農業の機械導入向け補助金【2026年最新】

GPS自動操舵トラクターや農業IoTセンサー、農業経営管理ソフト(農業ERP)などのIT設備は、農水省系補助金とIT導入補助金で申請先が異なります。農業法人か個人農家か、林業事業体かで使えるルートも変わるため、自社の事業形態から逆算して申請先を選ぶことが採択の第一歩です。 3件掲載中。

農業×機械購入の補助金を調べてわかったこと

GPS農機・IoTセンサー・農業ERP——設備の種類で申請先が分かれる

農業のIT化を進める設備は大きく3カテゴリに分類でき、申請先の補助金が異なります。

  • GPS自動操舵トラクター・農業用ロボット:農林水産省の「スマート農業技術活用促進法」に基づく農業支援サービス事業者支援が主な申請先。農業改良普及センター経由で導入事例が多い。
  • 農業IoTセンサー(土壌センサー・気象センサー・生育カメラ):センサー単体よりもクラウド管理ソフトとセットで「農業ITシステム」として申請するとIT導入補助金のデジタル化基盤導入枠(補助率3/4以内・上限350万円)が使いやすい。
  • 農業経営管理ソフト・農業ERP・圃場管理クラウド:IT導入補助金が最も相性がよい。農業向けに特化したソフトが「登録ツール」に複数登録されており、IT導入支援事業者経由で申請できる。

ドローン(農薬散布用)はこれら3カテゴリとは別の申請ルートになります。詳しくは農業×ドローンページをご参照ください。

農業法人 vs 個人農家——使える補助金の幅が法人化で広がる

農業のIT化・設備投資において、申請主体が「農業法人」か「個人農家」かは使える補助金の種類を大きく左右します。

農業法人(農事組合法人・株式会社等)が使える主な補助金:

  • ものづくり補助金(省力化投資促進枠):上限4,000万円・補助率1/2〜2/3。収穫ロボット・除草ロボット・GPS農機など大型農業設備の一括導入に向いている。農業法人が「中小企業者」として認定されることが前提。
  • IT導入補助金・事業再構築補助金:いずれも中小企業向けのため農業法人が申請可能。農業ERPや経営管理システムの導入費用に充当できる。

個人農家が使える主な補助金:

  • 農水省系のスマート農業推進補助金、都道府県・市区町村の農業機械購入補助が中心。申請窓口は農業改良普及センターまたは市区町村農業委員会。
  • 農業支援サービス事業者(農業法人・農業サービス会社)から機器をリースまたは作業委託する形で実質的に最新技術を使う選択肢もある。

個人農家が大型農業ロボットやGPS農機の購入を検討する際は、農業法人化してからものづくり補助金で申請するという段階的な選択肢も視野に入れる価値があります。

林業・木材加工の設備整備——農業系とは別ルートの林野庁補助

林業・木材加工の設備投資は、農水省の中でも農業系とは別の「林野庁」が所管する補助金が中心です。農業系の補助金では原則として対象外になるため注意が必要です。

木材加工流通施設等の整備支援事業費補助金(林野庁)は上限5,000万円・補助率1/2以内で、以下の設備が対象になります:

  • 製材機・木材乾燥機・プレカット加工機など木材加工施設の機械設備
  • フォワーダー・プロセッサー・タワーヤーダーなど林業機械
  • 木材集積所・土場の整備

申請主体は森林組合・民間林業事業体・木材加工業者で、都道府県の林務部・農林事務所を通じた事前協議が採択の前提となります。補助額が大きい分、事業計画の精度と行政との調整に時間がかかるため、少なくとも公募6ヶ月前からの準備が推奨されます。

林業の情報化(林業IT)については、林道・路網の設計支援ソフトや森林GISシステムの導入もIT導入補助金の対象になる場合があります。林業事業体が法人格を持つ場合は中小企業向け補助金の活用も検討してください。

IT導入補助金で農業経営ソフトを賄う——申請の実務ポイント

農業経営管理ソフト・農業ERP・圃場管理クラウドの導入費用は、IT導入補助金(中小企業庁)のデジタル化基盤導入枠で補助率3/4・上限350万円の補助を受けられる可能性があります。農業法人だけでなく、個人事業主の農家も申請対象になります。

申請の実務フロー

  1. 登録ツールの確認:IT導入補助金の公式サイトで、導入したい農業ソフトが「登録ツール」に含まれているか確認する。農業向けには「アグリノート」「KSAS」「農業日誌」などが登録されているケースがある。
  2. IT導入支援事業者の選定:申請はソフトウェアのサポートを行うIT導入支援事業者(登録済み)を通じて行う必要がある。ソフトベンダーがそのまま支援事業者を兼ねているケースが多い。
  3. 交付申請・実績報告:IT導入補助金の電子申請システム(JGRANTS)でアカウントを作成し、IT導入支援事業者と共同で申請書を作成する。

農業IoTセンサーとクラウド管理ソフトをセットで導入する場合、ハードウェア(センサー)もソフトウェアとの一体申請で対象経費に含められることがあります。IT導入支援事業者に事前確認してください。

農業×機械購入で確認したい公的情報

農業・林業のIT化・設備投資は、農水省・経産省・環境省の3省にまたがる補助金が対象になります。申請主体(個人農家・農業法人・林業事業体)と導入設備の種類で最適なルートが変わるため、まず農業改良普及センターまたは都道府県林務部への相談から始めることをおすすめします。

スマート農業技術活用促進法・農業支援サービス事業者認定(農林水産省)

GPS農機・農業IoT・農業ロボットの認定スキームと補助情報。「次世代型農業支援サービス」の最新動向

公式サイトを見る →

IT導入補助金公式サイト(中小企業庁)

農業経営管理ソフト・クラウドシステム・農業ERP向けIT補助。登録ツール一覧と申請スケジュール

公式サイトを見る →

木材加工流通施設等の整備支援事業(林野庁)

製材所・木材加工施設・林業機械の整備を支援する農水省系補助金。都道府県林務部が窓口

公式サイトを見る →

農業改良普及センター(各都道府県)

スマート農業導入の相談窓口。GPS農機・IoTセンサーの実証事業や補助申請のサポート

相談窓口を探す →

農業×機械購入で使える制度一覧

補助金・助成金・給付金を一覧で掲載。「事業者向け」「個人向け」で絞り込みできます。

絞り込み:3件表示

農業×機械購入のFAQ

QGPS自動操舵トラクターの購入に使える補助金はどれですか?
A

農林水産省のスマート農業技術活用促進法に基づく支援が主な申請先です。農業支援サービス事業者として認定を受けた業者経由の導入なら、機器費用の1/2以内の補助が受けられるケースがあります。農業法人であればものづくり補助金(省力化投資促進枠)でGPS農機を含む設備一式として申請する方法もあります。都道府県の農業改良普及センターに相談すると、地域の実証事業との連携も紹介してもらえます。

Q農業経営管理ソフト(農業ERP)の導入にIT導入補助金は使えますか?
A

使えます。IT導入補助金のデジタル化基盤導入枠は補助率3/4以内・上限350万円で、農業経営管理ソフト・圃場管理クラウド・農業IoTセンサー連携システムが対象になります。ただしIT導入支援事業者(登録済み)を通じた申請が必要で、導入したいソフトウェアが「登録ツール」に含まれているか事前確認が必須です。

Q農業法人と個人農家では使える補助金が異なりますか?
A

異なります。農業法人(農事組合法人・株式会社等)は中小企業として認定される場合、ものづくり補助金・IT導入補助金・事業再構築補助金も申請できます。個人農家は農水省系の農業支援補助金(スマート農業推進系)や都道府県・市区町村の農業支援補助が主な対象です。法人化を検討している農家は、法人化後に使える補助金の幅が広がる点も考慮してください。

Q農業用IoTセンサー(土壌・気象センサー)はどの補助金で買えますか?
A

2つのルートがあります。①農水省スマート農業系補助金:センサーを含む農業IoTシステム一式が対象になるケースがあります。②IT導入補助金:センサーとクラウド管理ソフトをセットで申請する場合に使えます。センサー単体ではなく、データ収集・分析ソフトと組み合わせて「農業ITシステム」として申請するのが採択されやすい形です。

Q林業・木材加工の設備投資に使える補助金は何ですか?
A

農林水産省の「木材加工流通施設等の整備支援事業費補助金」(上限5,000万円、補助率1/2以内)が代表格です。製材機・木材乾燥設備・フォワーダー・プロセッサーなど林業機械の更新が対象です。都道府県の林務部・農林事務所を通じた事前協議が申請の前提となります。林業事業体(森林組合・民間林業会社)が主な申請主体です。

Q電動トラクター・EV農機の購入に使える環境省系補助金はありますか?
A

環境省の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(農業機械の電動化促進)」が対象です。電動トラクター・電動管理機・EV軽トラ・農場内充電インフラの導入費用の1/2以内を補助します(上限7,200万円)。次回公募スケジュールは環境省公式サイトで確認してください。農水省の農業機械購入補助と環境省補助の併用可否は事業年度ごとに異なります。

Q収穫ロボット・除草ロボットの導入費用は補助対象になりますか?
A

農業法人であれば、ものづくり補助金(省力化投資促進枠)の申請対象になります。収穫ロボット・除草ロボットは「省力化設備」として設備費・システム費が対象経費に含まれます。また農水省のスマート農業技術活用促進法の認定を受けた農業ロボットは、別途農業支援サービス補助の対象になるケースもあります。個人農家の場合は都道府県独自の農業機械購入補助を並行して確認してください。

あなたの事業に使える補助金を探しましょう

全国の補助金・助成金をエリア・業種・目的から簡単検索。毎日更新で最新情報をお届けします。

補助金を探す
全国の補助金を探す
補助金AI相談

このページの制度について、AIが何でもお答えします