室谷さん、神奈川県で、介護ソフトの導入に補助金が出ると聞いたんですが、本当ですか?しかも上限318万円って、けっこう大きい額じゃないですか!
本当ですよ(笑)。正式名称は「【令和8年度】介護ロボット・ICT導入支援事業費補助金(介護ソフト等)」。神奈川県が実施している事業で、介護現場のテクノロジー導入を手厚く支援してくれる制度です。
えっ、それって誰でも申請できるんですか?ウチの読者の事業者さんにも関係ある話ですよね。
対象は、神奈川県内に所在する介護サービス事業所や介護施設です。条件に当てはまるなら、かなり検討する価値がありますよ。
なるほど。でも、そもそもなぜ今こういう補助金が用意されたんですか?
背景には、介護人材の確保が「喫緊の課題」だという認識があります。今後、介護サービスの需要はさらに高まるのに、働き手となる生産年齢人口は急速に減っていく。人手をただ増やすだけでは追いつかないから、テクノロジーの力で何とかしよう、というのがこの制度の狙いです。
補助金の目的は、大きく分けて2つ。介護従事者の身体的負担を軽減することと、業務を効率化することです。その結果、介護従事者が継続して働き続けられる職場環境を整える、というわけですね。
いいですね。現場の声を聞くと、記録や請求の事務作業に追われて、利用者さんと向き合う時間が減っているという話はよくあります。
まさにそこです。介護ソフトを入れれば記録業務の時間が圧縮できる。その浮いた時間をケアに回せるようになれば、職場の雰囲気も変わるでしょうね。
ほんとにそうなったら最高です。ところで、この補助金って「介護ソフト等」という名前ですが、ソフト以外にも対象はあるんですか?
ありますよ。大きく3つの補助メニューに分かれていて、介護ソフトはその中の1つです。次の見出しで、補助金額といっしょに整理していきましょう。
1つ目が【1】介護テクノロジー等の導入支援。介護ソフトや介護ロボットなどを導入するメニューです。2つ目が【2】介護テクノロジー等のパッケージ型導入支援。複数のテクノロジーを組み合わせて入れるものですね。3つ目が【3】導入支援と一体的に行う業務支援。導入とあわせてコンサルなどによる業務改善の支援を受けるメニューです。
3つの補助メニュー【1】介護テクノロジー等の導入支援
介護ソフトなど重点分野の機器を導入。介護ソフトの上限は職員数に応じて100万円〜250万円。
【2】パッケージ型導入支援
複数のテクノロジーを組み合わせて導入。上限1,000万円。介護ソフト+インカムなども対象。
【3】導入支援と一体的に行う業務支援
コンサルティング会社等による業務改善支援。上限48万円。アまたはイの支援を受けることが要件。
へえ、【2】のパッケージ型は上限1,000万円!? それ、かなり大きいですね。
そうなんです。ただ、注意が必要で、各事業所は**【1】か【2】のどちらか一方のみ**申請できます。両方同時には申請できません。
なるほど。じゃあ、どっちのメニューで行くかはしっかり比較しないといけないですね。
そうですね。今回このページで詳しく見るのは、タイトルにもある「介護ソフト等」を導入するケース。つまり【1】を軸にした申請です。最大318万円になる仕組みを、次のセクションでしっかり説明しますよ。
それではまず、一番気になる金額からお願いします!上限318万円というのは、どうやって決まるんですか?
基本から順番に説明しますね。まず補助率は、対象経費の実支出額の5分の4。ただし、事業所ごとに設定された補助上限額と比べて、少ない方の額が支給されます。
少ない方?つまり、かかった費用が少なければ、その5分の4の金額。逆に費用が大きければ、上限額で頭打ちになるってことですね。
その理解でOKです。ざっくり言うと「かかった費用の8割、ただし上限を超えた分は出ません」。正確には5分の4ですけどね(笑)。
例えば、介護ソフトの補助上限額が265万円の事業所だったとしましょう。そこで実際に対象経費が100万円かかった場合、5分の4は80万円。上限額より少ないので、80万円が支給されます。
5分の4は400万円ですが、上限額の265万円を超えているので、支給は265万円まで。この「実支出額の5分の4」と「補助上限額」を比べて少ない方、というのが計算のルールですね。
わかりやすい!ちなみに、介護ソフトの補助上限額は、みんな一律ではないんですか?
ここが重要なポイントで、介護ソフトの補助上限額は1事業所あたり100万円〜250万円。職員数に応じて変わるんです。
交付要領の「表2」に職員数ごとの基準額が定められています。申請前に必ず確認してください。なお、介護ソフトの導入に伴いタブレット端末やWi-Fi環境を整備する「定着促進支援」を利用する場合は、上限が115万円〜265万円に上がります。
おっと、条件によって上限が上がるんですね。見落としがちですけど、これは大事な情報だ。
そうなんですよ。さらに、この補助金には上乗せの仕組みがもう一段あります。
とうとう本丸が出てきましたね。どうやったら318万円になるんですか?
公式の例が分かりやすいので紹介します。介護職員が31名以上の事業所で、介護ソフトを導入したい。さらに、これに伴って第三者から生産性向上の支援を受けたい。この場合、介護ソフトの導入に係る補助上限額が265万円、第三者からの生産性向上のための支援に係る補助上限額が48万円。合計で313万円になります。
そこに、令和8年度中に「ケアプランデータ連携システム」により5事業所以上とデータ連携を実施する場合、補助上限額に5万円が加算されます。これで最大318万円というわけです。
313万円+5万円=318万円!うわ、実際に組み立ててみると分かりやすいなあ。これ、ぜひ表にしてもらえますか?
もちろんです。補助メニューごとの上限額をまとめると、こうなります。
| 補助メニュー | 補助率 | 上限額(1事業所あたり) |
|---|
| 介護ソフト(職員数に応じる) | 実支出額の5分の4 | 100万円〜250万円 |
| 介護ソフト+定着促進支援(イ) | 実支出額の5分の4 | 115万円〜265万円 |
| 移乗支援・入浴支援・その他(ウ) | 実支出額の5分の4 | 基準額100万円/台・上限500万円 |
| 重点分野の上記以外(ア) | 実支出額の5分の4 | 基準額30万円/台・上限500万円 |
| 【3】業務改善支援(ア) | 実支出額の5分の4 | 48万円 |
| ケアプランデータ連携加算 | — | 5万円 |
| 最大 | — | 318万円 |
おお、いい表ですねえ。移乗支援や入浴支援の機器は基準額が100万円/台で上限500万円というのが別枠であるんですね。
そうなんです。同じ【1】の導入支援でも、機器の種類によって基準額と上限が違います。移乗支援や入浴支援、その他の職場環境整備に有効な機器は1台あたり100万円、それ以外の重点分野の機器は1台あたり30万円が基準。すべて併用すると上限765万円になるケースもあると交付要領には書かれています。
えっ、765万円!? それはまた凄い金額ですね。ただし、このページで申請する「介護ソフト等」の場合は、最大318万円が基準、という理解でいいんですよね?
はい、その通りです。申請するメニューによって上限が変わるので、「自分はどのメニューで行くのか」を最初に決めるのが大事です。
分かりました。金額のイメージがつかめたところで、次は「誰が申請できるのか」を教えてください!
まず、どんな事業者なら申請できるんですか?ウチの読者にも、訪問介護をやっている方がいるんですが…。
大丈夫ですよ。対象は、神奈川県内に所在する、介護保険法に基づくサービスを提供する全てのサービス事業所です。訪問介護事業所や居宅介護支援事業所も、しっかり含まれます。
さらに、老人福祉法に基づく養護老人ホームと軽費老人ホームも対象です。つまり、神奈川県内で介護サービスを提供している事業所・施設なら、ほぼ該当すると考えてよいでしょう。
「全てのサービス事業所」というのは、具体的にどういう事業所ですか?
介護保険法に基づくサービスを提供している事業所、ですね。デイサービスやショートステイ、特別養護老人ホームなどの施設系はもちろん、訪問介護や居宅介護支援のように、在宅系のサービスを提供する事業所も対象になります。
居宅介護支援事業所、つまりケアマネジャーがいる事業所も対象なんですね。
そうです。ケアマネジャーの業務も記録や書類作成が多いですから、介護ソフトを入れるメリットは大きいはずですよ。
jGrantsの公募情報には「従業員数の制約なし」と明記されています。規模で申請できなくなるわけではないので、安心してください。
それは嬉しいですね。小さな事業所でもチャンスがある。
ええ。ただし、先ほども言った通り、介護ソフトの補助上限額は職員数に応じて100万円〜250万円の範囲で変わります。31名以上であれば上限いっぱいの265万円(定着促進支援利用時)に近づく、というイメージです。職員数ごとの基準額は交付要領で確認が必要ですね。
なるほど。あともう1つ、よく聞かれるのが「複数の事業所を持っている場合」です。法人としてまとめて申請できるんですか?
可能です。その場合、申請法人が事業所ごとに優先順位を付けて申請することになります。この優先順位は後ほど出てくる審査の話にも関わってくるので、覚えておいてください。
OK、メモしました!では次は、補助対象になる経費の話を聞きたいです。何に使えるのか、具体的に教えてください!
補助金って「何に使えるか」が一番大事ですよね。介護ソフト以外に、どんなものが対象になるんですか?
まず、補助対象機器の「ア」として、経済産業省と厚生労働省が定める「介護テクノロジーの重点分野」に該当する機器があります。具体的には、公益財団法人テクノエイド協会が提供する福祉用具情報システム「TAIS」で、介護テクノロジーとして選定された機器が対象です。
重点分野のうち「介護業務支援」に含まれます。記録や請求、ケアプラン作成などの業務を支援するソフト、という位置づけですね。
あります。「イ」の介護ソフトの定着促進支援として、介護ソフトと一体的に使用するためのタブレット端末の購入費用や、Wi-Fi環境整備に必要な経費が対象になります。具体的には、PCやタブレット端末(リース費用を含む)、Wi-Fiの配線工事、モデム・ルーター、アクセスポイント、システム管理サーバー、ネットワーク構築などです。
へえ、Wi-Fi工事まで対象になるんだ。現場にネット環境がないと、ソフトを入れても使えないですもんね。
そうなんです。運用を見越して、導入前後に行うベンダーによるサポート費用も対象になります。さらに「ウ」として、介護従事者の身体的負担の軽減や間接業務時間の削減などに有効で、県が判断した機器もあります。例としては、バックオフィスソフト、電子サインシステム、給与・勤怠管理ソフトなどが挙げられています。
事務作業全般をカバーできるイメージですね。これは助かる。
じゃあ逆に、「これは対象外なんだ」というものも教えてください。
代表的なのは通信費です。Wi-Fi環境の整備費用は対象でも、その後の毎月の通信費は対象外。あと、開発に要する経費も対象になりません。
この補助金の対象になるのは、販売価格が公表されていて、一般に購入できる状態にある機器・ソフトです。つまり、自社向けにシステムを新規開発するような費用は対象外だと考えてください。
なるほど。既製品を買うための補助金、という位置づけですね。
その理解で正しいです。あと、機器の導入に付帯して必要になる経費は、主たる機器と併せて導入する場合に限って対象になります。ただし、通信費は対象外です。
対象になる経費・ならない経費- 介護ソフト(重点分野「介護業務支援」に該当するもの)
- タブレット端末・PC(リース・レンタル含む)
- Wi-Fi環境整備のための配線工事・モデム・ルーターなど
- ベンダーによる導入前後のサポート費用
- 電子サイン・給与・勤怠管理などのバックオフィスソフト
×デメリット
- 毎月の通信費
- システム開発などの開発に要する経費
- 販売価格が公表されていない機器
- 同一年度内に同一目的で導入する複数機種の分
対象と対象外がスッキリしました。ところで、導入したい介護ソフトが本当に補助対象になるかどうかは、どうやって確認するのがいいんですか?
交付要領に記載されている要件と、厚生労働省が公表している「介護記録ソフト 機能調査結果」という資料を比較して判断します。ここがこの補助金のちょっと独特なところですね。
そうなんです。「導入する介護ソフトが補助対象となり得るかどうかは、交付要領の要件と、厚生労働省『介護記録ソフト 機能調査結果』において公表されている結果を比較してご判断ください」と明記されています。あいまいな部分は、問い合わせ先に確認するのが確実ですよ。
なるほど。いいソフトを見つけても、対象外だったら意味がないですからね。事前確認は必須です。
あともう1つ注意点があって、すでに介護請求ソフトを持っている事業所が、今回あらためて介護記録ソフト等を導入する場合、ライセンス数に関わらず上限は100万円になります。この場合も、既導入のものとあわせて「一気通貫」等の補助要件を満たす必要があるので、交付要領をよく読んでください。
既存のソフトを入れているかどうかでも条件が変わるんですね。これは申請前に絶対チェックが必要だわ。
そうですね。ここまで理解できたら、次は申請の具体的な流れを見ていきましょう。
いよいよ申請手続きです。どこから始めればいいんですか?
最初の関門は「GビズID」の取得です。この補助金の申請・問い合わせは、デジタル庁の補助金申請システム「jGrants」を利用します。jGrantsを使うためにはGビズIDが必要で、なんと取得に2週間ほどかかります。
2週間!? それはビックリ。募集期間が始まってからじゃ間に合わないパターンですね。
まさにそこが落とし穴です。神奈川県の公式ページでも「GビズID取得には2週間ほど要することが確認できています。早めの取得をお勧めします」と注意喚起していますよ。
じゃあ、もう今すぐ始めないといけないですね。GビズIDはどこで取得するんですか?
GビズIDの公式サイトから申請します。補助金申請の前に、まずこのIDを取得してログインできる状態を作っておくのが、準備の第一歩です。
読者の中には「IDって何?」という人もいると思うので、ざっくり言うと、国が運営する共通のログインIDみたいなもの、という理解でいいですか?
その通りです。行政のオンライン手続きで使う共通IDですね。ここがなければ申請画面にすらたどり着けないので、最重要アイテムです。
募集期間は、令和8年度8月17日(月)〜8月31日(月)。この期間内に、jGrantsを通じて電子申請します。原則として、この期間内に申請された事業所のみが審査対象です。
受け付けてもらえません。公式ページにも「申請受付期間外の申請や紙媒体での申請につきましては、受け付けることができません」と明記されています。かなり厳格なので、期間を逃すと翌年度まで待つことになりますよ。
ヒエー、それは怖い。8月31日は絶対に外せないですね。
そして、申請にあたってはアンケート協力も求められます。
令和8年度の補助金を希望する事業所は、デジタル庁が管理している「介護サービス情報報告システム」におけるアンケートへの協力が必要です。ログインIDやパスワードの問い合わせは、かながわ介護サービス情報公表センターを活用してください、と案内されています。
申請書類以外にもやることがあるんですね。ここまでを図にまとめてもらえますか?
補助金申請の流れ- 1
GビズIDを取得
取得に2週間ほどかかるため、まず最初に手続きを
- 2
交付要領で要件確認
対象機器・上限額・必要書類・優先順位をチェック
- 3
アンケートに協力
介護サービス情報報告システムで入力
- 4
jGrantsで申請
8月17日〜31日の期間内に電子申請
- 5
審査・交付決定
予算超過の場合は優先順位や抽選で選定
なるほど、流れが掴めました。ちなみに、全体のスケジュール感も教えてもらえますか?
令和8年度のスケジュールを時系列で並べると、こうなります。
令和8年度スケジュール〜2026年8月上旬
GビズID取得・申請準備
取得に2週間ほどかかるため、募集開始前の準備が必須
2026年8月17日
申請受付開始
jGrantsでの電子申請のみ受け付け
2026年8月31日
申請受付締切
期間外の申請・紙媒体は受け付け不可
2027年1月末
実績報告期限
原則、この時点までに支払いを終えた費用が対象
2027年3月末
費用確定の期限
契約書や請求書で費用が確定している場合は対象
申請は8月でも、支払いや報告は年度末まで続くんですね。意外と長丁場です。
そうなんです。交付決定前に購入した場合でも、交付決定と同一年度内であれば対象になります。ただし、原則として実績報告(1月末締切)までに支払いを終えたものが対象で、契約書や請求書等で3月末までの費用が確定しているものに限って補助対象とされています。見積書・発注書・納品書・領収書には、必ず日付が入ったものを提出してください。これは令和8年度中に発注・納品・支払がなされたことを確認するためです。
書類の日付管理も大事、と。ここは経理担当者にしっかり共有しないといけないですね。次は、みんなが気になる審査の話を聞かせてください!
この補助金、申し込めば全員もらえるわけではないんですよね?審査はどういう基準で行われるんですか?
基本的には申請内容を審査しますが、注目すべきは「予算超過時の優先順位」です。申請総額が、神奈川県の予算現計額を超えた場合、一定の優先順位に沿って交付先が選定されます。
そういうことです。だからこそ、優先順位のルールを理解しておくことが大切です。
優先順位のルール、具体的にはどうなってるんですか?
まず第一に、申請法人が「優先順位第1位」とした事業所が対象になります。法人が複数の事業所を申請する場合は、どの事業所を最優先にするかを決めて申請する仕組みですね。
なるほど。じゃあ、法人内で優先順位を付けておかないといけないんですね。
次に、その中でも、直近の過去5年間のうちに神奈川県高齢福祉課が実施する介護ロボット導入に係る補助金を受けたことがない事業所が優先されます。5年以内に受給歴がある事業所は、後回しにされる可能性があるということです。
あー、なるほど。過去にもらったことがあると不利になる、と。
さらに、予算を超過する場合は、介護ソフトやインカムの導入を希望する事業所が優先されます。それでも予算を超える場合は、抽選で決定します。もう一段続きがあって、受給歴のある事業所については、受けた年度が早い事業所から順次選定されるとも書かれています。
抽選もあるんですね。じゃあ、早く申請すればいいってものではないんですね。
そうなんです。先着順ではなく、この優先順位と抽選で決まる。だからこそ、申請する事業所の順位付けや、導入する機器の選定が重要になってきます。
では、抽選にならないためにも、優先順位の条件にちゃんと乗ることが大事ですね。今からできる準備って何がありますか?
まずはGビズIDの取得。これは何度も言いますが、2週間かかります。そして、交付要領を読んで、導入したい介護ソフトが本当に対象になるのかを確認することです。厚生労働省の「介護記録ソフト 機能調査結果」との照合も、ここで済ませておきましょう。
あと、【3】の業務改善支援の要件を満たす準備も大事です。この補助金は、テクノロジーを導入するだけではなく、生産性向上のための支援を受けることが要件になっています。具体的には、厚生労働省「生産性向上ビギナーセミナー」と「生産性向上フォローアップセミナー」の受講。または、ビギナーセミナーのアーカイブ動画の視聴と「神奈川県介護現場革新会議」における生産性向上の説明の視聴、という2パターンのいずれかを実施することで要件を満たします。
へえ、研修の受講が要件なんだ。そこまでセットで面倒を見てくれるのは、ありがたいですね。
そうですね。導入して終わり、ではなく、きちんと業務改善に活用してもらうための仕組みです。ここまでのポイントをまとめると、こうなります。
めっちゃ参考になります!特に⑤の優先順位は、知らないと損するところでしたね。
そうでしょう(笑)。申請書を準備する段階で、これらのポイントを全部押さえておけば、あとは期的な手続きを間違えないようにするだけです。
ありがとうございます。では最後に、申請前に疑問が残る点をいくつか聞かせてください!
読者からの質問で多そうなものを、いくつかピックアップしました。まず、複数機種の導入についてです。見守りセンサーと介護ソフトを一緒に入れたい、という場合はどうなりますか?
注意が必要です。同一年度内に、複数の機種を同一の目的のためにこの補助金を活用して導入することはできません。補助は1機種限り、というルールです。
えっ、じゃあ見守りセンサーを2つ導入したい、というのは?
ダメです。公式の例でいくと、見守りセンサーAと見守りセンサーB、これは「同一の目的」なので不可。一方、見守りセンサーAと見守りカメラAは、目的が異なれば可、とされています。
なるほど。同じ種類の機器を複数入れるのはNGで、違う種類ならOK、ということですね。あと、【1】と【2】の併用はできないんでしたよね?
はい。各事業所につき【1】か【2】のいずれかのみ申請可能です。【3】は【1】または【2】を活用する際の補助要件という位置づけです。
次は資金繰りの話です。交付決定を待っていたら導入が遅れる、という声もありそうですが、交付決定前に購入しても大丈夫なんですか?
交付決定前に購入・賃借その他契約を行った場合でも、交付決定と同一年度内に行ったものであれば補助対象になります。ただし、先ほども言った通り、原則として実績報告(1月末締切)までに支払いを終えたものが対象です。
じゃあ、8月に交付申請して、まだ決定前に契約だけ先に進める、みたいな動き方もありえるんですね。
ええ。ただし、契約書や請求書等で3月末までの費用が確定しているものに限って補助対象、という条件があります。あと、見積書・発注書・納品書・領収書には、必ず日付が入ったものを提出してください。これがないと、年度内の発注・納品・支払いを確認できないからです。
書類の日付、マジで大事ですね。経理にすぐ共有します。
最後に、申請について分からないことがあったときの問い合わせ先を教えてください。
申請に関する問い合わせ先は、株式会社CTI情報センター、電話番号は050-5527-2127です。
あ、でもGビズIDとかjGrantsの操作も、ここで聞いていいんですか?
そこはダメです。CTI情報センターは補助金の申請に関する問い合わせ窓口なので、GビズIDやjGrantsの操作については、それぞれの公式サイトのヘルプデスクに問い合わせてください。神奈川県の公式ページにも、そのように案内されています。
では最後に、もう一度この補助金の基本情報をまとめてください!
はい。申請を検討するなら、まずはこの表をチェックしてください。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 【令和8年度】介護ロボット・ICT導入支援事業費補助金(介護ソフト等) |
| 実施機関 | 神奈川県(令和8年度介護ロボット・ICT導入支援事業費補助) |
| 補助上限額 | 318万円 |
| 補助率 | 補助金上限額と対象経費の実支出額の5分の4を比較して少ない方の額 |
| 募集期間 | 令和8年(2026年)8月17日(月)〜8月31日(月) |
| 対象地域 | 神奈川県 |
| 対象業種 | 医療、福祉 |
| 使途 | 雇用・職場環境の改善/設備整備・IT導入 |
| 申請方法 | jGrantsによる電子申請(GビズIDが必要) |
| 問い合わせ先 | 株式会社CTI情報センター 050-5527-2127 |
| 公式URL | https://www.jgrants-portal.go.jp/subsidy/a0WJ200000CDdAfMAL |
ありがとうございます!改めて見ると、募集期間が8月17日から31日までと短いのがポイントですね。
そうなんです。しかもGビズIDの取得に2週間かかるので、実質的な準備期間は「募集が始まる前」に確保しておく必要があります。「まだ8月まで時間がある」と思っていると、いつの間にか締切を過ぎていた、なんてことになりかねませんよ。
こわいこわい(笑)。申請を考えている事業者さんは、今すぐ動き出すのが正解ですね。
そうしてください。この補助金は、介護ソフトの導入とあわせて業務改善の支援もセットで受けられる、とても手厚い制度です。対象経費の5分の4、ざっくり言えば8割近くが補助される計算ですから、活用しない手はないでしょう。
最後に、この記事のポイントをまとめてもらえますか?
申請を検討するなら、まずはGビズIDの取得と、交付要領の確認から始めてください。導入したい介護ソフトが補助対象になるかどうかの判断基準も、交付要領にしっかり書かれていますから。
今日は本当にありがとうございました!事業者さんの背中を押せる、情報量たっぷりの内容になりましたね!
いえいえ。介護現場の環境改善に役立ててもらえたら、これ以上ない喜びです。申請期間は短いですが、準備を早めに始めれば十分間に合いますよ。
はい!読者の皆さんも、まずは問い合わせ先に確認してみてくださいね!