このページで紹介する「申請練習用補助金」は、実際に補助金が支払われることは一切ありません。jGrants(電子申請システム)の操作を練習するためだけに設けられたダミー制度です。実際の資金調達を目的として申請しても補助金を受け取ることはできませんのでご注意ください。
室谷さん、jGrantsに「申請練習用補助金」なるものがあるんですけど、これは一体何なんでしょう?
ほんとに珍しいやつですよね。これはjGrants(ジェイグランツ)というデジタル庁の電子申請システムが用意した練習専用のダミー補助金なんです。実際にお金は一切もらえないんですが、補助金申請の操作を本番環境で試せるというコンセプトなんですよ。
そうなんです。本番のjGrantsサイト上に普通に掲載されていて、gBizIDさえあれば誰でも申請を試せる。ちゃんと2030年3月31日まで公開されていますし、何回でも申請できる。補助金の窓口でよく「操作がわからない」って相談を受けるんですが、これを先に練習してもらうと全然違いますね。
なるほど、言わば「補助金申請のトレーニング施設」みたいな感じですか?
まさにそれです!(笑)しかもただ申請するだけじゃなくて、行政書士さんやコンサルタントが使う代理申請の機能まで練習できるんですよ。こんな制度が用意されているのはなかなか画期的で、私自身も「これをもっと活用してほしい」と思っています。
jGrants練習用補助金の申請ステップ(STEP1 → STEP2 → STEP3 → STEP4 → STEP5)
練習用なんで中身はダミーなんですよね?どんな補助金の設定になってるんですか?
これが面白くて、架空の補助金の設定が「職場にウサギ小屋を整備しようとする法人への補助」なんですよ(笑)
笑えますよね。ウサギの飼育頭数×5,000円の補助、チモシー(牧草)代、ウサギの健康保険費用、水飲み場の整備費、睡眠環境の整備費まで細かく設定されているんです。補助率は10%、補助上限額は1,000万円という数字まで設定されています。
すごく作り込まれてる(笑)でもこれ全部ダミーなんですよね?
完全にダミーです。ただ、申請書に入力する練習としてはちょうどいい題材なんですよね。「架空のウサギを何羽飼うか」を決めて金額を入力して、見積書として架空のPDFを添付してみる。本番の申請と同じ操作を踏めます。
| 項目 | 設定値(架空) | 備考 |
|---|
| 補助率 | 10% | ダミー設定 |
| 補助上限額 | 1,000万円 | ダミー設定 |
| 補助対象 | ウサギ飼育頭数×5,000円等 | 架空の経費 |
| 受付期間 | 2025年3月7日〜2030年3月31日 | 長期間利用可能 |
| 申請回数 | 制限なし | 何回でもOK |
| 代理申請 | 可能 | 代理申請の練習にも対応 |
大きく3パターンあります。まず一番多いのが、これから初めてjGrantsで補助金を申請しようとしている中小企業・個人事業主の方です。小規模事業者持続化補助金やものづくり補助金を申請したいけど、操作がわからなくて不安という方には本当にオススメですね。
2パターン目が行政書士さんやコンサルタントです。代理申請の仕組みを実際に体験しておくと、お客さんへの説明がずっとスムーズになる。委任・受任の設定から申請提出まで、一連のフローを体験できますから。3パターン目が企業の新担当者です。「今まで担当していた人が辞めて引き継ぎを受けたけど実際の画面を見たことがない」という方が、安全に練習できる環境としてとても有用です。
なるほど。練習用なので失敗しても全然問題ないわけですね。
そこが一番のポイントですよ!本番の補助金だったら、書類不備で差し戻しされたり、提出期限を逃したり、プレッシャーがかかりますよね。でもこの練習用ならミスしても怒られないし、お金の損得もない(笑)何度でもやり直せます。
初めてjGrantsを使う中小企業・個人事業主、代理申請機能を使いたい行政書士・コンサルタント、新しく補助金申請担当になった企業の社員、過去にjGrantsでつまずいた経験がある方
はい。まずgBizIDの取得から始まります。ここが最初の関門で、jGrantsを使うにはgBizIDプライムが必要なんですよ。
デジタル庁が運営する事業者向けの共通ID認証システムです。一度取得すれば、jGrantsだけでなく社会保険の手続きや各種行政サービスに使えるんですね。ただし取得に郵送審査があって2〜3週間かかることがある。だから「補助金を申請したい」と思ったら、まずgBizIDの取得から逆算して動き始めてほしいんです。
公募の締切直前に気づいて間に合わなかった、という事例が実際にあります。本当に要注意なポイントです。手順全体をまとめるとこんな感じですね。
ステップ7の代理申請って、具体的にはどんな設定が必要ですか?
代理人(行政書士や支援機関)と申請者(事業者)がそれぞれgBizIDを持っていて、事業者側が「この人に代理申請を委任します」という設定をして、代理人側がそれを承認するという流れです。jGrants上で委任・受任の紐付けをしてから申請書を作成・提出します。実際の代理申請業務と全く同じフローを体験できます。
gBizIDアカウント種類の比較(エントリー・メンバー・プライムの違い)
gBizIDって種類があるって言ってましたよね。詳しく教えてもらえますか?
3種類あります。まずgBizIDエントリーは審査なしでオンラインだけで即日取得できますが、jGrantsの補助金申請には使えません。代理申請の練習にも使えないので、この練習用補助金にも対応していない。
そうなんです!ここがよくある誤解で。gBizIDプライムが必要です。プライムは法人代表者や個人事業主向けで、印鑑証明書や法人設立証明書の郵送審査があります。手間はかかりますが、jGrantsのほぼ全機能が使えますし、従業員用のメンバーアカウントも作れる。
プライムを持っている代表者がスタッフ用に作れるアカウントです。メンバーはjGrantsの一部機能が使えます。ただし代理申請機能を使うのはやはりプライムが基本になります。
| gBizIDの種類 | 対象者 | 取得期間 | jGrants補助金申請 | 代理申請 |
|---|
| エントリー | 誰でも | 即時 | 不可 | 不可 |
| メンバー | 従業員 | 即時(プライムが作成) | 可(一部制限あり) | 不可 |
| プライム | 法人代表者・個人事業主 | 2〜3週間 | 可(フル機能) | 可 |
まず添付ファイルのアップロード操作が一番つまずきやすいポイントです。補助金によっては10ファイル以上のPDFを添付する必要があって、ファイルサイズの上限や形式の制限もある。練習の段階でこの操作に慣れておくのが重要です。
jGrantsでは1ファイルあたりの容量制限があって、超えると添付できないエラーが出ます。本番の申請で「書類を全部用意したのにアップロードできない!」とパニックにならないよう、事前に確認しておいてほしい。
そうです!推奨ブラウザはGoogle ChromeかFirefoxの最新版です。Internet ExplorerやMicrosoft EdgeのIEモードでは不具合が出ることがありますし、古いバージョンのブラウザでも問題が起きることがある。本番前にブラウザの確認もしておいてください。
gBizIDプライムの取得が完了しているか確認すること。エントリーアカウントでは申請できません。また、推奨ブラウザ(Chrome・Firefox最新版)を使用し、Internet ExplorerやEdgeのIEモードは避けてください。
代理人側と申請者側、両方がgBizIDプライムを持っていることが前提になります。設定のステップが多く、委任する側と受任する側でそれぞれ操作が必要なので、実務では「どちらが何をする」を事前に整理してから進めるのが大事です。練習でこの流れを体験しておくと、本番で顧客と連携するときに迷わなくてすみます。
まとめるとこんな感じですね。申請書の入力だけじゃなくて、思ったより幅広い機能が体験できます。
申請書の各項目への入力操作、事業計画書や見積書などの添付ファイルのアップロード、申請書の一時保存と再編集、申請書の提出操作(提出ボタンを押す)、差し戻し時の修正対応(差し戻し機能の確認)、代理申請の委任・受任の設定(代理申請練習時)、代理人としての申請書作成と提出
そうなんです。実際の補助金申請でも差し戻しはよくあることで、差し戻しコメントを確認して修正して再提出するという操作が結構戸惑いやすい。練習で体験しておけるのは大きいですよ。
なるほど、改めて見るとかなり実践的な練習ができますね。本番前にここで一回やっておくのは価値がありそうです。
ものづくり補助金や事業再構築補助金は申請書類の量が多くて、初めての人には本当にハードルが高い。でもこの練習でjGrantsの操作に慣れておけば、本番の申請に集中できますから。
この練習をしたあと、実際の補助金申請に向けてどんな準備をしておくべきですか?
まず操作の手順をメモに残しておくことです。練習時に「申請書提出後にこういうメールが来た」「マイページのここで状況確認できる」というのをメモしておくと、本番で焦りません。
申請したい補助金の公募要領を早めにダウンロードしておくことですね。jGrantsには170件以上の補助金が掲載されていますが、それぞれ必要書類が違う。公募要領を事前に読んで、何のファイルが必要か把握してから申請に臨むのが重要です。
そういえば、jGrantsで申請できる主な補助金を教えてもらえますか?
代表的なものだと、小規模事業者持続化補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金、事業再構築補助金、事業承継・引継ぎ補助金などがありますね。2026年4月時点で170件を超える補助金がjGrants経由で申請できます。
幅広い補助金がjGrantsに対応しているんですね。だから事前に操作を練習しておく意味がある。
まさにそうです。一度jGrantsの操作に慣れておけば、申請する補助金が変わっても基本的な操作は共通なので応用がきくんですよ。
一番多いのが「本当にお金はもらえないんですか?」ですね(笑)
聞きたくなりますよね。タイトルには「補助金の支払いはありません」って書いてあるんですが。
実際に補助金が支払われることは絶対にありません。完全に練習のためだけの制度です。jGrantsのページにも赤字で注意書きが入っているんですが、それでも問い合わせが来ることがあるみたいですね。
回数制限は一切ありません。10回でも20回でも申請して練習できます。特定の操作に不慣れな方は、その操作だけを繰り返すという使い方もできます。
gBizIDプライムを持っていれば個人事業主でも利用できます。ただしgBizIDプライムの取得には、個人事業主の場合は確定申告書や開業届などの本人確認書類が必要になります。
本番のjGrantsシステム上で申請されるので、申請データはシステムに残ります。ただし練習用の申請なので事務局が審査する対象にはなりません。マイページからは自分の申請履歴として確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 申請練習用補助金【補助金の支払いはありません】 |
| 実施機関 | デジタル庁(jGrants運営) |
| 受付期間 | 2025年3月7日〜2030年3月31日 |
| 対象地域 | 全国 |
| 対象業種 | 全業種(jGrantsアカウントがあれば誰でも利用可) |
| 申請方法 | jGrants(jgrants-portal.go.jp)から申請 |
| 申請回数 | 制限なし |
| 代理申請 | 可能 |
| 実際の支払い | なし(練習専用) |
| 公式ページ | jGrants 申請練習用補助金 |
まとめると、これは「補助金申請のリハーサル環境」として非常に価値があるということですね。
そうです!本番の補助金申請は締切や書類不備のプレッシャーがかかる真剣勝負ですが、この練習用補助金なら気軽に何度でも試せる。特に初めてjGrantsを使う方には「まずここで練習してから本番に挑んでください」と強くオススメしています。gBizIDプライムの取得から逆算してスケジュールを立てて、余裕を持って本番に備えましょう!