室谷さん、こんにちは!今日はすごくビッグな補助金を紹介してくれるって聞いて、ワクワクしてますよ!
こんにちは、佐藤さん!そうなんです。今回はもう桁違いの大型補助金です。最大100,000万円ですからね!
えっ、ちょっと待ってください。100,000万円って、つまり… 10億円ですよね?そんなの本当に出るんですか?(笑)
本当に出ます(笑)。ただし、それだけの規模の改修が前提ってことですね。正式名称は「令和8年度 脱炭素成長型経済構造移行推進対策費補助金(業務用建築物の脱炭素改修加速化事業)」。通称は…まあ、みんな「脱炭素ビルリノベ」って呼んでるみたいですけどね。
そもそも、なぜ今この補助金が重要なのか、背景から教えてください。
いい質問です。日本の業務部門からのCO2排出量は、2023年度時点で国内全体の約2割を占めているんです。しかも、1990年度から経済成長して実質GDPが34%増えた一方、産業部門のCO2は33%も減ったのに、業務部門はなんと26%増!
ホントですか!産業は減ってるのに、オフィスビルや商業施設は増えちゃってるんですね。これは確かに何とかしないと。
その通り。だからこそ政府は、既存の業務用建築物を徹底的に省エネ化して、ZEB基準の水準まで持っていく事業をガッツリ支援しようというわけです。
ここで出てくる「ZEB基準の水準」って、具体的にどんな状態を指すんですか?
ZEBっていうのは「Net Zero Energy Building」の略で、建物で使うエネルギーを太陽光発電などでまかなって、年間の一次エネルギー消費量を実質ゼロにすることを目指す建物のことです。今回の補助金では、その基準に達するための外皮の高断熱化や高効率設備の導入を補助するんです。
なるほど。つまり、古いビルを最新の省エネビルに生まれ変わらせる改装費用を、国が一部持ってくれるってわけですね。
そうです。しかも対象になる業種がめちゃくちゃ広い。漁業、建設業、製造業、情報通信業、医療・福祉…もうほとんど全業種と言っていいですよ。
え、うちの会社でもいけるかも!?これは詳しく聞かないと!
制度の3大ポイント補助上限100,000万円
最大10億円の大型補助。大規模なZEB改修を支援。
対象業種が超広範囲
農業、漁業からIT、医療、公務までほぼ全業種OK。
全国の既存業務用建築物が対象
地域を問わず、国内の既存ビル・商業施設が対象。
やっぱり気になるのがお金の話ですよね。さっき「最大100,000万円」って言いましたけど、誰でももらえるわけじゃないですよね?
もちろんです。上限額はあくまで100,000万円(10億円)ですが、補助率については「公募要領を参照とする」とされています。つまり、事業の内容によって補助率が変わる可能性があるので、必ず最新の公募要領を確認してください。
あ、そうなんですね。じゃあ単純に「工事費の何%」とは決まってないってことか。
そういうことです。ざっくり言うと、ZEB基準の水準を達成するために必要な工事が対象になるので、どれだけ省エネ性能を上げるかで金額が変わってきます。
なるほど。性能次第で補助額が変わるってことか。じゃあ、申請する時は具体的な設計や設備の見積もりが必要ってことですね。
その通り。適当に「窓を変えたい」だけじゃダメで、改修後にZEB基準の水準を満たすことが必須条件です。
主に高断熱窓・断熱材の設置、高効率空調機器、高効率照明、高効率給湯器といった設備の導入に係る設計費、設備費、工事費ですね。
じゃあ、ペンキを塗り替えたり、内装をオシャレにリノベーションするだけではダメってことですね。
残念ながら、純粋な内装工事だけでは対象外です。あくまで「CO2削減に直結する省エネ改修」でなければいけません。
でも、もし断熱材を入れるついでに壁紙を張り替えたいとか、そういうのってどうなるんですか?
その場合、工事費を「省エネ改修部分」と「それ以外」に明確に区分して計上する必要があります。省エネ改修部分だけが補助対象です。ここはしっかりと経理処理できるようにしておかないと、後でトラブルになりますよ。
対象になる経費と対象外の経費- 高断熱窓・断熱材の設置費
- 高効率空調設備の設計費・設備費
- 高効率照明への交換工事費
- ZEB化に必要な断熱改修工事費
×デメリット
- 内装デザインの変更のみの工事
- 通常の維持管理・修繕費
- 補助対象外の設備の導入費(用途が明確でないもの)
- 申請前の着工分(さかのぼっては対象外)
ここからは「申請できる人」の条件を詳しく教えてください。私みたいな個人事業主でもいけますか?
大丈夫です!対象業種を見てください。農業、林業から医療、福祉、公務まで、本当に色々あります。個人事業主であっても、対象業種に該当していれば申請できます。
ホッとしました。じゃあ、例えば個人で小さな美容室をやってるんだけど、そこも対象になるんですか?
美容室は「生活関連サービス業、娯楽業」に該当しますから、対象ですね。ただし、**対象になるのは「国内の既存業務用建築物」**です。自宅の一部を改装したような場合、業務用として明確に区分されているかどうかがポイントになります。
従業員の数とか、会社の規模による制限はありますか?
安心してください。従業員数の制約はありません!大企業でも中小企業でも、個人事業主でも、条件を満たせばみんな対象になります。
それは嬉しい!じゃあ、規模で弾かれる心配はないってことですね。
ただし、公募要領P.12~13に記載されている①~⑪の要件を全て満たす必要があります。ここは非常に重要なので、必ず公式の公募要領をダウンロードして、一つずつ確認してくださいね。
その「①~⑪の要件」って、具体的にどんなことが書いてあるんですか?
ここは公募要領で確認すべき内容なので、詳しい内容を全部お伝えすることはできませんが、例えば「事業を適正に遂行できる経理的基礎があること」「反社会的勢力でないこと」などの基本的な要件に加えて、改修後の建築物を適切に維持管理できることなどが求められます。
なるほど。やっぱりちゃんとお金を使って、省エネを実現してくれるかどうかが重要なんですね。
その通りです。ちゃんとした計画書と見積書、そして場合によっては建築士の設計図面も必要になるでしょう。
個人事業主と法人の申請比較- 開業届などの事業証明が必要
- 事業用の口座が必要
- 代表者個人が申請者になる
- 登記簿謄本などの法人証明が必要
- 法人名義の口座が必要
- 代表取締役が申請者になる
申請って難しそうで、正直ビビってます(笑)。具体的な流れを教えてください。
大丈夫です。ステップで見ていきましょう。まず最初の関門がGビズIDの取得です。
GビズIDって、あの法人向けの共通IDシステムですよね。うちはまだ持ってないんですけど…。
それなら今すぐ取得を始めてください!審査に時間がかかるので、公募開始前に準備しておくのが鉄則です。
なるほど。申請期間は2026年6月4日から11月30日までですよね。まだ時間はありますが、早めに動いた方が良さそうだ。
その通り。特に大規模な改修になると設計や見積もりに数ヶ月かかることもあるので、今から計画を立てるのが賢いですね。
補助金申請の流れ- 1
1. 事前準備
GビズIDを取得し、公募要領を熟読。改修計画の概要を固める。
- 2
2. 設計・見積もり
建築士や施工会社と相談し、ZEB基準達成のための設計と見積書を作成。
- 3
3. 申請書類作成
申請様式に必要事項を記入。図面や見積書、事業計画書を添付。
- 4
4. 電子申請
jGrantsポータルから必要書類をアップロードして申請。締切厳守!
- 5
5. 審査・採択
事務局による書類審査。必要に応じてヒアリングや現地調査あり。
- 6
6. 交付決定・工事
補助金交付が決定したら、工事着手。※事前着手は原則不可!
- 7
7. 実績報告・確定
工事完了後、実績報告書を提出。審査を経て補助金が確定。
- 8
8. 補助金受領
確定額が指定口座に振り込まれる。事業完了!
ここで重要なポイントを教えてください。工事を先に始めちゃってもいいんですか?
絶対にダメです! 補助金は原則として、交付決定を受けてから工事に着手しなければなりません。もし先に工事を始めてしまうと、補助金が全額不交付になる可能性があります。
うわ、それは怖い!「申請したし、もう工事始めちゃえ」ってやりがちですけど、絶対にやってはいけないんですね。
そう。ただし、設計や測量などの準備行為は、交付決定前でも認められることがあります。ここはルールが細かいので、必ず公募要領で確認してくださいね。
環境省のプレスリリースを見たら、公募説明会っていうのをやるって書いてありましたね。
そうなんです。2026年6月4日(東京)と6月5日(大阪)に対面・オンラインで開催されます。これは絶対に参加した方がいいです!
なぜなら、申請書類の書き方のコツや、審査で重視されるポイントが直接聞けるからです。特に初めての人は、ここで聞いたことをもとに書類を作ると、通る確率がグッと上がりますよ。
せっかく申請するなら、絶対に採択されないですよね。審査で重視されるポイントを教えてください!
まず大前提として、ZEB基準の水準を確実に達成できることが最も重要です。そして、その計画が具体的で実現性が高いこと。
そうです。「この断熱材を使い、この空調を導入することで、これだけの削減が見込める」というエビデンスが必要です。あとは、事業計画の継続性も見られます。補助金をもらって工事を終えた後、ちゃんと維持管理できるかどうかも重要。
書類を作る上で、これは押さえておけってポイントはありますか?
まず、数字は明確に。「ざっくり」ではダメです。具体的な数値目標を掲げましょう。次に、図面や写真を活用すること。文章だけだとイメージが伝わりにくいので、現状の写真と、改修後のイメージ図をセットで出すと良いです。
なるほど。ビジュアルで説明するのが大事なんですね。
そして忘れてはいけないのが、チェックリストの徹底です。公募要領に書かれている要件を一つずつ確認して、漏れなく書類を揃えましょう。書類不備で落ちるのは本当にもったいないですからね。
この点は非常に重要です。国の他の補助金と重複して受け取ることは、原則できません。例えば、同じ工事に対して経済産業省の補助金とこの補助金の両方を受け取ることはNGです。
じゃあ、もし複数の補助金が使えそうな時はどうすればいいんですか?
その場合は、どちらか一方を選ぶことになります。補助率や上限額、対象となる工事の範囲を比較して、より有利な方を選びましょう。
細かいことが分からなくなった時の問い合わせ先はどこですか?
執行団体は一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII) です。専用の問い合わせ窓口があります。
電話は
0120-102-912で、受付時間は平日の10:00~12:00と13:00~17:00です。メールの場合は
bl-renos@sii.or.jpに送ってください。ただし、件名に必ず**【質問】
とつけるのがルールです。あと、返信には3営業日以内**に担当者から連絡があるそうです。
そうです。完全電子申請です。ですから、先ほど言ったGビズIDは絶対に必要です。まだ持っていない方は、今すぐアカウント作成を始めましょう。
室谷さん、今日は本当に詳しく教えてくれてありがとうございました!これで申請のイメージがバッチリ掴めました。
どういたしまして。この補助金は本当にチャンスが大きいですからね。ぜひ有効活用してください。何かまた疑問があれば、いつでも聞いてくださいね!