そもそも何の調査を募集しているの?
長いタイトルの正体は?

佐藤
編集長
室谷さん、このタイトル、ふつうに読むと息継ぎが難しいですよね(笑)。「デジタル社会の将来像の実現に向けた技術課題及び社会実装方策に関する調査」の公募。まず「何をお金あげます」ではなく「調査しますよ」って感じがしますが、どういう制度なんですか?

室谷
代表取締役
そうなんです。これは国立研究開発法人NEDO、正式には「新エネルギー・産業技術総合開発機構」が出している調査の公募です。「P99029_戦略策定調査事業」というプロジェクトコードで、2026年度の事業として実施者を広く一般に募集しています。

佐藤
編集長
なるほど、NEDOが「こんな調査をやりたいから、一緒にやってくれる人を探します」というタイプの公募なんですね。

室谷
代表取締役
そうです。jGrantsのページには「本件について受託を希望する方は、NEDO HPをご確認いただき御応募ください」と書かれています。「補助金」と一口に言っても、まずは調査の受託に近い形だとイメージしておいたほうがいいですね。
予告で見えた「3本柱」

佐藤
編集長
じゃあ、調査の中身で絶対に押さえておくべきポイントはどこですか?

室谷
代表取締役
2026年8月28日付の予告には、こんな事業概要が出ています。「デジタル社会の将来像」を具体化するために、国内外の先進的なスマートシティ事例を調査して、産学官の関係者によるワークショップを開催する。そのうえで、将来像の実現に取り組むべき技術課題と、解決すべき普及課題、さらにその対応方策を整理するという内容です。

佐藤
編集長
おお、けっこう盛りだくさんですね。しかも最後に「将来のフロンティア領域と技術との接点を明らかにする」ともありますね。

室谷
代表取締役
はい。加えて、調査成果の普及展開を目的としたセミナーを開くところまでが今回の業務範囲です。つまり事例調査だけでも、ワークショップ運営だけでもなく、その先の「技術と社会の接続ポイント」まで見通す力が求められそうです。
国内外の先進的スマートシティ事例調査
「デジタル社会の将来像」の具体化をにらみ、先行事例を幅広く見る
産学官ワークショップ
産業界・学界・行政の関係者が技術課題と普及課題を話し合う
成果発信セミナー
調査成果の普及展開を目的にセミナーを開催する

佐藤
編集長
「デジタル社会の将来像」という土台があるんでしたっけ?

室谷
代表取締役
はい。NEDOが2025年1月24日付で公表した将来像レポート「デジタル社会の将来像」があります。今回の調査は、その将来像を実際の社会実装につなげるための「技術課題」と「方策」を整理する位置づけですね。
どれくらいお金がもらえる?補助額と補助率をチェック!
上限額も補助率も「−」ってどういうこと?

佐藤
編集長
ここは読者のみなさんが一番気になるところだと思います。補助上限額はいくらですか?

室谷
代表取締役
現時点のjGrants上では、補助上限額「−」 と表示されています。つまり上限額の数字が載っていません。補助率の記載なし、というのも基本情報に明記されています。あれ?と思いますよね(笑)。

佐藤
編集長
えっ、補助上限がないってこと?それとも単にまだ公開されてない?

室谷
代表取締役
後者だと考えたほうが安全です。「無制限」を意味しているわけではなく、公募予告の段階ではまだ金額条件が示されていない、という見方が妥当です。NEDOの予告にも「公募開始日に詳細として公募要領等を掲載します」とあるので、数字はそのタイミングで確認する必要があります。

佐藤
編集長
つまり「いくらもらえるか」は、今の時点では明確に答えられないんですね。

室谷
代表取締役
正直、この記事では「勝手な金額を書かない」を徹底したいので、ここはあえて公募要領で要確認としか言えません。ただ、募集期間や対象者の情報を見ると「とにかく動き出すのが早いことが大事」な公募だと思います。
募集期間は約1週間?予告どおりに動くのが大事

佐藤
編集長
募集期間はいつからいつまでですか?

室谷
代表取締役
jGrantsの基本情報では、2026年9月8日〜2026年9月28日です。一方でNEDOの予告ページには「2026年9月上旬から2週間程度を予定」とあります。日付の表記にややズレがあるので、公募要領の掲載後に必ず最終確認してください。

佐藤
編集長
おっと、これは要注意ですね。短い期間だけ見て「あとでいいや」と思っていると終わってしまいそう。

室谷
代表取締役
そうなんです。しかも応募はJグランツで行うので、GビズIDプライムまたはGビズIDメンバーのアカウントが必要です。GビズIDの取得には2週間以上かかる場合もあるとNEDOも注意を呼びかけています。まだアカウントがない方は、数字の確認より先に、まずIDの準備を始めるのが得策です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助上限額 | jGrants上は「−」 |
| 補助率 | 記載なし |
| 事業分類 | 調査等 |
| 募集期間 | 2026年9月8日〜2026年9月28日(jGrants基本情報) |
| NEDO予告上の表現 | 2026年9月上旬から2週間程度を予定 |
| 応募方法 | Jグランツで申請(NEDOの公募要領に従う) |
誰が応募できる?対象者と条件を確認しよう
企業も大学も「広く一般」から募集中

佐藤
編集長
応募資格はどんな人が対象なんですか?やっぱり大手企業だけ?

室谷
代表取締役
いいえ、NEDOの予告では「対象者:企業(団体等を含む)、大学等」とされています。特定の大企業だけを狙った公募ではなく、広く一般から実施者を募る形です。大学の研究者や研究機関も十分に候補になり得ます。

佐藤
編集長
じゃあ、うちも応募できるかも!と思う中小企業の人もいるでしょうね。

室谷
代表取締役
ただ、jGrantsのページには対象業種として「学術研究、専門・技術サービス業」と表示されています。予告の「企業、大学等」と並べると、調査研究ができる体制があるかどうかが実質的なポイントになりそうです。
従業員数の制約なし&全国から応募OK

佐藤
編集長
従業員数の条件ってありますか?

室谷
代表取締役
jGrantsの基本情報では従業員数の制約なしと表示されています。従業員数で足切りされる公募ではない、という点は押さえておきましょう。

佐藤
編集長
対象地域はどうですか?

室谷
代表取締役
こちらも全国です。NEDOは神奈川県川崎市に本部を置く機関ですが、調査業務は全国から応募できる想定になっています。もちろん、実際にワークショップやセミナーをどう運営するかは提案次第です。
個人事業主や、「まだ研究開発をしていない」企業は対象?

佐藤
編集長
個人事業主でもいけますか?

室谷
代表取締役
予告文だけでは「企業(団体等を含む)、大学等」という表記なので、個人事業主がどう扱われるかは明確に書かれていません。もし該当するかどうか迷う場合は、公募要領の対象者欄か、NEDOの問い合わせ先で確認するのが確実です。

佐藤
編集長
研究開発の実績がない企業は難しいですか?

室谷
代表取締役
この公募は、NEDOの事業分類でも「調査等」に位置づけられています。必ずしも自社で大規模な研究開発設備を持つ必要はないでしょうが、調査手法の設計力や産学官をつなぐネットワーク、セミナー開催のノウハウが求められます。具体的な応募要件は公募要領に載るので、そこを読み込むのが先決です。
予告の対象者は「企業(団体等を含む)、大学等」に当てはまる?
当てはまる
jGrantsの業種区分も要確認
従業員数制約なし、全国から応募OK
あいまい・不明
公募要領とNEDO問い合わせで確認
どんな経費が対象になる?「研究開発・実証」の使途を見極めるコツ
予告の時点では経費リストが見えない

佐藤
編集長
ここが知りたい!という人も多いはず。対象になる経費って、どこに書いてあるんですか?

室谷
代表取締役
今回のNEDO予告ページには、現時点では公募要領の本体がまだ掲載されていません。したがって、経費の具体的なリストもまだ確認できません。私から「この経費が対象です」と断定するのは、むしろ危険です。

佐藤
編集長
でも、jGrantsの基本情報には「利用目的:研究開発・実証事業を行いたい」とありますよね。これはどう読めばいいんですか?

室谷
代表取締役
これは「研究開発・実証事業を行いたい」という目的でこの制度を探している人に向けた分類タグの可能性が高いです。一方で事業の実体は「調査」ですから、研究試作や実験設備のようなイメージより、調査委託にかかる人件費や旅費、外部への再委託費、セミナー開催費などが論点になりそうだ、と想像できます。あくまで想像で、確定情報は公募要領を待ちましょう。
わかっていること、わからないことを分けて考える

佐藤
編集長
情報が少ない中で、どうやって判断したらいいですか?

室谷
代表取締役
「公式予告でわかる範囲」と「公募要領で確認する範囲」を分けるのがコツです。NEDOが発注したい調査成果は予告から読み取れます。しかし「どの経費区分が認められるか」「上限単価はどうなっているか」といった部分は、まだ公開されていません。

佐藤
編集長
なるほど。勝手に「これは対象でしょう」と決めつけて応募すると、あとで費用の考え方が違った、となりかねないですね。

室谷
代表取締役
まさにそこが落とし穴です。だから私が今言えるのは「NEDOが出す公募要領と仕様書を必ず確認して、対象経費に過不足がないか提案書の段階でチェックする」ということだけです。変に数字を埋めないほうが、結果的にミスが減りますよ。
メリット
- NEDOの公式予告で事業内容は明確に示されている
- 企業(団体等を含む)、大学等が応募対象とされている
×デメリット
- 公募要領が未公開で、経費リストはまだ確定していない
- 補助上限額・補助率も「−」「記載なし」なので資金計画を立てにくい
申請の流れをステップで理解しよう
GビズIDがなければ、まずはここから!

佐藤
編集長
応募するとして、最初に何をすればいいですか?

室谷
代表取締役
最初の関門はGビズIDの準備です。NEDOの予告に「応募受付はJグランツ上で行う予定」とあり、Jグランツでの応募にはGビズIDプライムまたはGビズIDメンバーのアカウントが必要です。

佐藤
編集長
アカウントってすぐ作れるものなんですか?

室谷
代表取締役
ここが重要で、NEDOの文章では「GビズIDの取得は2週間以上かかる場合もある」と明記されています。2026年9月8日からの受付開始を考えると、予告が出た2026年8月28日の時点で、まだIDを持っていない人はまさに今すぐ動くべきです。

佐藤
編集長
代理申請はできないんですか?

室谷
代表取締役
jGrantsのページには「当サイトの代理申請:不可」と表示されています。つまり、誰かに代わりに申請してもらうことは想定されていません。応募する主体自身がアカウントを用意して、ログインして申請する流れです。
申請ステップを図で確認

佐藤
編集長
申請全体の流れを教えてください。

室谷
代表取締役
ざっくり次の流れです。まずGビズIDを確認し、次にNEDO公式サイトで公募要領を読み、提案書類を作って、最後にJグランツで申請します。公募開始日になってから急いでも、書類作成の時間が足りなくなる可能性が高いです。
- 1GビズIDを確認・取得GビズIDプライムかメンバーが必要。取得に2週間以上かかる場合も
- 2NEDO公式サイトで公募要領を確認対象者・対象経費・提出書類を必ず確認
- 3提案書類を作成調査計画・実施体制・スケジュールを整理
- 4Jグランツから申請募集期間内にログインして申請する
審査で見られるのはどんな視点?攻略のポイント
公募予告から読み取れる「3つの論点」

佐藤
編集長
審査のポイントって、どこに書いてあるんですか?

室谷
代表取締役
審査基準の詳細は公募要領に記載されるのが一般的です。ただ、今回の予告文だけでも「この調査でNEDOが知りたいこと」はけっこう見えてきます。1つ目は国内外のスマートシティ事例の調査力、2つ目は産学官ワークショップの設計・運営力、3つ目は技術課題と普及課題の両面を整理して社会実装の方策にまで落とし込む力です。

佐藤
編集長
技術課題だけじゃなく「普及課題」まで求められるのがミソですね。

室谷
代表取締役
そうです。技術が良くても社会に広がらなければ意味がない、という視点です。予告文では「技術課題」と「解決すべき普及課題」が並列で書かれていますから、提案書でも両方を扱う章立てにしないと、調査の設計が偏って見えてしまうかもしれません。
「成果をどう使うか」まで想像できているか

佐藤
編集長
攻略するなら、どこに目を向ければいいですか?

室谷
代表取締役
NEDOはこの調査で「将来のフロンティア領域及び技術との接点を明らかにする」と言っています。つまり、現状の事例をまとめるだけの報告書では足りません。この先どの技術が重要になるのか、どこに新しいプレーヤーが入り込む余地があるのか、という「未来の地図」を描く視点が評価されそうです。

佐藤
編集長
しかも最後にセミナーまで開催するんですよね。

室谷
代表取締役
そう、調査して終わりではなく、成果の普及展開までがひとつの事業です。予告には「調査成果の普及展開を目的としたセミナーを開催する」と明記されています。集客計画や参加者への情報発信の方法まで含めて提案できるかどうかが、実務的な差になりそうです。
スケジュールと問い合わせ先を押さえよう
2026年8月末から9月末までの動き

佐藤
編集長
締切までのスケジュールを整理してもらえますか?

室谷
代表取締役
まず2026年8月28日にNEDOが公募の予告を出しています。そこからjGrantsの基本情報では2026年9月8日〜2026年9月28日が募集期間です。NEDOの予告では「9月上旬から2週間程度」とあるので、正確な日時は公募要領の掲載で確定します。

佐藤
編集長
予告と基本情報で表現が違うんですね。

室谷
代表取締役
はい。ですから「予告を読んだだけで締切を決めない」ことが大事です。どちらにせよ、2026年9月末には締め切られる可能性が高い。ここから逆算すると、提案書の準備に使える時間は非常に限られています。
- 2026年8月28日公募予告NEDOが公式サイトで予告を公開
- 2026年9月8日募集開始(jGrants基本情報)公募要領等を確認して応募準備
- 2026年9月28日募集締切(jGrants基本情報)Jグランツでの申請受付終了
- 2026年度中調査実施事業期間は2026年度
NEDOへの問い合わせ先

佐藤
編集長
疑問があったらどこに聞けばいいですか?

室谷
代表取締役
NEDOの予告に載っている問い合わせ先は、イノベーション戦略センターのデジタルユニットで、担当者は千田さん、秋葉さんです。メールアドレスは、予告ページの表記をそのまま使うなら「tsc-digital-u[@]ml.nedo.go.jp」で、[@]を@に変えて送ってください。

佐藤
編集長
予告の時点で問い合わせしても大丈夫なんですか?

室谷
代表取締役
公募内容についての問い合わせは、担当チームが受け付けているはずです。不明点を放置して書類ミスをするより、早めに確認したほうが確実です。ただし、公募期間直前は問い合わせが混み合う可能性もあるので、余裕を持って聞くのがおすすめです。
応募前に確認するQ&A
個人事業主でも応募対象?

佐藤
編集長
もう一度確認ですが、個人事業主でも応募できますか?

室谷
代表取締役
予告上の表記は「企業(団体等を含む)、大学等」です。個人事業主という言葉は明記されていません。なので「個人事業主は対象外」と断言することもできなければ、「対象です」と言うこともできない。ここは公募要領かNEDOの問い合わせで確認してください。Jグランツの利用目的タグも参考情報として見ておきましょう。
学術研究や専門・技術サービス業に該当しないとダメ?

佐藤
編集長
業種が「学術研究、専門・技術サービス業」とあるので、自分たちの業種が違うと応募できないのでしょうか?

室谷
代表取締役
jGrantsのページにはそう表示されています。ただ、予告の対象者は「企業(団体等を含む)、大学等」ですから、業種区分と実際の応募主体の関係は、申請システム上でどう設定されるかを確認する必要があります。特に大学や研究機関は一般的な「専門・技術サービス業」の区分には収まらない場合もあります。迷ったら問い合わせが一番確実です。
公募要領はいつどこに出る?

佐藤
編集長
公募要領はいつ公開されますか?

室谷
代表取締役
NEDOの予告には「公募開始日に詳細として公募要領等をNEDO Webサイトに掲載します」と書かれています。募集開始はNEDO予告で「2026年9月上旬から」、jGrants基本情報では「2026年9月8日〜」です。したがって、2026年9月8日をめどにNEDO公式サイトの該当ページをこまめにチェックするのが良いでしょう。
研究開発・実証の実績は必須?

佐藤
編集長
これまで研究開発の大きな実績がない企業でもチャンスはありますか?

室谷
代表取締役
公募予告の段階では、応募資格として研究開発実績の有無は明記されていません。「調査事業」ですから、研究の実績だけでなく、調査設計やファシリテーション、セミナー開催など「調査を取りまとめる力」も重要です。具体的な応募要件は公募要領で必ず確認してください。
ここだけ押さえればOK!基本情報まとめ

佐藤
編集長
最後に、この公募の要点をばっとまとめてもらえますか?

室谷
代表取締役
はい。最初に「補助上限額や補助率は黒子のように見えない」と思った方もいるかもしれませんが、それこそが今回のポイントです。数字がまだ見えないからこそ、公式情報の更新を逃さず、GビズIDを先に用意しておくのが最強の準備になります。あとは公募要領が公開されたら、すぐ提案書の設計に取りかかりましょう。