大阪府の女性向け補助金・助成金 種類と金額の比較
大阪で起業しようとしてる女性から「補助金って何から調べたらいいですか」ってよく聞かれるんですよ。室谷さんはどこから入りますか?
まず制度の種類を把握するとこからですね。大きく3層あって、国が全国で使える補助金・助成金、大阪府・市独自の支援制度、そして就職や生活を支える個人向けの給付・支援が混在している状態なんです。
重複受給の禁止さえ守れば複数組み合わせられます。「補助金は1つだけ」って思い込んでる方が多いんですけど、実際は公庫融資で開業資金を確保しつつ、小規模持続化補助金で販路開拓費を補填、っていう組み合わせが定番です。
なるほど。それで女性は特別に有利になる部分ってあるんですか?
ありますよ(笑)。女性であることで加点が付く補助金があったり、女性限定の融資優遇があったり。大阪府と大阪産業局が力を入れてるので、東京に次いで全国2位の手厚さです。
| 制度の分類 | 代表制度 | 金額の目安 |
|---|
| 国の補助金(事業者向け) | 小規模事業者持続化補助金(創業型) | 最大200万円 |
| 国の補助金(設備投資) | ものづくり補助金 | 最大750万円 |
| 国の補助金(女性特化) | フェムテック等サポートサービス補助金 | 最大500万円 |
| 国の助成金(雇用) | 両立支援等助成金 | 60万円/人まで |
| 国の助成金(人材) | キャリアアップ助成金 | 80万円/人まで |
| 大阪府独自 | 大阪起業家グローイングアップ補助金 | 最大100万円 |
| 大阪府独自(融資優遇) | 開業・スタートアップ応援資金 | 金利0.2%引下げ |
| 国の融資 | 日本政策金融公庫 女性・若者・シニア起業家支援資金 | 最大7.2億円 |
| 個人向け支援 | ハローワーク 各種就職支援給付 | 給付内容による |
並べるとけっこうありますね!でも全部自分で調べるの大変そう(笑)
大阪産業局に相談すれば整理してもらえますよ。「DISCOVER MYSELF」という女性起業家応援プロジェクトがあって、今挙げた制度を全部含めて無料でアドバイスもらえます。次のセクションから1つずつ掘り下げていきましょうか。
まず事業者向けから聞きたいんですけど、最初に手をつけるべき補助金ってどれですか?
業種を問わず活用しやすいのは
小規模事業者持続化補助金(創業型)です。飲食・美容・コンサル・アパレルと大阪に多い業種ほぼ全部が対象で、
販路開拓に使った経費の2/3を最大200万円まで補助してもらえます。
さらに、創業3年以内の女性は「創業加点」が付いて採択率が上がりやすいです。商工会・商工会議所に認定してもらう必要がありますけど、大阪商工会議所に相談するのが一番スムーズ。
商工会議所に行けばいいんですね。ちなみに持続化補助金って種類がいくつかありますよね?
そうなんです。今話したのは創業型で最大200万円ですが、
ビジネスコミュニティ型という枠もあって、こっちは5者以上のグループで動く若手・女性経営者向けに最大50万円が出ます。女性経営者の勉強会や販路開拓コミュニティ活動に使えるんですよ。
コミュニティを作って一緒に活動するとサポートが厚くなる、っていう設計です。大阪のビジネス界隈、女性経営者のコミュニティが活発なのでここはうまく活用したい制度ですよ。
ものづくり補助金(最大750万円)
ものづくり補助金って名前は聞くんですけど、女性の起業でも使えるんですか?
使えます。
ものづくり補助金は製品開発やサービスのIT化・生産性向上に使えて、補助上限が最大750万円なんですよ。
メニュー開発のための厨房設備を高度化するとか、美容室の予約・会計システムをまとめてデジタル化するとか。「革新的なサービス・商品開発」という要件さえ満たせばOKです。中小企業で補助率1/2、小規模事業者で2/3で、採択率はざっくり40〜50%前後です。
従業員数で小規模に当たるかどうかが変わります。まずそこを確認してから申請戦略を立てるのがいいです。
フェムテック等サポートサービス補助金(最大500万円)
フェムテックって最近聞くんですけど、補助金もあるんですか?
経済産業省の
フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金、これ面白い制度です。女性の健康課題(月経・妊娠・更年期など)をテクノロジーで解決するサービスを作る会社だけでなく、職場でそれを導入する企業も対象で
上限500万円なんです。
「こういう効果が出ました」って実証する形でも申請できます。令和3年度から累計で採択事例がどんどん増えてて、大阪でも活用実績がある。まだ認知度が低い分チャンスが残ってる補助金ですよ(笑)
大阪起業家グローイングアップ補助金(最大100万円)
「大阪起業家グローイングアップ補助金」は、大阪府のビジネスプランコンテストで入賞した起業家に補助金が出る仕組みです。優勝で100万円(補助率1/2)、準優勝で50万円。コンテストを勝ち抜く力が問われますが、アイデアが光ってれば十分戦えます。
むしろコンテストに出すこと自体がビジネスプランの洗練につながるし、大阪産業局のメンターがフィードバックしてくれます。採択不採択じゃなくてコンテスト評価なので、採択倍率という概念がないんですよ。出すだけで成長できる。
両立支援等助成金(最大60万円/人)
「雇用している従業員を育てたい」っていう女性経営者向けの助成金は?
厚生労働省の両立支援等助成金ですね。仕事と育児・介護の両立を支援する取り組みをした事業主に支給されます。育児休業等支援コースで育休取得時に30万円、職場復帰時に30万円、合計60万円が目安です。
そうです。女性従業員を雇っている経営者が育休を取らせてあげると支給されます。「女性が働きやすい職場をつくったら国からサポートが来る」という仕組みです。随時申請できるのもメリット。
キャリアアップ助成金(最大80万円/人)
非正規から正社員への転換、賃金規定の改定などに使える助成金です。正社員化コースで有期雇用から正規雇用に転換した場合、1人につき最大80万円。パートタイムで雇っていた女性スタッフを正社員化する際に使えます。
やっぱりそこは活用しないと。特に小規模の飲食店や美容室を運営している女性経営者には相性がいい制度です。
補助金は「もらったら終わり」ですが、融資は「借りて返す」なので仕組みが違います。ただ開業初期は補助金が採択される前に資金が必要になることが多いので、融資と補助金を並行して使うのが現実的です。
大阪府の「開業・スタートアップ応援資金」は、女性が事業主であることを条件に金利を0.2%引き下げてくれる優遇制度があります。1,000万円借りると年2万円の節約、10年で20万円ですね。
返済期間で計算すると結構変わるんですよ。大阪府内の金融機関・商工会を通じて申し込めます。あと日本政策金融公庫の女性・若者・シニア起業家支援資金は、融資限度額が最大7億2千万円で通常より有利な特別利率が適用されます。
全員が7億使えるわけじゃないですけど(笑)、事業計画書の内容で融資額が決まるので、大阪産業局で計画書の相談をしてから公庫に持ち込むのがスムーズです。
- 大阪産業局(DISCOVER MYSELF): 女性起業家応援プロジェクト。セミナー・個別相談・コミュニティ参加が無料。discovermyself.jp
- 大阪商工会議所: 特定創業支援等事業の認定、補助金申請サポート、経営相談
- 日本政策金融公庫 大阪支店: 女性向け融資(女性・若者・シニア起業家支援資金)の相談
- 大阪府 商工労働部: 開業・スタートアップ応援資金の窓口案内
- ハローワーク大阪: 就職・再就職支援の各種給付制度の相談
大阪は支援機関のネットワークが厚くて、梅田エリアに主要な窓口が集まってるので相談しやすいです。ここを使わないのはもったいないですよ。
起業じゃなくて再就職を考えている女性や、育児と仕事を両立している人向けの制度はどうですか?
個人向けは主にハローワーク系の制度と大阪府・市の独自支援に分かれます。まず大阪府の「働く女性のライフ・キャリアプラン応援事業」があって、自主セミナーを開催したい女性グループには最大4万円の助成金が出ます。
ハローワーク系だと「就業促進定着手当」「再就職手当」「高年齢再就職給付金」などがあります。大阪府のハローワークでは女性専用の相談窓口も設けていて、育児との両立を考えながら再就職を探す方に特化したアドバイスが受けられます。
そうですよ。「マザーズハローワーク大阪」という専門窓口があって、子どもを連れて相談に来られるように設計されています。補助金ではなく「求職者支援訓練」も使えて、職業訓練を受けながら生活費相当の給付金(月10万円)がもらえる制度もあります。
収入要件はありますが、離職中や個人事業主で収入が少ない方が対象です。大阪ならハローワーク難波や天王寺で相談できます。職業訓練は簿記やIT、美容系まで種類が豊富で、スキルアップしながら給付金がもらえる。
- 求職者支援訓練の月10万円給付は、収入や資産の要件を満たす必要があります
- 大阪府の各種支援制度は年度ごとに内容が変わることがあります
- 申請前にハローワークまたは大阪府の窓口で最新情報を必ず確認してください
簡単にまとめると「起業・ビジネスを始めたい → 補助金・融資ルート」「再就職・スキルアップしたい → ハローワーク・訓練給付ルート」「働く職場環境を良くしたい → 事業主側の助成金ルート」の3つです。
大阪の女性起業家が補助金を受け取るまでの流れ
補助金を申請するとき、実際に詰まりやすいポイントってどこですか?
一番多いのが「後払いなのに資金が尽きる」問題ですね。補助金って基本的に後払いで、先に自分で経費を使ってから後で補助金が振り込まれる仕組みなんです。
そうです。開業直後の女性がここで詰まることが多くて。だから融資を先に確保しておいて、補助金が入ったら繰り上げ返済という流れが現実的なんです。公庫融資や大阪府の応援資金を先に組んでおく意味がここにあります。
もう一つ大事なのがGビズIDの事前取得です。小規模持続化補助金もものづくり補助金もGビズIDを使ってオンライン申請するんですが、取得に2〜4週間かかることがあります。公募開始直後にGビズIDを持っていない方が「申請できない!」ってパニックになるケースがよくある。
gBizID.go.jpで申請できます。代表者の印鑑証明書が必要なので、開業届を出したらすぐGビズIDの申請もセットでやっておくのが鉄則ですよ。
商工会議所での特定創業支援認定も加点になるんでしたっけ?
そうです。大阪商工会議所で経営・財務・人材育成・販路開拓の4テーマで1ヶ月以上継続的な支援を受けると証明書が発行されて、会社設立時の登録免許税が半額になります。株式会社なら通常15万円が7万5千円に。補助金ではないですが開業コストを下げられる。
持続化補助金の加点にも使えるので、「一石二鳥」の認定です。早めに商工会議所に相談するのをおすすめします。
大阪産業局(DISCOVER MYSELF)または商工会議所に相談して補助金を特定する
GビズIDをgBizID.go.jpで申請・取得(代表者印鑑証明書が必要)
特定創業支援等事業の認定を受ける(加点・登録免許税半額)
- GビズID未取得で申請期限に間に合わない: 公募開始前に必ず事前取得
- 後払いの資金繰り失敗: 補助金交付前の運転資金を融資で手当てしておく
- 加点書類の準備漏れ: 商工会・商工会議所への事前相談・認定が必要な加点項目に注意
- 採択後に計画外の経費を使う: 採択後の変更は事前に支援機関に相談が必要
最後に「これだけは覚えておけ」という3ポイントをまとめてもらえますか?
まず1つ目。持続化補助金(創業型)から始めること。業種問わず対象が広く、補助率2/3で最大200万円。女性創業加点も付くので、最初の補助金としてコスパが最高です。
大阪産業局のDISCOVER MYSELFを使って、専門家に無料相談することです。一人で全部調べようとすると時間が無駄になるし、情報も古かったりする。専門家を無料で使える仕組みが大阪には整っているので、それを使わない手はない(笑)
GビズIDとフェムテック補助金を今すぐ調べておくことです。GビズIDは取得に時間がかかるので今すぐ申請。フェムテック関連のビジネスを持っている方は、まだ認知度が低い分チャンスが残っている最大500万円の補助金です。
ありがとうございました!大阪の女性、サポート厚いんですね。
そうなんですよ。東京に次いで国内2番目の支援の厚みがあるので、制度をうまく活用すれば相当有利に動けます。まず大阪産業局に相談するところから始めてみてください!
大阪府の補助金・給付金をまとめて確認したい方は
大阪府の補助金・給付金一覧もあわせてご覧ください。女性活躍向け以外の事業者向け補助金も多数掲載しています。女性向けの就労・子育て支援はハローワーク大阪や
大阪府の目的別補助金検索から最新情報もご確認いただけます。