室谷さん、今日は愛媛県今治市の「設備投資奨励金」について教えてください!なんか「設備投資に伴う固定資産税の収納額に相当する額」って書いてあって、よくわかんなかったんですよ(笑)
佐藤さん、その気持ちすごくわかります!(笑)「固定資産税の収納額に相当する額」って、何言ってんだって感じですよね。でも実はめっちゃシンプルで、設備を新しくしたら、その固定資産税分を市が戻してくれるって制度なんですよ。
えっ、固定資産税って毎年払うやつじゃないですか?あれをそのまま返してくれるってこと?
そう!もうそのまんまです。上限は年間1,000万円で、最大3年間もらえるんですよ。つまりトータルで3,000万円までいける可能性があるんです。これはでかいですよ!
すごい!3,000万円って聞くと一気に現実味が…って、誰でももらえるわけじゃないですよね?だってそんな太っ腹な話、怪しい(笑)
あはは、確かに(笑)。条件はありますよ。第一の門は「中小企業者」であること。今治市内に事業所がある中小企業が対象です。
中小企業って、資本金とか従業員数とかで決まるんですよね?具体的に教えてください!
今治市は業種ごとに従業員数の上限を決めてます。製造業や建設業、運輸業は300名以下、卸売業は100名以下ってなってますね。
あれ?それって他の市町村の基準よりちょっと厳しめですか?いや、そうじゃなくて…(笑)
でも佐藤さん、これを言っていいですか?「他の市町村と比べて」って話、僕らは今治市の制度だけを正確に伝えるのがルールなんです。だから「ほかと比べてどうか」はまた別の機会にしましょう!
なるほど、業種の話が出ましたけど、製造業だけじゃないんですよね?
それがですね、めちゃくちゃ幅広いんですよ!製造業はもちろん、電気・ガス・熱供給・水道業、情報通信業、卸売業・小売業、学術研究・専門・技術サービス業、医療・福祉まで入ってます。
えっ、病院とか介護施設も対象になるんですか!それって結構珍しくないですか?
珍しいですよ!でも情報通信業には**「情報サービス業、インターネット付随サービス業、映像・音声・文字情報制作業」に限られるっていう細かい条件が。学術研究の方も「学術・開発研究機関、専門サービス業、広告業」**限定ですから注意が必要です。
じゃあ次、投資額の話ですね。いくら以上じゃないともらえないんですか?
これが肝です。設備導入に係る投資額が2,000万円以上じゃないとダメです。
2,000万円?! 個人事業主とか小規模事業者には結構大きい金額ですよね…。
そうなんですよ。この制度は「中小企業の設備更新を支援する」ってなってますが、2,000万円ラインはなかなかのハードルです。でも逆に言えば、それだけ投資する覚悟がある事業者にはすごく手厚いってことです。
あ、でも「設備導入後も雇用を維持」って要件がありますよ。これって例えば、新しい機械を入れて人員削減しちゃうとダメってことですか?
その解釈で合ってます。**「当該事業所における雇用が維持されること」**って明記されてますからね。新しい装置を導入して仕事が効率化しても、そこで働く人をクビにしちゃダメなんです。
なるほど。市として「雇用を守りながら生産性を上げてほしい」ってメッセージですね。これは結構重要なポイントかも。
その通り!そしてもう一つ大事なのが、設備更新に着手する前に申請しなきゃいけないってこと。
そうです。市長から「適用事業者」の指定を受ける必要があって、これは設備の工事を始める前にやらないとダメなんです。後から「やっぱり申請します」は通用しないので要注意です!
今治市設備投資奨励金の3大特徴投資額2,000万円以上が条件
機械や装置の入れ替え・設置で2,000万円以上の投資が必要
固定資産税相当額を3年間還元
設備更新に伴う固定資産税の収納額に相当する額を交付。年間上限1,000万円
雇用維持が必須
設備導入後も事業所の雇用を維持することが条件
ここが一番気になるところです!「固定資産税の収納額に相当する額」って結局いくらなんですか?具体的に計算してみたいです。
いい質問!まず補助率は「固定資産税の収納額に相当する額」、つまり払った固定資産税と同額が戻ってくるんですよ。
固定資産税って、設備の評価額の1.4%とかですよね?じゃあ例えば2,000万円の機械を買ったら、年間28万円くらいの税がかかって、その28万円が返ってくるってこと?
おお、鋭い!でもちょっと違うんです。固定資産税の計算は「固定資産評価額」ってやつで決まります。新品の機械だと購入価格の約60%〜70%が評価額になることが多いですね。そこに**標準税率1.4%**をかける感じです。
うーん、ざっくりでいいんで、2,000万円の機械を買ったらいくらぐらい戻ってくる可能性があるんですか?
わかりやすく大ざっぱに言うと、年間20万円〜30万円くらいと見積もっておくといいかも。でもこれ、年間上限1,000万円があるので、大型投資をするほど有利になります。
年間上限1,000万円ってことは、固定資産税が1,000万円を超えるような超大規模投資をした場合でも、戻ってくるのは1,000万円までってことですね。
そして交付期間が「基準年度を含めて3年間」ですよね。基準年度ってなんですか?
基準年度は「設備更新の完了の日が属する年の翌年度」です。例えば2026年7月に設備を入れたら、2027年度が基準年度になります。
だとすると、2027年度、2028年度、2029年度の3年間、毎年固定資産税が戻ってくるってこと?
その通り!だから最大で年間1,000万円 × 3年 = 3,000万円もらえる可能性があるんです!
わあ、本当に太っ腹ですね!でも固定資産税って毎年評価額が下がっていくから、戻ってくる額も年々減っていくんですよね?
そうです。固定資産税は償却資産として毎年評価額が減額されますから、実際の戻りは初年度が一番多くて、だんだん減っていきます。でも3年分まとめて考えれば、結構な額になりますよ。
数字がいろいろ出てきて混乱しそうなので、表で整理してもらえますか?
| 項目 | 内容 |
|---|
| 補助率 | 固定資産税の収納額に相当する額 |
| 年間上限額 | 1,000万円 |
| 交付期間 | 基準年度を含めて3年間 |
| 最大交付総額 | 最大3,000万円(年間上限×3年) |
| 対象投資額 | 2,000万円以上 |
わかりやすい!つまり、2,000万円以上の設備投資をしたら、その固定資産税分を上限年間1,000万円×3年返しますよってことですね。
完璧な理解です!補助率が「固定資産税の収納額に相当する額」ってややこしく見えて、実はすごくシンプルなんです。
どんな設備を買えばいいんですか?新しいパソコンとかでも大丈夫?
ここが大事なポイントなんですけど、目的が決められてるんです。制度の目的は「生産増強、高付加価値化の促進、または環境負荷軽減」のための機械や装置の入れ替え・設置。だから単なるオフィスの備品とかはダメですね。
じゃあ、例えば製造業の工作機械や、飲食店の最新調理機器とかはOK?
はい、製造業の生産ラインの機械や、検査装置、自動化設備などは典型的な対象です。情報通信業ならサーバーやネットワーク機器も可能性があります。
そこが難しいところで、「機械や装置」と書いてあって、車両が対象かどうかはっきりしないんです。この辺は今治市産業振興課に直接確認したほうが安全ですね。
まず建物や土地は対象外です。「機械や装置」だけですからね。それから消耗品や修理費、中古品が対象になるかどうかも要確認です。
制度の目的が「新しい設備への入れ替えによる生産性向上」なので、新品が想定されてると思いますが、明記がないので公募要領で確認してください。
明確に「対象外」と書かれたものがあるわけじゃないけど、制度の目的から外れるものはダメってことですね。
そう!だからこそ、申請前に**「この設備は生産増強や高付加価値化につながるか?」**って自問自答するのが大事です。
対象になりやすい設備・注意が必要な設備- 生産ラインの機械装置
- 検査・測定機器
- 自動化・省力化設備
- サーバーやネットワーク機器(情報通信業の場合)
- 環境負荷低減設備(省エネ機器など)
×デメリット
- 建物・土地
- 消耗品(工具・部品など)
- 修理・メンテナンス費用
- 車両(要確認)
- 中古設備(要確認)
申請はどうやってやるんですか?書類を市役所に持っていくんですか?
基本的には**jGrants(日本政府の補助金ポータル)を使って電子申請です。だからまずGビズID(gBizID)**の取得が必須になります。
GビズIDってあれですよね、結構取得に時間がかかるって聞いたことがあります。
そうなんです!書類を揃えて申請してから発行までに2週間〜1ヶ月かかることもざらです。だから絶対に早めに取得しておきましょう。
田舎の小さな会社だと「そんな電子申請なんてやったことないよ!」ってところもありそうですけど、大丈夫ですかね。
今治市の産業振興課に電話すれば、申請の手順を丁寧に教えてくれるはずです。番号は0898-36-1540。僕らのような人間が電話して「わかんないんですけど」って言えば、ちゃんと教えてくれると思いますよ(笑)
申請の具体的な流れを教えてください!まず何から始めればいいですか?
ステップ1は公募要領の確認です。募集期間は2026年3月31日から2027年3月31日まで。つまり令和8年度(2026年度)の1年間が募集期間です。
1年間もあるんですね!でも「設備更新に着手する前に申請」って条件があるから、実際にはもっと早く動かないといけないんですよね?
そう!募集期間が1年あっても、設備の取り付け工事を始める前に「適用事業者の指定申請」をしなきゃいけないので、実質的に申し込める期間はもっと短くなります。
じゃあこういうことですね。「来年3月に設備を入れる予定だから、その前に申請しよう」じゃなくて、「設備を入れる計画が決まったら、すぐに申請しよう」って。
その認識でバッチリです!計画段階で動くのがポイントです。
まずは**「適用事業者指定申請書」**を市長に提出します。この申請書には、どんな設備をいくらで導入するのか、どんな効果が見込めるのか、雇用は維持できるのか、といったことを書く必要があります。
書類はjGrantsからダウンロードできるんですか?
指定を受けたら、実際に設備を導入するんですね。そのあとは?
設備の導入が完了したら、実績報告が必要です。導入した設備の内容や金額を証明する書類(請求書や領収書、設置工事の証明書など)を提出します。
補助金はいつ振り込まれるんですか?設備を買った後に払われるんですよね?
そう、**後払い(精算払い)**です。設備を導入して、固定資産税を実際に払って、その「払ったよ」っていう証明をしてから、初めて奨励金が交付されます。
ということは、最初に2,000万円以上の自己資金が必要ってことですね。これ、資金繰りに余裕がないと厳しいかも…。
おっしゃる通り!補助金は後払いが基本なので、設備を買うための資金は自分で用意しなきゃいけません。金融機関から借り入れるなどの資金計画も含めて、事前にしっかり準備しましょう。
今治市設備投資奨励金 申請のながれ- 1
1. GビズIDを取得
電子申請に必須。発行に2週間〜1ヶ月かかるので早めに。
- 2
2. 公募要領を確認
公式ページで詳細をチェック。対象経費の範囲を確認。
- 3
3. 適用事業者の指定申請
設備工事着手前に市長へ申請書を提出。設備計画や効果を記載。
- 4
4. 市の指定を受ける
指定を受けてから設備導入開始。事前申請が絶対条件。
- 5
5. 設備を導入・完了
機械や装置を設置。請求書や工事証明書を保管。
- 6
- 7
7. 固定資産税を納付
通常通り固定資産税を納める。
- 8
8. 奨励金の交付申請
納税証明書などを添えて交付申請。審査後、指定口座に振込。
ステップを細かく見ると結構工程がありますね。でも一つ一つは難しくなさそう。
そうなんです。ポイントは**「設備に着手する前に申請」して「指定を受ける」**こと。これさえ守れば、あとは書類のやり取りで進められます。
審査ってどれくらい厳しいんですか?書類を出せば通るものなんですか?
そこが大事なところで、**「生産増強、高付加価値化の促進、または環境負荷軽減」**に本当に役立つのか、という点が審査されます。
例えば新しく導入する機械で生産能力が何%アップするか、品質がどう向上するか、CO2排出量がどれだけ減るかといった、定量的な効果を示すのが有効です。
「この機械を入れたら売上が1.5倍になります!」みたいなアピールでいいんですか?
まさにそういう感じです!でも、あくまで具体的な根拠がある数字じゃないとダメですよ。「なんとなく儲かりそう」じゃ通らないです(笑)
他に審査で加点されるようなポイントってありますか?
この制度は「企業立地優遇制度」の一部なので、今治市での事業継続や雇用創出への意欲も評価されると思います。
だから「設備導入後も雇用を維持」っていう要件があるんですね。
そう!単に機械を買うだけでなく、**「この投資で今治市の雇用を守り、地域経済を活性化します」**というストーリーが伝わると、審査がスムーズにいく可能性が高いです。
例えば同じ工場でプレス機と溶接機の2つを同時に入れる場合、投資額は合算できるんですか?
できます。設備導入に係る投資額の合計が2,000万円以上になればOKです。1台で2,000万円を超える必要はありません。
じゃあ「1,200万円の機械+800万円の機械」の合計2,000万円でも対象になるんですね。
その通りです!ただ、複数の設備を導入する場合は、すべての設備が制度の目的に合致しているか確認しましょう。
これは公募要領で確認が必要です。一般的な補助金では「所有権が自分に移るもの」だけが対象になるケースが多いですが、この制度の詳細には明記がありませんので、直接今治市に問い合わせるのが確実です。
もしも「もう注文書は出しちゃったけど、工事は来月からだよ」って場合はどうなんですか?
ここが一番危ないポイントです。**「設備更新に着手するまでに指定申請書を提出」**という条件がありますから、発注も着手とみなされる可能性があります。
着手の定義って、工事の開始だけじゃなくて発注も含むんですか?!
そうなんです。一般的には**契約書や注文書にサインした時点で「着手」とみなされることが多いです。だから絶対に「まずは申請、それから発注」**の順番を守ってください。
これは本当に注意が必要ですね。申請が通る前に動き出したら、一発アウトってことか…。
補助金あるあるで、一番多い失敗がこれです。「もう機械買っちゃったんですけど…」って後から相談に来る人が結構いるんですよ(苦笑)。必ず事前に動きましょう!
この制度、実は今治市の「企業立地優遇制度」っていう大きな枠組みの一部なんですよね?他にもいろんな奨励金があるみたいですが、どう違うんですか?
そうなんです。今治市には指定区域(今治新都市区域)と指定区域を除く全域の2つのエリアがあって、それぞれに企業立地促進奨励金や雇用促進奨励金、賃貸借型企業立地奨励金などたくさんの制度があります。
えっ、いっぱいありすぎてどれを選べばいいかわからなくなりそう…。
でもこの「設備投資奨励金」は、他の奨励金と違って「新設・増設・移転」じゃなくて、既存事業所の設備更新だけに特化してるんです。だから普段から機械を使ってる製造業とかには、一番使いやすい制度だと思いますよ。
なるほど。新しく工場を建てるわけじゃなくて、今ある工場の機械を新しいものに替えたいっていう時に使うんですね。
指定区域と指定区域を除く全域で、設備投資奨励金の内容って違うんですか?
実はこの「設備投資奨励金」だけは、指定区域も全域もまったく同じ条件なんです。どちらも投資額2,000万円以上で年間上限1,000万円、3年間です。
じゃあ場所に関係なく使えるんですね!今治市のどこにあっても対象ってことか。
ただし、対象業種の範囲がエリアによって微妙に違うので、その点だけは注意が必要です。全域のほうが業種が少し狭くなってます。
| エリア | 対象業種(抜粋) | 設備投資奨励金の条件 |
|---|
| 指定区域(今治新都市区域) | 製造業、情報通信業、運輸業、卸売業、医療・福祉、教育・学習支援業など幅広い | 投資額2,000万円以上 / 年間上限1,000万円 / 3年間 |
| 指定区域を除く全域 | 製造業、情報通信業、卸売業、学術研究、医療・福祉など | 投資額2,000万円以上 / 年間上限1,000万円 / 3年間 |
指定区域のほうが運輸業や教育・学習支援業まで入ってるんですね。でもまあ、製造業ならどっちでも大丈夫そう。
募集期間は2026年3月31日から2027年3月31日ってことですが、これは結構長いですね。
そうなんですよ。でも、**「設備更新に着手するまでに申請」**って条件があるから、実際のリミットは設備導入予定日の少し前、ってことになります。
じゃあ例えば「2026年10月に設備を入れたい」なら、2026年の夏くらいには申請しないとダメってことですよね。
理想的には設備導入の3〜4ヶ月前には動き出したいところです。GビズIDの取得から指定申請まで、余裕を持って進めましょう。
- 2026年4月〜5月: GビズID取得、公募要領をダウンロード
- 2026年5月〜6月: 設備導入計画を策定、見積りを取る
- 2026年6月〜7月: 適用事業者指定申請書を提出
- 2026年8月: 市から指定を受ける
- 2026年9月〜11月: 設備導入工事
- 2026年12月: 設備完了、実績報告書を提出
- 2027年4月: 固定資産税の納付
- 2027年5月〜: 奨励金の交付申請
やっぱり余裕を持って、半年以上前から準備しないとですね。
そうですね。特にGビズIDはすぐに発行されないから、今すぐ動き始めるのがおすすめです!
最後に、この奨励金を一番おすすめしたいのはどんな事業者ですか?
ズバリ、今治市内で事業をしていて、機械や装置に2,000万円以上投資する予定がある中小企業ですね。
そして、事前申請さえ忘れなければ、固定資産税分が年間上限1,000万円×3年間戻ってくるって考えると、かなりお得ですよね。
そうです!製造業をはじめ、幅広い業種が対象で、設備更新の負担を大幅に減らせる制度です。ぜひ活用を検討してみてください。
最後に確認ですけど、問い合わせ先は今治市産業部産業政策局産業振興課、電話0898-36-1540ですね。
そうです!わからないことがあったら、遠慮なく電話してみてください。初めての補助金申請は不安かもしれませんが、市の担当者も親身になって教えてくれるはずですよ。
室谷さん、今日は本当に詳しくありがとうございました!
いえいえ、こちらこそ!佐藤さんの素朴な疑問が、聞いてる皆さんの疑問にも役立ったんじゃないかなと思います。それじゃあ、また次の制度でお会いしましょう!