
よく「パソコンも対象になりますか?」って相談がきますね。汎用的な事務用PCは基本的に対象外です。ただし、業務用の専用システムと一体的に導入するケースなど、条件によっては対象になる可能性もあります。その場合は必ず相談窓口に確認してください。
わかりました。対象経費を把握した上で、次は申請の流れを教えてもらえますか?
人手不足対策設備導入等支援補助金 申請フロー図
申請は5ステップで完結します。一番のポイントはGビズIDの事前取得で、これに2〜3週間かかることをまず押さえてください。
GビズIDが鍵なんですね!2〜3週間かかるのを知らないで申請期間ギリギリに動き出したら間に合わない!
それでよく困っている企業さんが出てきます(笑)。GビズIDは一度取得すれば他の補助金申請にも使えるので、持っていない企業さんは今すぐ取得手続きを始めておいた方がいいですよ。申請期間が令和8年4月21日なので、そこから逆算すると余裕はあまりないです。
もし書き方がわからない場合、相談できる場所はありますか?
それが、ちゃんと相談窓口が設置されているんです!テクノサポート岡山(岡山市北区芳賀5301)で対面またはオンラインで相談できます。電話(086-286-9638)で事前に予約して、企業名・氏名・電話番号・相談内容・対面かオンラインかを伝えてください。相談期間は令和8年2月24日〜4月21日の平日9時〜16時です(12時〜13時除く)。メールは
hitode@optic.or.jpです。
テクノサポート岡山(岡山県産業振興財団)
- 電話: 086-286-9638
- メール: hitode@optic.or.jp
- 所在地: 岡山市北区芳賀5301
- 相談期間: 令和8年2月24日〜4月21日(平日9時〜16時、12時〜13時除く)
- 対面・オンライン相談対応(要電話予約)
ここが一番聞きたいところ!採択率を上げるにはどうすればいいんですか?
採択の鍵は「人手不足対策の申請書にする」ことです。単なる設備更新の計画書に見えたら、審査で弱いんですよ。
ポイント1: 人手不足の実態を数値で示す
欠員数・残業時間・離職率・求人充足率など、具体的な数値で「うちはこれだけ人手不足が深刻だ」を証明する。
ポイント2: 設備導入後の改善効果を定量化する
「省人化3名分」「残業月30時間削減」「生産量20%増加」など、Before→Afterを数字で描く。投資回収の見通しも具体的に。
ポイント3: 加点項目を事前取得して積み上げる
経営革新計画・子育て応援宣言アドバンス企業・パートナーシップ構築宣言の3つを申請前に取得。特にパートナーシップ構築宣言はオンラインで比較的簡単に登録できる。
ポイント4: 多様な人材活用の視点を盛り込む
省人化だけでなく、女性・高年齢者・障がい者が活躍できる環境整備という視点を加えると評価が高まる傾向がある。
ポイント5: 事業完了スケジュールを緻密に策定する
令和8年12月31日が事業完了期限。大型設備や受注生産品は納期が長いため、交付決定後すぐ発注できるよう事前準備を進めておく。
加点項目が3つもあるんですね!全部取れたら相当有利になりそう。
そうなんです!パートナーシップ構築宣言は特に取りやすいですよ。
パートナーシップ構築宣言ポータルでオンライン登録ができます。登録後に審査があるので、申請期間が始まる前に余裕をもって手続きしておきましょう。
経営革新計画は岡山県に申請して承認してもらう必要があります。承認には時間がかかるので、すでに承認を受けている企業は大きなアドバンテージです。これから取得する場合は、本補助金の申請に間に合わない可能性もあるので、次回公募に向けた準備として位置づけた方がいいかもしれません。
絶対に使った方がいいです!相談に来た企業と来なかった企業では、申請書の完成度に差が出ます。「人手不足対策になっているか」「対象経費の判断」「スケジュールの実現可能性」などを事前に確認できるのは大きいですよ。予約は電話で(086-286-9638)。
採択されやすい業種と活用例を紹介しますね。製造業と物流は特に相性がいいです!
| 業種 | 具体的な活用例 | 効果 |
|---|
| 製造業 | CNC工作機械+自動プログラム生成システム、ロボットアーム | 熟練工不在でも高品質加工が可能に |
| 物流・運輸業 | 自動搬送ロボット(AGV)+バーコード管理システム | ピッキング効率2倍・出荷遅延ゼロ |
| 介護・福祉 | 見守りセンサー+リフト移乗装置 | 夜間巡回削減・スタッフの身体的負担軽減 |
| 食品製造 | 自動包装機+AIカメラ検品システム | 包装工程を2名→1名に省人化 |
| 飲食業 | セルフオーダーシステム、自動調理機器 | ホール人員削減・ミス防止 |
| 建設業 | 施工管理システム、ICT建機 | 現場管理の省人化・安全性向上 |
人手不足はどの業種も同じ悩みですからね。見守りセンサーなら夜間巡回の回数を減らせるし、リフト補助装置は介護職員の身体的な負担を軽減します。これって女性や高年齢者が長く働き続けられる環境の整備にもつながるので、補助金の趣旨にもピッタリ合うんです。
なるほど、省人化だけじゃなくて多様な人材活用という切り口も大事なんですね。経費対効果はどのくらい考えればいいですか?
500万円の投資なら333万円補助されて自己負担167万円。1,500万円の投資なら1,000万円補助されて500万円の自己負担です。省いた人件費1名分(年間300〜400万円)で計算すると、多くのケースで2年以内に投資回収できる計算になります。申請書にはこの投資回収の試算を必ず書き込みましょう。
加点項目について、もう少し詳しく教えてもらえますか?
加点1: 岡山県経営革新計画
岡山県が承認した「経営革新計画」を持っており、本補助金の申請日時点で計画期間中であること。岡山県産業振興課に申請が必要。承認まで時間がかかるため、すでに保有している企業に有利。
加点2: おかやま子育て応援宣言「アドバンス企業」
岡山県の「おかやま子育て応援宣言」に登録した上で、さらに上位の「アドバンス企業」として認定を受けていること。岡山県公式ページから申請できる。
加点3: パートナーシップ構築宣言
取引先との共存共栄を宣言する制度。パートナーシップ構築宣言ポータルからオンラインで登録できる。3つの中で最も取得しやすいので、まずここから始めるのがおすすめ。
パートナーシップ構築宣言、聞いたことはありましたけど取得しやすいんですね!
そうです!これは登録しておいて損はないんです。本補助金だけでなく、ものづくり補助金など他の補助金でも加点対象になっています。「補助金の申請を考えているならとりあえず登録」くらいの感覚でOKですよ。
締め切りが気になります。何に気をつければいいですか?
期限1: GビズID取得
申請受付開始の2〜3週間前から動き始める必要があります。令和8年2月24日(火)の受付開始に合わせるなら、1月中旬には手続きを開始してください。
期限2: 申請受付期間の締め切り
令和8年4月21日(火)の17時が受付終了です。郵送・持参不可のため、jGrantsのシステムで完結させる必要があります。システムトラブルに備えて、数日前に余裕を持って提出を。
期限3: 事業完了(納品・支払)
令和8年12月31日(木)までに設備の納品と支払を全て完了させなければなりません。大型設備や海外製機器は製造・輸送に数か月かかることがあるため、交付決定後すぐに発注できる準備をしておきましょう。
年末までに設備納品・支払完了というのが地味に厳しいかも。
そこで詰まる企業が結構いるんですよ。特に受注生産の産業機械は「発注から納品まで半年以上」なんてざらです。採択されたらすぐ動けるよう、事前にメーカーと仕様の話を進めておくことをお勧めします。「採択されてから考える」では手遅れになりかねないので。
次のセクションでは、他の補助金との使い分けも確認したいですね。
他に似たような補助金もあるじゃないですか。どう使い分ければいいですか?
| 補助金名 | 補助率 | 上限額 | 対象地域 | 主な特徴 |
|---|
| 本補助金(第2期) | 2/3以内 | 2,000万円 | 岡山県内 | 人手不足対策に特化、補助率高い |
| ものづくり補助金 | 1/2以内 | 750万円〜 | 全国 | 革新的な設備投資・試作品開発 |
| 中小企業成長加速化補助金 | 変動 | 変動 | 対象地域次第 | 成長加速に特化 |
ものづくり補助金より補助率も上限額も高いんですね!
ポイントは「重複申請は同一経費でNGだけど、異なる設備なら両方使える」ことです。例えば、生産ラインの自動化設備はこの補助金で、革新的な新製品開発のための試作設備はものづくり補助金でという使い方が考えられます。ただし、申請前に事務局に確認することは必須です。
IT導入補助金はITツール・ソフトウェアに特化した補助金で、IT導入補助金の認定を受けたITツールじゃないと対象にならないという縛りがあります。本補助金の「システム等構築費」や「システム等利用料」はより柔軟に対象になりますが、補助上限額は大きい分、投資規模も大きい必要があります。小規模なIT化ならIT導入補助金、大きめの省人化設備導入や複合的な投資なら本補助金という使い分けが目安になります。
これは賢い組み合わせです!厚生労働省の「人材確保等支援助成金」や「キャリアアップ助成金」は雇用面からのアプローチですが、設備投資と同時に使うことで「設備で省人化しながら、残った人材のスキルアップを助成金で支援」という二段構えが使えます。設備導入と人材育成を一体で進める企業は審査でも好意的に評価されやすいです。
実際にこういう補助金を使った企業の話、聞けますか?
例えば、岡山の食品製造会社(従業員30名)で包装ラインに自動包装機とAIカメラ検品システムを900万円で導入したケース。補助金600万円を受けて自己負担300万円、常に2名が必要だった包装工程を1名に省人化、月平均残業30時間削減、という効果です。パート確保が年々困難になっていたという課題がそのまま解決したんですよ。
倉敷の物流倉庫(従業員20名)が、自動搬送ロボット(AGV)とバーコード管理システムで1,500万円の投資をして1,000万円の補助を受けたケースがあります。4名でやっていたピッキング作業が2名で対応できるようになって、ECの拡大で増加した出荷量に対応できるようになりました。
岡山市の介護施設(従業員45名)が見守りセンサーとリフト移乗装置を800万円で導入して533万円の補助を受けたケースですね。夜間巡回の頻度が50%減少、スタッフの身体的負担が軽減されて、高年齢スタッフの就労継続にもつながりました。介護業界の人手不足解消にこそ使ってほしい補助金だと思います。
本当に業種を問わず使えるんですね!次は申請書を書く上での具体的なコツを教えてもらえますか?
一番差がつくのは「課題の数値化」です。「人手が足りない」だけでは弱い。「現在の欠員数は〇名、残業時間は月平均〇時間、離職率は〇%」という数字で語れるかどうかが勝負どころです。
もう一つ大事なのが「投資のストーリー」です。人手不足という課題→設備導入という解決策→省人化・生産性向上という効果→事業継続・成長という未来、この流れが一本の筋で通っているかどうか。散漫な計画書は弱いです。
審査官に「これは採択すべき案件だ」と思わせる書き方ですね。
その通りです!審査官は多くの申請書を見ていますから、「この会社の人手不足は本当に深刻で、この設備で確かに改善できる」というストーリーが伝わる申請書が通ります。相談窓口でフィードバックをもらいながら磨き上げてください。
要素1: 人手不足の現状(数値付き)
欠員数・残業時間・離職率・求人充足率などを具体的な数字で記載。「深刻さ」が伝わる描写が必要。
要素2: 設備導入後の改善効果(定量的に)
省人化人数・残業削減時間・生産量増加率など、Before→Afterを数値で示す。投資回収期間の試算も必須。
要素3: 多様な人材活用への貢献
省人化だけでなく、女性・高年齢者・障がい者が働きやすくなる観点を盛り込む。審査での評価が高まる。
ありがとうございます。申請書の全体像がつかめてきました。次は申請後のスケジュールを確認させてください。
採択→交付申請→交付決定→設備発注・導入→実績報告という流れになります。重要なのは全てのプロセスを令和8年12月31日(木)までに完了させる必要があることです。
申請締め切りが4月21日で、採択通知が来るのが6〜7月と仮定すると、設備の発注から納品・支払まで約5〜6か月しかありません。国内メーカーの標準的な設備なら余裕はありますが、海外製機器や受注生産品は危ないです。「採択されたら即発注できる」よう、事前にメーカーと仕様の調整を進めておいてください。
そうしないと間に合わないケースがあります。事前に見積書を複数社から取り、設備の仕様を固めておく。採択されたらその見積書で即発注できる状態にしておく。これが理想の進め方です。
事業完了が期限に間に合わなかったらどうなりますか?
補助金が交付されない場合があります。最悪の場合、交付決定が取り消されることも。だから事前のスケジュール管理が本当に大事です。不安な場合は相談窓口で「この設備で令和8年12月31日までに完了できますか?」を事前確認してください。
相談窓口によく来る質問をQ&A形式でまとめますね!
岡山県内に事業所等を有していれば申請できる可能性があります。本社が県外でも、岡山県内に工場や営業所があればOKです。ただし詳細は公式サイトの募集要項または相談窓口でご確認ください。
GビズIDを持っていないんですが、今から間に合いますか?
申請受付が令和8年4月21日ですから、今から取得手続きを開始すれば十分間に合います!
GビズID取得サイトからすぐに申請してください。2〜3週間で取得できます。
申請できます。ただし補助上限額が1,000万円に下がります。第1期の経験を活かして、次の省人化投資に使うのは有効ですよ。
補助金の下限100万円を満たすには最低いくら投資が必要ですか?
補助率が2/3なので、100万円の補助を受けるには150万円以上の対象経費が必要です。150万円の投資なら100万円補助、300万円の投資なら200万円補助という計算です。
令和8年2月24日〜4月21日の平日9時〜16時(12時〜13時を除く)です。電話(086-286-9638)で事前予約が必要です。オンライン相談にも対応しています。
岡山県独自の補助金ということで、次回公募の可能性はありますか?
第1期・第2期と継続実施されていることを考えると、岡山県として継続的に支援する意向があるものと見ています。第3期が実施される可能性は十分あります。今回の申請に間に合わない場合でも、GビズID取得や加点項目の登録、事業計画の準備を今から進めておくことをお勧めします!