この制度、いったい何? 事業承継・M&A補助金(PMI推進枠)の特徴を解説

PMI推進枠って何だ?

佐藤

佐藤

編集長

室谷さん、今日は「中小企業生産性革命推進事業_事業承継・M&A補助金(15次公募)_PMI推進枠(事業統合投資類型)」という長〜い名前の補助金を教えてください! PMIって何ですか? 私、M&Aの後の統合プロセスって聞いたことあるんですけど。
室谷

室谷

代表取締役

そう! PMIは「Post Merger Integration」の略で、M&Aの後に二つの会社の経営資源を一体化してシナジーを出すための活動のこと。この補助金はまさにそのPMIに必要な投資を支援してくれるんです。対象はM&Aで経営資源を譲り受けた中小企業者。15次公募は2026年6月19日から7月24日まで。申請はJグランツのみ。覚悟決めて準備しないとね!
佐藤

佐藤

編集長

へえ、M&Aした後に設備投資とか専門家費用を補助してくれるってわけか。でも名前が「事業統合投資類型」ってあるけど、他にも類型があるんですよね?
室谷

室谷

代表取締役

鋭い! 同じPMI推進枠の中に「PMI専門家活用類型」ってのがあって、そっちは専門家費用に特化して上限150万円。でも我々がフォーカスする事業統合投資類型は設備投資や外注費なども対象で、上限がグッと上がる。その代わり、規模感も要件も違う。詳しくは後で表で見せますよ!

事業統合投資類型の肝は「設備投資」と「生産性向上」

佐藤

佐藤

編集長

なるほど。じゃあ事業統合投資類型の一番の特徴って何でしょう?
室谷

室谷

代表取締役

一言で言うと「M&A後の事業統合を機に、思い切った設備投資で生産性をガンと上げる」ための補助金。補助率は中小企業者等なら1/2、でも小規模事業者なら2/3! これはデカい。上限も基本800万円だけど、一定の賃上げを実施する場合は1,000万円までUP。賃上げをちゃんと計画に入れれば、より多くの支援が得られるってわけ。
佐藤

佐藤

編集長

小規模事業者に優しいんですね! でも「小規模事業者」って具体的にどういう定義なんですか?
室谷

室谷

代表取締役

そこは後でじっくり確認しよう。業種ごとに従業員数の基準があるから。製造業なら20人以下、商業・サービス業なら5人以下とか。この辺は後ほど表で。とにかく、M&Aで事業を引き継いだ後、統合のための投資を考えてる中小企業は要チェックです!

誰が申請できる? 対象者と資格要件をチェック

個人事業主でも対象になる?

佐藤

佐藤

編集長

室谷さん、うちは個人事業主なんですけど、この補助金って個人でもいけるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

はい、いけます! 応募資格の(1)に書いてある通り、「日本国内に拠点又は居住地を置き、日本国内で事業を営む者」なら法人でも個人でもOK。ただし個人事業主の場合は、開業届と青色申告承認申請書を出してから5年経過してる必要あり。確定申告書Bと青色決算書の提出が求められる。外国籍の方は住民票の提出も必要。結構厳しいけど、事業承継・M&Aを機に制度を使いたい個人事業主は多いはず。
佐藤

佐藤

編集長

5年経過って結構長いですね。開業したばかりじゃ難しいのか…でも15の応募資格って他にもいろいろあるんですよね?
室谷

室谷

代表取締役

あるある(笑)。全部で15個。例えば(2)地域経済に貢献していること。具体的には地域の雇用を維持・創出してるとか、域内仕入が多いとか。書きぶり次第ではあるけど、事業計画でしっかりアピールしたい。(3)は反社会的勢力じゃないこと、これは当然。(4)法令遵守。(5)事業化状況報告を期限までに出すこと。過去にこの補助金を受けたことがある人は、ちゃんと報告してないと対象外になるから注意!

従業員数の条件は? 中小企業者等の定義

佐藤

佐藤

編集長

それと、資本金や従業員数の条件も大事ですよね。具体的に教えてください。
室谷

室谷

代表取締役

中小企業基本法に沿ってる。製造業その他は資本金3億円以下または従業員300人以下。卸売業は1億円以下または100人以下。小売業は5千万円以下または50人以下。サービス業は5千万円以下または100人以下。でもゴム製品製造業は別で従業員900人以下とか、ソフトウエア業は資本金3億円以下または300人以下とか例外あり。医者や農家も含まれるけど、その場合は公募要領の該当箇所を要確認。
佐藤

佐藤

編集長

結構幅広いんですね。じゃあ小規模事業者の定義は?
室谷

室谷

代表取締役

それが肝。製造業その他は従業員20人以下、商業・サービス業は5人以下、宿泊業・娯楽業は20人以下。小規模事業者だと補助率が2/3になるから、該当するかどうか必ずチェックしましょう。個人開業医も従業員基準を満たせば小規模事業者になれる。これは大きい!

いくらもらえる? 補助額・補助率の詳細

補助率1/2 or 2/3 の分かれ目

佐藤

佐藤

編集長

金額の話をもっと詳しく! 上限1,000万円って聞いてテンション上がったんですけど、単純に1,000万円もらえるわけじゃないですよね?
室谷

室谷

代表取締役

もちろん。補助率が2/3または1/2以内だから、仮に補助対象経費が1,500万円なら、小規模事業者の2/3で上限1,000万円ピッタリ。でも中小企業者等(小規模以外)なら1/2、つまり750万円が補助額。でも賃上げ要件を満たせば上限1,000万円になる。基本の上限800万円から200万円アップ。だから、もし1,500万円の投資なら、小規模で賃上げすれば1,000万円補助、自己負担は500万円。普通の中小企業で賃上げなしなら750万円補助(自己負担750万円)。この差は大きい。
佐藤

佐藤

編集長

賃上げ加算は重要ですね。具体的にどんな賃上げをすればいいんですか?
室谷

室谷

代表取締役

公募要領に詳細があるんだけど、この補助金の場合は「一定の賃上げ」って表現。具体的な数値は中小企業庁のページを見てほしい。でも、過去の事例からすると従業員の給与を一定率以上引き上げる計画が必要。よく読んで計画に盛り込むこと。

計算例でイメージをつかむ

佐藤

佐藤

編集長

はい。じゃあ例えば、私が小規模事業者で、M&A後の統合のために新しい機械を800万円導入した場合、補助額は?
室谷

室谷

代表取締役

小規模事業者で補助率2/3なら、800万円×2/3=533万3333円…だけど上限は基本800万円。800万円の投資なら上限には引っかからないから補助額は約533万円。でも賃上げ要件を満たせば上限1,000万円になるけど、投資額800万円のままなら補助額は変わらず533万円。つまり賃上げ加算は「上限が1,000万円に上がる」だけで、補助率は変わらない。だから投資額を増やせるなら、1,500万円まで投資すれば補助額も1,000万円までアップする。戦略的だね。
佐藤

佐藤

編集長

なるほど! 投資額を増やせば補助額も増えるけど、自己負担も増える。バランスが大事ですね。ちなみに補助対象経費にはどんなものがあるんですか?

どんな経費が使える? 対象経費と対象外経費

対象経費の具体例

佐藤

佐藤

編集長

室谷さん、じゃあ具体的にどんなものに使えるんですか? 機械設備だけ?
室谷

室谷

代表取締役

いやいや、結構幅広い。公式の情報だとPMI推進枠(事業統合投資類型)の補助対象経費は「設備費、外注費、委託費 等」。もちろん設備投資(機械装置・工具器具)は王道。でも外注費や委託費もOK。例えばシステム導入の外注や、PMIコンサルへの委託も行ける。専門家活用類型と違って、設備投資と合わせて使えるのが強み。
佐藤

佐藤

編集長

それはいい! M&A後の統合ってIT統合も必要だし、コンサルタントにも入ってもらいたい。その費用も対象になる可能性があるってことですね。
室谷

室谷

代表取締役

ただし注意点があって、補助対象経費の範囲は公募要領で細かく定められてる。例えば、単なる消耗品とか、汎用的な事務用品は対象外の可能性が高い。また、有償で申請内容の作成を第三者に依頼する場合、行政書士または行政書士法人に限られて、委任契約書の提出が必須。行政書士証憑も必要。普通のコンサルタントに申請書を丸投げはできないってこと。申請は自分でやるか、行政書士に頼むか。

対象外経費に注意!

佐藤

佐藤

編集長

え、申請書作成を外注できる人が限られるんですね。じゃあ何が対象外になるか、教えてください。
室谷

室谷

代表取締役

「対象外経費」の一覧は公募要領に詳しいけど、代表的なのは、補助事業と直接関係ない経費、例えば事業終了後のメンテナンス費用や、中古設備でも市場価格と著しく乖離してるもの、リース料(リースは対象外の場合が多い)、消費税など。あと、補助金で購入した設備を事業終了前に譲渡すると返還になるから注意。
佐藤

佐藤

編集長

なるほど。じゃあ経費の線引きはしっかりしないと。図でまとめてもらえますか?
室谷

室谷

代表取締役

もちろん。ここで一つ図解を入れよう。
事業統合投資類型:対象経費・注意点
メリット
  • 設備費(機械装置・工具器具)
  • 外注費(システム開発・PMI支援)
  • 委託費(専門家への委託)
  • 店舗・事務所の改築工事費(事業承継促進枠類似)
×デメリット
  • 申請書類作成の外注は行政書士限定
  • 汎用的な事務用品・消耗品は対象外
  • リース料は原則対象外
  • 消費税は対象外(還付を受ける場合)
  • 中古設備でも不適正な価格は不可
佐藤

佐藤

編集長

わかりやすい! 特に外注費が使えるのは心強いですね。

申請の流れは? スケジュールと手順を徹底解説

申請までの準備:GビズID取得が第一関門

佐藤

佐藤

編集長

さて、申請したい! 具体的な流れを教えてください。まず何から始めればいいんですか?
室谷

室谷

代表取締役

まず絶対に必要なのが「GビズIDプライムアカウント」。これは国の補助金電子申請システムJグランツを使うためのID。取得に2~3週間かかるから、募集開始前に申請しとくのが鉄則。15次公募は2026年6月19日開始だから、遅くとも5月下旬には申し込んでおきたい。このIDがないと、そもそもJグランツにログインできない。
佐藤

佐藤

編集長

2~3週間! それやらずに6月19日になってから焦るパターン多いんじゃないですか?
室谷

室谷

代表取締役

間違いなくいるね(笑)。そしてもう一つ、申請はJグランツ上でしか受け付けない。書類郵送は不可。なのでID取得と同時に、Jグランツの動作確認もしておくこと。特に初心者は「はじめてのJグランツ導入ガイド」を読んでおくと安心。

申請のステップ(図解)

佐藤

佐藤

編集長

じゃあ、IDを取得した後の流れを教えてください。中身が複雑そうで不安です。
室谷

室谷

代表取締役

心配しなくても、ステップはこうだ。
事業統合投資類型 申請の流れ
  1. 1
    GビズIDプライムを取得
    2~3週間前。事前に準備
  2. 2
    公募要領・交付規程を熟読
    対象経費・要件を確認
  3. 3
    事業計画・経費計画を策定
    賃上げ計画も含める
  4. 4
    必要書類を揃える
    決算書・登記事項証明書など
  5. 5
    Jグランツで申請
    2026/6/19~7/24。期日分散
  6. 6
    事務局の審査・不備対応
    5営業日前までに申請推奨
  7. 7
    採択通知
    その後交付申請へ
佐藤

佐藤

編集長

ふむふむ。特に「不備対応」の期間が大事そうですね。5営業日前っていうのは?

早期申請推奨の理由

室谷

室谷

代表取締役

公式ページにも書いてあるけど、過去の公募では期日直前・当日に申請が集中して、事務局が複数回の不備指摘や修正差戻しをできず、不備が解消しないまま不採択になるケースがあった。そこで15次公募では「申請期日の5営業日前(2026年7月16日)までの提出を推奨」と明記されてる。ギリギリは絶対ダメ。必ず余裕をもって出すこと。
佐藤

佐藤

編集長

なるほど! じゃあ7月16日を一つの目標にする。申請期間は6月19日~7月24日だから、早めに準備して7月16日より前に出したいですね。
室谷

室谷

代表取締役

そのとおり。しかも、申請内容の作成を行政書士に依頼する場合も、委任契約書を準備して余裕をもって動かないといけない。行政書士さんも忙しいからね。

審査で重視されるポイントは? 攻略のコツ

事業計画のポイント

佐藤

佐藤

編集長

審査で見られるポイントを知りたいです。どういう計画が評価されるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

この補助金の目的は「事業承継・M&Aを促進し、生産性向上による我が国経済の活性化」。だから、M&A後の統合によって生産性がどう向上するか、具体的に示す必要がある。例えば、設備投資で作業効率が何%アップするとか、売上がどれだけ増えるとか。特に中小企業庁のページにもある「地域経済への貢献」も加点要素になる。地元雇用を維持・創出する計画は強い。
佐藤

佐藤

編集長

地域経済への貢献って具体的にはどんな例がありますか?
室谷

室谷

代表取締役

応募資格(2)に例が挙げられてる。地域の雇用維持・創出、域内仕入が多い、地域の特産品や技術を活用、域外販売が多い(インバウンド含む)、新事業に挑戦して地域のプロジェクトで中核になる、など。あなたの事業が地域にどう貢献するか、ストーリーを練ろう。

加点要素と注意点

佐藤

佐藤

編集長

賃上げ以外にも加点があるんでしょうか?
室谷

室谷

代表取締役

残念ながら、この範囲の情報だけでは具体的な加点項目は明示されてない。ただし、公募要領では「中小企業庁所管の他補助金において賃上げ加点の要件等が未達成の場合、大幅に減点」とある。過去18カ月に申請した補助金の賃上げ要件を果たせてないと、大幅減点になる。これは結構シビア。例えばものづくり補助金やIT導入補助金などで賃上げ計画を出したのに未達成だと、今回の申請で不利になる。
佐藤

佐藤

編集長

あちゃー、過去の補助金の履歴も影響するんですね。注意しないと。
室谷

室谷

代表取締役

そう。だから申請前に過去の補助金の要件をちゃんと確認しておくこと。あと、審査では「事業化状況報告」の提出状況もチェックされる。過去の同事業の補助金を受けていて、報告を期限内に出してない人は対象外。真面目に報告しよう。

よくある疑問を解決! FAQ

他の枠との併用はできる?

佐藤

佐藤

編集長

この事業統合投資類型は、例えば廃業・再チャレンジ枠と併用できるって本当ですか?
室谷

室谷

代表取締役

はい、できます! しかも、廃業・再チャレンジ枠と併用する場合は、PMI推進枠事業統合投資類型として申請するよう注意書きがある。「廃業・再チャレンジ枠と併用にて申請する場合は、PMI推進枠事業統合投資類型として申請すること。」って公式に書いてある。つまり、M&Aで事業を譲り受けて統合投資をするのと同時に、古い事業を廃業して新しいチャレンジをする場合、この枠でまとめて申請できる。廃業・再チャレンジ枠の補助上限は併用で150万円または300万円なので、合計で1,150万円~1,300万円まで狙える可能性がある。
佐藤

佐藤

編集長

おお! それは強力ですね。でも複雑だからしっかり確認しないと。

審査結果はいつわかる?

佐藤

佐藤

編集長

申請してから結果が出るまでの期間ってどれくらいですか? 情報がなくて不安です。
室谷

室谷

代表取締役

この15次公募の公式ページには採択結果の通知時期までは明記されてない。ただ、過去の例からすると、公募期間終了後1~2ヶ月程度で結果が出ることが多い。とにかくJグランツのマイページをこまめにチェックして、事務局からの連絡を見逃さないこと。不備があれば連絡が来るから、すぐに対応できるようにしておこう。

申請に必要な書類は何?

佐藤

佐藤

編集長

具体的にどんな書類が必要ですか? 教えてください。
室谷

室谷

代表取締役

公募要領とJグランツのフォームに従う必要があるけど、一般的には事業計画書、収支計画、補助対象経費の見積書、法人なら登記事項証明書、個人事業主なら確定申告書の写し、賃上げ計画を証明する書類など。あと、第三者が申請書を作成した場合は行政書士の委任契約書と証憑。必ず公募要領の「必要書類チェックリスト」を確認して、漏れなく添付しよう。

補助金は後払い? 資金調達は?

佐藤

佐藤

編集長

補助金っていつも後払いですよね? 実際に設備を発注するときのお金はどうするんですか?
室谷

室谷

代表取締役

その通り。この補助金も原則後払い(実績報告後)。だから事業を進めるための資金は自己資金か融資で先に用意する必要がある。金融機関に「この補助金に採択された」という事実を示してつなぎ融資を受けることも可能だけど、採択前だと厳しい。あらかじめ現金を確保しておくか、手元資金で回せる計画を立てよう。

不採択になったら再申請できる?

佐藤

佐藤

編集長

もし今回の15次公募でダメだったら、16次公募とかに再申請できますか?
室谷

室谷

代表取締役

制度上は可能なはず。ただし、毎回公募ごとに内容が少し変わることがある。16次があればその時の公募要領を再確認。今回はPMI推進枠の事業統合投資類型だけど、次がどうなるかはわからない。チャンスがあれば積極的にチャレンジしよう。

海外の会社でも申請できる?

佐藤

佐藤

編集長

うち海外にも拠点があるけど、日本国内で事業をしていれば大丈夫ですか?
室谷

室谷

代表取締役

応募資格(1)に「日本国内に拠点又は居住地を置き、日本国内で事業を営む者」とある。海外に子会社があっても、日本法人自体が国内で事業をしていればOK。ただし、補助金の使途は国内の事業にかかる経費に限られる可能性が高いので、海外の設備購入には使えないだろう。事前に事務局に確認を。

まとめ|この補助金を活用すべき理由

佐藤

佐藤

編集長

室谷さん、長くなりましたが最後に一言お願いします!
室谷

室谷

代表取締役

この事業承継・M&A補助金(PMI推進枠事業統合投資類型)は、M&A後の統合をしっかり行おうとする中小企業にとって、最大1,000万円(賃上げ要件達成時)の強力な味方。ただし、申請はJグランツのみ、しかも早期申請必須、書類作成は行政書士限定などハードルはある。でも、しっかり準備すれば採択の可能性はグッと上がる。ぜひ2026年6月19日からの公募に備えて、今からGビズIDを取得し、公募要領をチェックしておこう! 応援してるぞ!
佐藤

佐藤

編集長

ありがとうございます! 私も早速GビズIDの申請から始めます!